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5月16日で正式サービス開始より6周年を迎えた「FF XI」。今回は「おめでとうヴァナ・ディール! ありがとうヴァナ・ディール!」と6周年をお祝いしつつ、記念イベント「モグボナンザ」に取り組んでいこう。 購入前に今一度確認しておきたい“当選の方式”をまとめたり、実際に倉庫キャラを「モグボナンザ」に参加可能なレベル5に育ててみたりと“今からでも間に合う「モグボナンザ」への取り組み”などをまとめてみた。すでに「モグボナンザ」をチェック・購入済みの方も、まだの方も、ぜひご覧頂きたい。
また、後半では、「第8回 ヴァナ・ディール国勢調査」のデータの注目ポイントや、おまけとして「リトレース」、「リコール(パシュ・メリファ・ジャグ)」、「だいじなもの:加工された棒切れ」の入手についてもまとめてみた。
「モグボナンザ」に関する話題が初めて登場したのは、昨年の11月に開催された「FF XI アルタナ祭りin大阪」でのこと。運営チーム グローバルオンラインプロデューサーであるSage Sundi氏から「宝くじ」というものを検討していると、MCを勤めた望月氏、プロデューサーの田中弘道氏を交えて、以下のような会話がされた。 ~「FF XI アルタナ祭りin大阪」より抜粋~
--MC:欲しいですねー! Sage Sundi氏:現実の世界での宝くじで3億円当てようということと、まったく同じだと思いますので。そういう可能性はあってもいいんじゃないかと。なかなか配布しにくいアイテムもあるんですよ。そういうものも含めて渡していったりとか、残念賞でスペシャルバトルフィールドのオーブがもらえたりとか。そんなのを考えています。 田中氏:現実の世界もそうでしょうけど、年がら年中宝くじをやっていると、たぶん高額なものって出しにくくなるんだと思うんですけど。まぁ、頻度は少し落としたりしながらも定期的にお祭りとしてやっていこうと思います。 Sage Sundi氏はこのイベント終了時のあいさつで、スペシャルタスクチームとして不正行為者を捕まえたりといった話題をすることが多いが、楽しいヴァナ・ディールを作っていく企画もがんばっていきたい、と語っていた。確かにSage Sundi氏は、スペシャルタスクチームの顔としてSTTの活動である不正行為者取り締まりのイメージが強いが、お祭りイベントである「モグボナンザ」を6周年記念として実現できたことを、ユーザー以上に喜んでいることだろう。 また、「宝くじ」のアイデア自体は3、4年前から出ていて暖められてきたという話もあった。「モグボナンザ」は6周年を記念するお祭りの目玉として、念願の登場というわけだ。6周年だけでなく、このあたりにも1ユーザーとしてお祝いの言葉を贈りたい。 抜粋した範囲の田中氏の発言にもあるとおり、「モグボナンザ」は定期的に開催していきたいという意向を明らかにしている。今回は6周年記念であり、かつ“記念すべき第1回目”と銘打っており、めいっぱいの賞品を出血大サービスしているということだが、第2回以降に賞品の規模が変わるとしても、開催されるだけで嬉しい。今後にも期待していきたいところだ。
今回の当選賞品には“スペシャルバトルフィールドのオーブ”はないものの、今後の「モグボナンザ」の参加賞として挑戦権をもらえて、勝利できたらなんらかのご褒美をもらえる、なんていう2段構えの仕組みになったりしてくれると嬉しいところだ。
まだ記念すべき第1回の結果すら出ていないというのに、先々への夢が広がってしまった。続いては、今回のレギュレーションや購入方法、購入の前にひとまず考えておきたいポイントを洗っていこう。
・1個の価格:1,000ギル
・当せん条件は、以下のとおり
・モーグリの販売員「Bonanza Moogle」の場所
すでに公式サイトの告知ページで賞品を確認している方も多いかと思うが、賞品はきわめて豪華なラインナップだ。1等では、「1億ギル」という破格の賞金のほか、「リディル」や「クラーケンクラブ」、免罪装備からエインヘリヤルやサルベージで取得できるレアアイテムなどがずらりと並ぶ。見事に当選すれば賞品の中からひとつを選んで取得できる。 サービス開始の記念日である5月16日より販売が開始されているので、筆者もさっそく足を運んでみた。上記に記したように、三国の港や、ジュノ、アトルガンからもアクセスできるチョコボサーキットにいるノマドモーグリ「Bonanza Moogle」から購入可能だ。筆者が見に行ったときには既に何人もの冒険者が集まっていた。
ここで、当選番号の方式を詳しく記述しておこう。当選番号については、各等毎に別の番号が抽選される。
1等:5桁の当選番号 というように、5つの当選番号が発表される。現実の宝くじと同様の方式だ。この中で唯一狙って当てることができるのは、5等でもらえる「ミラテテ様言行録」。「ミラテテ様言行録」は使用すると750~1,500程度の経験値を取得できるアイテムで、いわば参加賞的な存在。だが、買い方のポイントがある。
5等は下1桁1個だけが一致すればいいので、10個まで購入できるボナンザマーブルの下1桁を、0~9まで1つずつバラけさせるという買い方をすれば、確実に1つもらえる。また、4等においては当選条件が2桁の数字との一致なので、下1桁をバラけさせることで、数字のうちひとつは100%確定し、下2桁目だけの話になる。確率は10分の1だ。というわけで、“下一桁目はバラ買い”が冒険者にできる最善の買い方となるだろう。
また、プレゼントとして調度品の「冒険者感謝状」などの記念品をもらえるのだが、今年はそれに加えて5周年記念アイテムだった「アニバーサリリング」がもらえるようになった。アニバーサリリングは使用すると、経験値に+100%、つまり2倍になるという経験値ボーナスアイテムの最上位にあたるアイテムだ。レベルアップを大きく助けてくれる非常に嬉しいアイテムなので、取り逃さないようにしたい。 さて、ここから話を戻して、よりアグレッシブに「モグボナンザ」に挑んでいこう。というのも、「モグボナンザ」に参加するボナンザマーブルの購入レギュレーションは、「レベル5以上のキャラクター1人につき、10個まで」だ。つまり、レベル5にすれば倉庫キャラでも購入できるのだ。レベル5までに必要な経験値は、
レベル1~2 500 となる。合計すると3,500だが、「アニバーサリリング」を利用すれば、半分の1,750で済む。わずか数十分で到達できるボリュームだ。
昨年に導入されたシグネットの強化効果も見逃せない。ヒーリングによるTP減少がなくなり、防御力と回避率へのボーナスも加わる。よほどの無茶をしない限り、安全に戦っていける。実際のところ、ゆったりとプレイしても1時間もかからず、集中して行なえば30分以下でレベル5に到達できた。実際のところ倒しやすい丁度いい強さの敵を18匹も倒せば完了であり、事前に想像していたよりはるかに楽だった。 周囲には、同じように考えて倉庫キャラを育てていると思われる低レベルのキャラクタが多く行き交っていた。また、移動途中らしき高レベルの冒険者が俗に言う辻ケアルをしてあげて、互いにエモートを交わしている様子もみられた。セカンドキャラクタなどを育てた人や、最近プレイを開始した人にとってはそうでもないかもしれないが、新規状態のまっさらなキャラクタを育てるというのはとても懐かしい。筆者の場合だとサービス開始当初以来のことだった。 当時と違って現在はシグネットの強化効果やアニバーサリリングの効果があるし、自身も冒険の知識を身につけている。また、新しいジョブを育てるときにレベル1からプレイもしている。それでもメインキャラクタとはちょっと違う新鮮さがあって、プレイ開始当初をいろいろと思い出した。最初はわけもわからず遠くを目指したりしたな、とか、はじめて他の人からケアルされたとき、すごく嬉しかったな、などなど。「……あぁ、このプレイ初期のころを思い出すことこそが、本当の6周年記念なのかもしれないな。」なんて、思ってみたりしたのだった。
購入時の注意として、ボナンザマーブルはアイテム欄に1つずつ収まる。つまり、10個購入するならアイテム10個分の空きが必要だ。スタック可にして欲しかったところだが、それぞれにユーザーが指定する数字のデータが加わっているため難しかったのだろう。このあたりは次回以降に改良を望みたいところだ。
また、ボナンザマーブルは1個1,000ギルなので、10個買うなら1万ギルとそれなりの出費になる。大量に倉庫キャラクタを育ててボナンザマーブルを大量購入、結果として外れると涙するほかないという結果になるので、あまり無理をしないようにしたい。
また既存の項目にも、全ワールドでのマートキャップの存在数や、踊り子・学者の新エキストラジョブ取得状況など、興味深いデータが加わっている。特にマートキャップの取得は、マートと対決するクエスト「星の輝きを手に」を15ものジョブでクリアしなければならない。6,500人以上もの人が取得していた事実には驚かされた。 いずれのデータも「FF XI」全体の変化、そしてトレンドがみえてくるものとして面白いが、最も大きく変化しているのは「ホームポイント設定エリアランキング」だろうか。昨年に1位だったアトルガン白門が3位にランクダウンし、三国のエリアが上位に上がってきた。本連載でも伝えてきたが、アトルガン白門、そして水晶大戦時代の拠点である所属国に移動しやすく、アウトポストテレポも利用できる三国はホームポイントに設定する拠点として非常に便利だ。 ただ、最近では水晶大戦時代へと移動できる魔法、「リトレース」や「リコール(パシュ・メリファ・ジャグ)」が登場したこともあり、アトルガン白門を中心にした移動が復権してきている様子も感じられる。 これら魔法の登場以来、アトルガン白門では「リトレース」や「リコール」をお願いする内容のシャウト、いわゆるテレポタクシーの最新版と言える依頼の声が見かけられるようになった。アトルガン白門をホームポイントとして、ジュノや現代の三国へはアルザビと白門にいるタルタル兄弟のワープを使い、水晶大戦時代には移動魔法をお願いするというスタンスだろう。「アトルガンの秘宝」のコンテンツやパーティーでのレベル上げ、メリットポイント稼ぎを重視している場合に多そうだ。 ハイエンドな方面ではやはりレリックの強化段階が興味深い。昨年のデータに比べて約1年で最終段階に到達している数が1,000以上増えたというのは驚異的な数字だ。競売所のアイテムの出品状況においても、低コストで作成でき性能のいい調度品の「バウー」がさっそくランクインし、スニーク効果の新忍術「物見の術」の登場により、サイレントオイルが大きくランクダウンしているあたり、トレンドの変化が見て取れる。
その一方で、最近ではオンラインゲームのIDやパスワードを狙うコンピュータウィルスの被害が拡大しており、「FF XI」ユーザーもその脅威の対象になっている。ひとつに、厳しく取り締まられて身動きが取れなくなりつつある不正行為利用者が、より過激な手法に及んだという憶測が持てるが、逆を言えばそれは、法に触れるほどの行為に手を伸ばすほど道が塞がれているということ。これを消し去れば、手が無くなり消えていくかもしれない。もちろん、その後にまた新たな手法を模索していくことも考えられるのだが、そのときにもまた一歩ずつ着実に芽を潰していくことが大事だ。決して屈してはならない。
不正アクセスについては、対応ポリシーも一新されて被害の救済も以前より改善されたが、一般のサイトの改ざんなども相次いでおり、ウィルス対策ソフトの導入はもちろんのこと、より専門的な知識で自衛手段を高める必要も出てきている。被害に遭わないようより深く注意を払っていただきたく思う。6周年記念の回にしては重い話題ではあるが、ヴァナ・ディールが6年続き、そしてこれからも発展していく上で、これは大事なことだ。
まずは黒魔法の「リトレース」。対象の冒険者を、水晶大戦時代の所属国へと送る非常に便利な移動魔法だ。「第8回 ヴァナ・ディール国勢調査」の内容でも触れたように、テレポタクシー的にも頼られる需要のある魔法となっている。 「リトレース」入手への道は、過去のウィンダス水の区にある鼻の院から始まる。院長であるヨランオランによれば、ヤグードに魔法図書館から借りていた「革張りの希覯書」をヤグードに奪われてしまったという。書はおそらく「ギデアス」に持ち去られたと推測されるのだが、大きな戦いの引き金になってしまう恐れもあり、この時代のギデアスに入り込むわけにはいかない。冒険者はこの難問に挑むことになるが……。 入ってはならない場所に持ち去られた本を取り返すという難しい問題だが、冒険者だから可能な方法で解決できる。ただ、このクエスト自体は難度は高くないものの、行き先のヒントが少ない。いくつかポイントを書くと、冒険者ならではのやり方で本を取り返しにいくときは、獣人ミスリル貨を用意しておくと二度手間にならずに済むということ。また、ヤグードが使役している獣の品を探すなら、ヤグード教団軍の拠点に行ってみるのがいいかもしれない。
続いては、白魔法の「リコール(パシュ・メリファ・ジャグ)」。こちらも水晶大戦時代の獣人拠点のそばにあるテレポイントへと移動できるという、リトレース同様に便利な移動魔法だ。3箇所のテレポイントに対応した3つの魔法があり、その入手先もまた3箇所。「エルディーム古墳」、「ガルレージュ要塞」、「クロウラーの巣」になる。 テレポ系統の魔法といえば、過去も現代も黒いローブを着込んだサンドリア大聖堂の修道士だ。3箇所の基地で彼らの悩みを聞いてあげることになる。このクエスト自体も難易度は高くなく、高レベルの冒険者ならソロで行なえるものだ。ただ、クエストを受ける条件として、カンパニエの勲章をある程度もらっていることが必須になっている。
最後は、クエストではないが過去のジャグナー森林の行き来を楽にできる「だいじなもの:加工された棒切れ」の入手について。これは、ジャグナー森林を分断している獣人血盟軍が仕掛けた門を開閉するために必要な物だ。「アトルガンの秘宝」でゼオルム火山のGates of Halvungを開閉するためのだいじなものと近い位置づけのアイテムだ。
まずは、ジャグナー森林を分断している門を調べてみる。一度目には「門は固く閉ざされている。」と出るだけだが、もう一度よく調べてみよう。大事なのは、このチェックをしたあとエリア移動をしないようにして「だいじなもの:加工された棒切れ」を探すところ。加工された棒切れは、ジャグナー森林のマップ南西に点在する物見台を見ていくと見つけられる。ただ、オークが持ち運んでいるためか、移動してしまうようだ。カンパニエバトルに参戦したときのついでなどに、根気よく探すのがオススメだ。入手後は門の開閉が可能になり、ジャグナー森林を周辺エリアを迂回せずに通れるようになる。
今回は、6周年記念イベントの「モグボナンザ」を中心にお届けした。メインキャラで参加することはもちろんのこと、アニバーサリリングのおかげでレベル1の倉庫キャラでもそれほど時間がかからずに、ボナンザマーブルを購入できるレベル5に到達できる。本稿掲載時からでも十分に間に合うはずなので、チャレンジしてみてはいかがだろうか。 今回の締めくくりとして最後に、「6周年おめでとう。そして、ありがとう!」というお祝いとお礼の言葉を贈りたい。ヴァナ・ディールは6年の間に様々に発展し、時に問題を乗り越え、今も育ち続けている。6年ともなるとそうした歴史があって、そしてそこには、たくさんの人の思いが積み重ねられてきたことと思う。
5周年の時点でも十分に感じられたことだが、6年ともなるとオンラインゲームとして熟成し、各所が磨かれていて、快適に楽しめる安定感がある。長く親しんでいる人にとっては、安心してつきあえる、コミュニケーションを含めたホームグラウンドになっていることだろう。そしてその魅力の上にはこれからも、新しい遊びや冒険が広がっていくことだろう。どの瞬間も楽しさに満ちているように、期待と応援をしていきたい。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2008年5月23日) [Reported by 山村智美 / Pomm]
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