会場：東京「東京ファッションタウンビル TFTホール1000」

　株式会社カプコンは、「ロックマン」シリーズ関連のイベント「ロックマン サマーフェスティバル2008」を、東京の「東京ファッションタウンビル TFTホール1000」で8月24日に開催した。入場料は無料。

　「ロックマン サマーフェスティバル2008」では、9月配信開始予定のWiiウェア用アクション「ロックマン9 野望の復活!!」と11月13日発売予定のニンテンドーDS用ブラザーアクションRPG「流星のロックマン3 ブラックエース」のステージイベント・体験コーナーをはじめ、DS用「流星のロックマン2」の公式大会「ウェーブマスターズ2008」の全国大会決勝トーナメントを展開。さらに「ロックマン」シリーズ歴代作品の原画などを展示するコーナーや各種グッズを販売する物販コーナーなどが出展され、会場内は「ロックマン」一色に染められた。

　また会場内に設置されたメインステージでは、終日イベントを実施。「ロックマン9チャレンジステージ」や「ウェーブマスターズ2008」の決勝戦などが行なわれ、それぞれで多くの人を集めていた。中でも特に注目を浴びていたのが、プロデューサーの堀之内健氏が登壇し「流星のロックマン3」の最新情報が発表された「流星のロックマン3 スペシャルステージ」だった。

「ロックマン9 野望の復活!!」と「流星のロックマン3 ブラックエース」の体験コーナーも出展。「流星のロックマン3」の試遊台の出展は今回が初めてということで常に長蛇の列が形成されていた	「ウェーブマスターズ2008」の全国大会決勝トーナメントを実施。1回戦から準決勝までが、ステージ脇のスペースで行なわれていた

初代「ロックマン」の原画や歴代シリーズのパッケージなどが展示されていた「ロックマンギャラリー」。ステージイベントの合間にたくさんのファンが展示物を鑑賞していた

さまざまなグッズがもらえる「ロックマン射的」などを楽しめる「ロックマン縁日広場」	物販コーナーでは、「ロックマン9」のポスターやスポーツドリンク「ロックマン E缶 飲料」など、多種多様な「ロックマン」シリーズの関連グッズが販売されていた

プロデューサーの堀之内健氏が「流星のロックマン3」の最新情報を発表

　「流星のロックマン3 スペシャルステージ」では、「流星のロックマン3 ブラックエース」の別バージョン「レッドジョーカー」が同時発売されることや初回特典として「限定ホワイトカード」が同梱されること、そして「流星のロックマン」シリーズのマンガ連載が開始されることが発表された。

　「流星のロックマン3 レッドジョーカー」では、「ブラックエース」(詳細はこちらの記事を参照)と同じく、「ファイナライズ」によってロックマンが「レッドジョーカー」に変身する。「ブラックエース」同様、変身後のロックマンの名称「レッドジョーカー」がサブタイトルとなっている。

　今回は「流星のロックマン3」が2バージョン発売されるということのみの発表となったが、「流星のロックマン3 ブラックエース」と「流星のロックマン3 レッドジョーカー」の仕様の違いや「レッドジョーカー」の特徴などは今後順次公開されるという。

　初回特典「限定ホワイトカード」については、「流星のロックマン3」の各バージョンで別のカードが用意される。ステージ上のモニターで公開された映像を見る限りでは、「ブラックエース」には「ハイスピード ブラックエース(NFB/メテオライトバレッジ)」が、「レッドジョーカー」には「パワード レッドジョーカー(NFB/アトミックブレイザー)」が同梱されるようだ。

　初回特典に関してもカードの詳しい内容に関しては明らかにされなかったが、堀之内氏が「使い勝手がいい」と何度も強調していたことと、ステージ上のモニターでの映像で各カードのNFB(ノイズフォースビッグバン)と思われる技の名称を確認できたことから、ゲーム内の戦闘時に使えるアイテムであることが想像できる。

　最後に堀之内氏は「『流星のロックマン3』は、新たなことに挑戦しながらもこれまでの要素も見つめ直しつつ、『流星のロックマン1』を作るつもりで制作しています。ディレクターも過去最高傑作にするという意気込みで作っているので、発売を楽しみに待っていてください」と、「流星のロックマン3」に強い手ごたえを感じていることを伺わせる発言を残してステージを後にした。

「流星のロックマン3」のもう1つのバージョンとして公開された「流星のロックマン3 レッドジョーカー」	「流星のロックマン3」の初回購入特典として同梱される「限定ホワイトカード」	「流星のロックマン」シリーズのマンガ連載も決定した

「ロックマン」の生みの親としても知られる稲船氏。ビデオメッセージによって来場者に「ロックマン9」の魅力をアピール

　「ロックマン9チャレンジステージ」では、Wiiリモコンを横持ちにし十字ボタンと1・2ボタンのみを使ってロックマンを操るシンプルなゲーム性や、ドット絵、8ビット音源を使用した昔懐かしい雰囲気など、弊誌でもお伝えしてきた既出の情報を発表。「ロックマン」の生みの親である稲船敬二氏より寄せられたビデオメッセージも上映された。

　ビデオメッセージで稲船氏は「ロックマン9」について、「最近のゲームは、どんどん複雑化してきている。もちろんその分、昔のゲームにはなかった面白さもありますが、もう1度原点に戻ってシンプルなゲームを作りたいと感じるようになり、シンプルな面白さだけを追求することが『ロックマン』ならできるのではないかと思って制作を始めました。ファミコンをベースに、昔ながらの作り方で面白く、楽しく仕事ができました」と、制作にあたっての想いを述べた。

【ウェーブマスターズ2008決勝戦】
「オープンクラス」、「ジュニアクラス」、「シニアクラス」の3つのクラスで日本一を決める戦いが繰り広げられた	すべてのクラスで、観客から幾度と無く驚きの声が上がるほどレベルの高い戦いが展開された	優勝、準優勝者には「ロックマン」シリーズのグッズやトロフィーなどが授与された。写真中で賞状を持っているのが各クラスの優勝者

【抽選会】
抽選会ではロックマンもお手伝い。太い腕がなかなか箱の中に入らず大苦戦!?	「流星のロックマン」のエナメルバックなどがプレゼントされた	ステージイベントで公開された「流星のロックマン3 レッドジョーカー」のソフトが発売日以降に送付される権利もプレゼント。これには来場者達も大喜び

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□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「ロックマン」シリーズのページ
http://www.capcom.co.jp/rockman/
□「ロックマン サマーフェスティバル2008」のページ
http://www.capcom.co.jp/game/event/rockman_summer_festival/
□関連情報
【8月22日】カプコン、Wiiウェア「ロックマン9 野望の復活!!」
ボスキャラクタ「コンクリートマン」の情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080822/rock.htm
【8月18日】カプコン、Wiiウェア「ロックマン9 野望の復活!!」ストーリーを公開
体験コーナーを「ロックマンサマーフェスティバル2008」に出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080818/rock.htm
【8月11日】カプコン、DS「流星のロックマン3」発売日が11月13日に決定
究極変身を遂げたロックマン「ブラックエース」の概要を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080811/rock.htm
【7月17日】カプコンブースレポート
「バイオ5」、「ロックマン9」などがプレイアブル出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080717/e3cap.htm
【7月9日】カプコン、Wiiウェア「ロックマン9 野望の復活!!」
ドット絵のレトロチックなスクリーンショットを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080709/rock.htm
【7月7日】カプコン、初代「ロックマン」の新作が10年ぶりに登場
Wiiウェア「ロックマン9 野望の復活!!」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080707/rock.htm
【6月23日】カプコン、DS「流星のロックマン3」
新端末「ハンターVG」が登場ほか
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080623/rock.htm
【6月16日】カプコン、DS「流星のロックマン3」
発売決定! 2008年冬発売予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080616/rock.htm

(2008年8月25日)

[Reported by 中野信二]