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ゲームポット、リアルイベント「ゲームポットフェスタ2007」開催
「パンヤ」、「FEZ」に人気集中。来場者数は約5,000人

12月16日 開催

会場:パシフィコ横浜

入場料:前売800円、当日1,000円

 株式会社ゲームポットは、同社が運営しているタイトルを一堂に会したオフラインイベント「ゲームポットフェスタ2007」を、12月16日にパシフィコ横浜にて開催した。

開場30分前には500人近い行列ができ、その後も続々と来場していた。最終的には約5,000人の来場者数を記録したという
 このイベントでは、会場に大小合わせて3つのステージを配置し、同社のタイトルのゲーム大会やトークイベント、ライブなどが行なわれた。中でも人気を集めたのは、同社の看板タイトル「スカッとゴルフ パンヤ」と、急激に人気を伸ばしてきた「ファンタジーアース ゼロ」。いずれも今年、各タイトルでのオフラインイベントを実施したものの、予想をはるかに超える来場者があったため、大多数の入場を制限するという事態を起こしていた。そういった意味では、今回はゲームポットにとってのリベンジという意味合いもあった。

 パシフィコ横浜では、1FのDホール全域を使用していたため、会場はかなり余裕のある広さになっていた。メインステージは約1,000席が用意されていたが、それでも「スカッとゴルフ パンヤ」と「ファンタジーアース ゼロ」ではかなりの立ち見が出る状態。またこの2タイトルの予選はサイドにあった小ステージで行なわれたため、そちらはまるで席が足りず、多くの立ち見が出た上、座らせるなどの整理もしなかったため、観戦状態はいいとはいえなかった。今回は何とか来場者を収容するところまでは行ったので、次回があれば更なる改善を期待したい。

 来場者数は、速報段階として約5,000人という。入場料が前売800円、当日1,000円という有料のイベントながら、来場者に1,000円分のWebMoneyや、ゲーム内アイテムをプレゼントするという作戦が功を奏し、オンラインゲームのイベントとしては国内最大規模の記録となっている。

 来場者を見ていると、「ファンタジーアース ゼロ」の人気の高さに驚かされた。これまでの同社の動きを見る限り、「スカッとゴルフ パンヤ」が圧倒的な人気かと思われたのだが、ゲーム大会の観戦者の数は「ファンタジーアース ゼロ」がやや上回っているようにも見えた。

 とにかく今回はこの2タイトルに来場者の人気が集中していた。これはタイトル自身の人気に加え、来場特典として両タイトルのゲーム内アイテムがプレゼントされたこと、また両タイトルのグッズが限定販売されたことも影響しているだろう。やや集中しすぎて、他のタイトルが閑散と見えてしまった感はあるが、1タイトルで1,000人を裕に越える来場者を集められるタイトルを2つ抱えられたというのは見事なものだと思う。

 このほか会場を見渡すと、限定グッズを求める物販コーナーが大行列となっていた。イベントスケジュールを見ても、10時開場としながらも、最初の「トキメキファンタジー ラテール」のステージが11時から開始、目玉イベントの1つである「スカッとゴルフ パンヤ」の「第3回 パンヤジャパンカップ 決勝大会」が11時30分開始となっており、まずは物販で欲しいものを入手していただくという形になっていた。

 ほかは、抽選でグッズが当たるクロスワードパズルや、参加者が紙に文字や絵を書いて投稿すると張り出される「リアル掲示板」など、細かなイベントを展開。ただ基本的には3つのステージを見るというイベント構成になっているため、興味のあるタイトルを見終えると帰ってしまう参加者の姿も見られた。あえて試遊台や来場者参加型のイベントを用意しなかったのはユニークではあるし、イベントの観戦には集中できるが、半ば「入場特典をもらうためのイベント」になってしまった部分も見えたのが残念だった。

 イベント内容を見ていくと、ゲーム大会では「スカッとゴルフ パンヤ」と「ファンタジーアース ゼロ」、「Level-R」の3タイトルで、優勝賞金100万円をかけた大会を開催。特に前者2タイトルの盛り上がりはかなりのものだったので、詳細なレポートを別途お送りしたい。

予想通りの大人気となった「スカッとゴルフ パンヤ」。ステージ前には客席もあるのだが、まるで見えないほどの人だかり 今回一番人気となった「ファンタジーアース ゼロ」。予選からスクリーンが遠く見えるほど人が集まった 物販コーナーは限定アイテムが販売されるとあって、来場即行列へという状態
物販コーナーの品物はこちら。一部商品はかなり早い段階で売り切れていた 抽選でグッズが当たるクロスワードパズル。現在は公式サイトで解答が公開されている 「リアル掲示板」はイラストから人探しまで、なんでもありの内容。あえて紙に書くアナログなところが面白い
会場で唯一試遊台が置かれた、Wii「スイングゴルフ パンヤ 2ndショット!」。かなり多くの人が立ち寄ってプレイしていた 「疾走、ヤンキー魂。」のイベントに登場した串田アキラ氏。アニメソングを数曲熱唱しつつ、「富士! サファリパーク!」で会場を最も沸かせた 会場の様子を生中継していた「okome放送局」。時々ノートPCをかついでステージにも走るなど、体力勝負の放送を続けていた



■ 「Level-R」Series 2007 Professional League Final

ステージ進行はプロデューサーの加賀直柔氏が担当
 上記2タイトルの人気の影に隠れた状況ではあったが、「Level-R」も優勝賞金100万円をかけた大一番が繰り広げられた。会場には、予選を勝ち抜いた7名(8名の予定だったが1名欠場)が来場し、上位4人に絞り込む準決勝戦に続き、チャンピオンを決める決勝戦が行なわれた。

 今回は、抽選で決められたコースを走行するというもので、コース決定後のマシンのチューニングは可能。レースは他のプレーヤーの車は見えるものの接触はしないという、実質的なタイムアタックという形で実施された。比較的リアル系のレースゲームだけあって、あまりゲームに慣れていないユーザーが見てもわかりやすく白熱した試合だっただけに、観戦者の数が少なかったのが残念なところ。

 準決勝のコースは、「Mud / Long but Simple」。カーブの続くコースでかなりの混戦となっていたが、途中、クライアントが落ちるというトラブルが2度発生し試合中断。規定により再試合となり、3度目のレースでようやく完走できた。

 上位4人による決勝戦のコースは「Tokyo / City tour #1 Reverse」。準決勝を見ていると先行きが若干不安だったが、こちらはノートラブルで進行できた。レース内容は、レース序盤に「††yume††」がいきなりのコースアウトかと思わせておいて、実は計算ずくの意外なライン取りで一歩リード。その後も着実な走りで、ユーザー予想で優勝候補筆頭といわれていた「マッハ涼」選手を含む後続3人をぐんぐんと引き離し、最後は圧倒的な差で勝利を決めた。

 「††yume††」選手は、今回の7人の出場選手の中では最年少となる17歳。表彰式では「勝った実感がないですね」とまだ優勝が信じられない様子だった。レースゲームは比較的年齢の高いベテランドライバーが上位にいることが多いのだが、彼らを押さえて若い「††yume††」選手が圧勝したことは、「Level-R」にとっても価値のある一戦となったことだろう。

決勝進出者のスタイルは、ステアリングコントローラだけでなく、キーボード&マウスやゲームパッドの姿もありバラバラ 決勝戦では「††yume††」選手があまりにぶっちぎりだったため、2位と3位の争いを主に実況するほど 優勝賞金の100万円を獲得した「††yume††」選手



■ 矢口真里さん、長瀬実夕さんも登場!「モンスターファームオンライン」ステージ

ビッグゲストが連発のステージ。特に矢口さんが登場すると、他のステージからも一気に人が集まってきた
 12月17日までテスター募集、12月21日よりクローズドβテスト開始と迫っている「モンスターファームオンライン」では、ゲーム紹介やコラボレーション企画についての発表が行なわれた。

 まず最初に、元「ZONE」のボーカルを務め、再デビューした長瀬実夕さんのCDとのコラボレーション企画が発表された。長瀬さんが11月21日に発売したファーストアルバム「Gateway to Tomorrow」を「モンスターファームオンライン」で読み込むと、羽の部分に音符の柄が描かれたレアモンスター「ミュー」が誕生するというもの。のんびりな和み系の性格だそうで、「私と似てますね」と長瀬さんも笑っていた。発表の後、再デビュー曲「Key ~夢から覚めて~」など2曲のライブも行なわれた。

 続いてはクローズドβテストに関する情報。こちらはプロデューサーの坂本慎治氏から、クローズドβテストでモンスターを一定以上育成したユーザーに、クリスマス衣装をプレゼントすることが明らかにされた。この衣装は正式サービス以降までデータワイプされることなく、ずっと使用できるとしている。

 またクローズドβテストのテスター抽選に惜しくも外れてしまったという人のために、公式サイトにセカンドチャンスとして「祝福チケットセンター」を設置。これはおみくじの要領で使い、当たりが出ると、24時間限定でクローズドβテストに参加できる。

 最後に、ゲームの内容を少し紹介するということでデモプレイを実施。ここでゲストとして矢口真里さんが登場。ゲーム好きとはいうものの、普段はニンテンドーDSなどをプレイしているそうで、PCゲームは経験が浅い様子。ただ「モンスターファームDS」は遊んだことがあるそうだ。

 デモプレイでは、5年前に発売された矢口さんのDVDを使用。こちらはレアモンスターが出る設定ではなく、普通のDVDとしてモンスターを呼び出した。選んだモンスターはカボチャ型の「パンチョ」で、小さなパンチョが誕生すると、矢口さんは「かわいい! これ育てたい!」と大喜び。「DVDと合成するのは初めて知りました。強い奴を作りたいですね」と話していた。

長瀬実夕さんがゲストとして登場。ステージで2曲を披露した 長瀬さんのCDとのコラボレーションで誕生するレアモンスターも公開 CDは会場内でも販売され、長瀬さん自身も会場で販売をサポートした
クローズドβテストで入手できる特典アイテムのクリスマス衣装 「祝福チケットセンター」で当たれば、24時間限定でクローズドβテストに参加できる 2人目のサプライズゲストは矢口真里さん。ゲーム好きなところをアピールしつつデモプレイ
矢口さんの5年前のDVDをデモ用ディスクとしてセット 矢口さんが「パンチョ」を選ぶと、あっという間に小さなモンスターが誕生した 小さくて可愛い「パンチョ」がついてくる姿に矢口さんも大喜び



■ 韓国Ndoorsの開発者を招いた「君主online」ステージ

プロデューサー大作氏と、Ndoors開発代表キム氏が質疑応答
 「君主online」では、開発元の韓国Ndoorsから、開発チーム代表キム・ウナ氏を招いてトークショーが行なわれた。キム氏は最近、チームの代表となった人物だそうで、これまでは開発と運営でそれぞれ1人ずつリーダーがいたところを、現在はキム氏が一括してみているのだという。会場ではGM黒企画ことプロデューサーの大作真史氏が、ユーザーから集められた質問をキム氏にいくつかぶつけていった。

 内容はやはり今後のアップデートに関するものが多かった。まず先日の発表会などでも語られているサーバー間戦争については、バランス調整が必要なためまだ未定としながらも、2008年後半には実装したいとした。また武器と防具のシステムについて、変身システムと魔法システムにおいて、メリットとデメリットが出るように変更を加えたいとした。こちらは既に開発を進めており、2008年前半には実装したいとしている。このほか、新しい「匠」として、「お守り」を実装することも明らかにされた。

 戦争と貿易以外のシステムとしては、海外サーバーのユーザーともコミュニケーションが取れる「手紙システム」の実装を考えているという。これによってサーバーを越えたコミュニケーションが可能になるわけだが、これはサーバー間戦争のさらに先を見据えた準備とも考えられ、今後の動きが期待されるところだ。

 ステージではこのほか、貴重なアイテムや権利を巡って、来場者同士でのオークションバトルも展開。億単位という桁の大きな駆け引きが熱く繰り広げられ、競り落としたユーザーにはその場でゲームに接続し、来場者に見える形でアイテムの引渡しが行なわれた。

質問に丁寧に答えていったキム氏。日本からの要望もかなり受け入れてくれているという 来場者で入札者を募るオークションイベントを実施。桁があっという間に数億、数十億になっていくシビアな戦い 落札したアイテムなどは、その場で受け渡し。もちろん数億、数十億のお金もきちんと支払われた



■ 100vs100の新バトルを公開。「CABAL ONLINE」ステージ

大会ほど派手ではないものの、新要素だけにユーザーの注目度は高かった
 「CABAL ONLINE」では、12月21日に実装予定の「ミッション戦争バトル」のデモプレイが行なわれた。これは100vs100という大規模な戦闘を行なうもので、60分の制限時間内に、マップにある拠点を奪い合うというもの。

 これに参加したのは、11月に開催された日本全国ギルド戦で優勝したチーム。単なるデモプレイではなく、トッププレーヤーが激突するゲームということもあって、会場ではなかなかの人気を集めていた。内容も、プレイの状況を追いつつ、「ミッション戦争バトル」の仕組みを解説するというもので、1時間みっちりと熱い戦いを見ながらガイドを受けられた。

 ちなみに戦いのほうは、カペラ連邦が序盤から圧倒的優勢となり、そのまま勝利。戦力バランスが拮抗した状態の100vs100は、アップデート後にプレーヤー自ら体験していただきたい。

「ミッション戦争バトル」に登場する「フォースタワー」も実際に効果を確認できた イベントにはGMも参加。ゲームを盛り上げつつ説明のサポートも行なった



■ 残した課題は次回への期待に

代表取締役の植田修平氏。「今回、私は主役ではないですから」と、閉会式だけに控えめに登場
 朝10時から夜19時30分までという長丁場の最後、「ゲームポットフェスタ2007」の閉会式で、ゲームポット代表取締役の植田修平氏が今回初めて姿を見せた。「ゲームポットにとって初めての試みでしたが、各コンテンツのユーザーさんと一緒に楽しめたのではないかと思います。大会も見ていてドキドキしました。ゲームポットはこれからも、ユーザーと楽しみを共有できるようなコンテンツを提供していきます」と挨拶し、イベントを締めくくった。

 終了後、改めて植田氏に感想を伺うと、「最初人が来るかなと心配していましたが、朝7時から既に多くの方が並んでいて、ユーザーの方のゲームにかける思いというのは、私たちが想像している以上に強いものだと感じました。ライブ放送も接続の許容量を越えるほどでした」と、ひとまず満足と安心といった様子だった。それではと気が早いながら次回の開催について尋ねてみると、「今回、ユーザーの方に満足していただけた内容だったかは、また聞いてみたいと思います。次回やるときには、満腹になるくらいのボリュームにしたいと思いますのでご期待ください」と語ってくれた。

 今回のイベントにおける問題点は先にいくつか述べているが、今回が初めての大規模なオフラインイベントということで、おそらく植田氏を始めゲームポットの方々も、実際にやってみて気づいたことは多いはずだ。それだけに、今回の反省点を踏まえて、今後もより楽しいイベントやコンテンツを作っていただけることを期待したい。

□ゲームポットのホームページ
http://www.gamepot.co.jp/
□「Gamepot Festa 2007」のページ
http://www.gamepotfesta.jp/
□関連情報
【11月29日】ゲームポット、「Gamepot Festa 2007」
限定グッズショップの商品ラインナップを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071129/gpf.htm
【11月20日】ゲームポット、「Gamepot Festa 2007」
来場者特典の一部を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071120/gp.htm
【11月14日】ゲームポット、「ゲームポットフェスタ2007」発表会を開催
全10タイトルの最新情報と、新作「Wizardry Online」を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071114/gp.htm
【11月1日】ゲームポット、「Gamepot Festa 2007」を12月16日に開催
10タイトルが全部楽しめる1万人規模のオフラインイベント
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071101/gamepot.htm

(2007年12月17日)

[Reported by 石田賀津男]



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