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★オンラインゲームレビュー★

ペット育成、モンスター変身、国家戦
かわいらしさと多彩さが魅力のMMORPG

「ルナティア」

  • ジャンル:MMORPG
  • 開発元:mgame
  • 運営元:エムゲームジャパン
  • 利用料金:無料(アイテム課金)
  • 対応OS:Windows XP/vista
  • 発売日:1月23日(正式サービス開始中)



 株式会社エムゲームジャパンは、基本プレイ無料のMMORPG「ルナティア」の正式サービスを1月23日より開始した。「ルナティア」は韓国mgameが開発した作品で、RvR、ペット育成、モンスター変身など多彩な要素が特徴である。

 「ルナティア」は日本でのサービスにあたり、最初はジャレコがサービスを予定していたが、エムゲームジャパンに移管された。ジャレコでの最初の発表会は2007年7月に行なわれており、正式サービスまではかなり時間がかかった印象がある。

 様々な経緯を経てサービス開始となった「ルナティア」はどんな作品なのか。かわいらしいイラストと、ほのぼのとした雰囲気に大きな魅力を感じるこの作品はどんな世界を作り出しているのか。本稿では序盤の展開を中心にゲームの各要素を紹介したい。


■ 失われた力を取り戻すために冒険に出発! かわいらしいデザインと快適なプレイ感のMMORPG

グロウズゲートに生きる3つの種族。男女でも特性が違うが、まずは自分の好みでキャラクターを作っていきたい
ガナーブ側のマップ。現在はまだどこで敵国と国境を接するのかわからない
こちらはプリマスのスタートの街。明確な設定上の違いがあるはずだが、建物やフィールドからはあまり感じられない
 「ルナティア」の世界は“グロウズゲート”と呼ばれている。この地はかつて7つの神により平和に治められていたが、この世界の人々に積極的に自らの技術を分け与えようとする神と、人間自身の力を尊重しようとする神の対立が起こる。神々は自らの力の代理として神の力をわけ与えた「眷族」を召喚し、激しく戦わせた。

 眷族の戦いによる世界の崩壊の危機に、眠っていた絶対神グロリアが目覚め、グロウズゲートを2つの国に分割した。他の神の力は封印され、眷族は普通の人間達と変わらぬ存在となった。グロリアは再び眠りにつくが、封印された神々の力はわずかに残っていた。神達は記憶を失い一般の人々と同じになってしまった眷属達に「代弁者」を使って語りかける。「神の力の源である神輝石を集めよ」と。

 「ルナティア」ではプレーヤーはこの眷属として失われた力を取り戻すため、冒険に旅立つことになる。プレーヤーはまずキャラクターを作成し、所属国家を決める。神が積極的に技術を提供した国「プリマス」か、人の力を信じた神の国「ガナーブ」のどちらかに所属し、力を高めていくことになる。

 “人”とひとくくりにされているが、グロウズゲートには3つの種族が住んでいる。神の姿を真似たと言われ、現在の我々に最も近い姿をした「セネカ族」、妖精族を祖先とし、3頭身くらいのぬいぐるみのようにかわいらしい「コシャレ族」、そして獣狼族を祖先としたシッポととがった耳を持つ狩猟が得意の「マツカ族」だ。各種族には固有の「種族スキル」があり、これは男性、女性でも性能が変わってくる。

 国家、種族の次が職業だ。「ルナティア」では6つの職業がある。剣を武器にするパーティーの前衛役「ウォーリア」。素早い身のこなしで敵に大ダメージを与える「シーフ」。体力回復にたけパーティーの要となる「クレリック」。強力な魔法を使いこなす「メイジ」。両手に刃物をつけたナックルか棍棒で戦う「モンク」。そして弓を使い遠距離攻撃をする「ハンター」。

 最初に種族を選択するとき、キャラクターが職業の恰好もしているが、これはランダムのようだ。種族を選ぶと6種類の職業を問題なく選べる。種族スキルには魔法攻撃力を上げたり、クリティカル率を上げるといったものが用意されている。厳密に検証すれば最強の職業と種族の組み合わせもありそうだが、小さいコシャレ族が大きな剣をぶんぶん振り回したり、シッポのあるマツカ族が強力な魔法を使いこなしたりと、組み合わせによる面白さも感じた。

 「ルナティア」はキャラクター作りでRvRを意識してしまうが、ゲームをプレイしているとあまりそのベクトルを感じない。レベルアップのためのクエスト挑戦が中心で、そこにペット育成、カード集め、といった要素が入ってくる。キャラクターの頭身は全体的に低めで、元気にフィールドを歩き回る姿は、楽しい。スキルは派手で戦闘はスピーディーなためテンポ良く進めていける。

 目を引くのは公式ページを始めとしたイラストのかわいらしさ、そしてゲーム内のグラフィックスから感じられるほのぼのとした雰囲気である。キャラクターはしばらく放置していると踊り始めるし、建物は“お菓子の家”のように生活感よりも絵本の世界のような感じで、モンスターもかわいらしいデザインが多い。公式ページも2月末から開始された国家戦に関しても参加を煽る方向ではなく、プッシュするのは本作のユニークなシステムが中心である。

 キャラクター育成を楽しむMMORPGとしては、快適にレベルアップができ、装備もそこそこ強化し、ペット育成など様々なシステムが入っている。キャラクターを育成するベクトルに関して好感触を持った。「ルナティア」では1月23日から正式サービスがはじまり、2月末からは国家戦が行なわれている。今後運営チームがユーザー側にどのようにアプローチを行ない、新しいシステムが追加されていくことでどんなゲームになっていくか興味深い。

種族と職業のイメージ。中盤まではソロで楽しめるが、パーティーでどんなバランスになっていくかは興味深い
クエストを受け、狩りをしてストーリーを進めていく。スタイルとしては非常にオーソドックスなMMORPGだ

■ ソロ中心でサクサクレベルアップできるゲームバランス。中盤以降はギルド加入が必要か

モンスターを検索することですぐに敵の位置がわかる。クエストは快適に進められる
モンスターのデザインはかわいらしいものが多く、センスを感じる
大きな「?」マークがクエストの印。ゲームバランスは良好だ
 「ルナティア」はオーソドックスなMMORPGスタイルを踏襲している。プレーヤーは街でクエストを受け、それに対応するモンスターを倒し、レベルアップをしていく。クエストの多くは「何を何匹倒せ」、「モンスターのドロップするアイテムを何個集めてこい」といったシンプルなものだ。クエストは各レベルで複数用意してあり、快適にレベルアップしていけるだろう。

 ゲームのインターフェイスとしては、マウスクリックによるキャラクター移動と、Wで前進、Sで後退、AとDで左右移動という2通りの移動方法が用意されている。気になったのはクリック移動をすると地形に引っかかってしまうところだ。スペースキーでジャンプをして飛び越すこともできるが、ガナーブのスタート地点の街「ライラック」の大通りの階段で、クリック移動をしているといきなり引っかかるのはちょっと考えさせられる。ゲームを始めた人なら誰でも感じる不具合ではないだろうか、改善を希望したい。

 街の外にはいくつものモンスターが集落を作っている。比較的小さいフィールドに複数のモンスターがいる。地形とモンスターの種類には関連性は薄いが、「ルナティア」はマップ機能が充実しており、目当てのモンスターを簡単に捜し出すことができる。クエストの対象のモンスターを特定し素早くそこに向かって敵を倒し経験値を得ていく。韓国産MMORPGは他作品での有効な手法を吸収して進化していく。「ルナティア」もクエストをクリアし、レベルアップしていくというシステムに関して、かなり洗練されていると感じた。

 今回、かなり楽しめたのがインスタンスダンジョンである。スタート時の戦闘の基礎を教えるものから、ペットを得るためのモンスターと戦ったり、専用のフィールドで戦うイベントがいくつか用意されている。「ルナティア」の初期のフィールドは草原や野原といったオープンフィールドだが、インスタンスフィールドは不思議な空間だったり、洞窟だったりと対比がはっきりしていて面白い。

 この他に通常のダンジョンなどもある。通常のダンジョンでは敵が密集しており、近付くと積極的に攻撃してくるアクティブな敵が多い。狩りをするときには敵に囲まれないように注意を払う必要がある。「ルナティア」のフィールドでは昼夜の変化はないものの、明るいフィールドと暗いダンジョンというコントラストがあり、雰囲気たっぷりである。

 今回、筆者はマツカ族のモンクでプレイしてみた。最近は「1時間でレベル20!」といったレベルアップの早さをウリにするMMORPGもあるが、そういったタイトルと比べると「ルナティア」のレベル上げは緩やかである。それでも次々と出てくるクエストをこなしていくだけでさくさくレベルが上がり、かなり快適だった。

 1匹のモンスターとの戦闘はかなり短く、非常にスピーディーだ。次々とモンスターを狩っていく感じで戦闘のテンポは良い。モンクの場合は絶えずスキルを繰り出して戦う、という感じだが戦闘のテンポとスキルのディレイが多少ズレがあり、複数あるスキルのどれがディレイなのかを見ながらひたすら技を繰り出す、という感じで進めた。全体的に回復ポーションがぶ飲みの大味なスタイルだが、来るべき対人戦ではスタンや毒などを効率的に使うようになっていくのだろうか。

 「ルナティア」では「パーティー推奨」というクエストがいくつかある。ボスモンスターなどシングルプレイでは倒せない強力な敵と戦う事ができるが、今回はパーティープレイは体験しなかった。それというのも1人でごり押しできてしまうバランスのためパーティープレイの必要を感じないのだ。パーティー募集のシステムとしてはパーティー募集チャットという専用のチャンネルが用意されているが、あまり使われていない。

 こうしたことから、仲間が欲しいというプレーヤーはギルドに早めに入ってしまうことをオススメしたい。特にプリーストは他の人とプレイすることを前提としたバランスのようで数人でプレイしている人達の姿も見られた。ただ1レベル変わると敵の強さが大きく変わるゲームバランスなため、ギルドのメンバーのレベル帯は注意が必要だろう。せっかくギルドに入ってもレベル帯が合わないと一緒に狩りができない。注意したいところだ。

 ゲームの感触としてはレベルアップも快適で、モンスターのデザインもかわいらしくてバリエーションが豊かだ。ただMMORPGという側面から見ればもっと「仲間作り」を支援するシステムが必要なのではないかと感じた。中盤以降は敵が強くなりレベル上げが大変になってくる。パーティーの必要性が増してくると思うし、国家戦などRvRが盛んになってくると、一緒に戦う仲間が欲しくなってくるだろう。これから「ルナティア」のプレーヤー社会がどうなっていくかには注目したい。

フィールドにはパーティーで倒す巨大ボスの姿も。右はインスタンスダンジョン。フィールドと対比をなす暗いイメージだ
乗用ペットを使うためのクエスト。ペットに乗りながらの戦闘も可能だ。レベルが上がると敵がアクティブになる。固まっているところでの戦闘には注意が必要だ
左は中盤からの拠点となる村。中央はダンジョンでのトラップだ。フィールドには多彩なモンスターがいるが、クエストは特定のモンスターを対象とするため、狩場では他プレーヤーと獲物の取り合いになる場面も。一方で他のプレーヤーと一緒に狩りをするにはクエスト用の狩場がバラバラすぎるため、序盤は組みにくい印象がある
暗いイメージのダンジョン。幽霊のいる場所や、昆虫型モンスターなど、コンセプトとフィールドデザインが明確で面白い。右はクエストではいるインスタンスダンジョン。次々と現われる敵を倒していく。今後は、ストーリー要素が入ったダンジョンなどにも期待したい


■ レベルアップだけじゃない! ペット育成など多彩なゲーム要素。モンスターに変身は注意が必要

ペット乗用ペットと一緒に冒険。右はフィールドにいるモンスターを捕獲したユーザー。ペットの名前はユーザーのユニークなセンスが面白い
カード図鑑。ドロップアイテムを集めるとコンプリートできる
ギルドはギルドハウスを持つことが可能だ
 公式ページでも1番プッシュしているのが「ルナティア」の戦闘以外の様々な要素である。その中で最も充実しているのが「ペット」だ。「ルナティア」では連れ歩くペットと乗るペットの2種類を使うことができる。

 ペットはレベルが設定されており、プレーヤーと共に成長する。最高レベルはプレーヤーレベルまでだ。乗り物ペットに乗ると移動速度が向上し、通常ペットは攻撃を助けてくれる心強い仲間だ。ペットたちは一緒に行動することで共に敵を攻撃してくれる。騎乗中は一部スキルが使えないといったデメリットもあるが心強い味方だ。

 各モンスターがドロップする「カード」を集めると、カードブックの報酬としてフィールドのモンスターを捕獲するアイテムを入手できる。フィールドにいるモンスターを捕まえ、自分のペットにすることができる。カード集めも狩りにアクセントを加えてくれる。カードを集めるための行動が結果的にレベル上げになり、新しいペットをゲットできる高レベルになるほど選択肢は広がるが、ペットの種類はイベントや課金ペットもいるが現在既に20種類以上いるようだ。街ではプレーヤーは様々なペットを連れ歩いている。

 ペットは活動するためには「エサ」が必要で、攻撃を受けた場合専用の薬でHPを回復しなくてはならない。このため、通常のペットと騎乗ペットを連れて戦闘すると、攻撃スキルとペットの回復、自分のHPの管理で煩雑になってしまった。今回のプレイでは戦闘中は騎乗ペットはしまって、ペットと2人で敵を攻撃するという形で戦った。ペットにはモンスターからドロップしたスキルを覚えさせることができる。もっと使いこなせば更に戦術が広がってくると感じた。

 ペットは更に「進化」させることができる。進化させるためには「進化スクロール」というアイテムが必要だが、このスクロールは育て上げたペットを「封印」することで入手できるという。ペットを進化させるために他のペットを使う、というのは中々インパクトの強いシステムだ。進化させたペットはより強力になり特別な外見を獲得していく。やりこみ要素としてユニークなシステムであるといえるだろう。

 この他にもドロップアイテムとしてはさまざまなものがある。「ルナティア」ならではというのがモンスターの姿に変身できるスクロールだ。種類は多くないが特別なモンスターに変身でき狩りが行なえる。範囲攻撃などができ有利なのだが、公式ページによれば、このモンスターへの変身はどうやら「自軍内でのPvPを行うための」アイテムのようである。モンスターに変身したプレーヤーはフィールドにいるほかプレーヤーを無差別に攻撃でき、反対に攻撃を食らってしまうこともある。

 筆者は最初はPvPができるという要素に気がつかず、変身しているプレーヤーに近付いてダメージを受けたり、クエストで変身したとき、他プレーヤーに攻撃されPKに近い形で倒されてしまった。モンスターの姿に変身できるのはユニークだが、使用には注意が必要なシステムだ。RvRができるゲームなのに自軍でも戦う必要があるのかなと、ちょっと開発者の感覚とズレを感じた部分である。

 システム的な面白さとしては、帰還スクロールを使うとただテレポートするのではなく、葉っぱの怪物のようなものに乗って空を飛んでいくのが他のゲームにはない感覚だ。この他、遠距離に移動する場合には「人間大砲」で打ち上げられる、という所も大きくアピールされている。特別な移動に関しては他にも要素が盛り込まれそうである。

 この他にも公式ページのゲーム紹介では、ユーザーが作ることができる「ユーザークリエイトダンジョン」や、職業を掛け持ちできるという「クラスリボルティングシステム」がアナウンスされているが、上級者向け高レベルコンテンツのようでまだ見えていない。いまのところはペット育成、アイテム強化、アイテム製作もまだまだこれからというところで、今後の拡張にも期待できるタイトルと言えそうだ。

左は帰還スクロールを使うと出る乗り物。中央や右は人間大砲だ。開発者は人間大砲を大きくアピールしているが、今のところは移動の演出のひとつ、という感じで世界観との繋がりも感じないのでもう少しという感じだ。移動で演出が入れられるプログラムに関しては、今後どんな乗り物やシステムが盛り込まれるかに期待したい
ペット入手やモンスター変身はクエストでやり方を教えてくれる。モンスター変身時は他のプレーヤーに殺されないように注意が必要だ
街では様々な恰好、ペットを連れたプレーヤーに出会える。狩りの時と街の時の衣装が変えられたり、自分の趣味やセンスをアピールできるような要素をもっともっと増やして欲しい


■ 様々な課金アイテム、購入することでプレイ環境が更に多彩に。経験値アップはセット販売のみ

ボタン1つで開けるルナティアコンビニ。ゲーム中でも購入できる
経験値を増やし、デスペナルティをなくすブースターアイテム。現在はセット販売のみだ
3月5日に実装されたカジノ。いわゆるガチャシステムだ
 「ルナティア」の課金アイテムは「育成」、「能力」、「アバター」、そして「スペシャル」の項目に分かれている。ゲーム内で「コンビニ」という項目を呼び出すことでいつでも購入可能だ。

 購入はエムゲームジャパンの共通通貨である「mint」を使う。1mintは1円だ。「育成」カテゴリは主にペットに関係するものが中心である。「うしくん」、「マシン鈴木君1号」、「ホットポット」という特別のペットが1,480mint、既存のペットの力をそのまま移せるセットが1,980mintだ。ペットの経験値を増す30日のアイテムが680mint、このアイテムを使えば進化スクロールを作るためのペットも作りやすそうである。

 「能力」カテゴリーは自動で生産のための収集を行なってくれるアイテムが600mint。回復効果や職業スキルを1日だけアップさせるアイテムもある。こちらは国家戦など特別な戦いなどで使えそうだ。この他には、倉庫を2倍にするアイテムが1カ月で980mint、オークションの登録が2倍にできるアイテムが780mint、装備の強化の確率を上げるアイテムが700mint。「ルナティア」は+4以上のアイテム強化は極端に成功率が低下し、失敗するとアイテムが消失してしまうこともある。確率上昇アイテムは心強い。スキル初期化アイテムなどがある。

 「アバター」カテゴリは、板前と呼ばれるコック姿のアイテムや、ウエディング用衣装、学校の制服がある。「ルナティア」のアバターは通常の装備もサングラスなどユニークなものがあり、制作者のセンスを感じる。アバターアイテムに関しては期待したい。セットが1,480mint、ユニークな帽子が200mintと価格も標準的だが、購入時に「試着」ができないのが残念だ。今後改良してもらいたいところである。

 「スペシャル」はいわゆるセットアイテムだが、経験値15%増加が入っているのがうれしい。1,980mintのパックの場合は回復機能は15日までだが、種族スキルを初期化できるアイテムが入っている。スーパーブースターというのは「0.5強化スクロール」という特別なアイテムと、ペット経験値アップアイテムなどもあり比べるとこちらの方が強いが2,980mintと高めだ。

 今回、物理攻撃の入ったスーパーブースターを購入してみたのだが、目玉である物理攻撃強化は、スクロールという形で提供されるため、武器を交換してしまうと効果が感じられないという結果になってしまった。レベル30くらいまでは課金しなくても快適にできるかなと感じたが、スペシャルアイテムは「デスペナルティをなくしてくれる」というのが1番ありがたかった。

 「ルナティア」は回復アイテムを多用するため資金繰りが中々厳しいゲームだ。死んでしまったとき、経験値減少はもちろん、お金を失ってしまうペナルティをなくしてくれるのは非常にありがたい。経験値アップ、デスペナルティ減少をもっと安価に提供すれば利用したがる人も多いのではないかなと感じた。


 「ルナティア」は全体的にそのかわいらしいデザインが魅力の作品だ。敵モンスターの配置や当たり判定にちょっとズレを感じたり、アバターアイテムの試着がなかったりと、プログラム的な完成度でもう一歩練り込んで欲しいと感じるところもあるが、ゲームバランスは快適で楽しくレベルアップができる。興味を持ったプレーヤーには1度この世界をのぞいてみることをオススメしたい。

 興味深いのが、この「ルナティア」がどう進化していくか、である。「ルナティア」は明確なコンセプトからシステムが追加されていく、というよりも、プレーンなMMORPGというシステムに、様々なアイデアを追加していく実験的な作品だと感じた。現時点では、レベルアップへの要素がどんどん追加されているのが面白い。システムとしてはRvRが前提としてあるが、この要素をどうしていくのか、全く別なアイデアが主流となっていくのか、注目していきたい。

アイテムは多彩だが、30日用など長いスパンのアイテムが多い。そのためか価格の高いアイテムが多いようにも感じた。回復アイテムを課金化したり、序盤から経験値ブーストアイテム必須といったゲームバランスでなく、やりこみプレーヤー向けアイテムが多いのは好感が持てる。試着システムはぜひ実装してもらいたい

(C) 2008 MGAME JAPAN Corp.


【「ルナティア」】
  • CPU:Pentium 4 2.4GHz以上(Pentium 4 3.0GHz以上推奨)
  • HDD:10GB以上
  • メモリ:1GB以上(2GB以上推奨)
  • ビデオカード:GeForce 5200以上(GeForce7600 以上推奨)


□エムゲームジャパンのホームページ
http://www.mgame.jp/
□「ルナティア」のページ
http://www.lunatia.jp/
□関連情報
【2月10日】エムゲームジャパン、WIN「ルナティア」
正式サービス開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090210/lunati.htm
【1月23日】エムゲームジャパン、WIN「ルナティア」
正式サービス開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090123/luna.htm
【1月5日】エムゲームジャパン、WIN「ルナティア」
1月15日よりオープンβテストを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20090105/luna.htm
【2008年12月18日】エムゲームジャパン、WIN「ルナティア」
UCDやモンスターカードなどの新情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081218/luna.htm
【2008年8月8日】エムゲームジャパン、WIN「ルナティア」
今秋よりクローズドβテストを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080808/luna.htm
【2008年5月23日】エムゲームジャパン、WIN「ルナティア」
ジャレコより運営を移管。新種族の追加が決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080523/luna.htm

(2009年3月9日)

[Reported by 勝田哲也]



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