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マイクロソフト、Xbox360「Fable 2」完成記念イベントを開催
プレーヤーの性格を写すゲーム性をお笑いコンビ“ザ・たっち”が面白おかしく実演

開催日:11月26日

会場:東京・銀座 アイリッシュパブ Duffy's



 マイクロソフト株式会社は11月26日、東京・銀座のアイリッシュパブ“Duffy's”にて、イギリス生まれのアクションRPG「Fable 2(フェイブル2)」の完成記念イベントを開催した。「Fable 2」は12月18日の発売が予定されているタイトル。今回のイベントでは、プレス関係者および事前招待を受けたユーザーが集まり、同作のサブクエストを中心に自由にプレイする機会が設けられていた。

 また、フリープレイ時間に続いて、お笑いコンビの“ザ・たっち”の2人が登場。双子のそれぞれが「Fable 2」を事前にプレイして作り上げたキャラクタを披露した。

 双子ながらゲーム中の本性は完全に別となったようで、兄のたくやのキャラクタは頭に天使の輪をつけるほどの極端な善人、弟のかずやのキャラクタは青黒い肌に充血した赤い目という極悪人のいでたちとなっていた。この2人が協力プレイを開始するなり、バウワーストーンの町中で珍事件が連発して来場者を笑わせた。


■ 12月18日発売の「Fable 2」を一足早くお披露目。クエストの中に前作ファンをニヤリとさせるものを発見

作中にありそうな雰囲気の酒場で「Fable 2」をプレイ
今回プレイできたバージョンでは、沢山のクエストが選択できた
プレイ開始10分で結婚、あっというまに子供ができた。家庭を維持するために冒険に出かけなければ!
 「Fable 2」は、Microsoft Game Studios傘下のLionhead Studiosが制作したアクションRPGだ。一般のRPGでは考えられないほどの自由度がウリの作品で、主人公はゲーム中で善人にも悪人にもなれ、町中のNPCを口説いて結婚し、家を購入して所帯を持つこともできる。「Fable 2」はそのような自由度を備えながら、メインストーリーやサイドストーリーを構成するクエストが前作「Fable」の数倍に拡大され、超大作と呼べるほどのゲームボリュームを実現している。

 今回銀座のアイリッシュバーで開催された完成記念イベントでは、発売を来月に控えた本作を、じっくりと時間をかけてプレイすることができた。今回プレイできたバージョンはメインストーリークリア後の設定で、たくさんのサブクエストを自由に選択して遊べるというもの。町で生活するもよし、モンスターを倒しにダンジョンに行くもよしという状態で、参加者それぞれが全く違うシーンをプレイしていたのが印象的だった。

 筆者はここで得られた2時間のプレイで、まず町の生活を体験。装備を新調して高級な剣を装備したり、服を買って格好良く着飾ったりすると、町のNPC達が「まあ、素敵」などと細かく反応してくれるのが楽しい。続いて近寄ってきた女性NPCを口説き、婚約指輪を贈って結婚してみた。結婚まで5分少々というスピードでサクサクと進められるのが面白い。

 その後すぐ家を買い、新妻と新婚生活を開始。ベッドに入ると翌朝、はやくも第1子が誕生した。プレイ開始から10分程度で妻子持ちとなった主人公は、稼ぎを得る為に冒険の旅に出ることにした。

 画面には沢山のクエストがリストに挙げられているのだが、どれかを選択すると即座にクエストの開始地点へ移動してくれるので非常にテンポよくプレイできる。ただし、土地から土地への移動に必要な分のゲーム内時間は経過するため、あちこち浮気しながらプレイすると速く歳を取ってしまうため注意が必要なようだ。

墓場の門が話しかけてくる。元は人間だったそうで、今はとにかく肉が食べたいそうだ
 クエストの中には前作ファンをニヤリとさせるようなものもある。「想いは時を超えて」というクエストでは、バウワーストーンの墓地近くに住む怪しい研究者の手伝いで、ある女性の亡骸を集めることになるのだが、その女性の名は“レディー・グレイ”。500年前の前作ではバウワーストーンの市長だった悪女だ。

 研究者の話によると、アルビオンの英雄が世界を救った後日、悪政で市民に恨まれた彼女は相当悲惨な死に方をして、現在ではそのボディパーツが世界各地に散逸しているらしい……。前作で彼女と結婚したプレーヤーにはご愁傷様、というほかないが、仮に亡骸を集めて蘇らせたらどうなってしまうのだろうか? と、前作の後日談的な内容で楽しめるクエストは他にもいくつもあるようだ。

 このようなクエストを進めるうち、激しい戦闘になることもある。筆者の今回のプレイでは、結婚した新妻を連れたまま冒険に出ていたため、守りながら戦うという難しい状況を続けることになった。しかし、数度目の混戦で敢えなく防衛に失敗、新妻は敵の直撃を受けて死亡してしまう。

 まあ、RPGだから復活できるだろうと軽く考えた矢先、「伴侶の死亡により、お子さんは行政の保護下に置かれました」とのダイアログが出現。妻子を同時に失うハメになってしまった。次に冒険に出かけるときは、次の奥さんは必ず家に置いていこう……。
作中の酒場に良く似たムードの会場には20の試遊台が設置されていた アイリッシュビールKILKENNY。同じものではないが、作中で飲めるビールの雰囲気を味わえた 新妻を連れたまま冒険に出たらこんな目に遭ってしまった。なかなかハードな作品だ……


■ お笑いコンビ“ザ・たっち”登場。双子なのに善悪真逆のキャラクタに成長
 協力プレイ? で町じゅう大混乱!

ゲーム中のキャラクタを模した出で立ちで登場した“ザ・たっち”。兄たくやは善人、弟かずやは極悪人という両極端ぶり
たくやのキャラクタ。頭には天使の輪、おだやかな表情に、でっぷりとした体型。プレイスタイルが全て影響している
かずやのキャラクタ。顔色が悪く痩せているのは「セロリばっかり食べたから」だそう。完全に悪人顔だ
 プレス関係者向けのフリープレイタイムに続き、メインステージイベントとしてお笑いコンビの“ザ・たっち”が登場した。

 “ザ・たっち”のたくやとかずやは双子で、性格も同じだと思われがちだが、事前にプレイしてきたという「Fable 2」のプレイでは全く逆の成長を遂げてしまったようだ。兄のたくやのキャラクタは頭に天使の輪をつけ、でっぷり太った超善人。弟のかずやのキャラクタは、青黒い顔に真っ赤な目という、どうみても悪魔という顔。

 このコンビがゲーム中のキャラクタの風貌そっくりな衣装で登場するや、司会者から「お2人とも衣装が全然似合ってませんね」と突っ込みを入れられ、「ちょっと!ちょっとちょっと~!」と得意のネタで反撃。会場の笑いを誘った。

 ゲーム中で善人になった兄のたくやは、天使の輪を出すまで10時間以上もかけて善行を続けたという。しかし、戦闘でダメージを負うたびに「回復するために肉ばっかり暴飲暴食してたら太ってしまいました」という体型は、本人そっくりの貫禄だ。それを反映して愛犬は白く可愛く育って、ボール遊びが大好きなようだ。

 一方悪人になった弟のかずやは、「悪いことばかりしてたらこうなってしまいました。基本お金は盗んで稼ぎましたし」と、真逆のプレイスタイル告白に一同爆笑。肌が青黒い理由を問われると、「食事がわりにセロリばかりかじっていたら栄養が偏って、こんな色になりました」とのこと。本作では食生活でもキャラクタの姿が自在に代わってしまうようだ。

 真っ黒に育った愛犬について聞かれ「基本、ボール投げても取りにいきませんし、人を見たら吼えるし、そもそも勝手にどっかいってることが多い」とこたえるかずやの弁に、「ほとんど野良犬じゃねーか!」とたくやのツッコミ。犬は飼い主を見て育つというが、「Fable 2」ではそこまで再現してしまっているようだ。

 続いてその2人による協力プレイセッションが開始された。本作では同時に2人までのプレーヤーがひとつの世界で一緒にプレイすることができるが、その内容は必ずしも「協力」だけとは限らない。ゲームセッションのホストになった兄のたくやは、参加してきた弟のかずやが街中で何をしでかすか気が気でない様子。早速かずやが街の人に殴りかかり、衛兵に咎められてしまった。

 たくやにとって辛いのは、協力プレイで誰かが行なった悪事は、ホスト側プレーヤーの責任になるということだ。早速殺人未遂の罪状で罰金を支払わされたたくやは「ふざっけんなよ、やめろよなー」と言いつつかずやを牽制。しかし悪事がクセになってしまっているかずやは、そんな注文はどこ吹く風で、他人の家に攻撃魔法を乱射して器物破損を連発。結局は衛兵との乱闘になってしまった。

 「ちょっと待って! 話し合えばわかる!」というたくやの叫びもむなしく、「衛兵は基本3人交代で来るから」というかずやと共に自衛の為戦うことに。事無く衛兵を撃退した2人だったが、たくやは「僕はもうこの街に居られないです……この街大好きだったのに、もう焼け野原みたいですよ……」と、踏んだり蹴ったりの様子。

早速2人での「協力」プレイを開始。しかし全く協力してない内容に笑いが起こる かずやの暴走で罰金を支払わされるたつや。「ええ、僕が払うの?」と驚愕 結局は衛兵とのバトルに。街は滅茶苦茶にされた上悪人面になってしまい、踏んだり蹴ったりのたくや

「心を写す鏡のようなゲームなので、正しい心でプレイしましょう」というたくやに、悪人をやるのは心が痛んだというかずや。異なるプレイ内容で「Fable 2」を深く楽しんだ様子だった
 プレイ後、「みなさんは、悪くならないように正しい心でプレイしましょう。自分を写す鏡ですから」というたくやだったが、ゲーム画面を見るとキャラクタの頭からは天使の輪が取れ、目つきは悪人に。それを見たたくやが「輪をつけまでに凄く苦労したのに~」と嘆いていると、通りがかりの商人から「あなたって素敵ね。あんなに沢山の人を殺めるなんて!」と望まぬ賞賛を受けて呆然。一同爆笑。

 一方のかずやは、「前作では善人を極めたので今回は悪人になってみました。でも、やりながら一応心は痛んでますよ。盗みをして皆にバレないように街の端っこでセロリをかじっているとホントに悲しい気持ちに……」と、プレイ中の動揺ぶりを告白。プレーヤーの性格を写すゲーム性に“ザ・たっち”の掛け合いがうまくハマり、会場の笑いが絶えないイベントだった。

 善悪どちらにもなれ、プレーヤーの心を写す鏡のようなゲーム性を持った「Fable 2」。12月18日に発売されるときには、今回のイベントで披露された協力プレイ機能を含め、あの手この手で楽しめそうだ。どんな英雄になろうか、想像しているだけでも期待が膨らむ。発売を楽しみに待ちたい。

【スクリーンショット】



□Xbox 360のホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
□「Fable 2」の製品情報
http://www.xbox.com/ja-JP/games/splash/f/fable2/
□関連情報
【2008年11月1日】ピーター・モリニュー渾身の力作RPG「Fable II」体験レポート
作から大幅にグレードアップした夢中で楽しめるアルビオンの冒険あれこれ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081101/fable2.htm

(2008年11月27日)

[Reported by 佐藤カフジ]



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