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★ ACゲームファーストインプレッション★
■ シンプルなルールで駆け引きを重視したコマンドバトル
古代の魔術師が生み出した魔法の水「アクアラ」をそれぞれのドラゴンが保持しており、これを奪い合うという戦いとなっている。戦闘はターン制のコマンドバトル。サテライトは最大8台まで設置が可能で、4人ずつ対戦を行ない、前半戦6ターン終了時の成績上位4名、下位4名が残り4ターンの後半戦を戦う組み合わせの変更が行なわれる。
画面下左には、自分のドラゴンの情報が表示されている。「アクアラポイント」は現在集めているアクアラの量と8人のプレーヤーの中での順位が表示されている。「HP」はヒットポイントで、0になると気絶(1ターン休みで、アクアラを残りのドラゴンに25%分放出)。「MP」は技を使うごとに消費される。また、ターンごとに20ポイント回復する。 アクアラポイントの左に3つのマーカーが点灯するエリアが設けられている。これを「覚醒マーカー」と呼び、「打撃(赤)」、「魔法(青)」が成功すると1つ点灯し、同じ攻撃を受けると1つ減ってしまう。マーカーが3つそろうと「覚醒技」が使用可能となり、必殺技のアイコンが出現する(次のターンから使用可能となる)。覚醒技には「打撃覚醒技」と「魔法覚醒技」がある。「打撃覚醒技」は敵1体にのみ有効で、成功すれば一撃で相手を気絶させることができるが、「ガード」で無効化されてしまう。「魔法覚醒技」は、自キャラ以外の3キャラに対して攻撃し、成功すればアクアラをごっそり奪えるが、「シールド」には無効。
ルールとしてはこれだけを覚えておけばまず問題はない。1対1の対戦なら、それぞれの行動にあわせて対処法を選んでおけば問題ないが、3対1の戦いになるので、いろいろと状況に応じて選択を考えなければならない。これがこのゲームにおける重要な駆け引きとなる。
■ 特徴のある「属性」を考えてドラゴンを選択 初めてプレイする人は、コイン投入後に、「ドラゴンを誕生させる」>「ストーリーモード」と選択することで、簡単なチュートリアルを体験することができる。初めてカードを作る場合もこの「ストーリーモード」を遊ぶことでゲーム終了時にカードが排出されるようになっている。 生まれてくるドラゴンには、「光」、「闇」、「氷」、「炎」、「金」、「雷」の6つの属性のうち1つを選択することができる。「光」と「闇」、「氷」と「炎」、「金」と「雷」は相反する属性になっており、それぞれに特徴がある。ざっと紹介すると以下のとおり。 「光」……HPの回復が得意で、平均的な能力の持ち主。「運」が高く、祈りにも運に絡む技がある。「閃光」状態になりにくい特性がある。 「闇」……攻撃力に優れる。HPを消費しての強力な技を繰り出せる。「暗闇」、「毒」状態になりにくい特性を持つ。 「氷」……技を封じる、MPを奪い取るなどの技を持ち、相手の動きを封じることが得意。MPに優れ、「沈黙」、「氷結」状態になりにくい特性がある。 「炎」……打撃技に秀でる。「怒り」状態での打撃は一撃で相手を気絶に持ち込める。「めまい」になりにくい特性を持っている。 「金」……相手の攻撃を無効化したり、カウンター技を使って相手の力を利用して戦う。耐力にすぐれており、守りを気にせず戦うことが可能。「ふっとばし」になりにくい特性を持つ。 「雷」……先制攻撃、連続行動といった特殊技を持ち、魔法の威力が高い。「混乱」状態になりにくい特性を持つ。 それぞれの属性の技に関しては、オフィシャルサイト「ドラゴンウェブ」に掲載されているので確認してもらいたい。相反する属性の攻撃は、通常より多くのダメージを与えることができるし、自分の属性と同じ攻撃を食らっても、ダメージは少なめになることを覚えておこう。
「ストーリーモード」の1話目を終えると、自分のドラゴンが印刷されたカードが1枚排出されてくる。次回からプレイするときは、コイン投入後カードスロットに自分のカードを挿入すればいい。
■ 4つの「修練」を上手くこなして効率よく育てよう
「修練」のメニューは、「打撃」、「魔法」、「シールド」、「祈り」の4タイプが用意されている。「ガード」は修練する必要がない。それぞれの修練を選択すると、ミニゲームを1つプレイすることになる。「打撃」、「魔法」はタイミングもの、「シールド」は「ブロック崩し」のようなアクション、「祈り」は3Dのアイテム回収ゲームになっている。 「修練」の成績は得点に応じてSからDまでの5ランクに分類され、B以上では修練した項目のパラメータがアップするほかにも、別の項目のパラメータが上昇する。Sランク(20,000点以上)を獲得できれば、選択した修練のゲージが上昇するほか、ほかのゲージもすべて一定の値分上昇する。修練を繰り返して修練ゲージがいっぱいになると、新たな技を覚えてくれる。この技はドラゴンの属性と同じもの、または無属性のものを覚える。
若いドラゴンほど、「修練」によるパラメータの上昇幅は大きいので、「鉄は熱いうちに打て」という言葉どおり、初期の育成が非常に重要になってくる。
■ 技の組み合わせを考えて戦闘に挑め
ここでの仕込みは非常に重要だ。攻撃にはMPを使用するので、あまり大技ばかりをセレクトすると息切れを起こしてしまうこともありうる。MPも考慮に入れての技セレクトが好ましい。
また、ドラゴンの向きにも気をつける必要がある。前述の通り、「技」>「ターゲット」という過程を経て入力時間が終わると技が発動するわけだが、「ターゲット」した時点でドラゴンはその方向へ向き直る。つまりどのドラゴンが誰に攻撃を仕掛けようとしているのかがわかる仕組みになっている。ただし、技とターゲットは時間内に何度も変更が可能。自分の戦略ばかりに気をとられていると、誰が攻撃してくるかを見逃してしまったり、また、1度確認してこちらも攻撃を選択したあと、相手が戦略を変えてくるのを見逃してしまうこともありえる。しっかりと画面を見ていることが大切だ。
■ 「アクアラ」だけでない駆け引きを考えてみよう
このゲームの目的は前述のとおり「アクアラを多く集めること」だが、攻撃、防御行動を見ると、そこにHP、そしてMPを巡る駆け引きが関与してくることがわかる。ターン数のそれほど多くない対戦において、気絶させられて1ターン休みになるうえ、25%とはいえアクアラをばら撒いてしまうのはやはり痛い。また、大技を集中して使ってしまうと、あっという間にMP不足になってしまい、技が使えなくなる。 また、2キャラ以上の敵が同時にこちらを向いているとき、「シールド」と「ガード」のどちらを選択していいかに迷いが出ることもあるだろう。どちらを選択すべきかは戦況に応じて、としかいいようがないが、相手の攻撃を予測する材料のひとつとして、「覚醒マーカー」を確認するといい。「覚醒マーカー」は「打撃」、「魔法」ともに同じ種別のもの(「打撃」なら「打撃」)を続けて出していかないと、そのつどゼロに戻ってしまうので、相手のマーカーを確認して、次に来る技の種別を予想することもできるし、こちらのマーカーが点灯している状態(とくに2~3つが点灯している状態)では、同じ種類の攻撃を仕掛けてくるかどうかの判断の材料となる(マーカーをキャンセルしたいため)。 さらに、「覚醒マーカー」は、前半戦でストックしたものが後半に持続できることにも注意が必要だ。前半を全力で乗り切ってもいいが、後半に持ち越せば、それだけで早々と相手の思考の幅を狭めるプレッシャーを与えることになる(発動に成功すれば実利的にも当然有利)。覚醒技は防御行動の次に発動できるので、通常攻撃とかち合うときはほぼ勝てる(「祈り」があるのですべてではない)。逆に、覚醒技をオトリに、カウンター能力のある技で相手の攻撃を待ち受けたりすることも必要だ。
また、特殊効果を生む「祈り」をどこで使うかを考えるのも重要なポイントになってくる。基本的には効果を考えると早いうちに仕掛けたいところだ。戦いが終盤になって「祈り」を使っても、戦局が挽回できるレベルで均衡していないと無意味なのはあたりまえ。「祈り」の使用タイミングで戦局はかなり変化することになるだろう。
■ 「きずな」を強くするためのプレイを考えよう
「きずな」を強めるためには、自分より強い相手(アクアラポイントが多いなど)を攻撃するなどして、勇敢な行動をとるといいようだ。「きずな」を弱めるような行動は、自分より弱い相手を攻撃したり、複数のドラゴンで集中攻撃したり、といったものが挙げられる。戦果を追求するのはもちろん大事だが、ドラゴンの成長を考えた長期的な視点でプレイすることが、ドラゴンを大きく成長させるためのポイントになってくるわけだ。 次に「称号」についても触れておきたい。トータルのアクアラポイントに応じて、EからS(それ以上も存在するかも)へとランクが上がっていく。それと同時に「選ばれし魔竜」といった称号が手に入るようになっている。
■ 「魂化」と「強化アイテム」の入手 ドラゴンはある程度経過すると、プレイ終了時に「魂化」することができる。この「魂化」したカードは、新たなドラゴンを生み出す際に必要となる。コインを投入した後、「ドラゴンを誕生させる」を選択した後、魂化したカードをスロットに挿入する(最大2枚まで)ことで、そのドラゴンの「技(12コまで)などを引き継ぐことができる。また、HPやMP、攻撃力、魔法力、運といった要素が新ドラゴンのパラメータに影響を及ぼす。つまり、「修練」と「融合」を繰り返すことが、強いドラゴンを育成するためのポイントとなるのだ。
■ こつこつプレイするも良し、バクチに出るも良し
「ルールこそ非常にシンプルだが、だからこそ選択の結果がはっきりと表れる」……それがこのゲームの特徴といえる。戦略も単純ではないが、逆にセオリーを無視して攻撃してみたり、防御が空振りに終わってほっとしてみたりと、対人プレイらしい駆け引きが生まれることにより、常に勝ち続けることはちょっと難しい。だからこそ、後から始めても十分戦えるという懐の広さも持ち合わせているといえそうな「ドラゴンクロニクル」。一度アミューズメントセンターで実際に触れてみることをオススメする。
■ 「ドラゴンクロニクル」プレーヤーズガイド(初級、上級編)、とカードホルダーをプレゼント 「ドラゴンクロニクル」プレーヤーズガイドは初心者から知りたいことがかなり丁寧に解説されているガイドブック。店舗でも配布されているので、一度手に取ってみて欲しい内容の濃さとなっています。カードホルダーは40枚のカードが収納できます。魂化したカードを融合させたりと、遊んでいるうちに増えてしまうカードをすっきり収納できるのはありがたいものです。
このガイドブックとカードホルダーをセットで5名の方にプレゼントします。ふるってご応募ください。
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□ナムコのホームページ (2004年1月16日) [Reported by 佐伯憲司] また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved. |
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