|
今回の説明会は、韓国にあるDNC Entertainment本社で行なわれたもので、「XenepicOnline」のアップデート内容について詳しい話を聞けた。実は「XenepicOnline」の大型アップデートは、「Epic2」という名前からもわかるとおり今回が初めてで、デベロッパーから再出発に対する熱い思いが感じられた。
今回の大型アップデートでは、新マップ「天空の回廊」を始め、初めて登場するパーティ向け・ギルド向けのインスタンスダンジョン、そしてマイルームシステムと騎乗ペットシステムが盛り込まれている。早速、その内容をお伝えする。
■ 天空への旅が始まる、レベル120以上向けの新マップ「天空の回廊」
「天空の回廊」はフィールドマップとして大きく5つに分かれている。入り口にあたり、雪山から天空へと続く「ストレインジケイブ」と、さらに上へ行くと広がる「ノクタン分地」、「レキエム分地」、「ベラジウム分地」、「パーマメント分地」という構造だ。対象レベルは120以上という高レベル向けのマップになっている。マップの風景は見られなかったが、マップ全体は名前の通り天空へ続く道のりというイメージだという。 そして登った先には「神々の天空中庭園」が登場する。「シベラス平原」、「アンザス平原」、「ボムバイル分地」、「モノロビ分地」、「ミュト分地」、「ラミア平原」、「メタポリス」、「ロベルン平原」、「アロバク高原」、「ヘレイン高原」と全10マップが用意された地域だ。こちらも「天空の回廊」の一部とされており、対象レベルは140以上。最初の5マップのさらに奥にあるコンテンツであり、天空へと続く様々な世界が展開されそうだ。
実装スケジュールは、まず3月から最初の5つのマップが実装される予定で、「神々の天空中庭園」は4月以降の実装予定となっている。さらには2009年の年末には、ゼネピック大陸から離れた新規大陸の追加を検討中で、更なる世界の拡張が期待される。
■ 初のインスタンスダンジョンシステムが登場! 今回の大型アップデートには、パーティ向けのインスタンスダンジョン「次元の狭間」と、ギルド向けのインスタンスダンジョン「ライムブルック」が実装される。インスタンスダンジョンの概念が「XenepicOnline」に導入されるのは今回が初めてだ。
・スコアボードで1位を狙え! パーティインスタンスダンジョン「次元の狭間」
入場にはいくつかの条件が存在する。まず、入場アイテム「マナクオーツ」が必要となる。「マナクオーツ」はそのランクのレベル帯のモンスターを倒して入手できる材料アイテムで生産できる。入場の際には、パーティメンバー全員が1つずつ持っている必要があり、少々手間がかかる。 入場するには、最低3人以上のパーティメンバーが必要。最大8人でパーティを組めるため、3~8人用のコンテンツとなっている。パーティ人数によってモンスター数や強さは変化しないため、安全を期すならば、なるべく8人集めて挑みたいところだ。 ただし、入場するランクより上のレベル帯のプレーヤーは入場できない。それ以下のレベル帯のプレーヤーならば入場はできるが、内部はそう簡単なものでないという。開始後は途中入場も不可能だ。 報酬には、一般的にモンスターからドロップされるアイテムと、クリア時間やモンスターの撃破などで加算された戦績によって貰えるアイテム、さらにはスコアボードに各ランクごとにランキングが作られ、その順位によって貰えるアイテムが用意されている。
前の2つは装備や素材などといった永久的なものになるが、ランキングによって貰えるアイテムは制限時間付きのアイテムになるという。制限時間のあるアイテムを報酬にすることによって、繰り返し遊びながらパーティ同士の競争心を燃やそうという狙いが込められている。
・春夏秋冬の季節を基にしたギルドインスタンスダンジョン「ライムブルック」
現段階では、1つのサーバー内で生成できるギルドインスタンスダンジョンは20個までに制限されている。また1つのギルドにつき生成できるギルドインスタンスダンジョンは1つだけ。よって20のギルドがインスタンスダンジョンを生成すると、その他のギルドはギルドインスタンスダンジョンを生成できなくなる。 入場するには、入場資格を得るためのクエストをクリアする必要がある。また入場の際には、レベル96以上のキャラクタが1人以上必要となっている。他のプレーヤーはそれ以下のレベルでも構わない。 「ライムブルック」は、「アルパラン」、「シャオネル」、「ミュレイン」、「ギブロック」の4つに分かれており、それぞれ6人~25人(アルパラン、シャオネル)、10人~25人(ミュレイン)、12人~25人(ギブロック)と、入場できる人数の下限に違いがある。 4つのダンジョンはそれぞれ、春夏秋冬の季節のイメージを持つマップになっている。また各マップは3つの区域に分かれており、最奥にはボスモンスターにあたる統治者がいる。それぞれのマップ内で統治者を倒すことで、ミッションクリアとなる。 最初は「アルパラン」のみ入場できる。「アルパラン」をクリアすると「シャオネル」に入場できるようになり、順に「ミュレイン」、「ギブロック」とアンロックされる形になる。なお、このクリア記録はギルド単位ではなくキャラクタ単位で保存される。「シャオネル」以降の3つのダンジョンで一緒にプレイするためには、参加する全員が入場条件をクリアしておく必要がある。 各マップの最奥に行くためには、ただモンスターを倒すだけではなく、オブジェクトの破壊や、“戦士2人と魔方陣を完成させよ”といった特定の職業が必要とされるミッションをクリアする必要がある。 「XenepicOnline」の開発を総括しているチョイ氏によると、「ギルドインスタンスではモンスターを倒すだけのレベルは必要となるが、それよりも各職業の組み合わせが重要になる。ミッションをクリアするためには、低レベルでもいいので、必ず特定の職業のキャラクタが必要となる」という。
報酬に関しては、今の段階では「何らかのアイテム」ということだけ明かされた。ギルド向けのアイテムやボーナスを想定はしているが、まだ調整中だという。今後はギルド向けのコンテンツをより増やし、コミュニティ性を強調していきたいとしている。
■ コミュニティとアバターも強化! マイルームシステムと騎乗ペットシステムを実装 今回の「Epic2: 天空の回廊」にはコミュニティ性の強化のためのマイルームシステム「ゼンハウス」と、アバター要素となるペットシステム「騎乗ペット」が盛り込まれている。 ・自分の部屋を作ろう!「ゼンハウス」システム 「XenepicOnline」におけるマイルームシステムは、まず基本となる部屋のタイプが複数用意されている。その上で、家具などのインテリアアイテムで内部をコーディネートできる。実装の段階では個人倉庫といったプレイに直結する機能は持っておらず、単なる箱庭のようなものだが、今後の調整で具体的な方向性を決めていくという。 マイルームは「マイルームチケット」というアイテムで生成できる。生成されたマイルームは30日間レンタルとなっており、その後はNPCにお金を払って延長してもらえる。部屋の外見や内部のデザインを確認できる「モデルハウス街」も合わせて実装される。 「マイルームチケット」の入手方法は、レベル15から受けられるクエストで入手するか、または有料アイテムショップ“Xモール”で購入する。クエストで入手できるのは1つだけだが、“Xモール”で購入すれば1キャラクタにつき8つのマイルームを持つことが可能だ。
部屋の内部の色はデフォルトから変更できないが、壁紙などのオブジェクトを置くことでコーディネートできる。ユニークなところでは、家具などのオブジェクトは攻撃して破壊できる仕様か、もしくは家具自体に耐久度をつけて一定期間で壊れるような仕様にするか、どちらを採用するか検討しているという。家具を破壊できる場合には、破壊した家具から家具材料アイテムをドロップさせることも検討しているという。具体的な仕様は今後改めて発表するとしている。
・ペットに乗って戦闘も可能!「騎乗ペット」システム 「XenepicOnline」では普通のペットとアイテムを合成することによって、能力値を与えるペット合成システムがある。今回のアップデートでは、新しく追加された合成材料アイテム「ハイパーミール」を合成の際に組み合わせることによって、「騎乗ペットの卵」を入手でき、これ使用することで、騎乗ペットを呼び出せる。 騎乗ペットの合成は、元のペットの種類に関係なく、10種類の中からがランダムに貰える。騎乗ペットには大きな黒猫やポニーなどが用意されているという。
騎乗ペットに乗ると基本的に「移動速度+2」のステータスボーナスがあり、ペットごとに異なる追加ステータスも存在する。グラフィックスも装備中の衣装に関係なく、専用のグラフィックスが用意されている。攻撃モーションは持っている装備と関係なく、ペットが攻撃するモーションになる。
■ 再出発を図る「XenepicOnline」に期待!!
DNC Entertainmentは新作の開発もあり、これまでの小さいアップデートをするだけでも精一杯のものだったが、今回はその新作開発を一時中断して「Epic2: 天空の回廊」の開発に取り込むことにしたという。このような思い切った行動を起こしたのは、今回のアップデートをきっかけに、「XenepicOnline」の再出発を真剣に考えている姿勢の表われであると言える。
アップデートは2月下旬から4月にかけて行なわれる予定。全てのアップデートが実装された後も、更なる世界観の拡張やコミュニティ性を強化していくという。生まれ変わり、さらに進化する「XenepicOnline」に注目したい。
□キューエンタテインメントのホームページ (2008年12月19日) [Reported by Dong Soo “Luie” Han]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|