公取委、野球機構との独占契約でコナミに対し警告 コナミ「ライセンス方針が理解されなかったことは極めて遺憾」
4月22日 発表
コナミ株式会社は、'99年8月に社団法人日本野球機構(野球機構)との間で締結したプロ野球選手の指名、肖像などの独占使用権について、独占禁止法19条に違反する恐れがあったとして、4月22日に公正取引委員会から警告を受けたと発表した。
本日発表したリリース中において、コナミは'99年に野球機構との契約を締結。これに基づき、2000年4月から2003年3月までの3年間スポンサー料などを支払うことで、ゲームソフトの制作および販売に関する、プロ野球選手の氏名、肖像権の独占権を有していた。
公正取引委員会によれば、本独占権について「契約上、合理的な理由がない限り、コナミ以外のゲームメーカーにも再許諾を行なう」とされていたにも関わらず、コナミは肖像権の問題などを理由に他メーカーからの再許諾申請を受け付けないか、もしくは契約締結を遅延させていたといい、結果として一部ゲームメーカーによる新作プロ野球ゲームの発売を延期、または断念させた疑いが認められたとしている。
また、同委員会は野球機構がコナミの行為を看過していたと認定。コナミに対し独占禁止法第19条に違反する恐れがあるとして警告を行なうとともに、野球機構に対し独占禁止法に十分留意するよう要請した。
これに対しコナミは、リリース中において「独占的に使用する権利」とは、ほかの競争者を排除して自己のみが利用できる権利であるといい、本来は同社だけがプロ野球ゲームの制作販売を行なえるものを、他のメーカーも同様に制作販売できるよう、できる限りにおいてサブ・ライセンスを行なってきたと主張。
今回の警告に対しては、コナミのサブ・ライセンスに関する方針が「結果として公正取引委員会に十分に理解されなかったことは、極めて遺憾」とコメントしている。
□コナミのホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/
□公正取引委員会のホームページ
http://www.jftc.go.jp/
□ニュースリリース
http://www.konami.co.jp/ja/news/topics/030422/(コナミ)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/03.april/03042202.pdf(公正取引委員会:PDF形式)
□関連情報
【2002年8月27日】日本プロ野球選手会、コナミと日本野球機構を肖像権侵害で提訴 ~コナミゲームの販売差し止めなどを請求
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020827/konami.htm
【2002年9月3日】日本野球機構、「野球ゲームソフト」の販売継続は可能と表明
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020903/konami.htm
(2003年4月22日)
[Reported by 北村孝和]
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