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E3 Media & Business Summit 2008現地レポート

カプコンブースレポート
「バイオ5」、「ロックマン9」などがプレイアブル出展

ブースに飾られていたバイオニック・アーム
7月15日~17日 開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 「E3 Media & Business Summit 2008」におけるカプコンのラインナップは、発売日が2009年3月12日に決定プレイステーション 3/Xbox 360「バイオハザード5」、PS3/Xbox 360/Windows「バイオニックコマンドー」、Xbox 360「DARK VOID」、そしてWiiウェアとして9月に登場予定の「ロックマン9」などを取り揃えた。「バイオ5」はメイン会場となっているコンコースホールには出展されておらず、CAPCOM USAのミーティングルームにてのプレイアブル出展。また、PS3/Xbox 360でのリリースが決定している「ストリートファイターIV」のアーケード版も対戦台4セットが出展されているなど、かなり力の入ったE3対応だったといえるだろう。

■ 「バイオ4」を経て独自感覚のTPSへと進化「バイオハザード5」

 米Microsoftの「E3 2008 Media Briefing」にて最新ムービーが公開された「バイオハザード5」だが、ミーティングルームではボディソニックシートにて、PS3/Xbox 360の2つのバージョンがプレイできた。今作の舞台はアフリカ。バイオテロによって、市民がゾンビ化し、主人公クリス・レッドフィールドと、相棒シェバ・アローマが、集団で襲い掛かってくるゾンビたちを相手に生き残りをかけて戦いを挑む。

 画面を見てもらえればわかりやすいが、「バイオハザード4」で採用された独自のTPS(背後視点シューティング)の体裁をとっており、武器はRT+X、ナイフはLT+X(すべて360版の場合)と「構えてから行動」という体裁。移動はLスティックで、前方向時にAボタンを押せば走り、後ろ方向時にAボタンでクイックターンとなっている。

 特徴的なのが、Rスティックでの視点移動。従来、FPSやTPSでは、視点移動はほぼフリー状態になっており、前後左右スティックを傾けた分だけカメラが回り込む形になっているが、本作の場合、正面から左右30~60度程度にカメラの移動が抑えられている(キャラクタが画面左に位置するため、実際は左右で角度が異なるかも)。この制限により、最初は窮屈な思いをするかもしれない。ただ、このおかげで常に周囲を見渡すときは、Lスティックで旋回しつつ、Rスティックを補助的に使うといった独特の操作になる。上半身と下半身がばらばらに動いていたのが従来のFPSだとしたら、ある意味自然なことなのかもしれない。グラフィックスのテイストは「バイオ4」のテイストに近い印象で、トーンを抑えた渋い色合いのもの。

 ゲームの進め方自体はシリーズ共通。ナイフでものをなぎ払ったり箱を壊してアイテムを見つけつつ、迫るゾンビを銃やナイフで蹴散らしていく。試遊版ステージは「Assenbly place」と「Shanty Town」の2つが選択できた。「Assenbly place」でスタートすると、冒頭、ゾンビたちがまるで集会をしているかのようなシーンからスタート。クリスとシェバは建物の中からその様子をうかがっているのだが、実はゾンビたちにはその位置はバレていて、リーダー格のゾンビの咆哮とともに、いっせいにゾンビたちが2人に襲い掛かってくる。

 怒涛のように押し寄せるゾンビたち。デモの勢いでは多数のゾンビに踏み倒されないかとあせる位の勢いだが、実際は「バイオ4」並の進度でちょっと安心しつつも、ゾンビたちを攻撃していく。ここでびっくりしたのが、サポートキャラのシェバの動きだ。独自に攻撃を始め、さらにアクションシーンでも華麗なキックをお見舞い(クリスはアッパーカットで攻撃)。背後から敵につかまれるとプレーヤーの場合はLスティックを左右に振って脱出するのだが、シェバは助けを求めることもあるものの、放っておくと自分で脱出してくれる(サポートするならBボタン。サポートキャラのライフ設定もあるので、いつまでも放置しておくのはまずいようだが)。さらに、敵を倒すと出現するアイテム類の回収もそれなりにこなし(独り占めしてしまうことはない)、こちらが残り体力が少なくなればアイテムを渡して回復してくれる優秀さだ。ちなみに、瀕死のダメージを受けると画面のトーンが暗く落ちていき、右下のライフマークの周囲にあるゲージが減少していく。その間に回復処置が済めば復活、一定時間経過するとゲージがゼロになり、本当にゲームオーバーになるという仕様になっているのも面白い。

 ゾンビたちはそれぞれ特徴的な行動パターンを持っているようだ。背後に回って捕まえようとするもの、正面から襲い掛かってくるものはもちろん、武器を持って攻撃してくるものなど多数がいる。「Shanty Town」では、連続する小屋の屋根での戦闘では、すばやく屋根から屋根へと飛び移ってこちらに向かってくる身軽なゾンビの動きがユーモラスだった。また、口の中から4つほどに舌が裂けたような触手を繰り出してくるようなゾンビも登場するので、思わずびっくりしてしまった。

 そんな多種多様なゾンビたちの中でひときわ異彩を放っているのが、怪しい頭巾(?)をかぶり巨大な斧を持った敵だ。攻撃を加えてもほとんどダメージを受けておらず、周囲のゾンビたちを一刀両断もしくは振り回す斧で吹き飛ばしつつ、こちらに迫ってくる。このキャラクタはどうやら「バイオ3」などで登場した「追跡者」のような存在のようだが、細かなところはわからない。デモプレイを見ていたが、みなさんこのキャラクタにやられてゲームオーバーになっていた。

 聞いてみたところ、基本的にPS3版と360版で2人での協力プレイなど、ゲーム内容に大きな違いはないとのこと。ネットワークサービス周りの仕様の違い程度だろう。日本で実際に遊べそうなのは、おそらく東京ゲームショウだと思われる。

操作方法はこのとおり(画面はXbox 360版) 「バイオ4」から採用されたキャラクタが画面左に登場する表示形式。映っている敵が「追跡者」のように暴れまくる
敵に捕まった場合、左スティックを左右に振ることで脱出できる 特定の場所ではアクションシーンも。ここでは本棚を移動してゾンビたちの窓からの侵入を食い止めるところ


■ そのほかのタイトル

【バイオニック コマンドー】【バイオニック コマンドー マスターD計画】
日本名「ヒトラーの復活」の続編として3D化されたタイトル。プラットフォームはPS3/Xbox 360/Windows。Xbox 360版が出展されていた。左腕に装着したバイオニック・アームの利用方法がユニーク。ワイヤーを引っ掛けて高速移動するところは同社の「デビル メイ クライ4」をほうふつとさせる 日本名「ヒトラーの復活」のリメイク版。プラットフォームはPS3/Xbox 360/Windows。こちらは純粋に横スクロールワイヤーアクションとして制作されている。Xbox 360版のみ出展されていた
【ロックマン9 野望の復活!!】【DARK VOID】
Wiiウェアとして国内でも発売が決定している。「ロックマン」シリーズ最新作として、2Dグラフィック、ファミコンのような矩形波テイストでのBGMなど、懐かしさにあふれたタイトル。シリーズ伝統のステージ選択方式、足場を移動するとタイミングよく飛び出してくる敵をロックバスターで攻撃するゲーム性は健在 Xbox 360版が出展。アンリアルエンジンで制作されているFPS。背面に装備したジェットパックで空中を移動でき、ステージを立体的に使用した攻撃が可能。フレームレートがまだ安定していない感じではあったが、SFテイストあふれるダークトーンのグラフィックスと、空中浮遊の楽しさが特長。日本での発売予定はたっていない
【SUPER STREET FIGHTERII TURBO HD REMIX】【ストリートファイターIV】
海外ではカプコンUSAからXbox LIVEアーケードタイトルとして「ストII」シリーズがリリースされているが、これは「スーパーストリートファイターIIX」のグラフィックスをHD対応に描きなおしたもの。キャラクタボイスや効果音などは「スパII」シリーズを踏襲しているようだ。リュウ、ケン、ディージェイ、バルログ(海外ではベガ)、豪鬼(海外ではアクマ)が使用可能となっていた Xbox 360、PS3に移植が決定している「ストリートファイター」シリーズ最新作もアーケード版が出展されていた


【DARK VOID】
【ロックマン9】


□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□関連情報
「E3 Media and Business Summit 2008」記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080716/e3link.htm

(2008年7月17日)

[Reported by 佐伯憲司]



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