【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

キャラクタやシステムなどを徹底紹介
日本一ソフトウェア、PSP「インフィニットループ ~古城が見せた夢~」

7月24日 発売

価格:5,040円

パッケージ画像
 株式会社日本一ソフトウェアは、プレイステーション・ポータブル用ミステリアスファンタジーアドベンチャー「インフィニットループ ~古城が見せた夢~」の最新情報を公開した。7月24日発売予定で、価格は5,040円。

 PSP「インフィニットループ ~古城が見せた夢~」は、王族社会と古城をモチーフにしたテキストアドベンチャーゲーム。舞台は、中世ヨーロッパを彷彿とさせる小さな王国。プレーヤーは死神によって幽霊にされた王子となり、城内の登場人物に降りかかる悲劇の末路を回避させるべく知恵を巡らせる。悲劇を回避するには、王子が登場人物の背後に憑依して状況を確認し、特定の人物に適切な夢を見せることが必要になる。失敗すると、時間がループして王子が死亡した直後に戻ってしまう。真のエンディングを見るためには、いくつもある時間ループの壁を乗り越えていかなければならない。

 「いつ、誰に憑依するか」、「誰にどんな夢を見せればいいのか」、「夢のキーワードはどこで手に入るか」など、テキストを読んで選択肢を選んでいくだけの一般的なアドベンチャーゲームとは異なるプレイスタイル。今回は、冒頭のあらすじ、登場キャラクタ、夢システム、ループ打開の流れ、タイムテーブル、データベースといった新要素をまとめてご紹介しよう。


■ 冒頭のあらすじ

 古き堅牢な城を中心とした辺境の国「リゼーブルグ王国」。蛮勇で名を轟かせた時代は過ぎ、今は農業や商業が盛んな国として、平穏な日々が続いていた。過日、国王の崩御により国葬が執り行なわれたが、悲観する国民はいなかった。国王には、国民に慕われていた世継ぎの王子がいたからだ。既に隣国の姫君を婚約者として迎え入れており、王位継承後に婚儀も行なわれると考えられていた。

 しかし、そんな矢先、城内で死者が出る――

 原因不明の突然死。外傷はなく、遺体は皆一様に恐怖で引きつったような表情をしていた。その後も数人が突然死による死を迎え、国には流行り病の噂が広がっていった。

 この病に違和感を持った王子は原因調査に立ち上がるが、何ひとつ手がかりが得られず、時だけが過ぎていく。その間も犠牲者は増え続け、城に勤める者の大半が逃げるように辞めていった。そしていよいよとなった王位継承の儀の前夜。儀式の準備に慌しい城内。親族や婚約者、来賓との挨拶を終えた王子は自室にいた。

 ……突然のノックと、背後に感じる不穏。ドアを開けると、そこには漆黒に染まる死神の姿があった。その怪しい輝きを持つ瞳を見た瞬間――王子は、死んだ。

 気が付くと、王子は幽霊となり、倒れている自分を見下ろしていた。そこには死神の姿はなく、代わって部屋を訪れたメイドが驚愕の声を上げていた。王子は自分の意思とは無関係に、メイドの背後に憑依してしまう。発見者となったメイドは、政治を担う宰相に状況を知らせるため、衛兵に連れられていった。

 翌日、王子は己が死に悲観に暮れる城内の状況を、メイドが行く先々で背後から見聞きすることになる。そして、メイドが掃除をするために偶然入った占い小屋で、王子は自分の存在を認識できる占い師の言葉を聞く。どうやら死神に会い、命を落としたものの、幽霊となったのは王子のみであり、王子がそのような状況に置かれているのは何か意味があるのかもしれないらしい。

 王子はその後もメイドと行動を共有し、慕ってくれていた妹姫や婚約者の深い悲しみ、王子の死による城内外の動揺の様子を知る。そして4日目の夜を迎えたとき、王子の婚約者が服毒死してしまう。王子は悲劇のショックからか、深い闇に落ちていった。

 ……気が付くと王子は、自分の遺体を見下ろしていた。その光景は死神と出会い、幽霊となった直後のものだった。同じ時間を繰り返すようになった王子は、2度目に会った占い師に、他人に憑依する方法と憑依した人物に意図した夢を見せられることを教わる。そして王子は4日後に起こるであろう婚約者の死を思い止まらせるため、城内の人物に憑依して干渉することになる。

 その悲劇を回避した後も、次なる悲劇が待っていることも知らずに……。

原因不明の突然死。その災厄は、プレーヤーたる王子の身にも降りかかる。占い師のアドバイスに従い、城内の人物に憑依し置かれている状況を確認。表示した人物に意図した夢を見せることで、最悪の結末を逃れるのだ



■ キャラクタ

【メアリ】
(CV:香坂 夏希)
【ジミー】
(CV:里見 圭一郎)
【ペリテ】
(CV:窪田 吾朗)
玉の輿が夢だったが、王子の婚約者出現に断念。別の職を探そうと思ったが、流行り病の騒動でメイドが減って忙しくなり逃げ遅れる。アイシャを残して去ることができない義理堅い一面もある。本人は頭脳派のつもりだが、失敗も多い。主に宰相や来賓の対応を担当 本名はジェイムズ。31歳。小さい頃から城の周りの仕事をしており、王族に仕えることを信念としている。学はあまり無い。王国の一大事、ヴィーネやセレスティアのためならば命を捨てられると思っている。その性格が仇となり、ネルズに良いように扱われるところがある 政治と距離を置いている王国の司祭。73歳。昨今のこの国の状況や、王子の死も、神からの試練と考えている。多くの人が彼に相談に来る。また、司祭のくせに怖がりの一面もある

【ルケス】
(CV:川村 拓央)
【ドレン】
(CV:藤本 隆行)
商売敵が消えた王国の現状をチャンスと考えるチャレンジャー。44歳。王国の現状は良くないが、流行り病など噂に過ぎないと決め付け、事件がひと段落したときには、王国の商い窓口を全て掌握しようと動いている。仕事一筋で家族に逃げられている。嫁と一人娘がいたが、仕事が終わったら、もう一度会いに行こうと考えている 10年以上地下牢に閉じ込められて、忘れ去られていた。52歳。宰相ネルズの政敵であり、彼に負けた経緯がある。長い月日によって、恨みがつのっている。処刑されたと思われていたが、生き残っていた。自身に何が起きたのかは語ろうとしない。牢獄の日々が彼の口を閉ざしてしまっている



■ 夢システム

 本作の1日は、朝、昼、夜といった3つのサイクルを基本として進行する(一部例外あり)。夜を越える時点で憑依している人物に対して、それまでのシナリオ中で得られたキーワードから選択して夢を見せることになる。正しい対象人物に適切な夢を見せることが、ループを打開するための大きな要素になるという。時間は、王子が憑依している人物の会話が終了(もしくは独白が終了)するとともに経過していく。

シナリオを進めると、夢システムに必要な“キーワード”を取得することがある。これをもとに、憑依した人物に見せたい夢を選択。適切な人物に夢を見せることができれば、その夢に対してリアクションがある
一日の基本サイクルは朝、昼、夜。各サイクルで体験できる会話は1回ずつで、朝のうちに複数の人物に憑依するといったことは不可能。夢は、次の日に入る前、すなわち“夜”のパートが終わった後に憑依した人物に対して見せることが可能



■ ループ打開の流れ

 幽霊となった王子は、特定日数経過後に発生する悲劇の末路を回避し、時間がループしないように行動しなければならない。そのためには、本作オリジナルシステムである「憑依」と「夢」を上手く利用して、登場人物に悲劇が起こらないように働きかける必要がある。ここでは、ループ打開の一例を解説する。

 まず必要なのは、登場人物の背後を「憑依」で渡り歩き、状況を確認すること。王子は憑依した人物の背後から、その会話や独白を確認でき、会話中はその相手に憑依対象を変更することもできる。誰についていくかによって、その後に会う人物や得られる情報が変化。後に起こる悲劇を回避する手がかりを見つけるためには、悲劇に関わる人物に憑依しておくといいかもしれない。ただし、それが悲劇の当事者だけとは限らない。

幽霊となった王子は、登場人物に憑依して背後から情報を聞くことが可能。憑依中の人物が会話しているときは、その相手に憑依対象を変更できるようになる


 前述のとおり、一日は朝、昼、夜にわかれており、それぞれのターンで数回の会話や独白がある(まれに無いときもある)。日付をまたぐ深夜には、憑依中の人物に対して夢キーワードから選択して夢を見せることが可能。夢キーワードは、人物や場所などさまざまだが、キーワードはすべてシナリオ中で確認して収集しなければならない。いつ、どこで、誰と会ったときにキーワードが得られる。これを探しておくことが、とても重要になってくる。適切な人物に正しい夢を見せられれば、それをきっかけに人物が行動を開始してくれる。

夢システムで使えるキーワードはストーリー中に収集することになる。深夜になったら、憑依中の人物に取得したキーワードを選択して夢を見せる。適切な人物に正しい夢を見せればリアクションが起こる


 憑依による渡り歩きと、夢を見せる。これを繰り返すことでループポイントを打開するのが本作の基本。特定日数まで憑依と夢での干渉を行ない、そのときまでに正しく夢を見せられていれば悲劇は起こらず、時間がループすることもなく、無事に次の日付に進むことができる。

 ここで注意すべき点は、ループするポイントが1カ所だけではないということ。悲劇を回避した後も次の悲劇が王子を待っており、これを回避できなければ時間がループして冒頭の場面に戻ってしまう。ただし、一度回避した悲劇は起こらないため、解決済みのシナリオで再度ループすることはない。

悲劇に関係しそうな人物に憑依するのが基本パターン。多彩なキーワードから、適したものを選んで夢を見せる。特定日数までに悲劇を回避できれば、ループに陥ることなく次の日を迎えられるようになる



■ タイムテーブル

 「憑依システム」を有効活用するためには、深夜までに誰に憑依しておきたいかを考えて、どの人物の背後に憑依して渡り歩けば、目的の人物に憑依できるかを逆算的に考えるといい。そのために役立つのが、ここで紹介する「タイムテーブル」だ。

 タイムテーブルには、王子が憑依して確認できた人物の行動「いつ」、「どこにいて」、「次にどこへ向かったか」が、それぞれ記録されていく。記録は時間がループした後も残るため、ループ後に前回と別ルートで憑依していけば、タイムテーブルがどんどん埋まっていく。これをチェックすれば、次回のループ後にその後の展開を先読みして憑依対象を決めやすくなる。

 また、一度確認したシナリオはタイムテーブルから一気にイベントスキップすることが可能になる。エンディング直前のループに引っかかり冒頭に戻ったからといって、最初からまたエンディングに向かう必要はない。ただし、スキップ先に指定できるのは、そのときに憑依している人物のイベントが発生しているシーンのみとなる。

一度読み進めてタイムテーブルに登録されたイベントは、それぞれタイムテーブルから一気にジャンプできるようになる。ただし、ジャンプ先に指定できるイベントは憑依中の人物のものに限られる



■ データベース

 ストーリーの進行中、夢キーワードとは別に、貴族社会に関連する用語や単語が登場すると、自動的に「データベース」に登録されていく。

 データベースには、わかりにくい用語の意味や詳細内容が記されており、読み進めるごとに貴族社会についての知識を深めることができる。データベースは全200種類。取得したデータベースは、ゲーム中いつでも確認が可能となっている。

データベースはゲーム中いつでも参照可能。全200項目は読み応えバツグンで雑学ファンにもオススメの内容



【キャラクタアニメーション】
セレスティア(驚き)

ネルズ(怒り)

ルケス(動揺)

メアリ(笑み)

【スクリーンショット】


(C)2008 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
※画面は開発中のものです。

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://nippon1.jp/index.html
□インターネットラジオステーション<音泉>日本一ソフトウェアのホームページ
http://nippon1.jp/index.html
□「インフィニットループ ~古城が見せた夢~」のホームページ
http://nippon1.jp/consumer/infiniteloop/
□関連情報
【4月18日】“憑依”と“ループ”を活用して謎を解くアドベンチャーゲーム
日本一ソフトウェア、PSP「インフィニットループ ~古城が見せた夢~」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080418/loop.htm

(2008年7月12日)

[Reported by 豊臣和孝]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.