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「東京国際アニメフェア2004」開催 |
会場:東京ビッグサイト
価格:1,000円 (中高生500円)
東京都が中心となっている東京国際アニメフェア実行委員会が主催する展示会「東京国際アニメフェア 2004」が東京ビッグサイトで3月25日、開幕した。25日、26日はビジネスデーで、26日には2003年の最も優れたアニメを表彰する「TOKYO ANIME AWARD」の発表が行なわれた。なお、一般公開日は27日と28日の2日間。入場料は大人1,000円、中高生が500円となっている。
「東京国際アニメフェア 2004」は、日本の得意なアニメーション関連産業を世界中に向けてアピールしていくことを目的としたもので、“アニメのイベント”と言うよりは国際見本市に近いイメージだ。それでも2年前に開催された実質的な第1回となる「新世紀東京国際アニメフェア21」から比べれば2年経ち、回数を重ねることでもう少し視聴者よりの出展物も目立つようになってきた。
会場には7月17日の公開が予定されている大友克洋監督の9年ぶりの新作「スチームボーイ」のプロモーション映像を約6分程度上映するミニシアターが出展されていたり、宮崎駿監督の新作「ハウルの動く城」の巨大なジオラマが展示されているなど興味深いものも目立つ。
アニメ産業と切っても切れない関係を持つゲーム会社も出展したり、ゲームの試遊台を展示したりしている。例えばコナミは自社ブースを展開。ブースの外側は試遊台を中心に展示し、自由にプレイできるような環境とし、中ではタイトルごとの関連商品の展示などが行なわれている。
またナムコのブースでは「ゆめりあ」と「TALES OF PHANTASIA THE ANIMATION」の上映が行なわれている。また、床には大きくモネが描かれており、それを備え付きの色メガネでみると遠山式立体表示法で立体視できるなど色々な工夫がされている。
プロダクションI.G.のブースでは株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたばかりのPS2「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の試遊台が人気を集めていた。26日はビジネスデーにも関わらず、試遊台前からは人が途切れない人気ぶりだった。またブロッコリーのブースではPS2版「ギャラクシーエンジェル ムーンリットラヴァーズ」が遊べるほか、WEBで近日公開となる「『アクエリアンエイジ』の初心者向けチュートリアルソフト」が出展されている。これはカードゲーム「アクエリアンエイジ」をはじめるにあたってPC上でそのルールやゲームシステムを学ぶことができるという優れもの。
このほかにもハムスターのブースではPS2「クイズ&バラエティ すくすく犬福」が出展されているほか、バンダイ、サンライズのブースでは発売されたばかりのGBA版の「鋼の錬金術師」、PS2版「黄金のガッシュベル」などが出展されている。また(有)ROプロダクションのブースでは、先日発表された「ラグナロク ジ・アニメーション」を出展。5日間無料のウェルカムチケット付きのクライアントを無料配布するなどしてアピールしていた。
また、「鋼の錬金術師」は作品だけでなく、声優賞でエドワード・エルリック役を演じた、朴 ろ美さん (“ろ”は“王”偏に“路”) や脚本を手掛けた會川昇氏なども受賞しており、「アニメーション オブ ジ イヤー」を受賞した「機動戦士ガンダムSEED」とともに人気と勢いを感じさせる結果となった。
【TOKYO ANIME AWARD】 | |
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TOKYO ANIME AWARDのテレビ部門優秀作品賞に輝いたのは「鋼の錬金術師」、「機動戦士ガンダムSEED」、「ASTRO BOY 鉄腕アトム」の3作品 | 受賞の喜びを語る「鋼の錬金術師」の監督、水島精二氏 |
声優賞は「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリック役の朴 ろ美さん (“ろ”は“王”偏に“路”) | 個人賞の脚本賞は「鋼の錬金術師」も手掛けた會川昇氏 |
(2004年3月26日)
[Reported by 船津稔]
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