【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

カプコン、入り組んだ人物関係、迫るタイムリミット
昭和初期を舞台にしたサイコサスペンスPS2「玻璃ノ薔薇」

今秋発売予定

価格:6,800円

主人公影谷は、事件当時の屋敷にタイムスリップしてしまう。調べていた事件には出てこない和弥の役割は?
 株式会社カプコンは、プレイステーション 2用ソフトとして「玻璃ノ薔薇」を発売する。発売予定日は今秋、価格は6,800円。

 TOKIOの松岡昌宏が主演することで注目を集めているサイコサスペンスアドベンチャー、「玻璃ノ薔薇(ガラスノバラ)」。物語の舞台は「キネマ屋敷」と呼ばれる、アールヌーボー調の屋敷。主人公の新聞記者、影谷貴史は、昭和初期に起きた「キネマ屋敷連続殺人事件」の記事を書くために、屋敷に向かうが、突然タイムスリップをしてしまう。

 気がつくとそこは昭和4年のキネマ屋敷。しかも自分は屋敷の当主・芳野堂伝衛門の隠し子である七瀬和弥という人物に勘違いされてしまっている。混乱の中、主人公は自分が調査していた連続殺人事件の渦中にいることを認識、しかも事件の発端となっている当主の死は既に起きていることを知るのだ。
 伝衛門は毒入りのワインを飲まされたらしい。しかも伝衛門はまるで自分の死を知っていたかのような奇妙な遺言を書いていた。彼の死後3日間、屋敷内に家族を呼んで生活させ、期限が終わったときに、遺言状を開封する、というものだった。

 伝衛門の3番目の妻・絢子、芳野堂家の執事・蜂谷、伝衛門家の長女であり、女優の貴子、他にもさまざまな個性を持ったキャラクタが登場。入り組んだ人物関係を見せる。この事件の調査に乗り出した刑事・伊原ですら何らかの隠れた意図を感じさせられるのだ。主人公が間違われているのは、20年間音信不通だった隠し子である和弥。彼の存在がまた、屋敷の人々に疑惑を巻き起こすのだ。

 息が苦しくなるような緊張感のある屋敷で、主人公は自分に特殊な能力があることを知る。相手の心に浮かんだ映像が勝手に見えてしまう「閃光の誘惑」、相手の覗かれたくない秘密を見ることができる「審判の右手」。このふたつの力で、これから起こるであろう連続殺人事件の真相を突き止めなければならない。しかし、ふたつの能力も決して万能ではない、主人公の「行動」こそが、悲劇を回避する唯一の道なのだ。

 ゲーム的なギミックとしては相手の言葉から単語を抜き出し、次の会話を進めていくフリーワードシステムや、どんどんと時間が過ぎ去ってしまう時間経過システムが独特で、緊張感のあるプレイを可能としている。選ぶ単語によって会話の内容が変わり、必要な情報を入手できずに一定の時間が過ぎ去ってしまうと、プレーヤーは時間の迷路にはまりこみ、最初に戻されてしまう。このループから逃れるためにも、情報を吟味していかなくてはならない。
 また、事件の中で主人公は何者かに命を狙われ、襲われてしまう。このとき「サスペンスイベント」が発生。瞬間的に判断をしなければ、そのまま命を落とすことになってしまう。

 江戸川乱歩や、横溝正史の探偵小説のような世界を舞台に、「心」を観ることができる主人公が活躍するアドベンチャーゲーム「玻璃ノ薔薇」。プレーヤーは、真相を解き明かすことができるだろうか?  

【スクリーンショット】
美しいCGでかきおこされた「キネマ屋敷」ここが事件の舞台となる さまざまな秘密を抱えた芳野堂家の人々。会話をすることで関係が明らかに 言葉を元に会話を紡いでいく「フリーワードシステム」真実の鍵はここに
特異な人物であった当主・伝衛門。彼の遺言が芳野堂家に疑惑と悲劇をもたらす 和弥となった主人公に備わる特殊能力のひとつ「閃光の誘惑」 こちらは心の奥を探る「審判の右手」。このイメージが意味するものは?
イベントシーン。屋敷の人々の会話は、事件解決のための大事な情報だ 他の人には見えない「少女」。現代風の服装をした彼女は一体何者? 住人達の関係が明らかになることで、真実がみえてくるのだろうか?

(C)CING INC. 2003,
(C)CAPCOM CO.,LTD.2003 ALL RIGHTS RESERVED.
※画面は開発中のものです

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「玻璃ノ薔薇」公式ページ
http://www.capcom.co.jp/gnb/
□関連情報
【2003年2月28日】松岡昌宏主演のサイコサスペンスアドベンチャー
カプコン PS2「玻璃ノ薔薇」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030228/bra.htm
【2003年2月21日】カプコン、TOKIOの松岡昌宏氏をCGとフルボイスで完全再現
絵画調のグラフィックも新鮮なPS2「玻璃ノ薔薇」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030221/capcom.htm

(2003年9月3日)

[Reported by 勝田哲也]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.