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プレイステーション・ポータブル年末戦略発表会
コラボレーション・ソフトウェア編
3タイトルのスペシャルパッケージが発売決定

9月2日 開催



 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEJ)が開催した「プレイステーション・ポータブル」年末戦略発表会では、年末までの主力タイトル3タイトルをそれぞれの開発者がプレゼンした。いずれも、PSP-3000との同梱版となるコラボレーションタイトルとなっている。プレゼン終了後には、3タイトルの試遊台が会場に展示され、実際に触れることができたので、その模様も含めてレポートをお届けする。


■ 「パタポン2 ドンチャカ♪」(SCEJ)

ジャンル:コマンドカーニバル
発売日:11月27日
価格:UMD版4,980円
   PS Store版3,800円
   ハード同梱版23,800円
 タイコを叩くことでパタポンと呼ばれるキャラクタを操作し、さまざまなミッションをクリアしていく、「パタポン」の続編、「パタポン2 ドンチャカ♪」。プレゼンにはソニー・コンピュータ・エンタテインメント ワールドワイド・スタジオ JAPANスタジオ SVPの小林康秀氏が登壇した。

 「我々は1人でも多くの方に興味を持って購入していただけるような新しいタイトル、そしてプラットフォームならではのタイトルを理念に掲げて開発している。『パタポン』もSCEらしさを象徴したタイトルになっている」とアピール。「ゲームプレイのシンプルさからは想像もつかないような奥深いゲーム性を備えており、JAPANスタジオを象徴するようなタイトルで、おかげさまで前作の販売は好調に推移している」と小林氏。実際にプレイした方なら、うなづける話だろう。

 小林氏は「グラフィックスも独特な色使いの美しいビジュアルを持ったタイトルと考えているが、PSP-3000においては、『パタポン2』の世界観や色使いが非常にマッチしており、美しいグラフィックスで遊んでいただけると思う」と自信を覗かせていた。

 ボタンをタイミングよく4回押すだけの簡単操作がウリのこのゲーム、「2」になっても簡単操作はそのままに、ミッションやアイテムなどのボリュームアップを果たしている。マスクをかぶった「ヒーローパタポン」が新たに登場。カスタマイズ要素を導入した。

 なお、前作のセーブデータを引き継ぐことができ、プレーヤー名、特典アイテム、チャリン、トロフィーなどは引き続き使用できる。

 さらに、本作ではマルチプレイが可能になったことも大きなポイント。複数のプレーヤーでタイコを叩いてゴールを目指す「マルチミッション」モードや、みんなでセッションして成功すればレアアイテムをゲットできる「ドンチャカ♪」モードが楽しめる。ゲームシェアリング機能を使うことで、本作が1本と人数分のPSPをそろえることができれば、4人までのマルチプレイを楽しめるというのも魅力だ。ヒーローパタポンは、マルチプレイ時にアバターとしての機能ももちあわせている。

 なお、PLAYSTATION Storeでは前作の体験版が配布されている。どのようなゲームか興味がある人は、ダウンロードして試しにプレイしてみてほしい。「初めてパタポンを触る方に、初めてPSPを触る方に最適なタイトルに仕上がっていると思います」と締めくくった小林氏。SCEJタイトルとしては、ほかにも「勇者のくせに生意気だor2」なども控えており、自信を感じさせるアピールが印象的だった。

【スクリーンショット】
正しいリズムでボタンを押し続けると、コンボとなり効果が増大。さらに、コンボをしつづけるとフィーバー状態となり、効果はもちろん音楽の演出も盛り上がっていく ヒーローパタポンという特殊なパタポンを作ることも可能になっている。ヒーローパタポンはアバター的な意味合いもあり、カスタマイズできるらしい。ヒーローパタポンの数は100種類にもなる


(C)Sony Computer Entertainment Inc.
(C)Rolito/Interlink


■ 「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」(バンダイナムコゲームス)

ジャンル:チームバトルアクション
発売日:11月20日
価格:5,040円
   ハード同梱版24,840円 CERO:A(全年齢対象)

 株式会社バンダイナムコゲームスからは、取締役 CSカンパニープレジデントの東海林 隆氏が登壇した。

 先の「キャラホビ」で発表された、現在アーケードで絶賛稼働中の「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」の移植版である本作は、シリーズの源流といえる「機動戦士ガンダム」から、10月よりセカンドシーズンの放送が始まる最新作「機動戦士ガンダム00」までのガンダム作品に登場する主役級モビルスーツが勢ぞろいした、ガンダムファンにはたまらないタイトル。

 東海林氏は、本作を「新作としてPSPで発売させていただくことがまずポイント。なんといってもAC版で支持されている2on2の協力、対戦プレイをPSPの機能で再現している。PSPでプレイすることで『VS』シリーズの魅力を気軽に楽しんでいただける」とアピールした。本作のPSP同梱版に関しては、後日詳細が発表になるとのこと。

 さらに、PSP版ならではの要素として、歴代シリーズの名曲を多数収録し、聴きながらプレイできることをプロモーションビデオで改めて紹介(ナレーションは『機動武闘伝 Gガンダム」のドモン・カッシュ役の関 智一氏だった)。

 また、関係者の話では、対戦時におけるMSのモデルを調整することで、アーケード版で頻発している処理落ちを大幅に軽減し、さらに快適な対戦を楽しめるようになるという。会場の体験版では対戦はできなかったが、1人用モードでは処理落ちはあまり感じられず、スムーズなプレイを実現していた。

移植タイトルのためか、「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」はさすがの完成度。すでにかなりのモビルスーツが選択できる状態にあった。オリジナル仕様のPSPを同梱したパックの発売も決定済み
【スクリーンショット】
初代ガンダムと最新作のガンダムエクシアが対決! それぞれが一番思い入れのあるガンダムを使えるのが最大の魅力。世代を超えて楽しめるタイトルといえるだろう クロスオーバーゲージをためることで、Gクロスオーバーと呼ばれる必殺技の発動が可能。Gクロスオーバーの攻撃範囲内に、いかに敵を誘い込むかがポイントとなる


(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・毎日放送


■ 「DISSIDIA FINAL FANTASY」(スクウェア・エニックス)

ジャンル:ドラマチック プログレッシブ アクション
発売日:12月18日
価格:UMD版6,090円
   ハードウェア同梱版25,890円
 株式会社スクウェア・エニックスからは、同社コーポレート・エグゼクティブの橋本真司氏が登壇。「あまりにも美しくなった画面に大変感動を覚えている」とPSP-3000の感想を挨拶代わりに、「ファイナルファンタジー(以下、FF)」シリーズ20周年記念となる作品、「DISSIDIA FINAL FANTASY(ディシディア ファイナルファンタジー)」のプレゼンテーションをスタートさせた。

 本作はPSP-3000に完全対応させることをテーマに開発中。初代「ファイナルファンタジー」のウォーリア オブ ライトやガーランドから、「FF X」のティーダとジェクトまで、歴代「FF」シリーズの歴史を作ってきた人気キャラクタが光と闇の陣営に分かれて登場、対戦するステージクリア型の新感覚アクションゲーム。懐かしい「クリスタルのテーマ」が流れるプロモーション映像に、シリーズファンならグッとくるものがあったのではなかろうか。

 このプレゼンテーションで、発売日と価格が明らかにされたが、本作の発売日となる12月18日は、初代「FF」の発売からちょうど20年後にあたる。

   会場の体験機でプレイした限りでは、3D空間を二段ジャンプや△ボタンによる壁走りアクションなどで、かなり軽快かつ自由に移動できるのが面白かった。それでいながら基本的な攻撃は、アナログレバーの2方向(敵のいる方向に入れるか反対方向に入れるか)+ボタンで近距離攻撃と飛び道具を切り替える、というシンプルなものだった。アクションゲームが苦手な人でも、これなら2度、3度とプレイすることですぐに慣れるだろう。

 また、ブレイブ攻撃と呼ばれる攻撃を当てると、敵の攻撃力を奪うことができ、それからHPへの攻撃を開始すると大ダメージを与えられたり、ステージ各所に時折出現する、EXコアと呼ばれるアイテムを入手するなどしてキャラクタの横にあるクリスタルのゲージをためると、強力な攻撃を繰り出せるEXモードに入れるなど、単純なアクションには収まらない、戦略的な要素も含まれているようだ。

新しいタイプのゲームだけに、ローディング画面にはさまざまな操作を説明するチュートリアルが表示されていた。また、同日発売となるスペシャルパッケージ(PSP同梱版)は、この作品オリジナルの仕様になるが、詳細は後日の発表となる
【スクリーンショット】
戦闘前にはキャラクタ同士によるイベントシーンが挿入される。歴代のキャラクタ同士による、戦闘前の会話にも要注目だ EXモード中に特定の条件を満たすことで、カットインが挿入される。カットインの制限時間中にキャラクタ固有のコマンドを入力すると、派手なエフェクトと共にEXバーストと呼ばれる必殺技が発動し、敵に大ダメージを与えられる


(C)2008 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA

□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□バンダイナムコゲームスのホームページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/
□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□関連情報
【9月2日】SCEJ、「“美・画面”な“PSP-3000”」国内でも発表
PS3経由で離れた相手と対戦が可能になるなどサービス的にも進化
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080902/psp3k.htm
【9月2日】SCEJ、新型PSP「PSP-3000」発売日と価格決定!
10月16日発売で19,800円 【速報版】
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080902/psp1.htm
【9月2日】スクエニ、PSP「DISSIDIA FINAL FANTASY」
12月18日発売決定。「PSP-3000」同梱版も同時発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080902/dff.htm
【8月21日】バンダイナムコ「C3×HOBBY キャラホビ2008」で
PSP「ガンダムvs.ガンダム」を初披露
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080901/ch08.htm

(2008年9月2日)

[Reported by 菅原哲二/佐伯憲司]



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