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マーベラスエンターテイメント、「PostPetDS (仮称)」を発表
「かわいい、女性なら必ずハマル!」ペットと直感的にふれあえるソフト

10月10日 発表

【PostPetDS (仮称)】
2009年 発売予定


「PostPet DS (仮称)」のロゴ
イメージガールに女優の村川絵梨さんを起用。「すごく癒されそう。楽しみにしています」とのコメント文が読み上げられた
 株式会社マーベラスエンターテイメントは10日、東京ゲームショウ2008の同社ブースにおいて「PostPetDS (仮称)」を開発している事を発表した。発売時期は2009年で価格は未定。ジャンルは「育成スローライフコミュニケーション」となっている。

 「PostPet」はソネットエンタテインメントのメールソフトで、ペットがメールを持って届けてくれるというコンセプトでスタート。育成要素など様々なエンターテイメント性が盛り込まれ大ヒット。中でもピンクのテディベア「モモ」は注目を集め、特に女性を中心に人気キャラクタとして成長してきた。11年目を迎えた今も、携帯電話向け「ポストペットパラダイス」、ソーシャルメッセージングサービス「PostPet4you (β版)」などのサービスが行なわれている。

 今回発表されたニンテンドーDS用「PostPetDS (仮称)」では、「ポストペットアイランド」という自然溢れる島を舞台に、自分の分身となるキャラクタを作り、11種類のペットと共同生活を行ない、ふれあいながら想い出を作っていく事になる。そこでは散歩に行ったりお風呂に入れてあげたりお世話もしなければならない。

 発表会に先立ちマーベラスエンターテイメントの和田康宏常務取締役とソネットエンタテインメントの十時裕樹取締役執行役員専務が壇上に立ち、意気込みを語った。和田氏は「国民的キャラクタであるモモを使わせていただきありがたい。マーベラスとして何ができるのか考えたとき、欧米に展開を図っている。(「PostPetDS (仮称)」で) 強力にアピールしていく」とコメント。十時氏は「できるだけ多くのユーザーに使って欲しい。10万本とか?」と和田氏に聞くと「ちょっと少ないんじゃないですか! ポストペットですよ! モモですよ! 100万本は現実的でないにしろ30万本を目指します」と強調した。この言葉を受け十時氏は「成功させ、第2、第3弾も一緒にやっていきたい」とつなげた。

 制作経緯としては、昨年10周年を迎え新しい事がやりたいという方針に合致した事、そしてなによりユーザーからの要望が高かった事が挙げられるという。

 ここで制作陣が登壇。それぞれの作品に対する思いを語った。「ポストペット」を生み出した原作者のペットワークス・八谷和彦氏は「DSでリリースされるという事で大丈夫かと思っている人もいるかもしれないが、『PocketPostPet』と言う端末を出していた事があって、タッチペンで直接なでる事ができた。これは衝撃的で、タッチペンとの相性が良い事はわかっていたのでDSでやりたいと思っていた」と挨拶。「PCでは画面の外にいるが、(DS版では) 自分も同じ世界に入って一緒にペットと遊ぶ事ができる」とアピールした。

 同作の監督を担当するRoute24の西 健一氏は「(八谷氏と) 色々と話しているうちに、せっかくやるんだったら物語を入れようと思った」という基本的にストレスフリーの世界でゆったりとペットとふれあえるゲームになると言う。

 背景コンセプトやアート、企画を担当したアルファドリームの杉本晃子氏はこれまで2Dの仕事ばかりだったため、今回3Dは初めての経験でかなりの苦労があったという。木1本を表示させる時から苦労したと言い、モモが表示されたときは「もう、かわいいー!」とかなりうれしかったようだ。西氏は、2Dで表現するか3Dで表現するかは悩んだと言うが、「一緒に生活していくというコンセプトを考えたら3Dで表現するべき」と結果的に3Dで行く事になったという。

 八谷氏は3Dで描かれた非常に気に入ったらしく「ペットが頭に乗るモーションがあるがそれもカワイイし、そこから『いけーいけー』とせかすようなモーションも入っていてかわいらしい」とコメント。杉本氏も「手の中で触って、リアクションを取ってくれるのは予想以上 (にイイ)。あえて、ニンテンドーDSで『PostPet』をプレイして欲しい」と語った。

 最後に杉本氏は「かわいらしいので女性にウケる自信はあるが、男性にも楽しんで欲しい」と自信たっぷり。一方、八谷氏は「こんなこともできるんだとプレイするとすごく楽しい。西さんは毒担当 (笑)。西さんが入る事でかわいくなりすぎないようにして欲しい。西さんの暴走を許容している」とバランスを取っていると発言。これを聞いた西氏は「『PostPet』はシュールでダークな面もある。わかりやすく直感的である一方で、そういった面も大切にするよう継続してアレンジしていく。夢というキーワードで作っていて、最後はホロリとくるよう良い感じになっている」と結んだ。

 「PostPet」といえば元はコミュニケーションソフト。ニンテンドーDSで、Wi-Fiを使ったコミュニケーション系のアイディアについては語られなかった。発売は2009年という事でまだ先となるが、楽しみなところだ。

「ポストペット」を生み出したペットワークスの八谷和彦氏。「この仕事は楽しい」とコメント 監督を担当するRoute24の西 健一氏。八谷氏からは「かわいくなりすぎないように、西さんは“毒”担当」と指摘されていた 企画を担当したアルファドリームの杉本晃子氏。「女性にウケる自信はある。でも男性にも楽しんで欲しい」とコメント マーベラスエンターテイメントのプロデューサー、大渕善久氏。「素晴らしいクリエイターによって進めているので来年ですが楽しみに待って欲しい」とコメント
マーベラスエンターテイメントの常務取締役を務める和田康宏氏。「国民的キャラクタである“モモ”を使わせてもらってありがたい」 ソネットエンタテインメントの十時裕樹氏。「ユーザーの要望が多かった」と言う事で、制作の経緯を語った 舞台に登場した「モモの花」。様々な動作で人々を楽しませた 「モモ妹」は舞台の下で記者として取材中。プレス証も持っている

【スクリーンショット】
スタッフみなが指摘したのがタッチペンでペットと直感的にふれあえるという点。頭の上に乗ってくるアクションがあるようだが、「それがすごくカワイイ」と八谷氏は熱弁した


PostPet TM (C) 2008 So-net Entertainment Corporation
(C) 2008 So-net Entertainment Corporation / Marvelous Entertainment Inc.

□マーベラスエンターテイメントのホームページ
http://www.mmv.co.jp/
□「PostPet DS (仮称)」のページ
http://ds.postpet.jp/
□関連情報
【10月9日】「東京ゲームショウ2008」ブースレポート
ステージイベントではシークレットタイトルの発表や大物クリエイターが登場!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081009/mmv1.htm

(2008年10月10日)

[Reported by 船津稔]



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