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SCEJ、シニア層向けイベント「サードエイジフェア 2004」にて |
会場:有楽町 東京国際フォーラム
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、5月30日に開催された「サードエイジフェア 2004」の同社ブースにて、ゲーム教養講座「諸兄、ゲームやろうぜ!」を開催した。
「サードエイジフェア 2004」は、株式会社サードエイジスタイルの主催による、サードエイジ(50~60歳代)をターゲットにした総合展示会。「もっと自分らしく、美しく生きる」をテーマに、衣食住の関連から、パソコンや携帯電話などのIT関連、ゴルフや旅行会社といったレジャー関連、さらには国際協力機構など、あらゆるジャンルから出展が行なわれていた。
SCEJのブースには、子供連れの家族でやってきている人が多く、「サードエイジフェア」というイベントとしては意外なほど年齢層はまちまち。夢中になって「もじぴったん」を遊んでいる子供の隣では、まさにサードエイジといわれる世代の親子が「太鼓の達人」をプレイしており、ゲームは老若男女問わず楽しめる、ということを証明しているかのようだった。
そのSCEJブースで行なわれたゲーム教養講座「諸兄、ゲームやろうぜ!」では、これまでと同じく、ゲームアナリストの平林久和氏による講演が行なわれた。今回は「ゲームを知らない人生なんて」というテーマで、なぜゲームが面白いのかということが、実際にいくつかのゲームを使いながら紹介された。
平林氏は、ゲームの面白さは「誇張と割愛」にあるという。「みんなのGOLF4」を実際に平林氏がプレイしながら、「実際のゴルフではショットの瞬間に光ったり、ボールの軌跡が見えたりはしない。これが誇張」と解説。さらに、「そして実際のゴルフでは1ラウンドに3~4時間かかるところが、ゲームでは15~25分。しかし1回のショットにかかる時間は、実際のゴルフと変わらない。この無駄なところを省いているところが割愛」とした。
続けて平林氏は、「ダービースタリオン'04」を取り上げ、ゲーム中で開催されるダービーの映像を流した。「実はこのゲームでのダービーのレース時間は、実際に行なわれる競馬のダービーよりも1分程度短い」と、ここでも割愛されている部分を紹介。つまり、ゲームは面白い部分を強調し、他の部分をそぎ落とすことで、その面白さを引き立たせることができる、と解説しているわけだ。
このほか、ゲームについてより深く知ってもらうためのクイズも行なわれた。「世界初のテレビゲームは日本で作られたか?」という問いには、会場の全員が○の札を上げてしまったが、実際は米国が最初。その世界初といわれるテレビゲームを発明したウイリー・ビギンボーサム氏も写真つきで紹介されるなど、ゲーム教養講座らしい内容となっていた。
講演の最後に平林氏は、「テレビゲームには人を楽しませるための工夫があることを知って欲しい。ゲームをする人生は、ゲームをしない人生よりも豊かなものだと感じてもらいたい」と述べた。
ブースには、「みんなのGOLF4」や「ダービースタリオン'04」のほか、「もじぴったん」や「電車でGO! FINAL」、「EyeToy: Play」など、約10タイトルの試遊台も設置された。特に「EyeToy: Play」はブース正面の目立つ位置に設置されており、また操作が簡単なこともあって、通りがかりにプレイしていく人が多く見受けられた。
(2004年5月31日)
[Reported by 石田賀津男]
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