東京ゲームショウレポート PCゲーム編【後編】
バンダイ「ポトリス」、エニックス「ディプスファンタジア」など
ネットワークゲームが続々と登場!

韓国ブースで待ち受けていた生首さん。Seed9の恋愛SLG「Tomok」に登場するヒロイン
10月12日~14日 開催

会場:幕張メッセ

 後編では、バンダイ、エニックス、NTT東日本、コーエーといったメーカーから出展されていたPCゲームを紹介していきたい。

■ 韓国同様のブームを起こせるか!? ネット対戦ゲーム「ポトリス」登場 ~バンダイ

バンダイブースの様子
 今回、各社ブースを回っていて一番驚いたのがバンダイブース。同社が今月5日より正式運用を開始したネットワーク対戦ゲーム「ポトリス」を、メインステージで大々的に出展していたのだ。メインステージには壇上に2台、手前にさらに10台以上のPCを並べ、不慣れな一般来場者にはコンパニオンがつきっきりで説明してくれる丁寧さで、同社発となる本格ネットワークゲームを積極的にアピールしていた。

 「ポトリス」は、韓国Game Ventureが開発したネットワーク対戦ゲームで、可愛らしい世界観や単純にして奥深い戦術性といった要素が受け、現在1,000万人を超える登録者を記録している化け物ソフト。ゲーム内容はTake17の「Worms」シリーズにかなり近い印象で、数画面分ほどの多階層の2Dマップを舞台に、ユニットを動かして敵に向けてミサイルを撃ち込み、敵のHPをゼロにするか、地面に穴を開けて画面下まで落とせば勝ちとなる。操作はカーソルキーの左右で移動、上下でミサイルを撃ち込む角度を決める。最後にスペースキーを押し続けてパワーを決めてキーを放すと、ミサイル発射となる。

 ミサイルが着弾した箇所はぽっかり穴が空き、ミサイルを直接敵に命中させなくても、下に落とせば勝ちになる。この落とし合いがなんともユーモラスで楽しませる。現在同社では、正式クライアントを使った無料キャンペーンを行なっているので、ぜひ一度参加してみよう。

【ポトリス】
ご覧の通りの人気ぶり。一瞬で覚えられるわかりやすいインターフェイスが好評のようだった

□バンダイゲームベンチャーのホームページ
http://www.bandaigv.com/
□関連情報
【10月4日】バンダイ、オンラインゲーム「ポトリス」日本版サービスを10月5日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011004/poto.htm


■ 「ディプスファンタジア」βテスターたちとのコラボレーションを実現 ~エニックス

ついに一般初公開となった「ディプスファンタジア」
 エニックスは、12月6日発売予定のMMORPG「ディプスファンタジア」を出展。デモ機は2台だけだったが、βテスト用のサーバーに常時接続し、MMORPG未体験者にオンラインRPGの醍醐味をアピールしていた。金曜の時点ではそれほどβテストユーザーの姿は見られなかったが、土曜はデモ機のキャラクタのまわりにはたくさんのユーザーが詰めかけ、「ゲームショウさーん」と会場で操作している人が恥ずかしくなるような言葉で呼びかけるシーンが見られた。

 ディプスファンタジアは、オンライン上のユーザーとのコミュニケーションと、パーティーバトルの醍醐味をバランス良く組み合わせた国産のMMORPG。キャラクタ作成時に16色から好きなカラーを選択できるほか、装飾品や装備品によってキャラクタのグラフィックが変化し、自分好みのキャラクタを創り出すことができる。この楽しさはおそらくエニックスブースを訪れた来場者に十分伝わったはずだが、残るパーティープレイの醍醐味を短時間で理解するのは、ちょっと難しいかなぁという印象だった。ともあれまずまずの好評ぶりで、正式稼働日が楽しみだ。

【ディプスファンタジア】
左上にいるのが「ゲームショウ2」さん。もうひとりの「ゲームショウ1」はパーティープレイに参加しているのか始まりの街にはいなかった

□エニックスのホームページ
http://www.enix.co.jp/
□関連情報
【9月10日】エニックス、純国産MMORPG「ディプスファンタジア」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010910/enix.htm


■ 光ファイバ接続でネットワークゲームを体験 ~NTT東日本

 NTT東日本は光ファイバによる最大100Mbpsの通信速度を誇るインターネット接続サービス「Bフレッツ」のデモンストレーションと、オンラインゲームポータルサイト「gooGAME for FRET'S」の出展を行なっていた。Bフレッツのデモでは、イマジニアの「e-Racer」、カプコンの「Tribes 2」、サイバーフロントの「Counter-Strike」といった8種類のオンラインゲームを使って、その快適さをアピールしていた。

 なお、今回の出展は見送られたものの、気になったタイトルとしてはゲームオンの「アタナシア」がある。アタナシアは韓国のゲームメーカーMari Telecomが開発したMMORPGで、「Ever Quest」ライクなフル3Dのグラフィックを採用し、来春完全日本語版としてリリース予定という。オンラインゲームメーカー4社と提携している同社は「アタナシア」以外にもMMORPGを用意し、gooGAME for FRET'Sを窓口にして展開していくという。ブースでは簡単な情報の紹介のみだったが、将来を楽しみにさせる内容だった。

【NTT東日本ブース】
ブースではPCゲームコーナーとgooGAME for FRET'Sの2カ所に分け、ゆったりとした空間でプレイすることができた

□NTT東日本のホームページ
http://www.ntt-east.co.jp/


■ 「遙かなる時空の中で 2」全国の神子さまが大集合 ~コーエー

 以前からブース内でPCゲームタイトルを出展してきたコーエーは、9月28日に発売したばかりの「遙かなる時空の中で 2」を出展。いつもの「信長」「三國志」以上のスペースを確保し、神子(みこ)さま、もとい女性ファンたちの注目を集めていた。今回は、遙か1作のみで、期待されていた「信長の野望」第10作目の出展もなく、新作を求めてやってきたPCゲームファンには期待はずれな内容だったかもしれない。

 また、GAMECITYコーナーでは、PCを使ってプレゼント付きの各種アンケートが行なわれていた。こちらも一番人気は「遙かなる時空の中で 2」ポスタープレゼント。PS2版「真・三國無双 2」「三國志 VIII」「太閤立志伝 IV」、Xbox版「信長の野望 嵐世記」といった“濃い”タイトルがひしめくコーエーブースにあって、PCゲームだけが少し違う雰囲気を醸し出していたのが印象的だった。

【遙かなる時空の中で 2】
完全に女性に独占されていた「遙かなる時空の中で 2」コーナーおよびGAMECITYコーナー

□コーエーのホームページ
http://www.gamecity.ne.jp/
□関連情報
【10月5日】PCゲームレビュー 「遙かなる時空の中で 2」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011005/haruka2.htm


□東京ゲームショウのホームページ
http://www.cesa.or.jp/tgs/

(2001年10月13日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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