【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

「東京国際アニメフェア2004」開催
コナミ、ナムコなどゲーム関連企業も出展

3月25日~28日 開催 (一般公開日:27日~28日)

会場:東京ビッグサイト

価格:1,000円 (中高生500円)

 東京都が中心となっている東京国際アニメフェア実行委員会が主催する展示会「東京国際アニメフェア 2004」が東京ビッグサイトで3月25日、開幕した。25日、26日はビジネスデーで、26日には2003年の最も優れたアニメを表彰する「TOKYO ANIME AWARD」の発表が行なわれた。なお、一般公開日は27日と28日の2日間。入場料は大人1,000円、中高生が500円となっている。

 「東京国際アニメフェア 2004」は、日本の得意なアニメーション関連産業を世界中に向けてアピールしていくことを目的としたもので、“アニメのイベント”と言うよりは国際見本市に近いイメージだ。それでも2年前に開催された実質的な第1回となる「新世紀東京国際アニメフェア21」から比べれば2年経ち、回数を重ねることでもう少し視聴者よりの出展物も目立つようになってきた。

 会場には7月17日の公開が予定されている大友克洋監督の9年ぶりの新作「スチームボーイ」のプロモーション映像を約6分程度上映するミニシアターが出展されていたり、宮崎駿監督の新作「ハウルの動く城」の巨大なジオラマが展示されているなど興味深いものも目立つ。

 アニメ産業と切っても切れない関係を持つゲーム会社も出展したり、ゲームの試遊台を展示したりしている。例えばコナミは自社ブースを展開。ブースの外側は試遊台を中心に展示し、自由にプレイできるような環境とし、中ではタイトルごとの関連商品の展示などが行なわれている。

 またナムコのブースでは「ゆめりあ」と「TALES OF PHANTASIA THE ANIMATION」の上映が行なわれている。また、床には大きくモネが描かれており、それを備え付きの色メガネでみると遠山式立体表示法で立体視できるなど色々な工夫がされている。

 プロダクションI.G.のブースでは株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたばかりのPS2「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の試遊台が人気を集めていた。26日はビジネスデーにも関わらず、試遊台前からは人が途切れない人気ぶりだった。またブロッコリーのブースではPS2版「ギャラクシーエンジェル ムーンリットラヴァーズ」が遊べるほか、WEBで近日公開となる「『アクエリアンエイジ』の初心者向けチュートリアルソフト」が出展されている。これはカードゲーム「アクエリアンエイジ」をはじめるにあたってPC上でそのルールやゲームシステムを学ぶことができるという優れもの。

 このほかにもハムスターのブースではPS2「クイズ&バラエティ すくすく犬福」が出展されているほか、バンダイ、サンライズのブースでは発売されたばかりのGBA版の「鋼の錬金術師」、PS2版「黄金のガッシュベル」などが出展されている。また(有)ROプロダクションのブースでは、先日発表された「ラグナロク ジ・アニメーション」を出展。5日間無料のウェルカムチケット付きのクライアントを無料配布するなどしてアピールしていた。

【東京国際アニメフェア2004】
コナミのブース。ブースの外側は試遊台を中心とした展示を行ない、内部には作品と関連商品などを展示
出展されている試遊台は遊ぶことができる。「ボクらの太陽」や「ANUBIS」、「キャッスルヴァニア」などが並んだ こちらはエイケンのブース。コナミが全面的に制作に関わっている「アムドライバー」を中心に出展。先日の発表会でも飾られていた巨大なフィギュアが展示されているのを始め、放送開始直前の映像も見ることができる
ナムコのブースに試遊台はないが巨大なスクリーンには「ゆめりあ」と「TALES OF PHANTASIA THE ANIMATION」の上映が行なわれている。また、床には大きなモネが遠山式立体表示法で描かれている。そばにあるメガネで見てみると……。ちなみにパンフも配られていて裏表紙にもモネが描かれていて、そちらにもメガネが付いていた

(有)ROプロダクションとして出展されている「ラグナロク ジ・アニメーション」今日は関係者のみの招待のため、キャラクタのグラフィックが飾られるなど比較的あっさりした出展内容となっていた。会場では、初心者ガイドブックも配られていて、5日間無料のウェルカムチケット付きのクライアントを配布していた
プロダクションI.G.のコーナーの一角に2台の試遊台が置かれ、発売されたばかりの、PS2「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」がプレイできる。結構な人気で、いつも誰かが遊んでいた ハムスターの出展ブースでは「犬福」を大プッシュ。東京ゲームショウ2003でも大人気だった着ぐるみも登場。PS2「クイズ&バラエティ すくすく犬福」もプレイ可能
ブロッコリーのブースでは発売直後の「ギャラクシーエンジェル」PS2版が遊べるほか、3月30日からネットでも公開される予定のカードゲーム「アクエリアンエイジ」の初心者向けチュートリアルソフトを体験できる バンダイ、サンライズのブースでは「機動戦士ガンダムSEED」や「鋼の錬金術師 (GBA版)」、「黄金のガッシュベル」などバンダイの新作ゲームを楽しめる


 ビジネスデーを締めくくる形で発表された「TOKYO ANIME AWARD」では、スクウェア・エニックスが力を入れている「鋼の錬金術師」がテレビ部門優秀作品賞に輝いた。同作品の制作発表記者会見で同社は「スクウェア・エニックスといえば、『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』と言われてしまうが、これからは『鋼の錬金術師』のスクウェア・エニックスと呼ばれるようがんばりたい」とコメントしていたことが思い出される。そういった意味では、今回の受賞でその第1歩を踏み出したと言えるかも知れない。

 また、「鋼の錬金術師」は作品だけでなく、声優賞でエドワード・エルリック役を演じた、朴 ろ美さん (“ろ”は“王”偏に“路”) や脚本を手掛けた會川昇氏なども受賞しており、「アニメーション オブ ジ イヤー」を受賞した「機動戦士ガンダムSEED」とともに人気と勢いを感じさせる結果となった。

【TOKYO ANIME AWARD】
TOKYO ANIME AWARDのテレビ部門優秀作品賞に輝いたのは「鋼の錬金術師」、「機動戦士ガンダムSEED」、「ASTRO BOY 鉄腕アトム」の3作品 受賞の喜びを語る「鋼の錬金術師」の監督、水島精二氏
声優賞は「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリック役の朴 ろ美さん (“ろ”は“王”偏に“路”) 個人賞の脚本賞は「鋼の錬金術師」も手掛けた會川昇氏


□東京国際アニメフェア2004のホームページ
http://www.taf.metro.tokyo.jp/
□関連情報
【2002年2月15日】「新世紀東京国際アニメフェア21」開幕
DC「機動戦士ガンダム 連邦 VS. ジオン&DX」がプレイアブルで出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020215/taf.htm
【2003年3月21日】古今東西のアニメを満喫「東京国際アニメフェア2003」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030321/ani.htm

(2004年3月26日)

[Reported by 船津稔]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.