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「信長の野望 Online」ファーストインプレッション
広大な異界日本を堪能できる純和風MMORPG

2002年12日中旬βテスト開始予定

今冬正式サービス開始予定

 年末のβテストに向けて現在着々と開発が進められているコーエー初のMMORPG「信長の野望 Online」。元はといえば10月15日前後にβテストが始まるはずだったものを、再延期の決定により開発を延長している状況だ。つまり、すでに社内ではバリバリに稼働しているわけである。

 というわけで、コーエーに無理をお願いして、現在社内で稼働している最新版を体験してきた。MMORPGは数千人がアクセスした環境下ではじめてゲームとして成立するため、今回体験した要素はあくまで部分的かつ限定的になものに過ぎないが、この体験記でゲームの魅力なり雰囲気の一端をなんとなく掴んで頂ければ幸いである。なお、本稿で触れたあらゆる要素は、今後大幅に修正される可能性があることをあらかじめご了解いただきたい。それではキャラクタメイキングからログアウトまで時系列的に紹介していこう。

■キャラクタメイキング
男性陣は月代姿や外人顔などバリエーション豊か、女性陣は清楚可憐系多し

 「信長の野望 Online」の体験プレイは、開発スタッフ数名の協力のもと行なわれた。現在は、社内サーバーを利用しているため、起動するとBB Navigatorを介することなく直接タイトル画面が表示される。

 タイトル画面でスタートボタンを押すと、サーバー選択画面に移行する。ここでは同社スタッフ指定のサーバーを選び、キャラクタも既存のキャラではなく、新規に作成。名前の入力のところで初めてキーボードを利用したが、入力はすべて全角で、漢字かかなしか受け付けなかった。名前は性と名を別々に入力する。中村は一発で出たが、聖司はリストになかった。このあたりはいま精度を上げているところだという。

 勢力は織田家を選択。私がプレイしたサーバーではすでにある程度時間が進んでおり、すでに徳川家は滅び、織田家が最大勢力を誇っていた。ほかには今川家、武田家などがいる。織田家を選んだことにより火属性と魅力がプラス補正された。この補正要素は所属勢力によって異なってくる。

 キャラクタでは、男の侍を選択。顔は時代劇に出てくるような苦み走った顔立ちが多く、森蘭丸系のハンサム顔から鬼瓦のようなごっつい顔までよりどりみどり。髪型はこれぞ和風ファンタジーである上部をつるりと剃り上げ髷を結った月代姿に決定。ちなみに一方の女性陣は、ある意味予想どおりの大和撫子顔が勢揃いで、髪型は現代風も多かった。ほかにも南蛮渡来の伝道者といったふうな外人顔などもあり、とにかくキャラメイクからおもしろい。

【キャラクタメイキング】
所属勢力選択画面では21カ国14勢力が表示されているが、βテストでは尾張を中心とした7カ国5勢力でのスタートとなる予定だ

■ゲームの進め方
寄合所でその日の仕事を請け負い、勲功とお金を獲得

スタート直後の那古野城下の様子
 ゲームを開始すると最初に瓦版のような情報一覧が表示される。これは、各勢力の現況や合戦の状況など、ログイン直前の国内情勢を把握できるもので、これに目を通すことにより、プレーヤーのその日の行動の指針がある程度測れるようになっている。

 さて、那古野城下に降り立ったプレーヤーキャラクタは、まず最初に寄合所に行くように促される。「信長の野望 Online」の基本的なインターフェイスは、左アナログスティックで移動、右アナログスティックで視点変更、カーソルキーでターゲット指定という「ファイナルファンタジーXI」に似たシステムを採用。ただし、メニューの呼び出しにはスタートボタンを用い、ターゲット(○ボタン)とターゲットコマンド(□ボタン)が別呼び出しなど、細かい部分では無数の違いが存在する。もちろん、こうした操作はすべてキーボードで行なうことも可能だ。

 寄合所は職業によって呼び名と場所が異なり、侍の寄合所は「侍所」で、建物は城内にある。スタートボタンでメニューを開き、地図で場所を確認後、城内へ続く城門を目指してまっすぐ北へ。移動については、現状やや反応が鋭く、かつ移動速度も速すぎて、町娘のNPCを避けようとしたら、立ち並ぶ民家の軒先に突っ込んでしまった。このあたりもチューニング中だということだ。

 城下町から城へのエリア移動を行なった後、ようやく侍所へ到着した。侍所の長である別当から仕事を紹介してもらう。仕事は、全職業がこなせるように数十パターンもの数があり、こなせそうなものを自由に選ぶことができる。仕事はアイテム収集やアイテム配達などさまざまで、特にレベルの低い序盤はこれらを順々にこなしていくことになる。ちなみに仕事は複数同時に受けることもできる。また、織田家に雇われている身のため、ゲーム時間で5日ごとに俸禄をもらうことができる。

 「信長の野望 Online」では、寄合所で受けられる仕事のほかに、町民などからも多くのクエストを受けることができる。「○○を持ってこい」という単純なものから、「美濃にいる○○を探せ」というものまでいろいろあり、仕事が所属勢力の興隆に直結した内容とすれば、こちらは武士階級以外の人物も数多く登場する同作の魅力を体現した内容といえる。

【城下町の様子】
城には必ず城下町が存在する。城下町では工房や鍛冶屋といった生産施設が存在するほか、多くの住民が暮らしている

■フィールドでの戦闘 その1
ネズミやヘビ退治でレベルを上げる

フィールド画面。下部のゆるやかなラインの束の上にメッセージが表示される
序盤の強敵であるイヌと対決。コマンドを入力すると、画面のように一切のウィンドウが消え、アクションシーンが展開される
 新規キャラでスタートしたので、当然レベルは1の状態。何はともあれまずはレベル上げでもしようとひとりで街の外に出てみた。社内サーバーということもあるのか、エリア移動の際の読み込みはかなり早く、2、3秒で戦国時代の田園風景が広がる野外フィールドが表示された。

 城門の両端にはかがり火が焚かれ、レベルの高い守衛ふたりが守りを固めていた。城門から舗装路がまっすぐ南へ延び、周囲にはいくつかの民家が建ち並んでいる。道を外れた草むらにはネズミや犬、ヘビなどが棲息しており、とりあえずはこれら獣たちを蹴散らすことで経験値や名声を稼いでいくことになるようだ。

 雑魚キャラであるネズミは、当然非アクティブの存在でいきなり襲ってくることはない。とりあえずネズミをターゲットして攻撃を実行。すると「やったるで~い」と威勢のいいかけ声に合わせて戦闘シーンへの読み込みが始まった。

 戦闘シーンはリアルタイム処理だが、コマンドベースで展開し、ひとりひとりコマンドを入力して順番に消化していく。感覚的にはコンシューマ向けシングルプレイRPGに近いシステムだ。同社ではこれを「リアルタイム・シネマティック・バトル」を呼んでいる。画面上部に「行動順バー」が表示されており、これを見ることで、戦闘に参加している全キャラクタの行動順がわかる仕組みだ。

 「行動順バー」は、ちょっと説明がしづらい要素だが、FFシリーズのアクティブタイムゲージの一元化版というか、FF10のカウントタイムバトルゲージのリアルタイム版とでもいうか、人数分のマークが右から左へツツーッとリアルタイムで流れていき、縦ラインの位置まで来たキャラクタから順番に行動をとっていくというシステムだ。

 順番が回って来ると、そのキャラクタがフォーカスされ、全員が同じ映像を見ることになる。ダメージ処理などはすべてHPバー内で行なわれ、非常にシンプル。ログがダーッと流れることもない。メッセージウィンドウはパーティー内チャットのメッセージログのみが表示されているような状況だ。

 先ほどの戦闘の行方に話を戻す。ネズミなど鎧袖一触で倒すつもりが、斬りかかったのがレベル3のネズミだったらしく、与えるダメージより、受けるダメージのほうが大きく、なりふり構わず逃げることに(笑)。逃げるときも、戦闘コマンドから「逃亡」を選択することになる。ウェイトに相当する予備動作を経た後、すたすたと一目散に逃げ出す。野盗や天狗のたぐいならともかく、片足で踏みつぶせそうなネズミから逃げるのはかなり情けない。

 逃げた後、冷静に獣たちをターゲットしていくと、名前の下にレベルと人数が表示されている。獣は単体で移動していることが多いが、山影でうろうろしている盗賊はレベル20の5人組だった。いまのはネズミ一匹だから良かったが、これが複数だったら確実に袋だたきにされていた。同作では、戦闘シーンをバトルフィールドで行なうことにより、より手軽な方法で、多人数対戦を実現しているわけだ。ソロプレイは相当注意してかからないと命がいくつあっても足りなそうだ。

【リアルタイム・シネマティック・バトル】
戦闘シーンの様子。画面を見る限りでは合戦場以外でも頻繁にPvPが発生するようだ。陰陽師の術詠唱シーン、槍侍と刀侍のつばぜり合いが格好いい

■フィールドでの戦闘 その2
徒党を組んで協力プレイ

 レベル1の侍は、ネズミにも勝てない存在だということがわかったわけだが、ゆっくり装備品を揃えている余裕はない。そこで、すでにサーバー内にいるコーエーのスタッフに協力してもらうことになった。スタッフに言われるまま「/一覧」で、那古野近辺にいるキャラクタを確認。近づいてきたスタッフキャラに対して、□ボタンでターゲットコマンドを呼び出し、「徒党」の「勧誘」を試みる。そうして即席の4人組の徒党(パーティー)が出来上がった。

 ここでややとまどったのがチャットでの挨拶。「信長の野望 Online」では、全角文字しか入力できない。チャットモードは「周囲」(Say)、「広範囲」(Shout)、「対象」(Tell)、「徒党員全員」、「友人全員」の5種類が用意されている。チャットする場合は、任意のチャットモードに切り替えるか、「/」を使ってダイレクトチャットを行なう。

 何もかも漢字入力なので、「EverQuest」や「ファイナルファンタジーXI」で日頃、半角文字でダイレクトチャットをしている人にはもの凄い違和感を感じるだろう。たとえば私に対して直接あいさつをする場合は「/対象 中村聖司 こんにちは」となる。会話の返事は「/返事 ○○」で済む、とはいえ外字一歩手前の難解な名前を付けたりすると、現状だと少し会話するのにも手間がかかる。同作には多用するメッセージをあらかじめ登録しておく簡易チャット編集機能が用意されているが、本質的な問題の解決として、変換精度の向上と単語登録機能の実装は、必要不可欠に感じた。

 パーティープレイになって、獣を楽勝で撃退できるようになり、心に余裕が出てきた。周囲を散策し、牧歌的な風景を楽しみつつ、途中にあった木造の屯所で仕事を片づけたりしていたら、「あいつに近づいてはいけません」とスタッフから言われていた盗賊に絡まれてしまった。盗賊は赤字で名前が記されたアクティブな存在で、プレーヤーが視野に入ると襲いかかってくる。

 「あちゃー、これはやばいですね」とスタッフに言われるまでもなく、やばいのは良く理解できる。私のキャラは防御をさせ、とりあえず展開を見守ることに。侍は技能「仁王立ち」で敵のターゲットを取り、忍者が巻物のようなものを使って私の姿を消してくれた。残る女鍛冶屋が鬼の金棒のようなものをぶんまわして、盗賊を一撃で倒していく。途中、敵の攻撃を一手に引き受けていた侍がやられたが、鍛冶屋と忍者が盗賊を蹴散らした。

 本来は勝てるレベルではなかったが、スタッフたちの装備品は究極の強さを持ったデバッグアイテムを使用しているため、レベル以上の強さを備えている。通常なら這々の体で逃げるか、全滅するかのどちらかということだ。

 さて、キャラクタが死亡すると、蘇生可能な僧が近くにいない限り、近くの街の墓地で復活することになる。「お待ちしてます~」と侍の復帰を待つ間、周囲をぶらぶらしていたら、また盗賊に遭遇(笑)。今度は仁王立ちしてくれる壁役がおらず、一撃で死亡。死ぬと幽霊になり、半透明の状態でフィールドに出現することになる、ペナルティは名声が一定量ダウンし、手持ちの所持金が全額なくなる。パーティーに蘇生可能なキャラクタはいなかったので、墓地で復活することになった。

 墓地はいくつかの墓石と雑草が生い茂るとても寂しげな空間。私が復活したときは、たまたま雨が降っていて、寺の鐘がゴーンと鳴った。これが和風MMORPGなんだなあと、しみじみ実感。ちなみに鐘は時報の役目を果たしており、定期的に鳴るという。

【パーティーを組む】
7人パーティを組んで人捜しを行なっているところのようだ。同社によれば人が集まる場所は寄合所を予定しているという

■装備品を整える
信長公に会ってみた

那古野城内の様子。最奥にいるのが信長公。手前に丹羽長秀、明智光秀といった名前が確認できる
 私が死んでしまったので、全員一度城下まで戻っていただいた。そのついでに装備品もいくつか提供を受ける。胴丸を付けたことで多少は侍らしくなり、月代が映えて見えるようになってきた。ちなみに装備品も含めた所持品は、総重量がひとつの指針になる。総重量を超えて持つことも可能だがその場合は移動速度が遅くなるという。

 この間、向かいにいた女鍛冶屋は金棒を持ったり、大斧を持ったりといろいろ装備品を換えていた。ちなみに、現在のバージョンでは武器は常に抜き身の状態で携えており、ちょっと違和感がある。また忍者は、背中に忍者刀を背負っているものの、これはあくまで見た目の上のアクセサリーに過ぎず、実際に戦闘に用いる武器は手に持っている。そのほか、女性キャラクタの場合、頭を覆う防具を被ってもビジュアルに反映されないなど、こうしたビジュアル面での違和感は、βテストが実施されることにより徐々に解消されていくものと思われる。

 落ち着いたところで信長公に会いにいってみようということになった。冷静に城下にいる人々をターゲットするとレベル30代、40代、中には町民なのに50代までいる。このレベル表示は何かというと、敵対勢力が攻めてきた時に侵入を防ぐために置いているということだ(敵対勢力が那古野城下の町民を見ると、赤字のアクティブキャラに映る)。

 まっすぐ北へ向かい、城郭部にエリア移動して、最奥に位置する本丸へ向かう。階段を上るとすぐそこは大広間で、信長公を筆頭に、羽柴秀吉、柴田勝家、前田利家などの部将たちがずらりと勢揃いしている。大広間に土足で踏み入り、信長公に話しかけると「貴様、ここで何をしておる!」と予想どおりの返事がいただけた。この本丸および大名、実在部将の扱いについては、まだ検討中のようだ。

【街でお買い物】
城下町ではさまざまなアイテムを購入できる。特定の施設が必要となるアイテム合成も城下町で行なうことになる

■フィールドでの戦闘 その3
連携に挑戦してみる

連携の準備シーン。中央にいるのが攻撃術の予備動作を行なっている僧、その周りを取り囲んでいるのが連携に参加する前衛たちだ
 さて、装備も調え、信長公にも会えたところで、町民から受けたクエストをやろうと美濃まで連れて行ってもらうことにした。と思ったら途中で再び盗賊にやられたので(レベル1キャラで越境しようという行為そのものに無理がある)、予定を変更して戦闘の華である「連携」を見せてもらうことに。

 スタッフのひとりに鍛冶屋から僧にキャラチェンジしてもらい、チャットで連携の手順を教わる。僧が攻撃術の詠唱準備を始めると、一瞬だけコマンド一覧にリストアップされる連携ボタンを押すことで連携が発動するという。攻撃術に耐えられるレベルの敵を探してさっそく戦闘開始。

 前衛(一応、私も含む)は何も入力せずに待機、僧は使用する攻撃術を選び、予備動作に入る。すると、「攻撃」、「技能」、「アイテム」、「防御」といった項目がずらりと並ぶ戦闘コマンドの中に「連携」の文字が現われる。これを選択すると連携に参加することができる。

 わずか1秒ほどの短い時間なので一度目は逃してしまって、二度目で無事成功。僧が敵に向けて攻撃術を撃った直後に、忍者、侍が追い打ちを掛けるという内容。視点が目まぐるしく入れ替わり、なかなかドラマチックだ。「リアルタイム・シネマティック・バトル」の一端が覗けたような気がした。もっともこれは初歩的な連携ということで、後半はもっと豪華な凄まじい連携技も用意されているようだ。

■「信長の野望 Online」の広さを実感する
船に乗り、海路駿府城へ

 さて、というわけであっという間に2時間が経過してしまった。美濃や三河、できれば京まで行ってみたかったが、現在は敵配置が完全ではなく、街道沿いにも盗賊をはじめとした高レベルのモンスターがうようよしている。また、京まで行くのに、徒歩で最低15分はかかるという。将来的には馬に乗って速く安全に越境できるようになるようだが、現在はそうした移動手段は実装されていない。

 というわけで、体験プレイのラストに船に乗ってみることにした。尾張には那古野から街道沿いにまっすぐ南へいった海岸に船着き場がある。ここからは駿河行きの定期連絡船が出ている。値段は片道500文。手持ちは35文しかないが、スタッフからお借りして無事乗ることができた。しばらくすると渡板が外され、出航となった。船は徐々に船着き場を離れ、夜の海をするすると進んでいく。

 船はけっこうゆったりしていて、船室は設けられていないものの、20人や30人は乗れそうな広さがある。といっても現時点では船内でやれることは何もない。現時点では船頭はおらず、勝手にすいすい進んでいく。しばらくすると、向こうから波を蹴立てつつ1艘の船が見えてきた。駿河からの帰りの船だという。暗い海に映える白い波が涼やかな情景が生み出し、ちょっと幻想的な光景だ。

 ちなみに船に乗ると、三河と遠江を乗り越えて、尾張から駿河まで一気に行くことができる。移動速度は走りに比べて劇的に速いわけではなく、海路のため遠回りになる。しかし、尾張エリアを抜けると三河と遠見エリアは飛ばされて、一気に駿河エリアに入るため時間的にはかなり短縮されるということだ。

 無事、駿河にたどり着いたパーティー一行は、街道沿いを歩き、歩いて数分ほどの距離にある駿府城へ。松明の明かりが見えた嬉しさで、スタッフに「ちょっと待ってください」というのも聞かずに門へ向かったら、いきなり門番に襲いかかられた。結果は全員死亡。 織田と今川家は敵対状態だったのをすっかり忘れてた。「お後がよろしいようで」という広報スタッフの声で、私の体験プレイは終了となった。

【船に乗る】
船を利用すると陸路よりずっと速く目的地に着くことができる。右の画面は尾張領内を巡察する屯所兵。レベル39の2人組。敵領では、これら高レベルの屯所兵が問答無用で襲いかかってくる

 今回の体験プレイでは、「信長の野望 Online」の雰囲気を掴むことに重点を置いた急ぎ足プレイだったため、仕事をせっせとこなしたり、レベルを上げたり、アイテム生産を行なったりといった実際のプレイに近い部分は体験することができなかった。また、同作の成功の鍵を握る合戦については、現状、キャラクタが参加条件を満たしていなかったのと(参加条件はある一定のレベル以上)、サーバー内で合戦が発生していなかったため見ることはできなかった。

 最後に今回の体験プレイで感じた同作の魅力について触れておきたい。一番の魅力はやはり日本が舞台であるという点。異世日本とはいえ、風景に関しては戦国時代の風景を原寸大で再現しようという試みがなされており、完成が待ち遠しいばかりだ。

 そして、NPCも含めた多人数PvPシステム。同作の戦闘システムは7対7を基本に組み込まれており、7人1組でのパーティーが基本となり、合戦も7人1組で出撃することになる。7人パーティーによる戦闘は未体験だが、連携も含めた協力プレイは楽しそうだ。互いの手の内を探りながら完勝を狙う合戦に至ってはいわずもがなだろう。ただし、合戦の際のレベル差の調整、間違いなく最大勢力となる織田家とその周辺の弱小勢力とのバランス調整、多数の高レベルプレーヤーが城に攻め込んで来たときの対策など、クリアしなければならない問題は山積みだ。

 これらはすべてβテストで、ユーザーの反応を見てひとつずつ片づけていくことになるが、システムの再開発も含めβテストはかなり長きに渡るというのが私の率直な感想である。ともあれ、一刻も早いβテストの開始を望みたいところだ。

【ダンジョン】
今回、体験できなかった要素は無数にある。獣や人間以外の魔物がひしめくダンジョンもそのひとつ。このダンジョンはどこにあるのだろうか

【合戦場】
いまだ未知数の部分が多い合戦。上段は桶狭間、下段は大井川の合戦場

(C) KOEI Co.,Ltd.

□コーエーの公式サイト
http://www.gamecity.ne.jp/
□「信長の野望 Online」公式サイト
http://www.gamecity.ne.jp/nol/
□関連情報
【2002年10月9日】「信長の野望 Online」βバージョン最新情報
キャラメイク、合戦、生産システムを一挙公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021009/nonline.htm
【2002年7月4日】コーエー、「信長の野望 Online」最新画面を公開
キャラクタの衣装や武器、感情表現の一部が判明
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020704/nobu.htm
【2002年7月1日】コーエー、「信長の野望 Online」のβテスターを一般募集
GAME Watch読者100名にβテストアカウントをプレゼント!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020701/nobubeta.htm
【2002年4月17日】コーエーが贈る2大ネットワークゲームの全貌を探る
「信長の野望 Online」、「三國志 Battlefield」詳報
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020417/koei2.htm

(2002年11月19日)

[Reported by 中村聖司]


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