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ナムコ、定時株主総会を土曜日に開催 |
高木九四郎社長が営業報告を行なった株主総会 |
業務用、家庭用問わず大人気だった「太鼓の達人」シリーズ |
完成間近というGBA「TOP」も展示されていた |
株主総会では、会長の中村雅哉氏が議長を務め、一連の株式会社セガとの合併交渉の顛末の報告からスタートした。以前の発表でも明らかにされているが、合併構想自体は白紙に戻されたが、セガとの関係は2001年9月のアライアンスに基づき、今後とも継続して行なうことが改めて報告された。中村氏の「業界全体の将来を考えたとき、ライバルとして争ってきた両社が今後とも協力関係を維持することが重要」という観点からの協力関係維持は今後とも継続することになる。
2002~2003年の営業報告では、業務用、家庭用ソフト部門がヒット作に牽引される形で順調に経常利益が推移し、堅調ぶりをアピールした。株主からの質問で、プレイステーション 2版「鉄拳4」よりも「太鼓の達人」をもっとプッシュすべきではなかったのか? という問いに対し、CTカンパニープレジデントの原口氏は、「国内だけでなく、ワールドワイドの観点から見ればPS2版『鉄拳4』は海外で80万本のセールスを記録している」と、国内市場だけでなく、世界戦略を主軸に置いたマーケティングの重要性を改めて強調した。
今期の構想としては、以前から同社の構想に掲げられている「ネットワークタイトルの早期開発」、「メディアミックス展開の加速とシェアアップ」、「ハードの高性能化に対応した上での開発コスト低減」が改めて提言され、業務用、家庭用ソフト開発、アミューズメント施設運営の構造改革の推進による自立高収益性の実現が重要経営施策であると報告された。また、カンパニー制に加え、子会社戦略においても、経営責任の明確化と資源配分の見直しを軸とする戦略の強化がうたわれた。
さて、同時に開催された懇親会では、今夏発売タイトル、歴代アミューズメントマシンが一同に展示され、誰もが自由にプレイを楽しむことができた。コンシューマでは先日大々的な発表会が行なわれたニンテンドーゲームキューブ「テイルズ オブ シンフォニア(TOS)」、ゲームボーイアドバンス「テイルズ オブ ファンタジア(TOS)」の2タイトルがプレイアブルで展示されていた。
ほかにも、GBA「ハチエモン」、PS2「太鼓の達人 ドキッ! 新曲だらけの春祭り」、「熱チュー! プロ野球2003」、「ゆめりあ」などを展示。プレイしていた人を見る限り、「太鼓の達人」の強さが改めてアピールされる状況になっていた。映像出展のみであったが、PS2、Xbox、GCで発売される「R:Racing Evolution」、Xbox「ブレイクダウン」のムービーも上映されていた。
また、業務用でも同様に「タイムクライシス3」、「太鼓の達人4」など現役マシンが展示されていたほか、「クイック&クラッシュ」、「ゴルゴ13」、「レイブレーサー」、「ファイナルハロン」、「技脳体」など懐かしいタイトルも展示されていた。
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□関連情報
【6月9日】ナムコ、「テイルズ オブ シンフォニア」制作発表会を開催
限定のミントカラーGCが発売に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030609/tos.htm
【2002年6月23日】ナムコ、今年も土曜日に株主総会を実施
今年上期に発売される話題作が続々お目見え
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020623/namco.htm
(2003年6月21日)
[Reported by 佐伯憲司]
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