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会場:バンダイナムコゲームス本社
2008年度は、8月7日にXbox 360向けに発売を予定している「テイルズ オブ ヴェスペリア」を皮切りに、第4四半期にニンテンドーDS向けに「テイルズ オブ ハーツ」、2009年第1四半期にPSP向けに「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2」をリリースする。2009年度はWii向けにタイトルが開発中であることも公開され、また、「テイルズ オブ ジ アビス」が、MBSほかで10月よりアニメ化(全26話予定)されることも明らかにされた。 冒頭挨拶に立った同社取締役社長である石川祝男氏は「今年の新卒者面接で、『テイルズ オブ』をプレイして弊社を志望したという志望者と数人面接を行なうことがあった。このシリーズはもう13年になるが、改めて思い知らされた」と、「テイルズ オブ」シリーズの成長ぶりをアピールした。
続いて、同社第2プロダクション ゼネラルマネージャーである吉積 信氏が登壇。2008年度ラインナップの概要と、周辺情報の告知を行なった。まず、前述の通りのスケジュールで、3本の新作をリリース。さらに、2009年度にマザーシップタイトル(『テイルズ オブ ファンタジア』から始まるシリーズの基幹タイトル)として、Wiiをプラットフォームにタイトルの開発が進行していることも口にした。Wii向けとしては、先日発売された「テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-」に続いて2作目となる。
■ Xbox 360同梱版「プレミアムパック」の中身を公開「TOV」
マイクロソフト株式会社から37,800円で8月7日に数量限定発売される「『TOV』プレミアムパック」の中身も公開された。「TOV」のソフトと、オリジナルフェイスプレート、収録台本のレプリカがXbox 360本体とセットされているが、仕上がりは順調のようで、内箱も公開された。
また、「TOV」予約特典となる「テイルズチャンネルDVD -ヴェスペリアチャンネル編-」の中身も紹介された。気になるところとしては、完成した本編をテーマにした出演声優陣による「名場面座談」や、スーパーコンボ満載の「スーパープレイ集」、そして主人公・ユーリ役の鳥海浩輔氏が実際に開発現場に潜入し、その模様をレポートする「ラピードと冒険する未来研究所」といったコンテンツだろう。
メディアミックス関連では、BONNY PINKさんの手によるテーマソング「鐘を鳴らして」(DVD付き初回限定版)のCDが「TOV」発売日前日の8月6日に発売される。DVDには、「TOV」オリジナルバージョンの映像も収録。さらに、「TOV」オリジナルサウンドトラックも8月20日に発売される。 郷田氏からは、「まだ確実に決まったわけではないですが、発売日の近くに、BONNY PINKさんと発売記念イベントをどこかで行なおうと考えています」と告知があった。
続いてゲストとして、鳥海氏と、エステル役の中原麻衣さんが登壇。鳥海氏は、ユーリに関して「自分としては演技がやりやすかった」という。また、中原さんも「キャラクタのイメージを伝えていただいて、“こんな演技を要求されているのかな”と考えて演じました」とスムーズにキャラクタにとけ込めたようだ。樋口氏はオーディションでの2人の様子に関して、「自由に演じてもらって、演技もうまく、1発で気に入った」と絶賛。収録は、最近のシリーズの傾向ともいえるが、会話シーンなどはなるべく声優陣を集めて同録で行なわれ、「ゲームの収録は通常1人で録音することが多いが、この現場ではみんなで集まって収録できたのはやはり楽しかったですね(鳥海氏)」という。この雰囲気がどうゲームに影響を与えているのかが楽しみなところだろう。
(C)藤島康介 (C)2008 NBGI ■ 3Dと2Dの新たな挑戦!? 「TOH」
「新たな挑戦」をテーマに掲げる「TOH」。その新たな試みは、従来のプロダクションI.Gによるアニメーションムービー(Animation Edition)に加え、「白組」による3DCGムービーも採用。どちらも楽しめるように独立した形式になっているという。キャラクタデザインもこの3Dムービーを意識した等身の高いものになっている。2Dアニメーションに慣れたファンに、3Dビジュアルムービーがどう受け入れられるのかが興味深い。
「TOH」は空中でのコンボを実現した「AR-LMBS」を引き継ぎ、バトルフィールドが上方向へと移動するところは健在のようだ。これ以上の具体的なところは今後の情報をお待ちいただきたいが、馬場氏によれば、「特定の条件で特定の仲間と……」といったなんらかの仕掛けがあるようだ。会場で流された映像を見る限り、浮かせ技から空中での秘奥義へとコンビネーションが継続し、さらに別キャラクタによる攻撃が続くといった流れになっているようだったが……。
本作のテーマソングは、「TOD」の「夢であるように」以来となる「DEEN」が手がける「永遠の明日」。この作品のために、ファンの間で名曲と謳われる「夢であるように」を超えるものを……という意気込みで新たに書き起こされたナンバーだという。
(C)いのまたむつみ (C)2008 NBGI ■ ボリュームアップはもちろん、「TOV」から早くもユーリが参加「TOW RM2」
本作のプロデューサーである大舘隆司氏によれば、歴代シリーズから前作の19人に加え、新たに31人=計50人の「テイルズ オブ」キャラクタが登場するという。プレーヤーキャラクタとしては実は49人+1人ということらしく、「この1人というのは“あのキャラが出るならこのキャラも一緒に登場しないとおかしいでしょう”というキャラクタです」とは大舘氏の弁。これだけでも「あの作品のあのキャラじゃないの?」と考えてしまうのだが、詳細はいかに? また、前作の非戦闘キャラに関しては、今作ではバトル要員として再登場するという。
また、演出面では、秘奥義の発動シーンにおいてカットインの演出も大幅に強化。再現度も格段に向上しているという。
(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)NBGI ■ メディアミックスも次々に 「TOA」がアニメ化!
また、シリーズ10周年記念作品となった「テイルズ オブ ジ アビス」がアニメ化され、10月よりMBS、CBC、TOKYO MX、そしてBS11 デジタルで放映される。監督はこだま兼嗣氏、制作はサンライズ、バンダイビジュアル、バンダイナムコゲームス、MBSとなっている。こだま監督によれば、全26話予定で、すでにシナリオはほぼ完成しているとのことだ。
本発表会のラストのゲストとして登壇したのは、「テイルズ オブ」シリーズのキャラクタデザイナーとして長年活躍してきた藤島康介氏。「TOA」のアニメ化に関して、「ナムコとバンダイが一緒になるなんて、以前はまったく予想もしていなかったのに……。『ガンダム』を見て育った自分には、サンライズさんの手で自分のキャラクタをアニメ化してもらえることがうれしい」と喜んでいた。
最後に、藤島氏は7月7日が誕生日ということで、鳥海氏と中原さんがケーキをステージ上に運び込むと、藤島氏はロウソクを一気に吹き消し、「こうして祝ってもらえるなんて、今日はここに来てよかったと思いました」と一言。これで発表会の幕は閉じた。
(C)NBGI/サンライズ・バンダイビジュアル・MBS Original Character Disign (C)藤島康介
□バンダイナムコゲームスのホームページ (2008年7月7日) [Reported by 佐伯憲司]
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