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会場:幕張メッセ1~8ホール
入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日) 本稿ではこのカンファレンスから「BASTARD!! -ONLINE-」と、「DOA ONLINE」の2本のオンラインタイトルを紹介したい。この2つのタイトルはサービスが発表されながらも日本でその詳細が明かされないまま時間が経過している。「DOA ONLINE」は日本より先に中国でクローズドβテストが9月から行なわれている。発表会で進展を聞きたいところだ。
結論としては、サービススケジュールなどの具体的な要素は発表されなかった。それでも、「BASTARD!! -ONLINE-」では主人公が謎の存在であるといった要素や原作の技を使う存在まで成長すること、「DOA ONLINE」の今後の構想が語られた。何よりもこれまで語られなかった、「DOA ONLINE」の日本展開が正式に発表されたことは大きい。スクリーンショット共に発表会の模様を紹介したい。
■ 秘密を持つプレーヤーキャラクタが世界へ影響をおよぼす「BASTARD!! -ONLINE-」
「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」は強大な暗黒の破壊神によって文明が滅び、中世時代のような文明レベルとなった世界が舞台となる。その後現われた強力な魔法使いダーク・シュナイダーは「五大英雄」と呼ばれる勇者たちにより封印されるが、再び世界が危機に陥ったときに復活。封印されていた時の縁で頭の上がら ない大神官の娘ティア・ノート・ヨーコや、かつての仲間達とともに冒険を進めていく。 20年以上前に連載の始まったコミックであり、当時流行だったファンタジー要素だけでなく、先史文明や、独特の宗教観などを取り入れたストーリーとスケール、細かく大胆な構図など様々な魅力で、今なお新しいファンを獲得し続けている作品だ。 「BASTARD!! -ONLINE-」は2005年に発表された。コミックの世界をどう再現するか、どのようなゲームになるか、原作のファンの注目は高かったが、スクリーンショットが2007年に公開されたくらいで、具体的な発表はほとんどなかった。今回もまた、2008年スタート予定、という予定が、2009年予定になったと発表された。開発はかなり難航している印象を受ける。 今回改めて河野氏は本作の基本要素を語った。「原作らしさを重視し、長く遊んでもらえるには独自のテイストを加える。そして、コアな遊び方だけでない様々な遊び方できる作品にする」という。河野氏はこのコンセプトを活かした映像、としてムービーを公開した。 このムービーでは、プレーヤーが所属することになる4つの軍団シーラ女王率いるメタ=リカーナ、雷帝アーシェス・ネイ、ニンジャマスター・ガラ、氷の魔術師カル=スが登場し、リーダーを守るように多くのキャラクタが囲み、「群雄割拠」の文字と共に激しく戦うキャラクタ達、そして「目覚めよΩの子達よ」というメッセージと共にキャラクタが青い光に包まれる。 次いでそのキャラクタ達が「魔神剣」や「轟雷」、「七鍵守護神」といった、原作で使われた技を次々と使うシーンが続く。そして最後にヨーコがダーク・シュナイダーに抱え上げられるシーンの後にダーク・シュナイダーが「今度こそ、やってやるぜ!」と叫び、「2009 Coming soon」と表示されムービーは終わる。 河野氏は映像の補足として世界観を語る。ゲームは原作と同じスタート地点に立つが、ダーク・シュナイダーは行方不明の、原作とは違ったパラレルワールドとなる。最初の人間関係などは変わらず、闇の陰謀が進んでいるという。 この中でプレーヤーは記憶を失った人物として地上に降り立ち、4つの軍団のいずれかに所属し、他軍団と戦っていくことになる。「Ωの子達」という言葉がキーワードになるという。剣や魔法を合体させてより強力な技を放つ要素など、戦闘にもこだわりのシステムが盛り込まれそうだ。
現在「独自のテイスト」と、「幅広いプレイスタイル」を目指し開発が進んでいるとのことだ。秘密を秘めたプレーヤーや、原作の技を使える成長要素、そして原作のキャラクタの素に集う「軍団」など、期待は持てるが、正直なところ今回の情報ではゲームの基本的な要素もまだわからないところが多い。開発者がどんなオンラインゲームを作っていくか、まだまだこれからの情報を待ちたいところだ。
■ 手軽な対戦を実現する「DOA ONLINE」。日本展開はさらに要素を充実させてから
「DOA ONLINE」は、3D格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE」にオンライン要素を加えた作品で、MMOフィールドとなっているロビーでは、キャラクタをデフォルメしたKIN(カイン)と呼ばれるキャラクタでフィールドを駆け回り対戦相手を探す。見つけることで対戦がスタート。この時キャラクタは「DEAD OR ALIVE」シリーズのリアルな頭身のキャラクタとなる。 ゲームはユーザーを指定したり、ランダムで対戦相手を探せるといったマッチング機能を充実させ、気軽に戦えるオンライン格闘ゲームを目指しているという。ステージで長谷川氏は元々対戦格闘ゲームを“愛している”と語った。長谷川氏が好きなのは、キャラクタやゲームルール以上に、「様々な価値観を持ったユーザーが一堂に会し、熱気あふれる空間で対戦する」という“場”だという。「DOA ONLINE」はその空間作りを重視しているという。 クローズドβテストを行なった中国では、サービス時期の最終調整を行なっているという。テストでは中国のユーザーからたくさんの意見が寄せられ、これらもサービスのための検討課題となっている。一方、日本ではという質問に対して、長谷川氏は現在の「DOA ONLINE」は“1段階目”だという。司会が何度も日本でのサービス期間を聞くと、長谷川氏は「中国のものにさらに追加した“2段階目”の形のものを、2009年にサービスしたい」と語った。 アバターで歩き回り、手軽に戦えるマッチング機能を充実させる。この要素をゲームの骨子として、2段階目は「新しい格闘へのチャレンジ」も盛り込んだバージョンでスタートする予定とのこと。現在開発している要素はよりコアな格闘ゲームファンも楽しめる要素として仲間とチームを組んで他チームと対戦する「団体戦」、希望者を集め覇者を目指す「大会」といった要素を開発している。 また、間口の広い方向性としてはKINでの対戦の「アバターバトル」という格闘ゲームが得意でないプレーヤーも楽しめる要素も考えているとのことで、今後の展開も期待したい。まずは中国での正式サービス、そこから要素を充実して、日本や台湾といった展開をしていくとのことだ。日本のスケジュールは2009年スタートを目指している。
ゲームの説明が終わった後、長谷川氏は再びマイクを握り、Team NINJAの現状を語った。「Team NINJAの現段階は、いくつかのビッグタイトルの仕込みがようやく終わりつつあるという状態に入っています。これからはその仕込んだものを時間をかけて叩いていくんですけども、それはクオリティ面などを考えると、やはり時間がかかります」。
「集めた状態でみなさんの前に大きな花火として打ち上げたいのですが、まだ時間が掛かる現状があります。しかし、何もはなせないというのももったいないので、近々、『キーワード』といったものを話していきたいと思っています。こちらも是非ともよろしくお願いします」。Team NINJAの今後に注目しているユーザーも多い。この、「近くの発表」を待ちたいところだ。
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□テクモのホームページ [Reported by 勝田哲也]
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