|
会場:東京・銀座 アイリッシュパブ Duffy's
また、フリープレイ時間に続いて、お笑いコンビの“ザ・たっち”の2人が登場。双子のそれぞれが「Fable 2」を事前にプレイして作り上げたキャラクタを披露した。 双子ながらゲーム中の本性は完全に別となったようで、兄のたくやのキャラクタは頭に天使の輪をつけるほどの極端な善人、弟のかずやのキャラクタは青黒い肌に充血した赤い目という極悪人のいでたちとなっていた。この2人が協力プレイを開始するなり、バウワーストーンの町中で珍事件が連発して来場者を笑わせた。
■ 12月18日発売の「Fable 2」を一足早くお披露目。クエストの中に前作ファンをニヤリとさせるものを発見
今回銀座のアイリッシュバーで開催された完成記念イベントでは、発売を来月に控えた本作を、じっくりと時間をかけてプレイすることができた。今回プレイできたバージョンはメインストーリークリア後の設定で、たくさんのサブクエストを自由に選択して遊べるというもの。町で生活するもよし、モンスターを倒しにダンジョンに行くもよしという状態で、参加者それぞれが全く違うシーンをプレイしていたのが印象的だった。 筆者はここで得られた2時間のプレイで、まず町の生活を体験。装備を新調して高級な剣を装備したり、服を買って格好良く着飾ったりすると、町のNPC達が「まあ、素敵」などと細かく反応してくれるのが楽しい。続いて近寄ってきた女性NPCを口説き、婚約指輪を贈って結婚してみた。結婚まで5分少々というスピードでサクサクと進められるのが面白い。 その後すぐ家を買い、新妻と新婚生活を開始。ベッドに入ると翌朝、はやくも第1子が誕生した。プレイ開始から10分程度で妻子持ちとなった主人公は、稼ぎを得る為に冒険の旅に出ることにした。
画面には沢山のクエストがリストに挙げられているのだが、どれかを選択すると即座にクエストの開始地点へ移動してくれるので非常にテンポよくプレイできる。ただし、土地から土地への移動に必要な分のゲーム内時間は経過するため、あちこち浮気しながらプレイすると速く歳を取ってしまうため注意が必要なようだ。
研究者の話によると、アルビオンの英雄が世界を救った後日、悪政で市民に恨まれた彼女は相当悲惨な死に方をして、現在ではそのボディパーツが世界各地に散逸しているらしい……。前作で彼女と結婚したプレーヤーにはご愁傷様、というほかないが、仮に亡骸を集めて蘇らせたらどうなってしまうのだろうか? と、前作の後日談的な内容で楽しめるクエストは他にもいくつもあるようだ。 このようなクエストを進めるうち、激しい戦闘になることもある。筆者の今回のプレイでは、結婚した新妻を連れたまま冒険に出ていたため、守りながら戦うという難しい状況を続けることになった。しかし、数度目の混戦で敢えなく防衛に失敗、新妻は敵の直撃を受けて死亡してしまう。
まあ、RPGだから復活できるだろうと軽く考えた矢先、「伴侶の死亡により、お子さんは行政の保護下に置かれました」とのダイアログが出現。妻子を同時に失うハメになってしまった。次に冒険に出かけるときは、次の奥さんは必ず家に置いていこう……。
■ お笑いコンビ“ザ・たっち”登場。双子なのに善悪真逆のキャラクタに成長
“ザ・たっち”のたくやとかずやは双子で、性格も同じだと思われがちだが、事前にプレイしてきたという「Fable 2」のプレイでは全く逆の成長を遂げてしまったようだ。兄のたくやのキャラクタは頭に天使の輪をつけ、でっぷり太った超善人。弟のかずやのキャラクタは、青黒い顔に真っ赤な目という、どうみても悪魔という顔。 このコンビがゲーム中のキャラクタの風貌そっくりな衣装で登場するや、司会者から「お2人とも衣装が全然似合ってませんね」と突っ込みを入れられ、「ちょっと!ちょっとちょっと~!」と得意のネタで反撃。会場の笑いを誘った。 ゲーム中で善人になった兄のたくやは、天使の輪を出すまで10時間以上もかけて善行を続けたという。しかし、戦闘でダメージを負うたびに「回復するために肉ばっかり暴飲暴食してたら太ってしまいました」という体型は、本人そっくりの貫禄だ。それを反映して愛犬は白く可愛く育って、ボール遊びが大好きなようだ。 一方悪人になった弟のかずやは、「悪いことばかりしてたらこうなってしまいました。基本お金は盗んで稼ぎましたし」と、真逆のプレイスタイル告白に一同爆笑。肌が青黒い理由を問われると、「食事がわりにセロリばかりかじっていたら栄養が偏って、こんな色になりました」とのこと。本作では食生活でもキャラクタの姿が自在に代わってしまうようだ。 真っ黒に育った愛犬について聞かれ「基本、ボール投げても取りにいきませんし、人を見たら吼えるし、そもそも勝手にどっかいってることが多い」とこたえるかずやの弁に、「ほとんど野良犬じゃねーか!」とたくやのツッコミ。犬は飼い主を見て育つというが、「Fable 2」ではそこまで再現してしまっているようだ。
続いてその2人による協力プレイセッションが開始された。本作では同時に2人までのプレーヤーがひとつの世界で一緒にプレイすることができるが、その内容は必ずしも「協力」だけとは限らない。ゲームセッションのホストになった兄のたくやは、参加してきた弟のかずやが街中で何をしでかすか気が気でない様子。早速かずやが街の人に殴りかかり、衛兵に咎められてしまった。 「ちょっと待って! 話し合えばわかる!」というたくやの叫びもむなしく、「衛兵は基本3人交代で来るから」というかずやと共に自衛の為戦うことに。事無く衛兵を撃退した2人だったが、たくやは「僕はもうこの街に居られないです……この街大好きだったのに、もう焼け野原みたいですよ……」と、踏んだり蹴ったりの様子。
一方のかずやは、「前作では善人を極めたので今回は悪人になってみました。でも、やりながら一応心は痛んでますよ。盗みをして皆にバレないように街の端っこでセロリをかじっているとホントに悲しい気持ちに……」と、プレイ中の動揺ぶりを告白。プレーヤーの性格を写すゲーム性に“ザ・たっち”の掛け合いがうまくハマり、会場の笑いが絶えないイベントだった。 善悪どちらにもなれ、プレーヤーの心を写す鏡のようなゲーム性を持った「Fable 2」。12月18日に発売されるときには、今回のイベントで披露された協力プレイ機能を含め、あの手この手で楽しめそうだ。どんな英雄になろうか、想像しているだけでも期待が膨らむ。発売を楽しみに待ちたい。
(2008年11月27日) [Reported by 佐藤カフジ]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|