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「レトロゲームセンターCX クレーンゲーム大会 in お台場イベント」開催
有野課長の声を使った特別仕様の「SPACE INVADERS × CX」なども出展

8月24日 開催

会場:お台場冒険王

「レトロゲームセンターCX クレーンゲーム大会 in お台場イベント」は、お台場冒険王の会場にある大きなイベントステージ「冒険王スタジアム」で開催され、同番組のファンが数多く集まった
有野課長が今回の大会に先立ち、“始球式”ならぬ“始クレーン式”を行なった。ちなみに結果は残念ながら景品の「イカ」を取る事はかなわなかった
 株式会社フジテレビジョンが主催するイベント「お台場冒険王ファイナル ~君が来なくちゃ終われない!~」において8月24日、「レトロゲームセンターCX クレーンゲーム大会 in お台場イベント」が開催された。このイベントは同社の人気番組「ゲームセンターCX」のイベントで、ステージでは様々な新情報が公開された。

 今回のイベントは「ゲームセンターCX」と今年「スペースインベーダー」が30周年を迎えるタイトーとのコラボレーション企画で、イベントでクレーンゲーム筐体の「カプリチオG-ONE HG」やプライズを提供するだけではなく、会場にはアーケードゲームを筐体ごと出展するなどタイトーとしても力が入っていた。

 イベントは社屋の近くに設置された冒険ランドのほぼ中央に位置する大きなステージ「冒険王スタジアム」で行なわれ、有野課長ことよゐこの有野晋哉さんが登場すると一気に盛り上がった。有野課長はまずは始球式ならぬ「試クレーン式」を行なったが、アイドルが始球式を行ないホームベースまで届かないように、残念ながら成功しなかった。

 冒頭、挨拶を行なったタイトーの石井光一氏が「本日、8月24日はタイトーの創業祭で、全国のゲームセンターでイベントを行なっており、そういった記念の日にこういったイベントを行なえることを嬉しく思う」と堅苦しい挨拶からはいった。すると、すかさず有野課長が「(準々決勝でターゲットとなるプライズ賞品の) イカを取るコツは?」と聞き、最初は「ものをよく見て。引きずり落としたり押して落としたりしてください」とアドバイスしていたが、さらに突っ込まれると汗をかきながら「得意じゃないので……」と返答。しかし最後には「カプリチオG-ONE HG」のアピールポイントのひとつであるクレーンを回転させる機能を引き合いに出し、「回転機能を駆使して頑張って欲しい」と語った。

 イベントは準々決勝からスタート。32名の参加者の中からここまで勝ち抜けてきた強者8人により行なわれ、容器に入ったイカのおつまみを3分以内にどれだけ取ることができるかというもの。参加者の中にはお母さんと娘さんで参加し、対決で娘さんが勝ち残り準々決勝にコマを進めたというドラマチックな人もいた。容器が丸いためなかなかクレーンで掴みにくいかと思いきや、そこは勝ち残ってきた勝者だけありひょいとクレーンで持ち上げる参加者もいた。これには有野課長も驚きを隠せない様子だった。

 ここで勝ち抜けた4人が「チャックスGP」の「SPACE INVADERS×グル~ミ~ぬいぐるみ」を使い準決勝を行なった。こちらはいわゆるクマのぬいぐるみで、鼻の所を引っかける形で掴むのがコツとのこと。このとき「カプリチオG-ONE HG」のクレーンを回転させる機能が俄然威力を発揮する。参加者は正面からだけでなく横からものぞき込み縦軸と横軸を合わせ慎重にクレーン操作を行なっていく。最終的にはここから上位2名の三宅さんと“おらたん”さんが決勝に進んだ。

 決勝戦は、四角い箱に入っているとはいえかなり小さなゴルフボールがプライズ景品として選ばれた。決勝戦を前にきちんと積み上げられていくゴルフボール。やはりこの山を崩してから落としていくのが得策と崩しにかかる2人。余裕を見せながらひょいひょいとおとしていくおらたんさんに比べ、なかなかエンジンのかからない三宅さん。しかし最後の最後、終了直前に山が崩れる形で三宅さんの景品がいくつかの落ちたところで終了となった。しかし結果はおらたんさんの11個に対して三宅さんは7個と今一歩及ばずおらたんさんの優勝となった。

 さて今回の優勝賞品がすごく豪華で、オールドゲーマーであればあるほど垂涎の的となるであろう、「スペースインベーダー」のテーブル筐体の完全稼働品なのである。コントローラからインストラクションカードまでそのままで、タイトーの石井氏が「完全に稼働するようにした」という、今となっては珍しい完動品。百円を入れればきちんと遊ぶことができるという。

 このあと、「ゲームセンターCX」の第10シーズンが10月からスタートすることが明らかになった。有野課長は「もう、攻略するソフトないんやないか?」とポツリ。さらに「やるんやぁ……。また長いことやるんや」とネガティブ発言を炸裂。しかし最後に「みんなが楽しみにしている」と気持ちを切り替えたようだった。この話からわかるとおり、どんなソフトが取り上げられるかはまだ未定となっている。このほかにもDVD-BOXが発売されることが明らかとなっている。

 さらにイベント会場の中央にはタイトーの往年の名作がズラリ並んだ。こちらもテーブル筐体に負けず劣らず貴重な大型筐体で、さらに完全にプレイ可能な仕様となっていた。複数のディスプレイで当時は圧倒的な迫力ある空間を表現した「DARIUS」、そして「THE NINJA WARRIORS」、今もファンの多いシューティングの「NIGHT STRIKER」、こちらは最近の筐体を使っていたが歴史的なアクション「ELEVATOR ACTION」もプレイ可能となっていた。

 また、「ゲームセンターCX」とタイトーのコラボレーション企画として「SPACE INVADERS × CX」の筐体もいくつか出展されていた。これは25周年の時にリリースされた「SPACE INVADER ANNIVERSARY」をベースに様々なアレンジが施されている。プレーヤー側にある4つの基地に“G”、“C”、“C”、“X”がデザインされていたり、ドットで描かれた有野課長がキャラクタとして登場したりする。筐体のあちらこちらにはコラボレーションであることを示した「SPACE INVADERS × CX」のロゴが描かれている。

 さらに、これはプレイするとわかるのだが、ビームを発射すると発射音が有野課長の声で「ピッチューン」だったり、U・F・Oが登場するときの音声が有野課長の「ワウワウ」という音声だったり、有野課長の声が大胆にフィーチャーされていた。

 この特別版の「SPACE INVADERS × CX」が今後プレイできるかどうかは不明だが、もしどこかでプレイする機会に恵まれたらぜひプレイしてみていただきたいと思う。「ゲームセンターCX」の番組のファンなら大ウケ間違いなしだろう。

どこに行っても大人気な有野課長。今回は第10シーズンが10月にスタートする事や、DVD-BOXの発売などの発表も行なわれた クレーンゲームを提供するなどの協力を行なったタイトーを代表して挨拶を行なった石井氏 準々決勝で取る景品が“イカ”ということで石井氏にコツを聞く有野課長。ちなみに「押したり引っかけたり」がコツだとか
準々決勝で取る景品は“イカ”。持ち上げる事が難しいため崩して引っかけたり、押したりするのが有効かもしれない。しかしさすがに勝ち上がってきた強者参加者達は3分という制限時間でばんばん取っていた 準決勝は「チャックスGP」の「SPACE INVADERS×グル~ミ~ぬいぐるみ」。タイトーのこのクレーンゲーム機は縦横に移動させるだけでなく、開店させる事も出来る最新機種。回転させてクレーンを鼻に引っかけるのがコツ 縦軸と横軸をきちんと合わせるために横から景品の位置を確認する参加者それでも中々取る事ができない人もいた。大勢の前でプレイするプレッシャーもあった事だろう
決勝戦での景品はインベーダーや各種ロゴがプリントされたゴルフボール。箱に入ってはいるが、小さくて取りづらい景品のひとつといえる。ところが優勝した“おらたん”さんは崩してからひょいひょいとクレーンでつまみ上げ最終的には11個のゴルフボールを獲得。高い技術を披露した 有野課長と優勝したおらたんさんのツーショット
こちらが賞品の「スペースインベーダー」のテーブル筐体。以前タイトーに聞いた話では、きちんと稼働する筐体はかなり貴重だという話だったが、これもその1台で、同社石井氏によれば「完全に稼働するようにした」とかなり丁寧に調整したようだ。すみずみまで昔のまんまで、ファン垂涎の1台と言える
会場には「ゲームセンターCX」と「スペースインベーダー」のコラボレーション企画として特別仕様の「SPACE INVADER CX」が出展されていた。これがよくできていて、UFOが有野課長になっていたり、発射音が有野課長の発する「ピッチューン」だったり、笑いを誘う内容。25周年の時にリリースされた「SPACE INVADER ANNIVERSARY」をベースに様々なアレンジが施されている
会場に置かれた多数の「SPACE INVADER CX」。整理券を持っている人だけがプレイできた貴重なもの 有野課長も少しだけプレイ。全ての台から自分の「ピッチューン」という発射音が発せられるのを聞き、「うるさいなぁ (笑)」とポツリ このほかにもレトロゲームが出展されており、こちらも整理券を持つ人のみがプレイできた。これは「ELEVATOR ACTION」
名作「DARIUS」。多数の機種に移植されているためプレイした人も多いと思うが、この筐体でプレイした人は少なくなりつつあるかも。初めはこの迫力に心ときめかされたものだった…… そしてこちらもファンの多い「THE NINJA WARRIORS」。音響も優れていて、非常に迫力あるプレイが楽しめた 取材中なのでできなかったが、個人的には非常にプレイしたかった「NIGHT STRIKER」。ゲームに連動して周りが光る筐体。全てのルートをクリアし、隠しキャラまで出したあの日が懐かしい


【スクリーンショット】
「SPACE INVADERS × CX」のスクリーンショット。基地にGCCXと一文字ずつ描かれていたり、有野係長をドット絵で描いたキャラクタなども登場 (「MYSTERY」と書かれている)。こちらは画像だけではお伝えできないがとにかくサウンドが特徴的で、有野課長の声が採用されている


(C)FUJI TELEVISION (C) TAITO CORP.1978,2008

□フジテレビのホームページ
http://www.fujitv.co.jp/
□「ゲームセンターCX」のページ
http://www.fujitv.co.jp/cs/gamecenter/
□「お台場冒険王ファイナル」のページ
http://www.bohken.jp/
□タイトーのページ
http://www.taito.co.jp/
□関連情報
【8月1日】タイトーとラフォーレ原宿、30周年共同企画でスペースインベーダーとコラボ
「スペースインベーダーには流行りのテイストがある」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080801/laforet.htm

(2008年8月25日)

[Reported by 船津稔]



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