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マイクロソフト、北欧神話+SF的テクノロジーを取り込んだ重厚なARPG
「Too Human」先行体験会を開催
会場には開発元Silicon Knightsを率いるDenis Dyack氏が登場

8月2日開催

会場:東京・マイクロソフト本社ビル内特設会場


【Too Human(トゥー ヒューマン)】
8月28日 発売予定(Xbox 360)

価格:6,800円

CEROレーティング:C(15歳以上対象)

 マイクロソフト株式会社は8月2日、Xbox 360「Too Human」の先行体験会を同社本社ビル内の特設会場にて開催した。「Too Human」はカナダのデベロッパーSilicon Knightsが開発するXbox 360専用のアクションRPGで、8月28日の発売が予定されている。価格は6,800円。

 40名のユーザーが招待された体験会の会場には、Silicon Knightsを率いるDennis Dyack(デニス・ダイアック)氏が登場し、北欧神話にSF的なテクノロジーを融合させたという重厚な作品世界をアピールした。


■ 北欧神話をベースに重厚な世界観を持つ本格的アクションRPG「Too Human」
 オーバーテクノロジーな銃と剣を駆使して戦うユニークなアクションシステム

マイクロソフトタイトルの体験会ではおなじみの会場となった、本社ビル内のプレイルーム。今回は40名のユーザーが招かれ、交代でプレイしていた
 「Too Human」は、北欧神話の神々が登場する神話の物語に未来的なサイバースペースを融合させたというユニークな世界観が特徴のアクションRPG。ゲームの舞台は、現在知られる人類の歴史が始まるよりも遙か昔に存在したという超文明社会。古の殺戮機械との長き戦いによって人類は絶滅の危機に瀕していたが、幾人かの人々は高度なサイバネティクスにより人類を超越して「神」となり、殺戮機械との戦いを任務とする組織「アシール」を作り上げていた。プレーヤーはその「神」のひとり「バルドル」となり、かつて生きて戻った者がいないという「ミズガルド」の防壁の向こう側へ遠征の戦いに出る。

 神話がまさに作り上げられようとしている時代をゲームの舞台とする本作は、古代文字「ルーン」によって強化された数多の武具、剣、そしてオーバーテクノロジーな銃器類がゲームシステムの根幹に据えられている。この体験会では20あまりの試遊台が設置され、本作のゲーム性をじっくりと確かめることができた。

会場ではLIVEを通じた「2人CO-OPプレイ」と「シングルプレイ」の両方を体験し、本作の持つゲーム性を確認することができた
 プレーヤーキャラクタは敵を倒し経験値を得て、レベルアップによって成長していく。またゲーム中にドロップする様々な装備やアイテムを身につけて、その能力を強化していくという成長要素は、アクションRPGとしてオーソドックスな構成だ。巨大なボスクラスの敵を撃破すると沢山のアイテムがドロップするなど、トレジャーハンティングの趣も強い。

 そして本作はアクションの操作性が非常にユニークで、剣はトリガーボタンではなく右スティックで操作する。スティックを倒した方向に主人公が剣撃を加えるという仕組みで、敵が近ければ打ち上げるような攻撃が、敵が遠ければダッシュ後に突き刺すといった動きが自動的に発動するというものだ。

 剣を振るだけなら敵のいる方向にスティックを倒し続ければよいのだが、これに銃によるコンボアクションが絡んでおり、アクション性が高められている。基本的なコンボは、まず剣で打ち上げ、敵が宙に舞った瞬間を狙ってトリガーを押して銃を発射、落下をストップさせつつ連続して銃弾を食らわせる、というものだ。

 銃には連射型のものからロケットランチャー的に1発のダメージが大きいものまで幅広く取り揃えられており、装備の選択に応じてプレーヤーの戦い方が縦横に変化する。一般に敵は一度に5から10体以上という多数で出現してくるため、ひとつの敵を時間を掛けて攻略するよりも、多数の敵をまとめて吹き飛ばすような攻撃が効率的なシーンもある。また敵の集団には全体を強化するリーダー的役割の敵もおり、それを優先的に単体攻撃で撃破することで被害を最小化できるなど、戦略性も高い。

ボス戦では回避運動を含めて素早い立ち回りが要求される。背後を取って頭に上れば大ダメージのチャンス
 個々のアクションに対するインタラクションは、右スティックによる剣撃に代表されるとおり半自動化されている反面、インタラクションがやや重たいという印象もあった。格闘ゲーム的なクイックな反応性は薄く、どちらかというと状況に応じた攻撃手段を計画的に使う、という戦術の組み立てに重きを置いたアクションシステムである。

 体験会でプレイできたシーンでは、大型のボスキャラクタとの戦闘も楽しめた。ボスキャラクタは巨大なハンマーを振りかざして襲ってくるので、そのモーションを見てタイミング良くジャンプや横転で回避することが必要だ。隙を見て正面から剣撃を加えたり、距離を取って銃撃を浴びせてもいいが、最大の効果を持つのは「ボスの背中に飛び乗り、姿勢を安定させて頭上から強烈な一撃をお見舞いする」というスペシャルアクションだ。このアクションは、ボスの頭に乗ると左右に振り落とそうとしてくるので、その動きに合わせて逆方向にスティックを入れ続ける必要があり、反射神経が試される。

 会場では2人同時プレイのCO-OPも可能となっており、ボスキャラとの戦闘ではひとりが正面を、もうひとりが背後から攻撃という形を取れば、1人プレイとは比較にならない効率でこれを撃破することができていた。CO-OPプレイは本作の開発当初から「必須要素」としてデザインされたものであるそうなので、ゲームの各所でCO-OPならではのプレイが楽しめるシーンが期待できそうだ。

【会場風景】
体験台ではレベル10から13前後の、ゲーム序盤と思われるシーンのプレイを体験することができた。また会場正面に設置された大型モニターでは、レベル34のハイレベルキャラクタによるダイナミックなプレイが披露されており、強力な武器やスキルを使った別次元の戦闘を見ることができた

イベントの後半では、「Too Human」のプロデューサーを務めるSilicon KnightsのDennis Dyack氏が登場してゲームの特徴を丁寧に説明。本作におけるキャラクタカスタマイズの自由度が非常に高いことをアピールしていた


■ 開発元Silicon Knightsを率いるDennis Dyack氏が登場。ゲームの魅力について語る

「Too Human」のゲーム紹介を行なう、Silicon Knights社長のDennis Dyack氏
 40名あまりの招待ユーザーが「Too Human」のプレイ感覚を確かめる中、会場にイベントに合わせて来日したというSilicon Knightsの社長Dennis Dyack氏が登場した。本作のプロデューサーを務めるDyack氏は「Too Human」の特徴を「本格的なアクションとRPGとの融合に挑戦した作品」と表現した。

 Dyack氏は、戦略性がものをいう敵集団との戦闘や、多彩なアクションが盛り込まれたボス戦などアクション的な側面について語り、またRPGの側面でも「武器や防具は膨大な数が用意されており、サイバネティクスとの組み合わせなどを通じて数百万通りものキャラクタカスタマイズが可能です」と、本作の持つキャラクタの多様性を強調した。同時に行なわれたデモプレイでは、グレードに応じて青や黄に色分けされた武具や、その武具に「ルーン文字」を刻んでカスタマイズするシーンを確認することができた。

 北欧神話をベースにした世界観については、神話に登場する神々が登場し、単なるサイバーパンクSFに終わることなく壮大な物語を表現したこと、そして作品に登場するテクノロジーが人類社会に与えた影響についても注目して欲しいと語った。北欧神話は世界的に人気があり、日本でもファンの多い題材であるだけに、名前のよく知られた神々がどのような形で物語に絡んでくるのか興味深いところだ。

「痛烈な」、「プラチナの」などというプレフィクスのついた武器。このアイテムフォーマットは「DIABLO」シリーズに近い雰囲気を感じた。膨大な種類が登場することになるだろう
 Dyack氏は取材陣からの質問にも答えてくれた。RPG作品として気になるゲームのプレイボリュームについて聞いたところ、Dyack氏はこの点に大きな自信を持っているようで詳しく語ってくれた。

 「最初のプレイではおよそ13時間から15時間でクリアが可能です。しかしキャラクタレベルを最大の50にまで成長させるにはおよそ30時間から40時間が必要です。さらにひとつのキャラクタクラスを完全に極めようと思えば100時間のプレイ時間が必要になるでしょう。さらに本作には5つのクラスがありますので、全てをやりつくすのは大変ですよ」とDyack氏。

 同じステージを繰り返しプレイすることになるのか? という質問には、「そうです。ゲームは複数のステージに分かれており、プレーヤーはクリア後も選択したステージを繰り返しプレイすることができます。ステージはプレイする度に『変化する』ようにデザインされており、敵の配置や敵のAIがプレーヤーのレベルに応じて変化していきます。単に強くなるというわけではなく『変化する』のがポイントです」と語ってくれた。本作では繰り返しプレイすることに対してこだわりのあるゲームデザインが成されているようだ。

 また、LIVEを通じて2人のCO-OPプレイがサポートされる本作では、プレーヤー間でアイテムをやりとりすることも可能であるそうだ。膨大な数が用意されている武器や防具をコレクションしていく上では、たくさんのプレーヤーと協力して効率よく冒険を進めることが大事になってくるだろう。なお、プレーヤー同士の戦闘はなく、プレイ形態は協力のみになる。競争的なプレイをサポートする機能としてはオンラインランキングが存在するとのことだ。

 最後にDyack氏は、「『Too Human』は我々が考え得る最高のゲームに仕上がったと自負しています。プレーヤーの皆さんからのご意見ご感想をお待ちしておりますので、気兼ねなくフィードバックしてください」と挨拶した。

 壮大な世界観にユニークなアクションシステムを取り入れた「Too Human」は8月28日に発売される。それに先行してXbox LIVE上で体験版の配信が8月4日からゴールドメンバーシップ向けに開始されたので(シルバーメンバーシップには8月11日より)、興味のあるユーザーは是非一度プレイしてみて欲しい。

【会場風景】
イベントの最後には北欧神話にちなんだ書籍や「Too Human」グッズが当たる抽選会が行なわれ、Dennis Dyack氏がみずから当選者にプレゼントを進呈。その後も即席のサイン会を開くなど、ファンサービスに精力的なDyack氏であった

【スクリーンショット】
アクションとRPGを北欧神話ベースのサイバーパンクSFとして融合させたXbox 360専用タイトル「Too Human」は8月28日に発売される。今回の体験会の情報から、膨大なプレイボリュームを期待できそうだ


Too Human is a trademark of Silicon Knights, Inc., with registrations pending around the world. All rights reserved. (C)2008 Microsoft Corporation. All Rights Reserved. Microsoft, the Microsoft Game Studios logo, Xbox, Xbox360, the Xbox logos, Xbox LIVE and the Xbox LIVE Logo are either registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the United States and /or other countries.

□Xbox 360のホームページ
http://www.xbox.com/ja-JP/
□「Too Human」の製品情報ページ
http://www.xbox.com/ja-JP/games/splash/t/toohuman/
□関連情報
【6月6日】マイクロソフト、Xbox 360「Too Human」
「スペシャルアーマーセット」がもらえる初回限定版も発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080606/th.htm
【5月23日】マイクロソフト、Xbox 360「Too Human」発売決定
北欧神話とサイバーパンクを融合したアクションアドベンチャー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080523/th.htm
【2月20日】Game Developers Conference 2008現地レポート
名作「エターナルダークネス」から約6年
アクションRPG大作「Too Human」プレスデモ開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080220/thm.htm
【2007年7月11日】Electronic Entertainment Expo 2007現地レポート
Microsoft Media Briefing
スクリーンショット集 ~First Party Games~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070711/msfp.htm

(2008年8月4日)

[Reported by 佐藤カフジ]



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