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トミー、誰でも手軽にヴァイオリニスト気分を満喫「evio」 |
実際に演奏も行なわれた「evio」 |
【evio (エヴィオ)】
7月31日発売予定
価格:7,000円
株式会社トミーは年に4回開催している商談会「トミービジネスミーティング2003夏」を4月15日に開催した。この展示会は業界関係者向けのイベントで、3カ月程度先に発売される商材を披露して受注を受け付ける商談の場となる。今回の商談会では6月から8月に発売される新規タイトルがズラリと並んだのだが、夏休み直前となる商戦時期なだけに、かなりの新製品が発売されることになる。
■ 簡単、手軽にヴァイオリニストの気分を味わえる「evio」
商談会に合わせて同社にとって一押しの新製品「evio (エヴィオ)」の発表会も行なわれた。evioは簡単な操作でヴァイオリンを演奏している気分を味わえる玩具。ヴァイオリンをデザインした本体と弓がワンセットになっており、弓を動かすだけでヴァイオリンの音色が奏でられる。発売は7月31日を予定しており、価格は7,000円。
仕組みは簡単で、わかりやすく言えば、収録されている音楽データの再生されるスピードを、弓の動きでコントロールしているイメージだ。弓を早く動かせば激しく演奏しているように聞こえ、ゆっくり弾くとゆったりと演奏され、強く引いたり弱く弾いたりすることで、微妙に音色が変わっていく。熟練した演奏者のように、まるで感情を込めて演奏しているように聞こえるわけだ。もちろん、単純に再生スピードを変化させるだけであれば、音のゆがみなどが出てきてしまうわけで、相当の技術がつぎ込まれていると思われる。
本体の弓を当てるところに光学センサーが仕込んであり、弓との反射を検知しているが、弓の方向なども検知できる仕組みとなっており、より細かい反応を拾って演奏に反映されている。「evio」の本体の弦にあたる部分にはスイッチが用意されているが、ここを押さえることでビブラートをかけることができ、より情感溢れる演奏を実現することができる。
「evio」にはスピーカーが搭載されるほかヘッドフォン端子も用意されており、そのままでも遊ぶことができるが、テレビと接続することで、より一層楽しめることが増えるという。プレーヤーの好きなペースで演奏を楽しめる“ソロ”のほか、伴奏をバックに完全にソリストになりきることができる“オーケストラ”、「太鼓の達人」のように、ゲージに沿ってタイミング良く弓を動かしていく“コンクール”などが楽しめる。“コンクール”では演奏中にシンクロ率を表示。最終的にはランクの表示がされる予定だという。
音楽データは本体に6曲収録されており、追加のデータを「evioメディア」と呼ばれるカセットで供給。「evio」の背面に挿入することになる。用意されている端子はAC電源、ヘッドフォン端子、テレビ出力などがある。展示されていたバージョンではもうひとつ端子が用意されていたが、これについては完成品バージョンで搭載するかどうかは未定。用途としては将来において複数の「evio」や他の楽器などの商品が製品化されたとき、セッションが楽しめるなどのアイディアを実現するためだという。「evioメディア」についても共有させたいとしている。
ターゲットは小学生女児。「evio」のイメージキャラクタに選ばれた高嶋ちさ子さんは「ヴァイオリンに対する憧れを持っている子は多いが、最低限の音を出すまでが難しいので挫折してしまう。『evio』でヴァイオリンに興味を持ってもらえれば嬉しい」とコメントした。
■ ゲームで育てたゾイドが本物にも反映される「サイバードライブゾイド」
2002年の東京ゲームショウで電撃的に発表されたゲームボーイアドバンス用ゲーム「サイバードライブゾイド」。何度かお伝えしてきたが、ゲームを進めていきゾイドを強化することで、対応する実際のゾイドの動きも強化されていくという、ゲームとおもちゃの融合を実現した気になるアイテムだ。
発表から約7カ月を経てほぼ完成し、6月27日発売予定となっている。価格はソフト単体が5,800円、サイバードライブゾイドの「ディアブロタイガー (CDZ-01)」と「サイクロプス (CDZ-02)」が各5,980円。さらにソフトとディアブロタイガーがセットになった「初回限定セット」が9,980円での発売を予定している。この初回限定セットのディアブロタイガーは特別なカラーリングとなっていて、かなり貴重なものになる。
「サイバードライブゾイド」は本体に簡易コントローラが付属していて、それだけでも遊ぶことができるが、ゲームボーイアドバンスのゲームとセットになることで“実際のゾイドを育てることができる”という醍醐味を味わうことができる。ゲームを進めて行くことで足回りが早くなり、素早く移動できるようになるほか、背中に搭載したBB弾の威力も強化されるという。
おもちゃとしての“ゾイド”という点でも数々の強化がなされていて、腰を振りながら歩いたり、そもそもバックするゾイドは初めてなのだという。ゲームソフトとしても気合いが入っていて、劇中のゾイドはリアルタイムポリゴンで描かれている。東京ゲームショウではポリゴンならではの機能として、ゾイドをくるくると回し、好きな角度から眺めることができる仕様が入っていた。何よりゲームとおもちゃとの融合という点でこれまでにないもので、発売が実に楽しみなところだ。
サイバードライブゾイドは2種類用意されるが、そのひとつ「ディアブロタイガー」。未来から来たゾイドという設定となっている | もうひとつの「サイクロプス」。古代から来たゾイドという設定で、装甲にヒンジが使われるなど豪華な感じ | 「サイバードライブゾイド 初回限定セット」はソフトと「ディアブロタイガー」がセットになっているが、さらに重要なのは限定カラーになっていること |
■ 簡単かつ安全に“サバゲー”が楽しめる! 「サイバーショット リボルブ」
その昔、ヒットしたおもちゃに「サイバーショット」と呼ばれる銃型のおもちゃがある。いわゆる赤外線による銃で、ブルブルと震える受光部を体に付けて撃ち合うというおもちゃだ。これのバージョンアップ版とも言える「サイバーショット リボルブ」が6月に発売される。価格は銃と受光部、受光部を頭に付けることができるヘッドセットがセットになったものが2,980円 (カラーはブルーとレッドの2種類)。これが2セット入っている「VSセット」が5,800円となっている。
簡単、お気軽、安全にサバイバルゲームが楽しめる「サイバーショット リボルブ」だが、前作に比べかなり本格的な作りとなっている。「リボルブ」は10連装のリボルバー仕様で、10発撃つと“カスッカスッ”という音が鳴り撃てなくなる (弾切れ)。ここで、スライドを引いて弾をリロードしなければならないのだ。
さらに赤外線を2段階で絞ることもできる。これは普通は当たりやすいが距離が短い。絞ると当たりにくくなるが、距離は伸びるということ。絞ると約15mまで射程距離となる。前作では射程距離が50mだったが、担当者によれば「50mもあると、みんなが遠距離からスナイパーのように撃ってゲームが終了してしまい面白くない。やはり近距離で走りまわって楽しんでこそだろう」ということで、射程距離が短くなったようだ。しかし、製品発売後には射程距離を伸ばすようなパーツも発売していくかもしれないという。
受光部はヘッドセットに付け頭にセットすると、常に受信OKな状態だが、ヘッドセットからはずし、折り曲げると一定時間ごとにランダムに受信がONになる。この状態を利用し、一人で早撃ちの練習ができるという。受光部にコップをセットし、光った瞬間撃つ!! 当たれば受光部がブルブルと震えるのでコップがひっくり返るというわけだ。ちなみにこの受光部にカウンターは付いていないが、10発弾を受けるとウンともスンとも言わなくなり、リセットしなければならない。サバイバルゲームをするとき、10発あたるとゲームは終了といった使い方ができる配慮がなされている。
頭に取り付け、敵の弾 (赤外線) が当たるとブルブル震える。震えるところは取り外し可能で、早打ちを競うことも可能。打つ度にリボルバーが回転し、10発打った時点でスライドを動かしリロードしなければならない。ちなみにデザインもなかなかカッコイイ。車などのデザインを担当した人がデザインしているのだという |
■ 「ビットチャーG」新展開はスーパーカー!! 6人同時プレイも可能に
同社のヒット商品のひとつ、小型ラジコンの「ビットチャーG」シリーズ。前回お伝えしたとおり、この6月に発売されるシリーズ「スーパービットチャーG」から次世代バージョンとなる。
送信距離が大幅アップし、同時走行もこれまでの4台から6台となる。車高が低くなりかっこよさも追求。改造の楽しさを追求できることが「ビットチャーG」の楽しさということで、これまでのパーツをそのまま流用できる。ただし、送信距離が伸びるなどハードウェアの仕様が変わったことからコントローラなどは一新され、互換性はなくなってしまう。
そして、新世代「ビットチャーG」はターゲットが若干上がり、“スーパーカー”をテーマにし、お父さん世代をも取り込んでいきたい意向だ。発売されるのはカウンタックLP500S、ポルシェ911GT2、ランボルギーニ イオタSVR、フェラーリ512BB、スカイラインR34、RX-7。これらが6月に一斉に発売となり、ボディとして「プルバックコレクション 童夢-零」、「同 フェアレディZ」も6月末に発売される予定となっている。
送信距離がアップし、同時走行も4台から6台という具合に大幅に性能がアップした新しい「スーパービットチャーG」。これまでより少し上の世代を狙う意味もありスーパーカーをテーマにシリーズの拡充を図る |
(2003年4月15日)
[Reported by 船津稔]
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