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発売中(10月16日 発売) 価格:19,800円
【PSP システムソフトウェア バージョン 5.00】 ■ PSP-3000は残像感の減少がやはり魅力的
そこで、PSP-1000、2000、3000を並べて比較してみた。こうしてみると、2000でのスリム化が大きな変化になっているのがおわかりいただけるだろう。ただ、実際に持ってみると、PSP-2000と3000では、やはり持った感触に違いがある。すっきりしているというか、手にあたる部分が変わるため、より軽快なイメージだ。
また、液晶ディスプレイの変化は、PSP-2000と3000でも、はっきりと残像感が減少したこと、そしてカラースペースの変化による、色味の違いを感じ取ることができる。色に関しては、PSP-1000でも、2000でも大きな不満はないが、3000の色味のややこってりした濃さは、これはこれでなかなか味があるといえるし、残像感は、1000、2000、3000と型が新しくなるに従ってはっきりと減っていく。こちらは3000の映像を見てしまうと、「やっぱりいいなあ」と思えるほどの違いはある。若干、先代までになかった画面の密度感をやや粗めに感じるという感覚はあるものの、今後、ゲームを中心にPSPの購入を考えている人には、間違いなくPSP-3000をお勧めする。
■ PSP-3000/2000におけるシステムソフトウェア バージョン5.00の外部映像出力に関して さて、PSP-3000の初期状態でのシステムソフトウェアは4.21だが、これを10月15日から配信されている5.00にアップデートしてから、PSP-3000の外部映像出力に関してレビューしてみる。
実際に、PSP専用ソフト、そしてPS規格ソフトウェアを使って、PSP-3000での外部映像出力を見てみる。まずはインターレース対応。これは、対応解像度がD1以下、つまり640(720)×480の480i対応のTVでの外部映像出力に対応したということで、今までなら、D端子およびコンポーネントケーブルでの出力でしか、PSPでゲーム映像を見ることができなかったものが(クロスメディアバー(XMB)やビデオ映像などは利用可能だった)、S端子やAVケーブル(コンボジット接続)接続でも映像が見られるようになった。 PSP-3000で利用できる「ちらつき低減」に関しては、プレイステーション 3でのPS規格ソフトウェアやPS2規格ソフトウェアの動作中にHOMEボタンで表示されるメニューにもある、「出力変更」の「スムージング」に近い感覚。これは、映像を出力するTVによっても感覚が異なり、編集部で試したところ、インターレースで出力した場合、液晶TVにおいてもちらつきの感覚が異なったが、見え方にあまり差がないように感じられた。プラズマTVでは、液晶ほどのちらつきは感じなかったものの、「ちらつき低減」を「入」にすると、ちょっと輪郭がソフトにぼけるものの、文字は見やすくなった。ブラウン管TVにおいては、「ちらつき低減」を「入」にすると、こちらも輪郭がソフトになり、ちらつきが減って文字などは読みやすくなったが、その代わりグラフィックスのディテールが多少失われる感じだ。 次に、PS規格ソフトの外部出力時のフル画面対応(※2)。これは、プログレッシブ、インターレース問わずフル画面で出力される。PSP-2000でも、3000でも対応してあり、先ほど述べたようにPSP-2000でもインターレース表示が可能となっている。この点、つまりPS規格ソフトを遊ぶだけなら、PSP-2000、3000の違いは問わないので、PSP-2000から3000に乗り換えるべき理由は1つ減る。しかし、PSP規格ソフトウェアの場合は不可能なので、やはりPSP-3000の優位性は変わらない。 なお、PS規格ソフトをプレイする際、HOMEメニューから「その他の設定」>「画面モード」で選択できる項目は、以下の4つあるが、外部出力中はPSP-2000、3000ともに変更できない。また、PSPの基本設定で画面比率が16:9に設定されていても、PS規格ゲームでは4:3のフル画面出力で固定されるようだ。 それと、PSPソフトに関しては、PSP-2000、3000とも、プログレッシブ/インターレース(PSP-3000のみ)ともに黒枠が表示されることは今までと変わっていない。黒枠をどうしても消したいなら、TV側のワイド画面切り替え機能などを使うなどして調節してあげる必要がある。
(C)1982,1984,1994,2002 ビックウエスト (C)2007 ビックウエスト/マクロスF製作委員会・MBS (C)2008 NBGI (C) TAITO CORPORATION 1986,1997,1998 ALL RIGHTS RESERVED ■ PSPで「PlayStation Store」を使ってみる
実際にいくつかソフトをダウンロード、もしくは購入してみた。使ってみた感想としては、PSPだけで完結できるので、PS3やPCがいらないという点で非常にわかりやすい。また、「PlayStation Store」も操作が軽めにできており、ストレスはあまり感じない。ただし、メモリースティック デュオの空き容量が基本的にダウンロードするソフトの倍以上必要になるため、PS規格ソフトウェアなどでは400MB以上の空き容量を必要とすることがある点には注意が必要だ。また、空き容量の認識はあいまいで、必要容量以上の空き容量があっても、ダウンロードできないと言われることもあるようだ。これは今後のアップデートで解決されるだろう。 【10月22日追記】 10月22日、PSPのシステムソフトウェア5.01がリリースされた。このバージョンにおいて、メモリースティック デュオの8および16GB利用時のPS Storeからのダウンロード時に「空き容量が不足しています」と表示され、ダウンロードできない不具合が修正された。 また、PSPですべて完結できるようになったということで気をつけたいのは、「PlayStation Store」において、クレジットカード情報をアカウント管理で登録した場合、チャージ残高が足りなくとも、購入ボタンを気軽に押してしまうと、そのままソフトを購入したことになってしまうことだ。これはPS3やPCでも同様だが、PSPは持ち歩けることもあり、人にPSPを貸したりするときには、アカウント情報を含め、注意したいポイントだろう。もう1つ、「PlayStation Store」でアカウント情報を保存していない場合、IDとパスワードの入力欄の直下に「パスワード忘れたら」のボタンがあるのはちょっと厄介だ。このボタンを押してしまうと、入力した文字がすべて消えてしまうので、位置を含めて再考してほしいポイントだ。 それと、PSPでのソフトの購入は、ワイヤレスLAN+PSPの処理速度+メモリースティック デュオの書き込み速度に加え、さらにサーバーの混雑度が影響してくることもあってか、PS3やPCでソフトを購入した場合より、ちょっと時間がかかることも覚えておきたい。バッテリー駆動時などは残量に注意したい。
ここで便利になったのが、バージョン5.00で実装された「USB自動接続」機能。PSPの電源が入った状態で、USBケーブルを使って外部機器に接続したとき、自動的にUSBモードにするかどうかを切りかえられるようになり、「入」にしておけば、USB接続で購入したソフトウェアを転送する場合、スムーズに行なえる。 □プレイステーションのホームページ http://www.jp.playstation.com/ □PSPの商品情報 http://www.jp.playstation.com/psp/ □関連情報 【10月15日】SCEJ、PS3システムソフトウェア バージョン2.50公開 PSN関連のリニューアルや省電力機能の追加など http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081015/ps3.htm 【9月2日】写真で見るPSP-3000 液晶のさらなるパワーアップとすっきり新デザイン http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080902/psp3.htm (2008年10月17日) [Reported by 佐伯憲司]
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