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会場:マイクロソフト代田橋オフィス
会場には公式ページでの応募から選ばれた60人以上のファンが集まり、「侍道3」、「Midnight Club: Los Angeles」、「トゥームレイダー:アンダーワールド」といった新作タイトルをプレイすることができた。さらにお笑い芸人の東京03やグラビアアイドルの高木梓さんが登場、体験プレイで会場を盛り上げた。 イベントではスパイクの2009年のXbox 360への取り組みが語られ、「侍道3」、「Midnight Club: Los Angeles」のダウンロードコンテンツの配信、さらに海外のタイトルをマニュアルのみ日本語化して発売する「スパイク ワールド メジャーセレクション」ブランドを発表。その第1弾、2弾として2K Gamesの「NBA 2K9」、「NHL 2K9」のXbox 360、PS3、PS2での発売を発表した。
■ 最新タイトルを60人以上の来場者が体験。「Midnight Club: Los Angeles」のDLCの存在を発表
会場には「侍道3」、「Midnight Club: Los Angeles」、「トゥームレイダー:アンダーワールド」そして「NBA 2K9」、「NHL 2K9」の5つのタイトルの試遊台を設置。ユーザー同士のおしゃべりもそこそこに、次々と各タイトルをプレイする人、1タイトルを集中的にプレイする人など、どのタイトルの試遊台も人がとぎれることがなく、ユーザーの熱意が感じられた。 イベントでは最初にスパイクの代表取締役社長の櫻井光俊氏が登壇、櫻井氏は「今回出したタイトルの中で特に、『Midnight Club: Los Angeles』はスパイクと開発元のRockstar Gamesとの提携によって出す初めてのタイトルになります。もう1つ『侍道3』はXbox 360に関してはスパイクは洋ゲーが多かったんですが、今回初めて国内開発のタイトルを出します。今年1年、スパイクはまだまだXbox 360のタイトルを出し、ハードを応援していきたいと思っています」と語り、ワイングラスを掲げて「みなさんがいいタイトルに出会えることを!」と乾杯した。 櫻井氏に続いて登壇したのはスパイクマーケティング部広報の中村友氏。中村氏は2月26日に発売するXbox 360版の「侍道3」の紹介を行なった。「侍道3」はPS3版は11月13日に発売している。戦国時代を舞台に戦で辛くも生き延びた主人公が、旧家の復興を目指す勢力、新興の勢力、一般の人々の3つの集団と関係しながら己の生き方を決めていく。自由度の高さと、シリーズを通して開発元を担当しているアクワイアの“侍”へのこだわりが楽しい作品である。 Xbox 360版のオリジナル要素としては、敵の攻撃に対応することで敵に大ダメージを与える「必殺」や「見切り」に関して難易度設定が可能になる。また、ダウンロードコンテンツに対応しており、今回の紹介ではダンボールのロボットのような衣装や、ローマの剣闘士のようなヘルメット、骸骨のような衣装が紹介された。ダウンロードコンテンツはPS3版でも発売されることが発表されているが、詳細は今後とのこと。 次に発表を行なったのがスパイクプロデュース部海外グループプロデューサーの飯塚安弘氏と、プロデュース部海外グループの山本大輔氏が「トゥームレイダー:アンダーワールド」と「Midnight Club: Los Angeles」のデモムービーの後、特徴を語り、さらに「Midnight Club: Los Angeles」ではダウンロードコンテンツ(DLC)も提供していく方針を発表した。ただ、現時点ではこのダウンロードコンテンツも存在以外は内容、発売日などすべて未定だ。 飯塚氏は合わせて「スパイク ワールド メジャーセレクション」という新しい海外ゲームブランドを発表した。この「スパイク ワールド メジャーセレクション」は、海外のタイトルを日本語マニュアルをつけた形で英語版のまま発売することで、海外での発売から近い時期に日本のユーザーに届けていくという。 第1弾は2K Gamesの北米プロバスケットをテーマにした「NBA 2K9」。3月26日にXbox 360版、PS3版、PS2版を予定している。第2弾は北米プロアイスホッケーを扱った「NHL 2K9」。こちらは今春発売予定とのことだ。 スパイクの発表会の合間にはお笑い芸人の東京03やグラビアアイドルの高木梓さんが登場、「侍道3」と「Midnight Club: Los Angeles」の体験プレイを行なった。高木さんと東京03のメンバーの1人豊本明長さんはXbox 360を持っていて、「Halo3」で協力プレイをしたこともあるという。豊本さんは毎日遊ぶほどのゲーム好きだという。 高木さんと豊本さんはコントローラを握って「侍道3」と「Midnight Club: Los Angeles」をプレイ。東京03のもう2人のメンバー角田晃広さんと飯塚悟志さんは2人のプレイにツッコミを入れるという感じで進行した。 「侍道3」では豊本さんはふんどし姿の侍、高木さんはダンボールを着て天使の羽根が生えているというそれぞれ奇抜な侍でプレイを行なった。高木さんは体を動かしながら剣を連打、街の人を切りまくっていたが、鍛冶屋に敗北。豊本さんも敵を討つべく鍛冶屋に挑むものの返り討ちにあってしまった。 一方、「Midnight Club: Los Angeles」では高木さんと豊本さんが対戦レースを繰り広げた。チェックポイントを通過しさえすればどのようなルートを取ろうが自由というレースだが、2人とも最初はゲームのルールやマップの見方がわからず悪戦苦闘。そのうち、高木さんは豊本さんの車にぶつけることに夢中になって、一時は2人でゴツゴツ車をぶつけ合うことに。操作になれてきた2人はゴール前でデッドヒートを繰り広げ、一瞬速くゴールした高木さんが勝利。会場からは拍手が2人に贈られた。 発表会とゲストの体験プレイの後はユーザー達が自由にタイトルを楽しむことができた。どのタイトルも人気で、「侍道3」は大画面でプレイでき、「Midnight Club: Los Angeles」はハンドルコントローラを使うことができた。試遊台は常に人が座っている状態だったが、交代もスムーズで、多くの人がタイトルを触ることができたようだった。「NBA 2K9」、「NHL 2K9」は英語版のままのタイトルで、日本人にはなじみの薄い北米のプロスポーツだが、来場者は興味津々でプレイしていた。 イベントの最後には抽選会が行なわれ、スパイクのゲームタイトルやグッズ、さらにマイクロソフトのハンドルコントローラとセクトインターナショナルのレースゲーム用プレイシートのセットがプレゼントされた。シートとコントローラをもらったユーザーは司会から「賞品が届くまでにお部屋の模様替えをしてください!」と言われ、苦笑いを浮かべていたが、コントローラの箱を受け取ってうれしそうだった。
全体的に来場者の「ゲームが好き」という熱意を感じられるイベントだった。「侍道3」や「Midnight Club: Los Angeles」のダウンロードコンテンツの詳細や、「スパイク ワールド メジャーセレクション」の展開など今後も気になるところだ。
■ オリジナル日本語マニュアルでプレイをフォローする「スパイク ワールド メジャーセレクション」
「NBA 2K9」、「NHL 2K9」の2つのタイトルの最大の特徴は実在のチーム、選手とのリンクである。収録されているデータは2008年末のものでXbox 360版、PS3版に関してはオンラインに繋げることでリアルタイムに近い状態で更新される。選手の移籍や怪我による欠場など現実そのままのチーム状況が再現されていく。 ゲームでは選手を操作してプレイすることも、また、キャラクタエディットで自分だけの選手を作り、好きなチームをシーズン優勝に導くことも可能だ。観戦モードで試合のシミュレーションを楽しむこともでき、監督の立場でチームを管理することもできる。題材であるプロスポーツの世界を様々な角度から楽しむことができるのだ。Xbox 360版、PS3版共にオンライン対戦にも対応している。PS3の場合には北米の2K Gamesでのマッチングサーバーを使うことができるという。 今回360版を見ることができたが、グラフィックスは非常にリアルで、少し離れたところから見るとテレビ実況そのままだと感じた。「NBA 2K9」の場合、前作から全体のクオリティアップは行なわれているが、一番特徴的なのは観客席の描写とのこと。観客が試合中細かく動く。立ったり、何気なく歩いていたり、選手がトリックを決めるとどよめいたり、チームマスコットがいたりと、よりリアリティのある試合会場を作っているという。 ゲームとしては英語版そのままだが、マニュアルはただ和訳したものではなく、メニューの詳細を説明したり、ゲームのシステムを詳しく紹介するなど、英語が苦手なプレーヤーもマニュアルを読むことでプレイできるように配慮していくという。広報展開に関しては、NBA、NHLを扱ったスポーツ専門誌などで紹介し、日本のスポーツファンにアピールしていくとのこと。 スパイクプロデュース部海外グループプロデューサーの飯塚安弘氏に話を聞くことができたが、スパイクは今後も海外の良作ゲームを積極的に展開していきたいという。Rockstar Games の「Midnight Club: Los Angeles」も、「スパイク ワールド メジャーセレクション」もスタッフの「好きだ」という想いが発売のための原動力になっているとのこと。 現在の予定としては「まったくの未定」ということだが、1つ1つタイトルごとに考えて発売を決めていく方針とのことだ。良作のタイトルであり、ニーズが見込めるものを展開し、タイミングは北米発売に近づけながら、マニュアルでのフォローを行なっていくという。
「日本のゲームのユーザーを考えると、海外のゲームに消極的なところも感じる。海外のゲームをプレイする人口の分母を広げていきたい。触ってもらって“面白い”と言ってくれるユーザーはまだまだいると思うのですが、そこまでゲームが届いていない。そこを埋めるために色んな事をしていきたいです。興味を持ってもらっても手が届く範囲にコンテンツがなかったらチャンスは0になってしまいます。面白さをわかってもらうためにチャレンジしていきます」と飯塚氏は語ってくれた。今後の展開にに期待したい
□スパイクのホームページ (2009年2月2日) [Reported by 勝田哲也]
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