玩具総合展示会であるためTVゲームの比重はそれほど大きくはないが、ゲーム部門がニンテンドーゲームキューブ用「GC-NARUTO格闘（仮）」を出展していた、まだまだ詳細は未定だが、なかなか良い動きを見せていた。

■ データを積んだポケモンフィギュアを育てる「データキャリアポケモン」

　チップの埋め込まれたポケモンフィギュアを育てるというこれまでにないリアル感がいい感じの「データキャリアポケモン」。「東日本玩具見本市」ではモックアップが出展されていただけだったが今回は実演を交えて説明がされていた。
　あくまでも予定だが、発売は12月26日で価格は“ピカチュウ”と“キモリ”のフィギュアがセットになった「スターターセットA」、“アチャモ”と“ミズゴロウ”のフィギュアが入った「スターターキットB」共に3,200円。フィギュアは単品でも販売され各480円となる。

　「データキャリアポケモン」の商品構成はチップの埋め込まれたフィギュアとそのデータを読み出す「モンスターボール」をデザインしたDCリーダー (3つボタンを搭載)、ポケモンフィギュアを置くバトルステージからなる。ユーザーはミニゲームなどでポケモンフィギュアを育てていき、友人のポケモンなどと闘い強くしていく。ポケモンフィギュアとDCリーダーは非接触でデータのやり取りを行なう。

　今回会場で対戦を楽しむことができた。まず最初に相手プレーヤーのDCリーダーと2P対戦接続コードで接続。ここでどのポケモンフィギュアで闘うかをお互いの見えないところで決定 (ご存知の通り属性によって有利不利があるため) 。どのポケモンで闘うか決定するときはDCリーダーにデータが表示されるのでそれを確認した上で決定する。ポケモンは3体まで選択できるが、もちろん1対1でも戦闘は可能。3体まで選択した場合、GBA版のように自分のポケモンが危なくなったら次のポケモンと交換することはできず、やられてから次のポケモンと交換ということになる。

　試合が始まると「レディーゴー」というかけ声と同時にDCリーダーの液晶画面に“GO”という文字が表示される。このタイミングに合わせて3つあるボタンのうちひとつを選択して押す。この対戦はいわばジャンケンと同じで、相手も3つあるボタンの中のいずれかを押し、同じであれば技が拮抗していれば引き分けになる。違うボタンを押すとどちらか有利な方が勝つことになる。それぞれ技などがDCリーダーの液晶画面に表示されるほか、「まだまだ」とかポケモンの状態も表示される。

　友人とも交換することができるが、その時はデータだけでなくポケモンフィギュアといっしょに交換することになる。つまり、育てた分だけこのポケモンフィギュアに対する思い入れが強くなるわけだ。ちなみに個別に名前を付けることもできる。資料によれば100万体以上の個別認識が可能だという。

　「ポケットモンスター」の世界をまさにリアルに体感でき、感情移入もバッチリというひさびさに期待のおもちゃの登場だ。

この冬一番の注目商品「データキャリアポケモン」。ポケモンのフィギュアにチップがセットされていてポケモンを育てるというのがリアリティあふれる	液晶にはこのようにピチュウも綺麗に表示される。このほかにもデータ各種が色々と表示される	「データキャリアポケモン」はDCリーダー、バトルステージ、フィギュアの3つがセットになっている。フィギュアは単体で480円でも販売される

■ 「ビットチャージー」とは違う
ズッシリと重い高級志向小型ラジコン「R/C倶楽部」

　会場にはこれまで通り超小型ラジコン「ビットチャージー」が出展されていたが、正直に言って大幅に目新しい展開は見受けられない。一方、「ビットチャージー」と似たような大きさの小型ラジコンの新シリーズ「R/C倶楽部」が出展されていた。発売は2003年2月27日を予定。価格は6,980円。

　大きさなどは似ているが、そのコンセプトはまったく違う。ビットチャージーが比較的低年齢を対象としているのに対し、R/C倶楽部は30歳以上の大人を対象としている。車のフォルムもビットチャージーの少しデフォルメされたものではなく、リアルに形作られている。また、付属のプロポもデジタルプロポで、かなり本格的なものだ。

　さらに一度触るとわかるのだが、かなりズッシリと重みを感じる。これはボディがダイカスト製でできているのがその理由。R/C倶楽部にはアンテナがないのだが、これはダイカストを使用しているからで、ボディそのものがアンテナと同じ役割をしているのだという。試作品を見た限りかなりよくできているので、リアル志向な人にはお勧めだ。試作品だけあって窓から見える配線などがギッシリ詰まって見え、これまた男の子の心をくすぐるところだ (製品版ではどうなるか未定)。

　27日には「Vol.1 ユニシアジェックス スカイライン」と「Vol.2 ADVANアルテッツア」が発売となる。

本格的なプロポとダイカスト製のボディがカッコイイ。高級志向の「R/C倶楽部」。左が「Vol.1 ユニシアジェックス スカイライン」、右が「Vol.2 ADVANアルテッツア」

■ その他にも期待作あれこれ

　このほかにもTVに接続するだけですぐに遊ぶことができるピンボールゲーム「ちゃんぴょんピンボール」、音の出る「サウンドプラレール」などが注目だろう。「ちゃんぴょんピンボール」はひとつの画面でふたりで対戦ができたり、協力プレイができるなどこれまでにあまり見たことのないピンボールということで面白そうだ。

音の出るプラレール「サウンドプラレール」が2種類登場	TVにつなげるだけですぐに遊べる「ちゃんぴょんピンボール」

(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon

□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/
□関連情報
【8月28日】年末にヒットするおもちゃはラジコン? Plug It?
「東日本玩具見本市」が開催される
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020828/omotya.htm

(2002年11月21日)

[Reported by 船津稔]

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