【東京ゲームショウ2002】Xbox Live対応タイトル「トゥルーファンタジー ライブオンライン」と「フィッシング ライブオンライン」が出展
会場:幕張メッセ
多人数同時参加型ということで、独自の時間が流れる世界で動き回っているのは接続している他のプレーヤーであり、そういった人々と協力して戦闘を行なったり、ダンジョンにでかけたりすることができるのがポイントだ。冒険世界にアクセスしているプレーヤー同士で出会い、しゃべり、交流することができるのである。街やフィールドで通りすがりの人々も皆、現在接続中の他のプレーヤーなのだ。
「トゥルーファンタジー ライブオンライン」の舞台となっているのは、魔法使いがほうきにのって飛び、甲冑に身を固めた騎士団がモンスター討伐に向かう、中世ファンタジーな世界である。ここで他のプレーヤーと共に、モンスターと戦って冒険者としての経験をつんだり、釣りや武器製造をして商人となるなどして暮らすことになる。 例えば、ムービー内でプレーヤーが乗り回していたのは、馬、ミニドラゴン風の騎乗生物、二頭立ての馬車などでバラエティに富んでいる。街の中をすいすいと移動する魔法のほうきにのったプレーヤーキャラクタや、航行する船が港を離れるような場面もあった。キャラクタ作成画面も映されていたが、こちらは顔、髪の毛、目、鼻、口、ひげ、眉毛などを自由に組み合わせられ、体格も太り具合、マッスル、グラマー度、身長を自由に変更できていた。MMORPGでは、自分と同じ見た目のキャラがいることほど興ざめなことはないので、こういったキャラクタを細かくカスタマイズでき、自分の好みの見た目を作れそうなのは嬉しいポイントだ。 ムービー中のプレーヤー視点は3人称視点で、会話はキャラクタ名つきのふきだしで表示され、誰がどんなことをしゃべっているのか一目で把握しやすい。プレーヤーキャラ同士がテーブルをはさんで椅子に座る場面があったが、複数のプレーヤーキャラの会話でも読みやすく自然な雰囲気になっていた。もちろん、Xbox Liveということでボイスチャットにも対応するので、臨場感のある冒険が既存のゲームよりも手軽に楽しめるだろう。 このほか、ムービーには戦闘シーンもいくつか挿入されていた。ハーピーやリザードマンといったファンタジックなモンスターを複数のプレーヤーが攻撃していたり、反対にモンスターに囲まれてピンチに陥っていることもあった。中には、画面からはみ出さんばかりの大きさと質量のある巨大モンスターもおり、冒険者としての楽しみはたっぷり用意されそうである。
まだ開発中ということで、ひとつの世界への同時接続プレーヤー数やムービー、画像に含まれている要素が実際に導入されるかなどは未定だが、戦闘とは別に街での生活、いわゆる生産系スキルを存分に楽しめるのは確実そうだ。ムービーでも釣りや木こりをしたり、鍛冶場で武器を鍛えたり、広い調理場でフライパンで炒め物をしたりといった光景が見られた。すでにサービスが開始されている「ファイナルファンタジーXI」が、ある程度戦闘でレベルを上げないと生産系スキルにトライしにくいのに対して、「トゥルーファンタジー ライブオンライン」は戦闘と生活系の行動が別に考えられている。鉱山を掘って暮らしたり、料理をして友人プレーヤーをもてなしたりといった、日本人プレーヤーが好むスタイルのゲームプレイを満喫できそうだ。Xbox Live対応のタイトルでは初のファンタジーMMORPGとなる今作に期待しよう。発売は2003年を予定している。
■ 大勢のプレーヤーが湖で釣りをするMMOG「フィッシング ライブオンライン」 「フィッシング ライブオンライン」は、大勢のプレーヤーが同時にひとつの世界で釣りを楽しむことができる多人数参加型の釣りゲームである。数千人もの人々がアクセスする世界で湖に出かけ、他のプレーヤーの釣りを横目で見ながら、自分もバスフィッシングなどにいそしめる。 プレーヤーは自分専用の別荘を持っており、そこから湖に直接出かけたり、他のプレーヤーと待ち合わせたりする場所まで行ってから、釣りに出かけることになる。もちろん、このゲームもボイスチャットに対応しているので、友人と出かけ、のんびりおしゃべりしながら釣りに興じるという楽しさを十分味わえるだろう。 釣りは、他のプレーヤーと連れ立って、もしくはひとりでボートに乗りこみ、湖面にくりだすことから始まる。ひとつのボートには複数人乗れ、湖では他のプレーヤーのボートも表示されるため、例えば6人のプレーヤーが2艘のボートに分乗して釣りに出かけるということもできるだろう。今回のプレイアブルデモでは、キャラクタは3人称視点で、十字キーで選択Aボタンで決定する様々な感情アクション(例えば『やあ』や『はい』といった動作)を簡単に行なえた。また、湖でボートに乗っている間は右スティックでまわりをぐるぐる見回せたのも印象的だった。 ボートが任意のポイントに着いたら、早速釣りの開始だ。実際の釣りアクションだが、ルアーを右トリガで投げてAボタンで糸をたぐっていくことを繰り返す。もし魚がかかった場合は、右スティックで竿を立て、さらに糸をたぐったりゆるめたりしながら魚を動かし、引き寄せることになる。魚がかかって糸が張っている最中は、コントローラーもびちびちするので臨場感があった。また、糸を無理に引くとゲージが上がって糸が切れそうになるといった、フィッシングゲーム定番の要素もきちんと組み込まれている。 ゲーム内に登場する湖は実寸で2km×2kmとのことで実に広々としている。予定ではひとつの湖で200人以上のプレーヤーが釣りを楽しめるとのことだ。開発では実際に魚の生態を研究している研究者などに監修を頼み、ブラックバスなど10種以上の魚の生態をシミュレートしているという。湖の環境に合わせた回遊やスレ、天候や気温・水温、さらには四季や時間帯などによる魚の行動の変化もリアルタイムにシミュレートしているとのことだ。 もうひとつ、このゲームの大きな売りになっているのは、実際の釣具メーカーとタイアップして、実在の商品をゲーム内に登場させていることだ。13社ものメーカーの商品が登場し、ロッドやルアーといったものからウェアやボートまで1,000種類以上の実在アイテムが用意されている。四季によって変化するフィールドグラフィックと共に、本物の釣り用具が登場するのも臨場感に一役買いそうだ。 日本での多人数参加型のゲームはRPGタイトルに偏りがちだが、「フィッシング ライブオンライン」は、一人でも大勢でも楽しめる釣りという題材を、うまく多人数参加型のゲームスタイルに取り込んでいる。他のプレーヤーと釣果を競うトーナメントやプレーヤーランキングなども考えられているようなので、サービスが開始されたら、朝な夕なに「フィッシング ライブオンライン」に熱中する人が大量出現しそうだ。 マイクロソフトブースの「鉄騎」横にある「フィッシング ライブオンライン」のプレイアブルデモでは、1回4人のマルチプレイでの釣り対決が楽しめる。1位にはTシャツが進呈されるので、21日、22日に東京ゲームショウを訪れる人はぜひプレイしてみてほしい。
【タイアップメーカー一覧】
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□Xboxのホームページ (2002年9月20日) [Reported by 西尾ゆき] |
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