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★PCゲームレビュー★

家族の成長を見守り、理想の家庭をつくる
万人にオススメの人生シミュレーター

「ザ・シムズ2」
  • ジャンル:人生シミュレーションゲーム
  • 発売元:エレクトロニック・アーツ
  • 価格:8,379円
  • 対応OS:Windows 98/Me/2000/XP
  • 発売日:2004年9月16日

■より楽しく、より快適に生まれ変わった「ザ・シムズ2」

進化した3Dグラフィックにより細やかな表現が可能になった本作。キャラクタ達の仕草は非常に豊富で、見ているだけで楽しい
 「ザ・シムズ2」は国内では「シムピープル」の名で発売されていたタイトルの続編である。「シムシティ」のシリーズの流れも汲む本作は、人の「生活」がテーマとなる。プレーヤーはゲームの世界の中の住人「シム」の人生そのものを見守っていく。

 シムはごはんを食べ、トイレに行き、お風呂も入らなくては身体が臭くなってしまうし、ゲームもしたいし、テレビも見たい、何よりも眠らなくては過労で倒れてしまう。また、シムは寂しがり屋でもある。友人を作ってあげなくてはならないし、そのうち異性の友人と恋をして、子供を作りたいと思うかもしれない。また、シムには出世欲もある。さまざまな欲求を持つシムを見守り、導くことで、彼らの人生の軌跡を見守っていくのだ。

 前作「シムピープル」にハマった私の友人は同作を“介護ゲーム”と評した。シム達はトイレからお風呂、仕事での出世から、女の子を口説くことまで、プレーヤーに頼らないと、「幸福」にはなれなかった。

 しかし、今作のシムは、実際にプレイを開始してすぐに気がついたのだが、かなり“自律”しているのである。特に指示を出していないのに、食事の後に食器を洗い始めるシムの姿は、前作をプレイした人なら感動に値する光景だろう。前作ではシムの姿を眺めて楽しむ、というのはシムの健康のためにも難しかったが、今作ではある程度シムを放置していても、利口に立ち回ってくれる。多くの家族のいる家を管理していこうと思うプレーヤーには、助かる要素であるし、何よりも初心者にプレイをオススメできるポイントである。

 画面に展開するのは、アメリカのホームドラマのような光景だ。シム達は友人や恋人とおしゃべりや食事を楽しみ、激しくいちゃつく。親子の間では、宿題を手伝ってやったり、幼児に関しては、ミルクを上げてあげたり、話し方を教えてあげたりできる。

 プレイを始めた瞬間、シム達の仕草の細かさ、展開する愛憎渦巻くドラマに、プレーヤーは驚かされることになるだろう。思わず赤面してしまうラブシーンも必見である。進化したAIによるシム達の人間くさく、賢い行動はより一層感情移入をさせられるに違いない。

 さらに、今作では時間の概念が導入されている。ゲームの中でシムは成長し、老いていく。時間の概念はゲーム内でのシムが暮らす1日が、およそ人間の1年にあたる。ひとつの家の中で、シムは青春を謳歌し、結婚し、子供を産んで、やがて去っていく。新しく家族として加わる街の住人、産まれる子供や、孫たち。プレーヤーは刻一刻と変化していくシムの生き方を目にすることで、深い感慨に浸れる。ひとつの家の「歴史」が目の前で展開していく。プレーヤーはまさに、彼らの一生を“見守っていく”のである。

 幼かった子供が恋に迷い、そして今や彼らの息子が同じようにさまざまな事態に直面する。街にたったひとりで訪れたシムが、ゲームを進めることで街一番の大家族の長となり、顔役になっていく。長いスパンでありながらも、小さな幸せを描く物語。そんな「家族史」が楽しめる作品である。

 もちろん、すべてのプレーヤーが品行方正である必要はない。ちょっと浮気をそそのかし、一家のあわてふためく姿を意地悪に観察するというアプローチを変えた遊び方も可能だ。プレーヤー次第で変化していく「社会」。そのリアルな感触を楽しめるユニークな作品である。

【スクリーンショット】
指示を出すシムを選択して、他の人物やオブジェクトをクリックするとさまざまな選択肢が出る。彼らに指示を出すことで人生を導いていくのである 本作で新しく取り入れられた時間の概念。生まれた生命が成長し、老いていく。一家の歴史を見守るという、不思議な感慨が体験できる作品だ 家の外に出ていけるのはPS2版から取り入れられた要素。新しい友人と出会うことができる



■宇宙人に悲恋物語、用意された多彩なシナリオ

 今作には、あらかじめ3つの街が用意されている。オリジナルの街を造り、住人を住まわせることも可能だが、特に初心者は街の住人を選択してプレイを進めるのが良いだろう。本作にはさまざまな“ルール”があり、ある程度用意されたシナリオに沿ってシム達と暮らしていくことで、それらを習得していくことができるのだ。

 「プレリーザントビュー」、「ストレンジタウン」、「ベローナビル」。この3つが最初に選択できる街の名前である。「プレリーザントビュー」はさまざまな家庭がそれぞれのドラマを持った街。住人が多く生活し、かつ少人数の家庭もあって、初心者にオススメの街である。

 「ストレンジタウン」は非常に奇妙な街だ。街はずれのクレーターにUFOが墜落している。この街は宇宙人がシムたちと共に生活している街なのである。何の生活の支障もなく緑色の肌を持った宇宙人一家が生活しているのが大変ユニークだ。マッドサイエンティストや、宇宙人を嫌いな軍人一家も存在していて、人間ドラマに華を添えている。

 「ベローナビル」では、キャップ家と、モンティ家というふたつの裕福な家庭が対立している街。一番年若い二人、その名もキャップ・ジュリエットとモンティ・ロミオの恋を成就させるのが目的となる。恋はそれぞれの家ではぐくむことになるのだが、訪れた恋人にとってその家庭は針のむしろ。どうやって受け入れていくか、というところがポイントとなる。さらに可能であるならばふたつ家の関係も修復したい。シンプルだが、歯ごたえのあるシナリオとなるだろう。

 前作のファンには、「この作品にシナリオなんて必要ないのではないか?」と思う人はいるかもしれない。自由にキャラクタを作り、そのキャラクタの人生を自分に投影して生活を楽しんでいく、というのが前作の大きなコンセプトだっただけに、筆者自身、最初はとまどった。しかし、各キャラクタに設定は用意されているが、実は、展開するストーリーに特別なものはない、ということに気がつかされたのである。

 シム達はそれぞれ、小さな願望の「傾向」を設定されている。知的好奇心を満たすことが好きだったり、パーティーが好きだったり、それらの“性格”と、年齢や性別によって各キャラクタは配置されているが、ゲームの展開に特別な部分はない。各キャラクタのストーリー上の設定は、プレーヤーの創造力と感情移入を刺激するためのスパイスにしか過ぎない。

 プレーヤーは彼らのストーリーが設定されていることでそれを足がかりにキャラクタを動かしていく。宇宙人一家が地域に受けいられていく姿を楽しんだり、仲違いする両家をハラハラしなから見守ったり……。ストーリーという特別な設定のおかげで彼らが画面で展開している以上のドラマがプレーヤーの頭の中で進行していくのだ。この感覚は、本シリーズに新しい楽しさを提示したと言っていいだろう。

 セクシーな美女が二人で住んでいるカリエンテ姉妹や、浮気を夢見るフリーザント家の家長など、プレーヤーが自由に作れるキャラクタとは一線を画した“濃い”設定が多いのもシナリオの魅力だ。さまざまなキャラクタ、家族に挑戦することで、新しい楽しさがつぎつぎと発見できるはずである。


【スクリーンショット】
プレリーザントビューは中流階級の家庭が多い。少人数の家族も多く、初心者向けの街である 仲のいいドリーマー親子。男でひとつで息子を育てる父親は貧乏な画家である ビキニがまぶしいカリエンテ姉妹。彼女達の魅力は街でも評判だ
UFOがクレーターを作っているストレンジタウン。宇宙人一家が住む最も奇妙な街だ 仕事を引退した宇宙人と、地球人の間に産まれた子供達。長男の誕生パーティーの真っ最中である 宇宙人を敵視するグラント家。家長は軍人のため顔の迷彩を常にしているが、家庭では子煩悩なパパである
高級住宅地のベローナビル。初期設定では家族が少ないので、移住させるのがオススメ キャップ家とモンティ家は犬猿の仲。ロミオとジュリエットの嘆きをよそに、顔をつきあわすとケンカが始まる キャップ家の家長コンソート。厳粛な外見をしているが、家族相手にはおどけたしぐさをすることも



■人生と一家の歴史を見守るゲーム展開

 用意されたキャラクタ達を楽しんでいるうちに、「自分の分身」でこの街にじっくり暮らしてみたいと、考えるプレーヤーは多いだろう。筆者は、基礎を覚えたらすぐにオリジナルキャラクタを作成し、彼が歩む生涯に夢中になってしまった。

 筆者の場合は前作の知識があったから、すんなりと入り込めたのだが、オリジナルキャラクタを使用する場合、住居も新しいものを用意する必要がある。従来のキャラクタの家から家族を追い出して住むことも可能だが、ちょっと心苦しいし、何よりも初期キャラクタの所持金では大きな家に住むことができない。初心者は、まず他の家族をプレイしてみて、生活にはどんなものが必要か、そしてゲーム内で何ができるのかを見極めてから挑戦した方がいいだろう。

 専用のツールで作成できるオリジナルキャラクタは、性別、肌の色から髪型、体型、年齢、メガネやヒゲなど目移りするほどに非常に多いものが用意されている。顎の形にまでこだわることすら可能なのである。さらに、星座を指定したり、人生の目標を指定することで、シムの性格が決定される。

 筆者は「lian(らいあん)」という男性キャラクタを作成し、一人暮らしの独身男性として、「プレリーザントビュー」の一軒家に住まわせた。ところが、引っ越し一日目から困ったことになった。lianは街の新参者のため、知り合いがまったくいなかったのだ。一日誰にも会わなかったため、彼の友好のメーターは下がりまくり、lianはベッドで寂しさに泣きはじめてしまった。

 プレーヤーとして何もしてやれず困っていたところ、lianはコンピュータに向かいチャットを開始、夜通しチャットを楽しむことでなんとか友好メーターを回復したが、朝には寝不足になってしまった。結局せっかく就いた仕事も二日目から出勤できず、筆者はプレイをあきらめ、もう一度最初から始めることにしたのであった。

 このミスは、lianをいきなり仕事に就けてしまったために生じてしまう問題だった。引っ越し一日目は、じっくり家でlianを過ごさせると、彼を歓迎して街の住人が集まってくる。この機会を逃してしまったのだ。ゲームを終了するときセーブをしなければ状況は何度もやり直しができるので、事なきを得た。反対にセーブしてしまうと困った状況のまま保存されてしまうので、注意が必要である。

 キャラクタの出会いは能動的に起こすことも可能だ。本作の大きな特徴としては、タクシーを呼ぶことで公園やプール、ゲームセンターなど「公共施設」にシムを連れていくことができる。ここで友人を作ればOKだ。休日に外出できるというだけでも、シムの世界に彩りが加わったと言える。しかもさまざまな施設で、その場所ならではのシムのリアクションも楽しめる。

 また、サービスマンたちともコミュニケーションを取ることが可能になった。テレビの修理人やヘビーシッター、ピザの配達人とも友達になれる。一度知り合うことができれば、電話をかけて自宅に招待し、仲を深めていけるのである。中でも「メイドさんを口説ける」というのは、かなりグッとくるシチュエーションだ。

 lianは最初に出会ったシムのなかで、赤毛のかわいい女の子アンジェラをガールフレンドに選んだ。仕事は望み通り科学キャリアに就いた。最初は「被験者」だが、出世していけば科学者にさえなれる職業だ。この職業で大事な能力は「倫理」と「掃除」と「料理」。らいあんは倫理の能力を伸ばすために望遠鏡を買い、暇さえあればのぞいていた。

 そうすると、突然となりの家からオジサンが怒鳴り込んできた。筆者は最初なぜらいあんが怒られているのか理解できなかったのだが、昼間望遠鏡を覗くとlianは隣の家を観察してしまうようなのだ。昼間はチェス台で倫理の能力を鍛えるのが良いようだ。

 今作のシムには「願望」というパラメーターがある。「アンジェラと話をする」、「望遠鏡を買う」など、さまざまな“小さな”願望を持っていて、これをかなえていくことでシムはどんどん幸福になっていく。次にどういうアクションを取ればいいのかあらかじめわかるのは大変ありがたい。

 仕事のパラメーターにも「次のハードル」が設定されている。それをクリアして、気分良く勤め上げていればあっというまに出世していく。シムの小さな願いを叶え、能力をきちんと鍛えていけば、地位も上がっていく。出世へのハードルは前作よりずいぶん優しくなっているように感じた。

 料理のパラメーターを上げるには、実際に作るか、本を読むのだが、本を読むと「今度は実際にフライパンを使って向上させましょう」というメッセージが出る。筆者はそれを信じて食べる必要のない料理まで作っていたが、これは勘違いだった。座学だけで、どんどんスキルは上昇していくのである。

 シムがつくる食事のレパートリーは非常に豊富で、ハンバーグやオムレツ、パンケーキなどさまざまなものが作れるようになり、しかもすべてに専用のグラフィックが用意されている。スタッフのシムへのこだわりは、ここにも活かされている。

 出世への努力とともに、家庭を作る努力もしていたlianだが、こちらはどうもうまくいかない。アンジェラとは、親友以上の関係にどうしてもなれないのだ。「口説く」というコマンドが出てこないのである。シムは、子供を口説くことができない。アンジェラは確かに若くてかわいいが……。試しに、ちょっと脈のありそうなクリスティーにコナをかけてみたら、すぐにラブラブに……。シムには、筆者とはまったく別な「好み」が存在するらしい。気のない人といくら親交を深めても、lianが“その気”になってくれなかったのである。

 気がつけばlianが老人になるのはすぐ近く、そこからは必死になってクリスティーとlianをくっつけることに奔走した。年齢を考えて駆け足で結婚、そして子供を作るというのは、ちょっと現実っぽい焦り方である。ともあれクリスティーにlianの思いは無事に伝わり、クリスティーはかわいい女の子を出産することができた。

 クリスティーのお腹が大きくなって、階段の上り下りがつらくなってくるのを見ると、今まで2階にあったシャワールームの他に、お風呂を一階に作るなど、自然に気を使ってしまう筆者の心の動きが、自分でも面白かった。お風呂は子供を入れてあげるのにも最適で、うれしい追加効果もあった。

 赤ん坊から、幼児になることで、初めてキャラクタとして操作可能になる。家族が協力することで、話すことを覚えたり、歩けるようになる。子供の成長のために親が一生懸命努力するというのは非常にリアルな感触があって面白いと感じたポイントだった。lianはちょうど老人になり、仕事を引退、年金生活をしながら、子供をつきっきりで面倒を見ることになった。

 シムは家族として迎えられたときから年を取るようになる。クリスティーはまだ老いるまでにはかなりの時間がある。一方、すでに老人であるらいあんは娘の成長をどこまで見届けることができるだろうか? ここまでプレイをしていって、なんとなく、自分が晩婚をして子供を得たような、そんな感慨に耽ってしまった。このままらいあんの子供がどんな恋をしていき、どんな家庭を作るのか、ずっとプレイして、彼らの家庭を見守りたいと、そんな欲求が心からわき上がってきたのである。

【スクリーンショット】
非常に自由度の高いキャラクタ作成。顔や体型だけではなく、下着やナイトウェアなども設定できる 愛をはぐくむlianとクリスティー。愛情表現の多さは、本作の大きな楽しさのひとつ ついにプロポーズ。人生における一大イベントだ。断られないためにも充分に準備をしておきたい
仕事をしていると選択を迫られることも。成功すると非常に大きなメリットがある。失敗してしまったらロードするのも手だ 身ごもったクリスティー。動きずらそうな彼女のために、一階のトイレの部屋を増築し、お風呂を設置した シムが乳児の時は一番手がかかる。ベビーシッターを雇って、子育てを手伝ってもらうのが良いだろう
老人になったlian。仕事を引退し、年金生活者に。家にずっといられるため、子供の教育係に最適だ かつてlianが口説こうとしたアンジェラは若いまま。シムは家族にならない限り、若さを保ち続ける クリスティーが子供におまるの使い方を教える。幼児が生活を学んでいく姿は、大きな感動がある



■夢の家を実現! 女性に特にオススメの建築モード

 シム達の生活を見守ると共に、「理想の生活を夢見る」という方向性も、本作の重要なファクターである。本作には非常に多くの家具アイテムが登場し、夢のような建築と、ライフスタイルを追求できる。

 ソファー、壁紙、テレビ、テーブル、さらにはピンボール台や、水槽など、家具はどれもが繊細なモデリングによって作られており、リアリティーのある生活感を演出できる。「この部屋はリビングに、絨毯は暖色系を使って、ソファーはここに……」だれもが独り言を言いながら、家の建築に夢中になってしまうはずだ。特に女性は「理想の家」にこだわりがあるようで、語ると止まらなくなる人も多い。本作は、その空想を一歩進めた形で現実化することができるのである。

 プレーヤーはシムの住んでいない家を自由にカスタマイズできる。建ててある家に好きな家具を置き、飾り立てることも、空き地に一本の柱を建てるところから始めることも可能なのだ。理想の家、理想の部屋、そして理想の生活。自分の思い通りの家を建てることができるというのは、多くの人の夢なのではないだろうか? 本作では、家に無制限にお金をつぎ込み、建てることができる。

 無制限に建築が可能だと、ゲームが破綻してしまうのではないか? という疑問が浮かび上がってくるだろう。理想の家は、問題なく建てることができる。しかし、そこにシムを住まわせることは少し難しいのである。細部まで手をかけた家は当然、家自身の値段が高くなる。そのため、シムはその家を買えなくなってしまうのである。その家にシムを住まわせるためには、何世代もかけて蓄財する必要がある。いつか住むことを願う、まさに「夢の家」なのである。

 すぐに住めないなら、家を造るのはつまらないのではないか? という感想を持つ人もいるかもしれないが、「建築と生活は別」というプレーヤーも多いとのこと。本作は、家の値段が上がるというデメリットでゲーム性を残しながら、理想の家を造るというポイントにとことんまでこだわれるようにデザインされているのである。

 本作は初回限定の特典として「Sims Life」という小冊子がついている。家具のカタログとしての実用性だけではなく、使用例、さらに、インテリアデザイン誌風の洒落た装丁が遊び心を刺激してくれている。ぱらぱらとめくるだけで、思わずゲームを起動して、家を造りたくなってしまうだろう。

 筆者は、本作の建築ツールは、今まであまりゲームに触れたことのない中高年のユーザーも強く魅了できると思っている。ゲームという部分は離れてしまうが、建築シミュレーションとして不動産関係の業者とのタイアップも可能なのではないだろうか?

 また、本作は「アメリカンライフ」を満喫できるが、残念ながら和室を作ることができない。今後、前作のようにユーザー自身がアイテムや家具を追加していくことも充分考えられるが、日本のEAが、公式の追加データとして、日本風の家具を作るという展開もあっては良いのではないだろうか? 意見のひとつとして、この場を借りてお願いしたいところだ。

【スクリーンショット】
空き地に壁を設置、部屋を作っていく。初心者はパッケージ化された家に改修していくほうがいいだろう 空き家の大邸宅。これだけ豪華な家に住むには膨大な資金が必要だ 子供が増えたため、lianの家を増築。必要に迫られたカスタマイズも独特の楽しさがある
気分によって壁紙を交換。中央右にある鏡に注目して欲しい。ちゃんと部屋の中が反射して写りこんでいるのだ 本作にはさまざまな家具が収録されている。説明をじっくり読んで家のイメージを思い描くのも楽しい。

(C)2004 Electronic Arts Inc. All Rights Reserved.


【ザ・シムズ 2】
  • CPU:Pentium III 800MHz以上(Pentium4 1.8GHz以上推奨)
  • メモリ:256MB以上(512MB以上推奨)
  • HDD:3.5GB以上の空き容量
  • ビデオカード:VRAM 32MB以上


□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://japan.ea.com/
□「ザ・シムズ」シリーズの公式ページ
http://www.thesims.jp/
□「ザ・シムズ 2」の公式ページ
http://www.thesims.jp/thesims2/home.html
□関連情報
【8月11日】EA、人生SLG「ザ・シムズ2」を9月16日に発売
人の一生をシミュレートする人気シリーズ最新作
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040811/sim2.htm
【6月2日】本日到着! DEMO & PATCH 「ザ・シムズ 2 ボディショップ」製品版
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040602/demo0602.htm
【5月14日】E3 2004現地レポート EAブースPCタイトル
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040514/e3ea.htm
【2月6日】PS2/GC ゲームレビュー「ザ・シムズ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040206/sims.htm

(2004年9月15日)

[Reported by 勝田哲也]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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