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短期集中連載:CPL 2004 夏季大会の楽しみかた
CPLの概要とCSの観戦方法、マップの見所などを一気に紹介

6月27日開催予定

会場:LEDZONE

 FPSの生まれ故郷である北米を代表するコンピュータゲームの世界大会Cyberathlete Professional League(CPL)。CPLとは「PLAY HARD. GO PRO.」(真剣にプレイしろ、そしてプロになれ)をキャッチフレーズに、マルチプレイをプロフェッショナルなレベルまで高める事を目的として、'97年6月からスタートしたPCゲームの大会の中でもっとも歴史ある大会だ。毎年、夏と冬の2回開催されており、今年も夏季大会がテキサス州ダラスを舞台に7月28日より開催される予定となっている。

 CPL開催直後は、「ゲームが一番うまいのはだれか」。ただそれだけを決める大会だったのだが、使う金を惜しまないハードゲーマーが集まるおかげで、ゲームメーカーだけでなく周辺機器メーカーからの注目度も回を増すごとに高まっている。今年の夏の開催規模は昨年の4倍にも拡大され賞金総額も約3千万円と、韓国サムソングループが展開するWorld Cyber Games(WCG)とならぶ規模となった。

 また、大会期間中はBYOC(Bring your own PC)と呼ばれる「自分のPCを持ち込んでLANでいろいろな人とPCゲームを遊ぶ」エリアが設置され、プロ、アマを問わず約2,500人のハードゲーマーがBYOCでPCを会場に持ち込んで遊ぶのだ。それ以外にも世界中からゲーム関係のマスコミやIntelやnVIDIAといったPCパーツメーカーの関係者、多くの観客が訪れ、5日間会場はお祭り騒ぎになる。

 この本戦に先駆け、現在、世界各地では各国の代表を決める予選大会が行なわれている。日本でも代表を決める決勝大会が6月27日の日曜日、東京は蒲田にあるLEDZONEで開催される。本稿では目前に迫ったCPLの見所を中心に筆を進めていきたい。

昨年冬に行われたCyberathlete Professional League 2003 冬季大会のBYOC会場の様子。日本ではこういった形式、規模でのLANパーティーが初めてということで手探りでの状況だったが、参加者も募集いっぱいの人数が集まり、わいわいがやがやと本戦会場の緊張をよそに遊びまくっていた


■ 1カ月で延べ7,500万時間も遊ばれている化け物タイトル「Counter-Strike」とはどんなゲームなのか?

スナイパーライフルを構えると、スコープ越しの視点となり視界がかなり狭まる。この狭い視界の中に敵を捕らえ、打ち倒すというのはアサルトライフルで敵を倒すよりも難しい。おまけに敵との距離が遠い分、マウスをちょこっとでも動かせば視線は大きく移動する。照準を合わせるAimのテクニックがもっとも試される瞬間だ
 さて、実際の大会の解説に入る前に、CPLの競技タイトルの「Counter-Strike(CS)」の説明をしておこう。CSとはテロリストと特殊部隊の攻防戦をテーマにしたFPSで、最初は「Half-Life」のMOD(Modification=変更や改造の意)プログラムとして公開されていたものだ。それまでのFPSとはまったく違った概念、たとえば「実銃が登場する」、「リコイル(反動)によって、狙った場所に必ずしも弾が飛んでいかない」、「当たり所が悪ければ1発の弾で死んでしまう」、「死んだら1ラウンドが終わるまで復活できない」という諸要素によって、それまでの「Quake」などのゲームとはまったく違った緊張感があり、高い人気を得た。その人気の高さとプログラムの完成度から、「Half-Life」を作ったValveはCS開発者達をスカウトし、のちに単体版としても発売された。

 そのルールは単純で、プレーヤーはテロリストと特殊部隊に別れて、要人警護、目標物を爆弾で破壊、人質の救出といった目標を達成していく。CPLでは、CSでもっともポピュラーなゲームモードである、目標物の爆破ミッションを大会のゲームモードとして採用している。

 大会ルールではテロリストと特殊部隊の構成人数はそれぞれ5人。テロリストがマップ上に設定されている2箇所の爆破ポイントのうち片方を時限爆弾で破壊するか、防衛する特殊部隊側が爆破を阻止するか、または、どちらかのチームが敵を殲滅するかで勝利となる。CSではラウンドベースでゲームが進行し、先ほど示した条件をクリアすることで1ラウンドスコアを得ることになる。

 大会ルールでは合計24ラウンドが一試合として規定されており、前半12ラウンドが終わった時点で攻守が交代し、24ラウンドの試合中に13ラウンド先取したチームが勝ちとなる。スコアが12-12になってしまった場合は、延長戦を前後半3ラウンドずつで4ラウンド先取で勝利となり、決着がつかない場合は延長戦の繰り返しとなる。

 また、先ほど書いたとおりCSに登場する武器や防具などの装備品は、デザートイーグルやソーコムといったハンドガンからAk-47、P-90、AUGなどライフル、サブマシンガンまで、すべて実在するものだ。プレーヤーにはラウンドの勝利や敵を倒すことによって一定額の資金が与えられ、プレーヤーはこの資金から装備品を購入してゲームをスタートすることになる。

 武器にはそれぞれ特徴があり、値段に応じた威力をもっている。当然負け続ければ資金が減り、いい武器が買えなくなりじり貧となるため、あえてラウンドを捨てて貯金を行う「エコ」という行為が試合では常識となっているのだ。さらに、これらの銃は反動(リコイル)によって狙った場所に弾が飛ばない。プレーヤーは撃ちながらマウスを動かし、着弾をコントロールする必要があるというわけだ。

 試合では、こういった資金コントロールを行なう戦略タイミングや、リコイルをものともしない選手の射撃能力といった点が見所の一つとなる。

敵の背後をとり、一気に奇襲をかけている。こうなるとAimの善し悪しなどは関係ない。背後から撃たれれば、抵抗する間もなく打ち倒されるのがCSというゲームであり、いかに敵の虚をつくかというのが醍醐味である。それだけにCSでは個人の技術力と並んでチーム全体の作戦力が、強さを判断する基準となっている

テロリスト側のラウンドスタート直後。各自どこを攻めるかにより、スタート地点から分散していく。本命とはまったく違う場所で暴れて陽動をかけてみたり、2カ所から突入して、敵の裏をかいてみたり。人数の少ない場合はシビアな読みあいが展開される事も多い


■ 11チームという過去最大の規模となったCPL夏季大会日本予選

 いよいよ日曜日に開催が迫ったCPL2004 夏季大会日本予選だが、その戦いはすでに始まっている。今回、11チームという過去最大の参加チームとなっていることもあり、4チームしか参加できないオフライン予選へ進むチームを決めるオンライン予選が実施される運びとなった。すでにオフライン予選は6月の5日と6日という2日間にわたって行なわれており、本戦へ進む4チームが以下のように決まっている。

Four Dimensionの合宿所の写真。CPLでの試合と同じように横一列でPCを配置し、プレーヤー5人が横並びでゲームをプレイする。この形式だと声がかけやすく、連携が取りやすいそうだ
・Four Dimension(4DN)
 昨年冬のCPL日本予選で国内2位となったXenocrystを前身とするチーム。CPL本戦という世界レベルの大会で勝つためには、LAN環境による練習と顔をつきあわせてのコミュニケーションが必須であると考えるメンバーが、監督であるKei選手の自宅に集合して合宿を行なうぐらいに気合いが入っているチーム。Xenocrystに所属していたXrayNやparanoiac、昨年夏の日本代表DedlyDriveのKenny選手が参加。昨年のXenocrystのように個人技に優れたメンバーが集まっているが、合宿練習をしているために戦略面でのチーム力にも秀でている。通常の練習では韓国や日本のトップチームと試合を行ない、公式試合(この場合は、一定のルールに則った大会のこと)では負け知らずのチームだ。下馬評では4DNを推す声が圧倒的だが、実際の試合ではどうなるだろうか。

・La Nouvelle Vague
 昨年冬のCPL日本予選では3位となったチーム。2002年のWorld Cyber GamesではDeadlyDriveと激戦を繰り広げたChaos vs OrderのRad1ally選手を始めとして、地方出身者で構成されるチーム。昨年のCPL予選以降、K.I.A.など国内の定例大会には積極的に参加して好成績を納めている。練習量という点では、4DNにひけを取らないぐらいがんばっている。しかし、メンバー全員が一所に集まると言うことがなかなか無いため、LAN環境での試合経験が少ないと推測される。一部選手は家が近いこともあって顔を合わせた練習を行なっているようだが、オンラインでやっていたメンツがいきなりオフラインで集合した際にどれだけの実力が発揮できるかというのは注目点だ。

・Neo Sacrifice
 国内でも有数の実力者達が今回のCPLに向けて結成したチーム。今回のCPLオンライン予選では4DNに一敗した以外はすべての試合を順当に勝ち抜いてきており、その実力は他チームと比べても遜色がないと思われる。実力者達が結成したチームということで、射撃能力などの個人能力の高さに注目が集まるところだ。ただ、オンライン予選の試合内容を見ると、負け始めるとラウンドを一気に取られるといったぐあいにその実力にはムラがありそうだ。戦略面や苦しいときの巻き返し方など、チーム力の方は未知数だと言えるだろう。

・Legendo
 WCGやCPLなどの過去の大会で必ず姿を見るプレーヤー達が結集したチーム。DeadlyDriveで活動していたCatastrophe選手やHushaby(今回はCyrusというハンドルネームで出場)選手、Xenocrystで活躍していたSticky選手などが参加している。ただ、オンライン予選の試合内容を見ると、Neo Sacrificeと同様実力にムラがありそうな印象を受けた。しかし、冬のCPL日本予選で日本代表となったNicotineのArk選手が率いるAdvance Futureと予選で2回戦い、2回とも勝っているところから実力のほどは判断できそうだ。

 今回の4チームを通してみると、チームをしっかり構築し長期間をかけて準備をしてきた2チームと、個人技に優れたメンバーが集まったチームに傾向が分かれている。やはり、Counter-Strikeはチーム力、特にマップを検討しきって考えた作戦の完成度や劣勢の時のしのぎ方など、時間をかけなければ醸成できない要素が勝利へ結びつくゲームだ。そういった意味で考えると、前回行なわれた冬の大会ではNicotineはCPLに併せて作られたチームではあったが、作戦を重視したチーム運営で勝利をもぎ取った。今年は個人技とチーム力、どちらが勝利を得るのだろうか。


■ 会場に直接足を運ぶだけでなく、インターネット経由でも観覧可能

 さて、CPLだが大会に選手として参加する以外にも観客としてゲームを見るという楽しみ方もある。今回の予選を見るには3つの方法がある。国内トップレベルの試合をリアルタイムで見られる数少ないチャンスなので、ぜひ観戦してみて欲しい。

・Steamを使いカウンターストライク観戦用サーバーへアクセス

日本予選の試合は、オフィシャルサイトで告知されているHLTV用アドレスを打ち込むことで、接続が可能となる
 CSにはHLTVと呼ばれる「ゲームを見るため」のプログラムが搭載されている。これを使うことによって、自宅に居ながらにしてCPLで行なわれる試合を観戦することが可能だ。

 HLTV最大の特徴は、観戦者が好きなように試合を見ることができる点だ。プレーヤー自身の視点はもちろんのこと、プレーヤーの斜め後ろから見るサードパーソンビューでも見ることができる。また、マップ全体を映してチーム全員がどのように動いているのか見ることもできるのだ。

 1、Steamからカウンターストライクを起動。次に左下にあるFind Serversを選択。
 2、Serversというウィンドウが立ち上がるので、Spectateというタブを選択。
 3、Spectate選択後、サーバー一覧で該当するサーバーを選択
 4、ウィンドウ右下にあるConnectボタンを押せば観戦用サーバーへと繋がる。

 または、日本語キーボードの半角/全角ボタンを押すか、USキーボードを使っているならチルダキーのボタンをおすと、コンソールというコマンドを打ち込むウィンドウが表示されるので、ここからHLTVのサーバーに直接アクセスすることも可能だ。

HLTVではこのように2Dで描かれた平面マップと、ゲーム中の視点を混ぜて表示させる事ができる。これによりどの選手が、マップのどこら辺で、どういう行動を取っているのかという流れが非常に解りやすくなっている

双方のチームが、実際にどうやってポジションをとっているのか? だけでなく、突破口を切り開くための戦術や、相手の弱点をついて集中的に同じポジションを狙ったりといった行動も一目でわかる

テロリストが爆破ポイントを制圧した例。写真左奧の箱影とドアの右側にテロリストは位置し、ドアに対して十字砲火が行えるようにポジションをとっている。爆弾設置後、爆発までは35秒必要だが、解除が不可能となる30秒までは油断ができないため、突入してくるCTとの攻防は続く 特殊部隊側の迎撃が成功。通路から飛び出してきたテロリスト2人に対し、3人での防御体制をとっていたため、テロリスト側の反撃もむなしくカウンターテロリストが見事に鎮圧。この時点で人数は5対3となり、火力だけを見てみてもテロリスト側はかなり不利な状況に

・Windows Media Playerでのストリーミング配信を見る。
 このWindows Media PlayerでのストリーミングはSteamでの観戦と違い、CSの現役プレーヤーによる解説がつく。視点は固定になってしまうが、視聴に条件を伴わないというメリットは大きい。CSを持っていなかったりCSについてあまり詳しくない人も楽しく観戦する事ができるだろう。

・実際に会場へ見に行く
 今回の会場となっているLEDZONEは、ナムコがCounter-Strikeをベースとして開発したFPS「カウンターストライクNEO」を商業化するために設置した実験店舗だ。詳しい場所はLEDZONEのホームページを見て頂いた方が早いが、場所は京浜東北線蒲田駅西口から徒歩0分という駅前にある。

 オフライン予選当日は観客用の席も数十席用意されている。また会場内ではラジオによる解説も放送されている。HLTVやWindows Media Playerを使った観戦では絶対に味わえない熱気と緊張感を肌で感じたいならば会場に行くべきだろう。ちなみに、当日は入場制限などがされる可能性があるほか、試合中にフラッシュを使った撮影をすることは禁じられているので、注意しておきたい。

昨年のCPLの会場風景。明るい写真は練習中の風景で、明かりが落ちている写真は試合中の風景。練習中だろうが試合中だろうが選手の顔には笑み一つ浮かばない。その重苦しい緊張感は、試合をその場で見ている観客達も同様だ。そして、それは超絶プレイで会場を沸かしたり、ラウンドを勝利したとしても変わらない。その空気が唯一ゆるむのは、決勝が終わって最後の勝者が決まった瞬間のみだ


■ 予選で使用されるマップの中から3つのマップの見所を紹介

 さて、最後に今回のオフライン予選で激戦が予想されるマップ3種類について見所を解説しよう。各マップの中から特に撃ち合いが激しく、ゲーム進行上のポイントとなる部分に関して解説を加えてある。

【de_train】
多くの車両が遮蔽物となり、激しい撃ち合いのマップとなりやすいマップ。遮蔽物が多い割には、射線が通りやすい箇所が多く、AWPなどのスナイパーライフルを得意とするプレーヤーがいると手を焼かされる。射線が通る場所をいかに対処するかに注目したい

【エリア1】
このエリアではテロリストと特殊部隊とのガチンコの撃ち合いが必ず発生する。テロリスト側はこのエリアを突破するとかなり有利に動けるようになり、逆に特殊部隊側の行動範囲が狭まってしまう。そのため激しい撃ち合いが発生しやすい

【エリア2】
ここはスナイパー同士の撃ち合いの場所でもあり、急襲する際のメインルートでもある。スナイパー同士の撃ち合いは一瞬で終わる事がほとんど。ましてや日本のトップレベルプレーヤー達ともなるとその速さは想像を絶するだろう。ここでの撃ち合いを見逃すな!

【エリア3】
テロリスト側からのラッシュを特殊部隊はどう阻止する!? ここは侵入口が二つあるため、テロリストはこのエリアをまず制圧しなければならない。特殊部隊側も重要なポイントであるために、このエリアを防御術をかなり磨いている。いかにグレネード等を使いこのエリアを制圧するかが鍵となっている。チームの戦術が発揮される場所でもあるため、このエリアでのテロリスト側の動きに注目しよう

【de_nuke】
核兵器貯蔵庫をモチーフにしたマップ。地上にある倉庫と、その地下にある倉庫の2カ所が設置ポイントとなっており、どっちに爆弾を設置するかでCT側の対応がかなり変わってくるマップだ

【エリア1】
このエリアではロングレンジの射撃戦が多く、スナイパーライフルを持っている側が有利になる。このエリアを押さえる事ができれば敵の進行ルートが限られてくる。そうなると2か3のエリアへと進行するしかなくなる

【エリア2】
このエリアはテロリスト側ができる限り制圧しておきたい広間で、ここを押さえる事ができればほぼ勝ち状態へとなる。ここのエリアの攻防は派手なシーンとなる事が多いので注目だ

【エリア3】
このエリアはテロリストが侵攻するのが非常に難しいエリアだ。このエリア周辺を征圧する事ができれば2箇所の爆破ポイントどちらへでも侵攻ルートを分岐させる事ができる。それゆえに特殊部隊側の守りも非常に硬い

【de_dust2】
総合的な技術が問われるハイレベルマップ。試合でもこのマップの人気が高く、一番研究が進んでいるマップ。そのため、高いレベルで腹のさぐり合いになる

【エリア1】
通称「ロング」と呼称されているエリア。その名の通りロングレンジでの打ち合いが基本となる。そのためゲーム中盤からスナイパーライフルが威力を発揮する所だ。米粒のような小ささの敵を撃ち抜く、日本人の名スナイパーの実力を見る事ができるぞ

【エリア2】
通称「階段」と呼称されるエリア。このエリアは1と3を結ぶ生命線とも言える場所だ。二人一組でここを防衛するが、テロリスト側もここをなんとか突破しなければ、1のエリアを進む味方が無駄になってしまうため、Aポイントを落とすならば生命線ともいえるエリア。アサルトライフルでのスーパープレーに期待ができる

【エリア3】
このエリアは攻守ともに難しく、突破される場合は一気になだれ込まれたりと、試合の展開上のターニングポイントになりやすい。しかし、そこはトッププレーヤーたちの戦略でカバーがされていく。どのようにこのエリアを攻めていくのかに注目しよう

 開催が明後日に迫ったCyberathlete Professional League 2004 夏季大会。11チームという過去にない規模のチームが参加してきたが、いよいよ頂点が決定する。前回の会場は、試合中は誰もが声を出さず、淡々と試合進行を見守るという、一種異様な重苦しい緊張感が漂っていた。しかし、スーパープレイがあった瞬間だけは歓声が上がるという、ある意味K-1グランプリの決勝か、それとも大リーグのワールドシリーズ大一番かといったくらい「見るときは見る、歓声を上げるときは歓声を上げる」というメリハリのきいた会場だった。

 観客も含め「いいプレイとはなんなのか」という事が分かってる故にメリハリのきいた会場の反応となるわけだ。そして、これだけの目に晒されている以上、プレーヤーだって下手なプレイは見せられない。その瞬間に「えー」という視線がプレーヤーにグサグサと突き刺さるからだ。だからこそプレーヤーも一生懸命試合に臨む。CPLの会場やイベントはプレーヤーと観客が一体となって形作っていくものだと言える。解説だって中継されているし、オンラインの中継では絶対に味わえない「生の感覚」は、中継から想像するよりもずっと上だろう。FPSファンはぜひともこの機会を逃さないように!!

(C) 2004 Valve Corporation. All rights reserved.

□CPL夏季大会日本予選のホームページ
http://www.acegamer.net/cpl/2004summer/
□LEDZONEのホームページ
http://www.ledzone.com/
□関連情報
【5月18日】テクノブラッド、CPL2004夏季大会日本予選を6月5日より開催
賞金総額3,000万円のコンピュータゲームの世界大会
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040518/cpl.htm
【2003年11月27日】CPL2003冬季大会日本予選が開催
「Counter-Strike」国内最強はどのチームの手に!?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031127/cpl.htm
【4月26日】PCゲームレビュー「Counter-Strike: Condition Zero」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040326/cscz.htm

(2004年6月25日)

[Reported by tyokuta & BRZRK@ukeru.net & Yossy@negitaku.org]


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