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【PostPetDS (仮称)】
「PostPet」はソネットエンタテインメントのメールソフトで、ペットがメールを持って届けてくれるというコンセプトでスタート。育成要素など様々なエンターテイメント性が盛り込まれ大ヒット。中でもピンクのテディベア「モモ」は注目を集め、特に女性を中心に人気キャラクタとして成長してきた。11年目を迎えた今も、携帯電話向け「ポストペットパラダイス」、ソーシャルメッセージングサービス「PostPet4you (β版)」などのサービスが行なわれている。 今回発表されたニンテンドーDS用「PostPetDS (仮称)」では、「ポストペットアイランド」という自然溢れる島を舞台に、自分の分身となるキャラクタを作り、11種類のペットと共同生活を行ない、ふれあいながら想い出を作っていく事になる。そこでは散歩に行ったりお風呂に入れてあげたりお世話もしなければならない。 発表会に先立ちマーベラスエンターテイメントの和田康宏常務取締役とソネットエンタテインメントの十時裕樹取締役執行役員専務が壇上に立ち、意気込みを語った。和田氏は「国民的キャラクタであるモモを使わせていただきありがたい。マーベラスとして何ができるのか考えたとき、欧米に展開を図っている。(「PostPetDS (仮称)」で) 強力にアピールしていく」とコメント。十時氏は「できるだけ多くのユーザーに使って欲しい。10万本とか?」と和田氏に聞くと「ちょっと少ないんじゃないですか! ポストペットですよ! モモですよ! 100万本は現実的でないにしろ30万本を目指します」と強調した。この言葉を受け十時氏は「成功させ、第2、第3弾も一緒にやっていきたい」とつなげた。 制作経緯としては、昨年10周年を迎え新しい事がやりたいという方針に合致した事、そしてなによりユーザーからの要望が高かった事が挙げられるという。 ここで制作陣が登壇。それぞれの作品に対する思いを語った。「ポストペット」を生み出した原作者のペットワークス・八谷和彦氏は「DSでリリースされるという事で大丈夫かと思っている人もいるかもしれないが、『PocketPostPet』と言う端末を出していた事があって、タッチペンで直接なでる事ができた。これは衝撃的で、タッチペンとの相性が良い事はわかっていたのでDSでやりたいと思っていた」と挨拶。「PCでは画面の外にいるが、(DS版では) 自分も同じ世界に入って一緒にペットと遊ぶ事ができる」とアピールした。 同作の監督を担当するRoute24の西 健一氏は「(八谷氏と) 色々と話しているうちに、せっかくやるんだったら物語を入れようと思った」という基本的にストレスフリーの世界でゆったりとペットとふれあえるゲームになると言う。 背景コンセプトやアート、企画を担当したアルファドリームの杉本晃子氏はこれまで2Dの仕事ばかりだったため、今回3Dは初めての経験でかなりの苦労があったという。木1本を表示させる時から苦労したと言い、モモが表示されたときは「もう、かわいいー!」とかなりうれしかったようだ。西氏は、2Dで表現するか3Dで表現するかは悩んだと言うが、「一緒に生活していくというコンセプトを考えたら3Dで表現するべき」と結果的に3Dで行く事になったという。 八谷氏は3Dで描かれた非常に気に入ったらしく「ペットが頭に乗るモーションがあるがそれもカワイイし、そこから『いけーいけー』とせかすようなモーションも入っていてかわいらしい」とコメント。杉本氏も「手の中で触って、リアクションを取ってくれるのは予想以上 (にイイ)。あえて、ニンテンドーDSで『PostPet』をプレイして欲しい」と語った。 最後に杉本氏は「かわいらしいので女性にウケる自信はあるが、男性にも楽しんで欲しい」と自信たっぷり。一方、八谷氏は「こんなこともできるんだとプレイするとすごく楽しい。西さんは毒担当 (笑)。西さんが入る事でかわいくなりすぎないようにして欲しい。西さんの暴走を許容している」とバランスを取っていると発言。これを聞いた西氏は「『PostPet』はシュールでダークな面もある。わかりやすく直感的である一方で、そういった面も大切にするよう継続してアレンジしていく。夢というキーワードで作っていて、最後はホロリとくるよう良い感じになっている」と結んだ。
「PostPet」といえば元はコミュニケーションソフト。ニンテンドーDSで、Wi-Fiを使ったコミュニケーション系のアイディアについては語られなかった。発売は2009年という事でまだ先となるが、楽しみなところだ。
PostPet TM (C) 2008 So-net Entertainment Corporation (C) 2008 So-net Entertainment Corporation / Marvelous Entertainment Inc.
□マーベラスエンターテイメントのホームページ (2008年10月10日) [Reported by 船津稔]
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