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Xbox Live対応ソフト「MechAssault」レポート |
デモプレイをまじえながら、「Mechassault」の紹介とインタビューに応じてくれたAndrew Jenkins氏。MicrosoftのXbox Games Marketing部門で「MechAssault」のプロダクト・マネジャーを務める。パッケージのデザインも彼の手によるもの |
Andrew Jenkins (以下Jenkins) :「MechAssault」は、Xbox Liveローンチタイトルのひとつとして、米国では13日に発売になりました。ソロプレイはもちろん、今夜(米現地時間15日午前0時)からのXbox Liveでのプレイを、是非楽しんで欲しいと思います。特に、ボイスマスキング機能を使ったチャットは盛り上がると思います。また、プレイして最初に気が付くのは、周囲にあるすべてのものが破壊できるということでしょう。建物を破壊し、それを敵にあててダメージを与えるといった戦略をとることもできます。
GAME Watch:Xbox Liveで利用できる「MechAssault」追加コンテンツのダウンロードですが、15日のローンチと同時にダウンロードできるものはありますか?
Jenkins:「MechAssault」では、Xbox Liveから新しいMech、マップ、追加任務などをダウンロードすることができます。すでにこれらのコンテンツの準備はできていますが、いつからダウンロードできるようにするかは、まだ決まっていません。今年中にははじめたいと思っています。
GAME Watch:コンテンツをダウンロードするには、別途料金が必要なのでしょうか?
Jenkins:「MechAssault」に関しては、完全に無料です。
GAME Watch:音声チャット機能を有効に使ったゲームモードのようなものはありますか?
Jenkins:「MechAssault」には、5種類のゲームモードがあります。まずプレーヤーひとりひとり、すべてが敵同士になるもの。そしてチーム戦があります。このチームは同人数で複数のチームを組むこともできますし、極端な例では7対1でチーム戦をすることも可能です。また、バトルのなかで最後まで生き残ったプレーヤーになるのが目的のモード。そのチーム戦バージョンもあります。最後のゲームモードは、「Not it!」というもので、これは参加者のなかでひとりが“鬼”になって、その時点ではまわりのプレーヤーすべてが自分に襲いかかってきます。しかし厳しい局面である反面、“鬼”のときには自分のポイントがガンガン加算されていくので、はやく“鬼”になりたいと思う複雑な気持ちも生まれますね。これらのゲームモードで音声チャットを使うとき、いつでも効果的なのは相手を挑発するような叫び声をあげるといった使い方でしょう。もちろん、チーム戦ではチーム内だけで戦略を立てたり、味方に動きの指示を与えるといった使い方が有効になります。β期間中の変わった使い方の例としては、単純に友達同士の会話のためにゲーム内のチャットを使っているプレーヤーもいましたね(笑)。
GAME Watch:「MachAssault」は、日本ではいつ頃発売になりますか?
Jenkins:まだ正式に決まってはいませんが、2003年になると思います。
GAME Watch:日本で発売された後、北米のプレーヤーと対戦することは可能でしょうか?
Jenkins:もちろん可能です。ただブロードバンド接続のレスポンス次第では、何かしら制限される要素が出てくるかも知れません。
GAME Watch:日本ではネットワークゲームというと、MMORPGの人気が突出して高いのが実情です。アクション中心のネットワークゲームの可能性を、どのようにお考えになりますか?
Jenkins:Xbox Liveでは、多岐にわたるジャンルのネットワークゲームを数多く提供していくことになります。もちろんこの「MechAssault」は、アクションを中心としたゲームです。だからこそ、このゲームでしか味わっていただけないようなアクションを楽しんで欲しいと思います。MMORPGなどに比べると、プレイをはじめるのが容易というのもいいでしょう。Xbox Liveを手軽にはじめてもらうには最適ですよ。
GAME Watch:北米では、このホリデーシーズンにどれほどの売り上げを見込んでいますか?
Jenkins:「MechAssault」は、米国の雑誌などによるゲームの評価で平均9.1(1~10の10段階)という高い評価を得ました。これは全ゲームの上位5%にはいるほど高い数字です。13日に発売したばかりですが市場からの反応も上々なので、大いに期待はしていますが、現時点で発売本数がどれほどにのぼるかを語るのは時期尚早だと思います。
GAME Watch:日本では「鉄騎」という同じように擬人的なビークルを操作するゲームがあります。こちらも今後ネットワーク対応が予定されていますが、プレイされたことはありますか? 「Mechassault」と比べてみていかがでしょう。
Jenkins:「鉄騎」はもちろんプレイしました。巨大なコントローラーもユニークでとてもいいゲームだと思います。ただ「鉄騎」は、いかに機体を正確にコントロールするかというシミュレーション要素が強い分、「Mechassault」とはカテゴリが違うと言えるでしょう。「Mechassault」はアクションゲームで、自分自身がいか早く動くかが重要なポイントになります。ゲーム進行も「鉄騎」と比べてスピーディですね。
GAME Watch:ありがとうございました。
■ すでにXbox Liveには数多くのライバルが常駐している
北米向けのXboxに「MechAssault」のディスクを入れて起動すると、メインメニューが表示される。“MultiPlayer”を選択するとそこには、Local Xbox(一台のXboxを画面分割して対戦)、SYSTEM LINK(システムリンクケーブルで複数台のXboxを接続)と並んで「Xbox Live」というメニューが用意されていた。正式サービス開始前だったが早速選択してみると、プログレスバーが表示されてXbox本体のシステム更新が始まった。どうやら、Xbox Live対応のソフトからはじめてXbox Liveを利用しようとした時点で、内蔵HDD内のシステムをXbox Live仕様にアップデートする仕組みのようである。
実際、更新後にXboxは自動的に再起動し、Xbox本体のトップメニューには「Xbox Live」という項目が加わった。この時点では、StarterKitをまだ入手できていないため、IDの取得やヘッドセットの利用こそできないが、Xbox Liveを使う準備がシステム的には整ったことになるようだ。こうしたXbox Live利用時の状況や、ID取得手続きについては別記事で詳しく紹介する。
「MechAssault」のMultiPlayerモードのマッチングシステムには数種類ある。もっとも簡単なのはQuick Matchを選択すること。こうすれば参加できるゲームがすべて一覧表示されるので、そのなかからプレイしたいゲームを選べばいい。OptiMatchはスキルレベルや友人として設定したプレーヤーだけなど条件を設定してゲームを選択するモードだ。友人をゲームに招待することもできる。その友人が他のゲームのプレイ中であったとしても招待メッセージは届けられるため、そのゲームを中断してMechAssaultに加わることもできる。また、自分自身がホストとなって新規のゲームをたちあげてもいい。
15日以降は、いつ「MechAssault」を起動してもXbox Live上には常に数多くのゲームとプレーヤーが存在している状態が続いている。対戦相手の不足に困るようなことは一切ないといっていいだろう。ただβ版からプレイしている猛者が多いせいか、プレイするたびにかなりの苦戦を強いられているのが厳しいところではあるが……。
□Xboxのホームページ (英文)
http://www.xbox.com/
□「Xbox Live」のページ
http://www.xbox.com/LIVE/Xbox%20Live-Media%20Event/
□Xboxのページ (和文)
http://xbox.jp/
□「Xbox Live」のページ (和文)
http://xbox.jp/live/
□関連情報
【11月15日】北米で「Xbox Live」が正式サービスをスタート
~記念パーティにはサミュエル・L・ジャクソンなどビッグネームが来場~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021115/live1.htm
【11月15日】Xboxキーマンインタビュー
小出雅弘氏に日本でのXbox Live限定ベータプログラムについて聞く
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021115/live2.htm
(2002年11月18日)
[Reported by 矢作晃]
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