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【東京ゲームショウ2008レポート】

「東京ゲームショウ2008」KONAMIイベントレポート
~PS3/Xbox 360版「悪魔城ドラキュラ」製作決定、
MGO拡張パック第二弾追加情報を発表~

10月9日~12日開催(9日、10日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
    小学生以下は無料


 ビジネスデー初日、KONAMIブースメインステージでは「悪魔城ドラキュラ」シリーズ、DS「幻想水滸伝ティアクライス」、PS3「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」、PS3「METAL GEAR ONLINE」のイベントが開催された。特に「悪魔城ドラキュラ」の新作がPS3とXbox 360というプラットフォームでリリースされることと、「MGO」の拡張第二弾パック「MEME EXPANTION(ミームエキスパンション)」の追加差分情報は本日初出ということで、注目度が高く多くのギャラリーが集まった。小島監督もほんのちょっとだけ顔を出したので、その模様もお伝えする。


■ 映画化、PS3/Xbox 360版製作決定と快調「悪魔城ドラキュラステージ 予言の円輪曲」

鞭を持って登場のプロデューサーIGA氏
 ここでは「悪魔城ドラキュラ」総合プロデューサーのIGA氏が登場。22年も続いてきた「悪魔城ドラキュラ」シリーズの歴史と最新作の情報をプロデューサーならではの視点で語ってくれた。

 このイベントの中で注目すべきは、「悪魔城ドラキュラ」の実写映画化と、PS3版/Xbox 360版の発表だろう。映画版「悪魔城ドラキュラ」は監督がシルバン・ホワイト氏、クリスタル・スカイ・ピクチャーズ社が製作を担当する。IGA氏は「ドラキュラシリーズの進化の為に、映像化という形を選びました。現在監督とストーリーラインについて話をさせてもらっているところです。美しい映像を撮られる監督なので、美しいドラキュラが出来上がることでしょう」と映画化に期待感をにじませた。

PS3版とXbox 360版の「悪魔城ドラキュラ」は15秒程度のパイロット版のトレーラーが放映された
 新世代機に対してIGA氏は「もう製作は決定しましたので、やるしかない。まだ内容はお伝えできませんがDS版やWii版の最新作をやりこんでいただき、情報の開示を待ってほしい」と述べるに留まった。

 また、ステージでは現在ロケテスト中のアーケード版「悪魔城ドラキュラ THE ARCADE」、「悪魔城ドラキュラ THE MEDAL」が紹介された。アーケードで「悪魔城ドラキュラ」の新作が続く理由についてIGA氏は「これまで社内のアミューズメント部署とコンシューマ部署は交流が少なかったが、最近内部で動きがあり急に仲良くなりました(笑)。それで『悪魔城ドラキュラ久々にやりましょうか』という動きになった」とコメントした。

現在ロケテスト中のアーケード2作品


 このイベントではプレイアブル出展のWii「悪魔城ドラキュラ ジャッジメント」、DS「悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」も紹介された。この二タイトルについては、KONAMIブースレポートでお伝えしているのでそちらを参照してもらいたい。


■ 発売日が11月予定に決定! PS3「METAL GEAR ONLINE」拡張パック第二弾「MEME EXPANSION」

 対戦型オンラインゲーム「METAL GEAR ONLINE(以下、MGO)」の拡張パック第一弾「GENE EXPANSION」に続く「MEME EXPANSION(ミームエキスパンション)」のイベントでは、「MGO」プロデューサーの松花賢和氏により「MEME EXPANSIONの発売時期が11月内(価格未定)」という新情報とゲームモード「自動公式トーナメント開催」が公開された。

「MGO」の発売日を11月に明言し、製作を急ピッチで進めているという松花氏
 新ゲームモードの「自動公式トーナメント開催」は、一定のプレーヤーが集まると自動的にトーナメントが組みあがり、優勝することで大量のリワードポイントが貰えるという物。松花氏は「勝ち上がるほどスキルの高いプレーヤーと戦うことができるスリリングなゲームモード」として、新モードへの自信を見せている。

 また、松花氏は「MGS4」本編に出たキャラクタを使用できる「ユニークキャラ」の追加と新ステージについても詳しく解説してくれた。「MGS4」で戦艦を指揮しスネークたちをサポートした女性艦長「メイ・リン」は、指示したポイントを爆撃できる(地下道や建物内でもオーケー)、ソリトンレーダー開発者ということで特殊なレーダーが使用可能、敬礼をすることで兵士を釘付けにできる、という能力があるそうだ。

 スネークと凄絶な死闘を繰り広げた「リキッド・オセロット」は、体内のナノマシンに介入して周囲の兵士の銃器を使用不能にする、感情を制御する(プロモーション映像では数人の兵士が嘔吐していた)という凶悪な攻撃が使えるようになるということだ。

【ユニークキャラクタ】
メイ・リン リキッド・オセロット

【メイ・リン】
「撃てっー」という号令と共に大爆発が起こるメイ・リンの特殊能力
【リキッド・オセロット】
周囲の兵士にステータス異常を起こすという能力のようだ


 また新ステージの3種類に関しては、「Forest Firefight」と「Winter Warehouse」は過去シリーズに登場したステージではない完全オリジナルのステージ。「Silo Sunset」のみ2006年に発売された「メタルギアソリッド ポータブル オプス」のステージをPS3用のグラフィックスにアレンジしたものだという。

アフロヘア、サニーの花、ワニキャップなど装備品も第二弾拡張パックで追加される 新ステージは選択可能。トーナメント、ユニークキャラクタは使用不可

(C)1987 2008 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.


■ PS3「MGS」スペシャルステージに小島監督登場-世界発のゲーム内リアルタイムオーディオコメンタリー機能を解説

世界の小島監督。監督が登場した瞬間、報道陣の数が急増した
 6月12日に全世界同時発売されたプレイステーション 3用ソフト「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS(以下、MGS4)」。この日のステージでは、小島プロダクション代表の小島秀夫監督が「MGS4」の追加ダウンロード機能や関連商品の構想をプレゼンテーションした。

 「GUNS OF THE HIDECHAN! Radio」は、簡単に言うと、ゲーム版のオーディオコメンタリー機能。ゲーム内アイテムの「i-Pod」の音声ファイルという形で無料ダウンロード可能のコンテンツで、再生することで「そこを右に行くとアイテムがあります」、「そこを飛び降りてください」といった攻略要素を兼ね備えた音声が流れる機能。小島監督いわく「ゲームのリアルタイムオーディオコメンタリーはこのコンテンツが世界初」ということだ。現在までに3編が配信中で、TGSオリジナルバージョンも配信が開始される。きちんと「この場面で再生してください」という指示は入るが、それ以外の場面で再生してしまうとまったく意味がないのが弱点とのこと。

音声による攻略ガイドであり、新たなルートがみつかる可能性もあるという
 この機能について小島監督は「今は攻略情報ですが、GUNS OF THE HIDECHAN! Radioで本来やりたかったのはメイキング。ゲームをプレイしている最中に、開発者が音声で『このテクスチャは僕が作りました』といった開発秘話を説明するようにしたいですね。将来的には、開発者だけでなく出演者にもコメントをしてもらえるようにしたい、私にも出てほしいという声もあるので、忙しいのですが、いつか出るようにしたいと思います(笑)」として、将来の展望を述べた。

 最後に小島監督は「MGOもMGS4も拡張パックやダウンロードコンテンツでさらに楽しくなりますので、今後も遊んでいただきたいと思います。年末から発売されるPS3本体にはMGS4の体験版が付属するなど、MGSはまだまだ続いていきます!」と来場者にMGSワールドの広がりをアピールした。

「こちらスネーク聞こえるか」、「無線機コール音」などがなる「MGSレーションサウンド」は、11月より300円で発売される。全6種 MGSのスネークやオタコンを美少女化したフィギュア「FIGUMATE sweet snake」は12月11日発売。2,940円

(C)2008 Konami Digital Entertainment


■ 通信システムの情報を初公開 DS「幻想水滸伝ティアクライス」イベント

 12月18日に5,500円で発売が予定されている、DS「幻想水滸伝ティアクライス」のイベント。主人公役の声優梶祐貴さん、マナリル役の矢作紗友里さん、リウ役の柿原徹也さんもステージに駆けつけ、収録トークでイベントは盛り上がった。

 また、小牟田ディレクターがゲームのアドホック通信を使ったシステムを解説した。通信システムはクエストで活用される。108人もの人物が仲間になる「幻想水滸伝ティアクライス」では、プレーヤー自らがクエストをクリアする「実動クエスト」と仲間にクエストを任せて自動的にクエストが進行する「派遣クエスト」がある。この「派遣」がアドホック通信で行なえるようになるという。

 例えば、友人が実動クエストに手こずっているとき、アドホック通信で自分の育てたキャラクタを「派遣」し、友人が派遣キャラを使って実動クエストをクリアする、といったことが可能になる。また、専用サーバに自分の育てたキャラをアップロード・ダウンロードすることが可能。条件が合えば、専用サーバから他人のアップロードしたキャラクタをダウンロードしてクエストをクリアして、サーバにアップロード(返却)するという時間と場所に拘束されない遊び方ができる。出展されているプレイアブルバージョンでは残念ながら通信システムは体験できないので製品版に期待しよう。

小牟田氏は「シリーズ初のDSタイトルだが、サウンド的にもシナリオ的にもボリュームは心配ない。シリーズの世界観をガラッと変えてシリーズ初体験の人も安心して遊べます」と変化を強調した オープニングテーマ「Tears in the Sky」を歌う高杉さと美さんがイベントで透明感のある歌声を披露した。シングルCDは12月17日に1,050円で発売される


 一般開催日の11日、12日はコナミイベントスペースにおいて、11日に「メタルギアオンライン世界大会決勝戦」が、12日には「ラジオ幻想水滸伝公開録音ステージ」と「クイズマジックアカデミーDS TGS杯」、「メタルギアオンラインステージ」が開催される。ぜひコナミブースに足を運んでいただきたい。

□KONAMIのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「東京ゲームショウ2008」のページ
http://www.square-enix.co.jp/tgs08/
□関連情報
【10月10日】「東京ゲームショウ2008」KONAMIブースレポート
「サイレントヒル ホームカミング」、「ワールドサッカー ウイニングイレブン2009」など続編タイトルが豊作
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/kon1.htm
【10月8日】KONAMI、PS3/Xbox 360「サイレントヒル ホームカミング」
国内での発売が決定。TGS2008にプレイアブル出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081008/sh.htm
【10月8日】「東京ゲームショウ2008」
出展メーカー特設サイトリンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081008/tgs.htm

(2008年10月11日)

[Reported by 福田柵太郎]



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