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ナムコ、第49回定時株主総会開催 |
合併話などで沸いた昨年よりも落ち着いたイメージの株主総会となった |
株主総会では、中村雅哉代表取締役会長、高木九四郎代表取締役社長をはじめ、経営陣が列席。「個人消費が鈍りがちなスタートとなった。しかしながら、アミューズメント業界にとっては、“安・近・楽”傾向で身近なものが好まれる結果を招き、AM施設に客足が戻った。家庭用ゲームソフト市場は、国内ではプレイステーション 2の普及が一段落し、市場を牽引するほどの大作も乏しく販売数量は鈍化傾向となる一方、海外市場が好調だった」と2003年度のアミューズメント関連業界の変化を説明。
構造改革によってカンパニー制を敷いたナムコは、そういった風潮のなかで、「業務用機器販売が国内外で好調、家庭用ゲームソフト販売は北米で「ソウルキャリバーII」が好調、AM施設運営事業も好調に推移」と2003年度の営業概況への見解を示した。その裏づけは、各カンパニーごとの経営効率化をはじめとしたコストの見直しなどをバックに、全ての売上高が前年比増であったことにほかならない。
そして2004年度の見通しとして、「カンパニー制度を敷いた効果が現れる大作が今年はリリースされる(高木社長)」ことから、さらなる発展を予測。たしかに、業務用「ドラゴンクロニクル 伝説のマスターアーク」、「太鼓の達人6」、「鉄拳5」、家庭用では「ゼノサーガ エピソードII[善悪の彼岸]」、「太鼓の達人 あつまれ! 祭りだ!! 四代目」、「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」、「テイルズ オブ シンフォニア」、「テイルズ オブ リバース」といった同社を代表するシリーズタイトルが今年度に発売を予定(既発売も含む)しており、稼ぎ頭が集中するというのは明るい材料だろう。
また、好調のフードテーマパーク事業も順調に収益を上げており、今年度もナンジャタウンにおいてチーズケーキをはじめとしたイベントが展開されるほか、新規出店も計画していることを明らかにした。
さらに、同社が持つコンテンツを副次利用することを目的に、パチンコ関連を手がけるP-7カンパニーと携帯電話コンテンツを手がけるWMCカンパニーを統合、CX(コンテンツ・エクスパンション)カンパニーを創設した。AM、CTカンパニーが制作したコンテンツを利用したソフトを有効活用することで新たな事業を展開したい考えだ。
■ 懇親会では「ACE5」、「太鼓の達人 四代目」、「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」などを出展
同時に開催された懇親会では、家族連れがプライズものなどに長蛇の列を成し、例年よりも多い来場者に会場はごった返した。家庭用では、「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」や、「太鼓の達人 あつまれ! 祭りだ!! 四代目」、「スマッシュコート プロトーナメント2」などの発売前タイトルがプレイアブルで出展されていた。
「ACE5」は、E3バージョンが出展されていたため、英字表記で決定ボタンが×という仕様。詳しくはE3レポートを参照いただきたい。「太鼓の達人~」はワールドホビーフェア同様、完成版が出展されていた。「スマッシュコート2」も発売日直前ということで、製品版を出展。いずれも試遊待ちの列ができていた。
業務用では「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」と「太鼓の達人6」の製品版を出展。いずれも7月稼動開始ということで、製品版に一足早く触れることができた。
「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」 | 「太鼓の達人 あつまれ! 祭りだ!! 四代目」 |
「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」 | 「太鼓の達人6」 |
(2004年6月27日)
[Reported by 佐伯憲司]
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