「第40回アミューズメントマシンショー」ブースレポート |
入場料:中学生以上 1,000円(前売り:700円)
小学生以下、60歳以上は無料
「第40回アミューズメントマシンショー」におけるナムコブースは、カードシステムをメインに打ち出した育成バトルゲーム「ドラゴンクロニクル」、Web、AC、ゲームボーイアドバンスを連動したバラエティゲーム「宇宙大作戦 チョコベーダーCONTACTEE」、パズルゲーム「クルクルフード(制作:タクミ工業)」などバラエティに富んだラインナップを展開。
4台×2という構成でセッティングされていた「ドラゴンクロニクル」。筐体左のスロットからカードの挿入、排出を行なう |
●「ドラゴンクロニクル」
最高75分待ちとなっていた「ドラゴンクロニクル」は、プレーヤーがドラゴンテイマーのひとりとなり、自分のドラゴンを育成、他のドラゴンとの駆け引きを楽しむカードバトルゲーム。古代の魔術師が生み出した魔法の液体「アクアラ」を巡って戦うという設定で、戦闘終了時に最も多くのアクアラを所持しているプレーヤーが勝利者となる。最大8人同時プレイが可能だが、戦闘は同時に4匹までのドラゴンが戦い、前半戦の成績の上位と下位4名づつが後半戦にそれぞれ戦うことになるというシステム。一体型の筐体ではないので、設置にある程度自由度が持たせてあるのも特徴。
オペレーションはタッチパネル式になっており、戦闘はターン制。打撃(HPを最も多く奪う)、魔法(アクアラを最も多く奪う)、ガード(打撃を防ぐ)、シールド(魔法を防ぐ)、祈り(ドラゴンに補助効果を与える)という5つの基本コマンドを駆使して戦う。ターンマーカーがタイムゲージの一番右に到達するまでなら、何度でもコマンド変更が可能というシステムになっていて、ドラゴンの向きでどこに攻撃するかがわかるようになっている。HPが0になると1ターン休みになってしまい、アクアラも奪われてしまうので要注意。
それから、「覚醒」についても触れておこう。攻撃に成功すると「覚醒マーカー」が1つ点灯する。3つそろうと必殺技のアイコンが出現し、次のターンで覚醒技が使用可能となる。この覚醒技は、打撃、魔法の2種類があり、打撃はHPに大ダメージを与え、魔法はプレーヤー以外の3匹のドラゴンのアクアラを同時に奪うことができる。
相手の攻撃を予想しながら、防御と攻撃をうまくつかいこなし、アクアラをどうやって効率よく奪い取るか(打撃重視でHPを0にするか、魔法で直接アクアラを奪い取るか)の戦略が非常にアツイ。シールドは展開してしまえば消滅するまで自動で魔法に反応してくれるので、これを打撃で破ったり、ガードを予想しているときは魔法を使ったり、祈りを使うことで、相手に魔法の詠唱をできなくしたりするなどの補助効果を施すこともできる。全6ターンのなかでどういった行動をするかを組み立てるのはなかなか緊張感があった。
ドラゴンは水、光、雷、金、炎、闇という属性を持って生まれる(属性は選択可能)。それぞれの属性によって打撃や魔法などが異なり、戦闘時にはどの技を使用するかをあらかじめ設定することができる。打撃、魔法、シールド、祈りは修練(ミニゲーム)で鍛えることができ、修練ゲージがいっぱいになると新たな技を覚えてくれる。初心者はストーリーモード(CPU戦:全5話)をプレイすれば、チュートリアルになっているので基本的な知識を学べるというのは親切だ(今回のショーではこのストーリーモードがプレイできる)。
1プレイ後には、ドラゴンのデータを記録したカードが1枚排出される(初プレイ時)。この表面には、ドラゴンの現在の形態がグラフィックで表示されており、成長することでそのグラフィックも変化するというのが今までのカードゲームにはない特徴といえるだろう。また、ドラゴンには年齢が設定されており、老齢になると戦闘後に「魂化」ができる。魂同士を融合させることで新たなドラゴンが誕生するというのは大きなポイント。融合させることで「覚えた技が継承できる」、「通常では生まれない新種が誕生することもある」という点は、やりこみ派にはたまらない魅力となるだろう。
さらに、来年1月から本格稼動予定という「ドラゴンクロニクル」専用サイト(iモード用)にはiアプリ対応のRPGが用意されており、サイトにアクセスし、カード下部に表示されているパスワードを入力することで、ドラゴンのグラフィックを伴ったゲーム(会場ではRPGと説明されていた)が遊べるという。このゲームではマジックアイテムを獲得することが可能で、ドラゴンをパワーアップさせることができる予定。ほかにも、「ドラゴンクロニクル」にちなんだコンテンツ(待ち受け画面、着メロダウンロードなど)が楽しめるようだ。
会場で流されているデモで、システム関連の解説も行なっていた。この画面はそれぞれの行動の優劣を指し示している | 「システム246」基板を使用しており、グラフィックも派手な印象。覚醒技はさらにド派手だ | プレイするともらえるパンフレットとカードがこれ |
●「(仮称)アイドルゲーム」
トゥーンシェードを用いた画面が特徴の「(仮称)アイドルゲーム」。自分が選んだアイドルに対してリアクションを選択するという方式。とにかくしゃべる | 選べるアイドル候補はとりあえず10人はいるようだ |
このゲームは、10人のアイドル候補生の中から好きなキャラクタを選び、自分はマネージャーとして彼女たちに接し、育成していくというもの。キャラクタデザインは窪岡俊之氏(「LUNAR」シリーズなどでおなじみ)。
なんといっても驚きなのが、ただ育成していけば一流アイドルになれるはずもなく、ネットワークに対応(予定)しており、投票結果によって生き残りが決まってしまうという、某オーディション番組真っ青のシステム。グラフィックはトゥーンレンダリングを用いたアニメ調だが動きも追求したものになっており、完成すればすごいことになるのでは? という予感がするタイトルだ。現状の業界事情を鑑みてみると、大型筐体を仕入れることはオペレータ側の負担はかなりのもの。こうした対応ゲームがある程度のラインナップをそろえ、ある程度の寿命が約束されるということは安心感にもつながることだろう。
●「宇宙大作戦 チョコベーダーCONTACTEE」
ナムコ、株式会社グローバル・ライツ、株式会社トミー、株式会社ビルドアップの連携によって展開中の「宇宙大作戦 チョコベーダー」。先日の発表のとおり、アーケード版「CONTACTEE」が登場する。10月下旬稼動開始を予定。
アーケード版のジャンルは「脱力系お笑いミニゲーム集」。短時間で楽しめるミニゲームが5種類(2人同時プレイ時の専用ゲームもある)、計24種類の中からジャンルごとに4ゲーム(2人同時では5ゲーム)プレイできる。ジャンルには「タイミング系(タイミングよくボタンを押すことでクリア)」、「思考系(いわゆる間違い探しなどの頭脳ゲーム)」、「連打系(ボタン連打で時間内にゴールまで到達など、連射が重要なジャンル)」、「テクニカル系(UFOを動かし隕石を避けながらエネルギーを集めるなど、操作と判断力がポイント)」がある。
ゲーム終了時に、プレイ内容(成績)に応じた「宇宙人召還コード」が入手できる、というのがこのゲームの重要なポイント。総合成績いかんでコードが変化するため、やりこみは必須といえる。
また、WEB版である「人類誘拐計画 ABDUCTION」が本日より正式稼動している。AC版「CONTACTEE」の召還コードはすでに織り込み済みなので、早く召還コードをゲットしたい人は、AMショーに足を運ぶしかないだろう。
「チョコベーダー」のメディア展開はWEB、AC、GBA、食玩と幅広い。10月5日からはアニメも放映される | 各々のジャンルには5つのミニゲームが収録されている。どことなく力の抜けてしまうシュールなセンスが満載 | 2人同時プレイ用のゲームでしか得られない召還コードもあるようだ |
展示されていたGBA版。東京ゲームショウにも展示されるはずなので、詳報はいずれお届けする |
□製品情報
http://www.namco.co.jp/home/aa/am/vg/chocovader/index.html
□「人類誘拐計画ABDUCTION」のページ
http://www.abduction.jp/
□関連情報
【9月2日】ナムコ、WEBゲームからアーケードまで広がる
「チョコベーダー」の世界がいま始まる
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020902/namco.htm
親しみやすい落ちモノパズルだが、戦略はまた既存のものとは異なっているようだ |
●「クルクルフード」
2つのパネルが画面上部から落ちてくるいわゆる落ちモノ系パズル。1人プレイでも常に対戦形式になっており、ゾウやウサギなど、かわいいキャラクタが登場。
パネルは同じ食べ物のパネルを4つそろえると消える。このゲームの特徴は、選んだキャラクタによって好きな食べ物が設定されており、好物のパネルを消すことで、画面が回転し、エリアの上下が逆転することにある。回転させると、次にパネルを消去できる条件が4から3に減少するので、連鎖が起きやすくなる。続けて連鎖を決め、パネルを回転させると、「フィーバー」状態になり、多量のパネルを相手に送り込める。
□JAMMAのホームページ
http://www.jamma.or.jp/
□「第40回アミューズメントマシンショー」のホームページ
http://www.jamma.or.jp/am-show/
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□出展情報
http://www.namco.co.jp/home/aa/event/40am-show/index.html
(2002年9月19日)
[Reported by 佐伯憲司]
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