|
会場:お台場冒険王
今回のイベントは「ゲームセンターCX」と今年「スペースインベーダー」が30周年を迎えるタイトーとのコラボレーション企画で、イベントでクレーンゲーム筐体の「カプリチオG-ONE HG」やプライズを提供するだけではなく、会場にはアーケードゲームを筐体ごと出展するなどタイトーとしても力が入っていた。 イベントは社屋の近くに設置された冒険ランドのほぼ中央に位置する大きなステージ「冒険王スタジアム」で行なわれ、有野課長ことよゐこの有野晋哉さんが登場すると一気に盛り上がった。有野課長はまずは始球式ならぬ「試クレーン式」を行なったが、アイドルが始球式を行ないホームベースまで届かないように、残念ながら成功しなかった。 冒頭、挨拶を行なったタイトーの石井光一氏が「本日、8月24日はタイトーの創業祭で、全国のゲームセンターでイベントを行なっており、そういった記念の日にこういったイベントを行なえることを嬉しく思う」と堅苦しい挨拶からはいった。すると、すかさず有野課長が「(準々決勝でターゲットとなるプライズ賞品の) イカを取るコツは?」と聞き、最初は「ものをよく見て。引きずり落としたり押して落としたりしてください」とアドバイスしていたが、さらに突っ込まれると汗をかきながら「得意じゃないので……」と返答。しかし最後には「カプリチオG-ONE HG」のアピールポイントのひとつであるクレーンを回転させる機能を引き合いに出し、「回転機能を駆使して頑張って欲しい」と語った。 イベントは準々決勝からスタート。32名の参加者の中からここまで勝ち抜けてきた強者8人により行なわれ、容器に入ったイカのおつまみを3分以内にどれだけ取ることができるかというもの。参加者の中にはお母さんと娘さんで参加し、対決で娘さんが勝ち残り準々決勝にコマを進めたというドラマチックな人もいた。容器が丸いためなかなかクレーンで掴みにくいかと思いきや、そこは勝ち残ってきた勝者だけありひょいとクレーンで持ち上げる参加者もいた。これには有野課長も驚きを隠せない様子だった。 ここで勝ち抜けた4人が「チャックスGP」の「SPACE INVADERS×グル~ミ~ぬいぐるみ」を使い準決勝を行なった。こちらはいわゆるクマのぬいぐるみで、鼻の所を引っかける形で掴むのがコツとのこと。このとき「カプリチオG-ONE HG」のクレーンを回転させる機能が俄然威力を発揮する。参加者は正面からだけでなく横からものぞき込み縦軸と横軸を合わせ慎重にクレーン操作を行なっていく。最終的にはここから上位2名の三宅さんと“おらたん”さんが決勝に進んだ。 決勝戦は、四角い箱に入っているとはいえかなり小さなゴルフボールがプライズ景品として選ばれた。決勝戦を前にきちんと積み上げられていくゴルフボール。やはりこの山を崩してから落としていくのが得策と崩しにかかる2人。余裕を見せながらひょいひょいとおとしていくおらたんさんに比べ、なかなかエンジンのかからない三宅さん。しかし最後の最後、終了直前に山が崩れる形で三宅さんの景品がいくつかの落ちたところで終了となった。しかし結果はおらたんさんの11個に対して三宅さんは7個と今一歩及ばずおらたんさんの優勝となった。 さて今回の優勝賞品がすごく豪華で、オールドゲーマーであればあるほど垂涎の的となるであろう、「スペースインベーダー」のテーブル筐体の完全稼働品なのである。コントローラからインストラクションカードまでそのままで、タイトーの石井氏が「完全に稼働するようにした」という、今となっては珍しい完動品。百円を入れればきちんと遊ぶことができるという。 このあと、「ゲームセンターCX」の第10シーズンが10月からスタートすることが明らかになった。有野課長は「もう、攻略するソフトないんやないか?」とポツリ。さらに「やるんやぁ……。また長いことやるんや」とネガティブ発言を炸裂。しかし最後に「みんなが楽しみにしている」と気持ちを切り替えたようだった。この話からわかるとおり、どんなソフトが取り上げられるかはまだ未定となっている。このほかにもDVD-BOXが発売されることが明らかとなっている。 さらにイベント会場の中央にはタイトーの往年の名作がズラリ並んだ。こちらもテーブル筐体に負けず劣らず貴重な大型筐体で、さらに完全にプレイ可能な仕様となっていた。複数のディスプレイで当時は圧倒的な迫力ある空間を表現した「DARIUS」、そして「THE NINJA WARRIORS」、今もファンの多いシューティングの「NIGHT STRIKER」、こちらは最近の筐体を使っていたが歴史的なアクション「ELEVATOR ACTION」もプレイ可能となっていた。 また、「ゲームセンターCX」とタイトーのコラボレーション企画として「SPACE INVADERS × CX」の筐体もいくつか出展されていた。これは25周年の時にリリースされた「SPACE INVADER ANNIVERSARY」をベースに様々なアレンジが施されている。プレーヤー側にある4つの基地に“G”、“C”、“C”、“X”がデザインされていたり、ドットで描かれた有野課長がキャラクタとして登場したりする。筐体のあちらこちらにはコラボレーションであることを示した「SPACE INVADERS × CX」のロゴが描かれている。 さらに、これはプレイするとわかるのだが、ビームを発射すると発射音が有野課長の声で「ピッチューン」だったり、U・F・Oが登場するときの音声が有野課長の「ワウワウ」という音声だったり、有野課長の声が大胆にフィーチャーされていた。
この特別版の「SPACE INVADERS × CX」が今後プレイできるかどうかは不明だが、もしどこかでプレイする機会に恵まれたらぜひプレイしてみていただきたいと思う。「ゲームセンターCX」の番組のファンなら大ウケ間違いなしだろう。
(C)FUJI TELEVISION (C) TAITO CORP.1978,2008
□フジテレビのホームページ (2008年8月25日) [Reported by 船津稔]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|