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プリンスとエリカが協力して戦うシリーズ最新作
ユービーアイソフト、Xbox 360/PS3「プリンス・オブ・ペルシャ」

12月18日 発売(Xbox 360)
2009年1月22日 発売(PS3)

価格:各7,329円

パッケージアート
 ユービーアイソフト株式会社は、Xbox 360とプレイステーション 3用アクションゲーム「プリンス・オブ・ペルシャ」を発売する。価格は各7,329円。発売日はXbox 360が12月18日、PS3が2009年1月22日。初回版には限定特典として「アートブック付きサウンドトラックCD」が付属する。

 「プリンス・オブ・ペルシャ」は、「アサシン クリード」を手がけたUBIモントリオールスタジオが開発を担当した作品。「アサシン クリード」で採用された技術を継承し、簡単な操作でスピード感溢れるアクションが楽しめるという。ゲームの舞台は、光と闇が均衡を保っていた1000年前の古代ペルシャ神話世界。妬みと憎しみに支配された神アーリマンは、人間の心を腐食させるため世に“穢(けが)れ”を放ち、やがて世界は汚染されていった。

 アーリマンの兄オルマズドは、彼の愚行を阻止すべく戦いを挑み、アーリマンとそのしもべを捕らえる。オルマズドは、光の寺院に彼らを封印。光と闇の戦いから幾年もの月日が経ち、光の寺院はオルマズドの意志を受け継ぐアフラ族によって守られていた。しかし、時が経つなかで彼らの力は弱まり、土地も次第に風化していく。世界のバランスを揺るがす争いが、今ふたたび始まろうとしていた……。

光の神「オルマズド」闇の神「アーリマン」
善の神であり、アーリマンの兄弟でもあるオルマズドは、アーリマンが野望のもとその勢力を増大させていく間、しばらくは手をこまねいていた。しかし彼は、アーリマンを止めなければ自分の光が永遠に消されてしまうことに気づき、反撃に出る。彼はアーリマンが力をわけ与えたしもべたちを順番に捕らえて光の寺院に封印し、最後には力が弱まったアーリマンをも封印することに成功する。しかしオルマズドは、自分の行動が遅きに過ぎたこと、それにより世界が荒廃したという事実に耐えきれなかった。彼はアフラ族に光の寺院を託して人の世に背を向け、星々の間に歩み去っていった。 宇宙の闇を生み、嫉妬と憎悪を持った最初の存在が悪の神アーリマン。アーリマンはこの世の半分を支配するだけでは飽きたらず、オルマズドから残る半分を奪い取ろうと行動を起こす。アーリマンは人々の心に直接ささやきかけ、誘惑に耳を貸した人間をそのしもべとしていく。戦いが終わり、アーリマンはオルマズドによって囚われの身となる。しかし時を経てオルマズドの力が弱まるにつれ、ふたたびアーリマンの声は、近づく者の心に届くようになっていった。

エリカたちアフラ族の使命はアーリマンを封じること。しかし、時を経てその力は弱まっている アーリマンの手下(しもべ)は、その力に魅せられ堕落した人間たち。闇の力で守られたしもべたちがプリンスの前に立ちはだかる

【古代ペルシャ神話=ゾロアスター教の世界とは?】
本作の世界観の下敷きとなっている古代ペルシャ神話とは、すなわちゾロアスター教の神話世界。ゾロアスター(ツァラトゥストラ)を開祖とするゾロアスター教は「拝火教」の名前でも知られるペルシャ古来の宗教。ゾロアスター教において最大の基盤となっている「善悪二元論」の考え方は、本ゲームのもっとも重要な概念である「善=世界の浄化」、「悪=世界の汚染」という部分につながっている。ちなみに、善神オルマズドは「アフラ・マズダー」、悪神アーリマンは「アンラ・マンユ(アンリ・マユ)」の別名でも知られ、それぞれさまざまな作品でその名を見ることができる。


 悪の神アーリマンにより汚染されてしまった世界。主人公のプリンスは、汚染された土地をエリカの力で少しずつ浄化していく土地(エリア)は5つあり、スタート地点となる「光の寺院」以外の4つを浄化するのがプリンスたちの目的。どの土地を目指すかはプレーヤーの自由意志にゆだねられており、さまざまな敵や仕掛けをきりぬけて進んでいく。土地の最奥にはアーリマンのしもべ(ボス)が待ち構えている。しもべを倒し、エリカの魔力で穢れを消し去ることで土地が浄化される。

 汚染された土地には、あちこちに黒い塊がうごめいている。これら“穢れ”はアーリマンの力が具現化したもので、触れたものを暗黒に変える力を持っており、アーリマンの敵を感知して接近する。この力に対抗できるのは、オルマズドの加護で守られたエリカただひとり。プリンスすらも、触れたら最後そのなかに取り込まれてしまう。汚染された土地の危険度は尋常ではなく、エリカの助力なくしてプリンスの目的は達成できない。

【汚染された土地】【浄化された土地】
アーリマンの放った穢れによって汚染された土地。荒涼とした地のあちこちには穢れの塊が点在し、プリンスたちの脅威となる エリカの力によって浄化に成功し、かつての光を取りもどした地。瑞々しい生命感に満ちあふれ、プリンスたちにとっても安全な場所に

【光の寺院(生命の木)】

 プリンスたちの旅の起点となるエリア。巨大な「生命の木」のもとにアフラ族の寺院があり、その周囲には不毛の砂漠が広がっている。アーリマンはこの寺院に閉じこめられていた。ゲーム中では、この寺院を中心に以下4つの土地に自由にアクセスできる。

【要塞】

 遠方にそびえる巨大な風車と見張り塔が印象的なエリア。自由度が高く、さまざまなアクロバティックアクションが試せるエリア。

【渓谷】

 かつてペルシャ王国が築き上げ、そして遠い昔に放棄した研究施設の廃墟が点在している。あちこちに機械仕掛けが遺された幻想的なエリア。

【光の都市】

 地下に広がる溶岩の大洞窟と、その周囲に立ち並ぶ塔からなるエリア。かつてのペルシャ王国による、溶岩の力を利用した軍用兵器などを見ることができる。

【王宮】

 断崖絶壁に建造物が高くそびえ立つエリア。高所からグリップフォールで滑り降りるなど、高低差を活かしたアクションが楽しめるエリア。


■ プリンス

 幸運を求め、冒険また冒険の旅を続ける放浪者。出生は謎に包まれている。一説によれば、幼少のころ戦争で親しい身内を失った彼は、それ以降過去を捨て去り、スリルや熱狂を求めて旅する冒険者になったという。実際“王子”というその通称に反し、彼のふるまいには一見粗野なところも感じられる。

 狂気の王や空想的な怪物たちの住まう、古の世界で数々の冒険を重ねたのち、彼はとある冒険で多くの財宝を手に入れた。ようやく自分の運命の風向きが変わったと感じたプリンスだが、それも砂嵐に巻き込まれて宝物を積んだロバとはぐれた末、光の寺院を囲む峡谷に迷い込むまでの話だった。

 プリンスは、右手に剣、左手にガントレット(籠手)を身につけている。すぐれた身体能力を活かし、常人にはできないアクロバットアクションを繰り広げる。

【ジャンプ】
プリンスのもっとも基本的なアクション。足場から足場に飛び移るだけでなく、遠くの柱やポールなどに向かって飛べばしがみつくことも可能。後述するエリカボタンと組み合わせれば、より遠くに飛ぶことができる

【割れ目などにしがみつく】
壁にある割れ目や段差などに飛びつくと、そこにしがみつき、割れ目などに沿って移動できるようになる。エリカとともに行動している場合、上画面右のように自動的に位置を変えたりもする。また、端まで移動したあとウォールランに移行することもできる


【アクションの要となるガントレット】

 プリンスの姿のなかでもひときわ目をひく、左手に装着された印象的なガントレット(籠手)。抜群の身体能力を持つプリンスだが、多彩なアクロバティックアクションのほとんどはこのガントレットを軸としたもの。プリンスの冒険にとって、必要不可欠な装備といっても過言ではない。

 以下で紹介する3つのアクションのほかにも、傾いた床に着地すると自動的にスライディングを行なう「スライディング」、ジャンプ中につかんだリングを起点により遠くまでジャンプする「リングを使う」、せまい梁(はり)の上を両手でバランスをとりながら移動する「梁」、壁面などに生えたツタをつかんで登ったり、そこからジャンプしてウォールランに移行できる「ツタ」など、さまざまなものがある。

【ウォールラン(壁走り)】【ルーフラン(天井走り)】【グリップフォール】
壁に向かってジャンプしたあと、左スティックを壁と平行に倒すと壁に沿って走り、壁と垂直に倒すと壁を登ることも可能。ウォールランからジャンプしたり、狭い通路で左右の壁に交互に飛び移りながら走るなど、基本にしてもっとも重要なアクション 今回で新たに登場したアクション。短い距離なら天井を走ることができる。途中にあるリングをつかんでさらに遠くまで走るなど、ウォールラン同様さまざまな応用がきく 崖などにしがみついている状態から、ガントレットの爪を立てて滑り降りるアクション。途中に障害物や穢れの塊があった場合は、左スティックで左右に方向を変えて避けることもできる。ある程度の高さまできたら、ジャンプすれば高所から安全に飛び降りられる



■ エリカ

 外部から隔絶した小国の王女として生を受ける。彼女たち「アフラ族」はアーリマンがふたたび地上に解き放たれ、災いをもたらすことがないよう何世代にもわたって生命の木を守ってきた一族である。

 エリカの母親は彼女が幼少のころに亡くなり、父親は喪失感にあけくれていたため、エリカが一族の長として面倒を見ていた。その後、アーリマンが解放されたとき、彼女は一族の使命と“ある理由”のため、ふとしたきっかけで出会った謎の男プリンスとともに、アーリマンを封じる旅におもむく。

 ゲーム中におけるエリカの位置づけは、さまざまな魔力によってプリンスを助ける唯一無二のパートナー。ゲーム的にも物語的にも非常に重要な能力である「助け」、「浄化」、エリカボタンによるアクションでプリンスをアシスト。「会話ボタン」が用意され、これを押すことでいつでもエリカに話しかけ、ヒントをもらうことができる。

死の運命からの「助け」汚染された地の「浄化」
高い場所から落ちたり、穢れの塊に飲み込まれたり、戦闘で致命的な一撃を受けるなど、プリンスに危機が訪れたとき、エリカの魔力が発動してプリンスを救出。見方を変えると、エリカの「助け」があることにより、このゲームにゲームオーバーは存在しない 汚染された土地の奥には、アーリマンのしもべのボスが守る「豊穣の台座」がある。ここまでたどり着いてボスを倒し「台座」の中央でエリカの魔力を発動させれば、土地(エリア)全体が浄化されます。なお「浄化」の発動はエリカボタンで行なわれる


● エリカボタンを使った機能の数々

【コンパス】

 各エリアを探索するときに「目的地」を設定することができる。エリカボタンを押せば、魔力の光が目的地の方向を光で指し示してくれる。直線などの方向だけでなく、進むべきルートのヒント(例えば壁を走るルートなら、それに沿って光が進む)も教えてくれる親切丁寧な作り。ゲーム中もっとも多用する機能かもしれない。

【ジャンプ】

 ジャンプ中にエリカボタンを押すことで、エリカの魔力によってプリンスの身体が引き上げられ、さらに遠くまでジャンプすることができる。このアクションを使いこなすこなせば、行動範囲がさらに広がっていく。

【魔力による攻撃】

 戦闘中にエリカボタンを押すと、エリカがその魔力で敵を攻撃してくれる。プリンス自身のさまざまな剣技や投げ技と組み合わせることで、攻撃アクションの幅は無限大に広がる。また、穢れの影響を大きく受けた(穢れで覆われた)状態の敵は、エリカの魔力でしかダメージを与えられない。

【テレポート】

 ワールドマップ画面の表示中にのみ使える機能。エリカボタンを押すことで、これまでに浄化した土地ならどこにでもテレポートで移動できる。フリーパスデザインにより、あちこちを行き来する必要がある本ゲームにおいては、非常に便利な機能といる。


【スクリーンショット】


(C) 2008 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Based on Prince of Persia created by Jordan Mechner. Ubisoft, Ubi.com, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. Prince of Persia is a trademark of Jordan Mechner in the U.S. and/or other countries used under license by Ubisoft Entertainment.

□ユービーアイソフトのホームページ
http://www.ubisoft.co.jp/
□「プリンス・オブ・ペルシャ」のページ
http://www.ubisoft.co.jp/pop/
□「アートブック付きサウンドトラックCD」のページ
http://www.ubisoft.co.jp/pop/special/special_artbook.html
□関連情報
【11月10日】ユービーアイソフト、Xbox 360「プリンス・オブ・ペルシャ」
初回限定特典は「アートブック付きサウンドトラックCD」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081110/pop.htm
【10月14日】ユービーアイソフト、プライベートイベントレポート
「プリンス・オブ・ペルシャ」、「FarCry 2」など、強力な4タイトルを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081014/tgs_ubi.htm
【10月10日】ユービーアイソフト、PS3/Xbox 360「プリンス・オブ・ペルシャ」
ヒロイン「エリカ」役に女優の成海璃子さんを起用
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/pop.htm
【7月16日】Ubisoft、「Ubisoft Press Conference」で大量の新作を発表
“アサクリ”チームが放つ新世代「Prince of Persia」ついに見参!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080716/e3_ubi.htm

(2008年12月3日)

[Reported by 豊臣和孝]



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