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Electronic Entertainment Expo 2001現地レポート米Microsoft/Ensemble Studios、「Age of Mythology」を初公開!
会場:Los Angeles Convention Center
■ 「Age of Empires」との関係 「続編なのか」「Age of Empires IIIに相当するのか」といった話題がネット等でもにぎわっているが、基本的には新作ととらえるのが正しいと思われる。初代AoEからAoEIIの時は時代が近代寄りにシフトしたが、AoMでは神話の時代に舞台が飛んでいる。タイトルの「Mythology(神話)」にはその意味が込められているわけだ。
「Age of Mythology」は、AoEの続編ではないものの、プレイスタイルはAoEにかなり似通ったところがある。資源を採取、ユニットの生産、そして戦闘といった基本的なゲームの流れはほぼ同じだ。テクノロジーを進化させることでパワーアップする独特のシステムも継承されている。 その一方で本質的に違うのは、その世界観だ。重厚な歴史シミュレーションの雰囲気を漂わせていたAoEシリーズとは異なり、AoMはファンタジックな雰囲気を漂わせている。プレーヤーは騎士や剣士といったポピュラーな軍事ユニットのほかに、“メデューサ”や“サイクロプス”といった神話に登場するさまざまな神々やモンスター達をユニットとして生成できるのだ。これら特殊ユニットには特殊能力が与えられており、通常の兵よりも圧倒的に強くなっている。彼らが使う超能力はまさに魔法という感じで、激しい閃光が飛び交う戦闘シーンは「WARCRAFT III」を彷彿させるほどだ。 超能力には隕石を落としたり、雷を落としたりする天変地異などもあり、もはやここまで超自然的になると、「ポピュラス・ザ・ビギニング」などのゴッドシム系に分類しても良さそうなくらいだ。 このあたりの世界観の違いを「AoEシリーズと違う」としてとらえるか、「純粋な新作」としてとらえるかで、AoMに対するファンの印象も変わってくることだろう。
AoEと比べてもうひとつ大きな変革、それは完全な3D化だ。ゲーム画面構成は基本的に俯瞰視点の全方向スクロール式なのでAOEにぱっと見は似ているのだが、AOMでは地形、建物、ユニットに至るまですべてが3Dポリゴンベースで描かれている。よってストラテジーゲームでありながらポピュラス・ザ・ビギニングのように視点をぐりぐりと回転させたりズームイン/アウトが自由自在に行えるわけである。
戦闘中に特定のユニットの戦闘をクローズアップしてみることもできるし、建物に隠れたユニットを視点回転させて見えるようにすることもできる。直接ゲーム性に影響はしないがこのインターフェイスはきわめて快適なのでこのシステムの導入は素直に歓迎したい。
ライティング等も当然のことながら3Dベースで行われている。ゲーム世界が夜を迎えれとあたりは暗くなり、家には明かりがともり、そして視界は狭くなる。 ■ 発売は来年春
登場文明のすべては明らかにされなかったが担当者の話では現時点でギリシャ、古代スカンジナビア、エジプトなどが入っているとのこと。神話の世界をモチーフにしているため有名な神話をもつ文明が採用されていくと思われる。
□E3のホームページ http://www.e3expo.com/ □米Microsoftのホームページ http://www.microsoft.com/games/home/default.asp □Ensemble Studiosのホームページ http://www.ensemblestudios.com/ □関連情報 【4月17日】米Microsoft、「Age of Empires」シリーズ最新作「Age of Mythology」をE3にて発表 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010417/aom.htm 【5月7日】米Microsoft、「Age of Empires」のEnsemble Studiosを買収 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010507/ms.htm 【5月14日】E3開催直前! 「Age of Mythology」最新情報 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010514/aom.htm (2001年5月18日)
[Reported by トライゼット西川善司] |
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