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今回のアップデートでは、全8話で構成されるメインストーリーの4話目に当たるストーリーが展開される。合わせて、舞台となる新エリア「密林」とモンスター、装備品などの追加、レベルキャップを120まで開放、2種類の新PvPシステムの追加が行なわれる。
■ 新マップ「密林」を実装。レベル120までの要素も多数追加 「密林」エリアへの入り口は、既存マップ「月隠れの沼」に用意される。全部で10種類のマップが用意されているが、このうちインスタンスダンジョンの「天空聖域」は後日開放されることになっている。なお「密林」の最初のフィールドマップでもレベル65以上を想定しており、急激にモンスターが強くなるので、進入する際には注意していただきたい。 インスタンスダンジョンは2つ実装される。1つは前述の「天空聖域」でレベル115以上推奨、もう1つは実装時に公開される「無限の塔」で、こちらはレベル110以上推奨となっている。現在のレベル上限が100なので、難易度はかなり高いといえるだろう。 基本的な仕組みは既存のインスタンスダンジョンと同様、2人以上のパーティーでのみ進入が可能。マップの途中に設けられた関門を順にクリアしていく。ただし今回はマップ内の施設に仕掛けがあり、単純にモンスターを倒すだけでなく、謎解きが必要になる場所もあるという。攻略できれば、ここだけのレアな装備アイテムが入手できる。
レベル上限は一気に20引き上げられて120となる。これに合わせて、ペットのレベル上限も120となる。他にもレベル101から120までの武器や防具、乗り物、機甲なども追加。クエストはメインストーリーを含め、約50種類が追加される。
■ 新PvPシステム「コロシアム」と「聖域戦場」
「コロシアム」は、レベル60以上の天使を対象にした個人戦。新世代の戦天子を育成するため、ミカエル学園長が「新世代戦天使選抜」、通称「コロシアム」を立ち上げたという設定で開催される。
参加するには、所属国とエンジェル学園、シュロ基地に配置されているNPC「戦天使」に話しかけて登録受付マップに移動し、さらに開始15分前になってからNPC「コロシアム管理員」にレベルに応じた参加費を渡すことで、「滝の準備エリア」に転送される。参加者は、レベル60~69、70~79、80~89、90以上の4つの戦闘クラスに分けられ、参加費は順に、1,000,000AM、2,500,000AM、5,000,000AM、10,000,000AMとなっている。
中級戦は初級戦を勝ち抜いたプレーヤーを2つのマップに分けて行なわれる。形式は初級戦と同様、勝ち残った10名が決勝となる上級戦に進める。そして上級戦では、最後の1人になるまで戦闘が続けられる。ただし20分以内に決着しない場合は、残ったプレーヤーの順位がランダムに決定される。
10位以内に勝ち残ったプレーヤーには褒賞品が与えられる。1位になると、そのレベル帯では最高の性能を持った装備品が与えられ、さらに頭上に「1st」のフキダシが付き、キャラクタが輝くエフェクトが付加される。ただし褒賞品は、次週に開催される「コロシアム」の開戦前には消滅する。
「聖域戦場」は、参加者がガブリエルとラファエルという2つのチームに分かれて戦う。これは天使たちの実力を危惧したミカエル学園長が、近い未来に起こりうる大きな戦いにおいて、少しでも天使たちが生き残れるようにと立案した特別実践訓練で、プレーヤーが互いに協力して戦う集団戦になっている。 参加するには、有料アイテムの「戦場ルーンストーン」が必要になる。一度参加すると「戦場ルーンストーン」は消費されるので、次回参加時には再度購入する必要がある。参加レベルや所属国に制限はない。「コロシアム」と同様にNPC「戦天使」に話して参加申し込み用のマップに移動し、開戦15分前になり次第、NPC「戦域戦場管理員」に「戦場ルーンストーン」を手渡せば参加できる。参加チームはランダムに決定される。 戦場では、相手チームに設置されたクリスタルを奪い、自陣に持ち帰ることが目的となる。クリスタルは味方と敵にそれぞれ1つずつあり、味方のクリスタルは所持できない。敵陣のクリスタルを奪って持ち帰ると1ポイントとなり、クリスタルは再度敵陣に現われる。制限時間は1時間で、その間に先に20ポイント取れば勝利となる。時間切れの場合はポイントの多いほうが勝利となる。 敵チームのプレーヤーにクリスタルを奪われた場合、そのプレーヤーを倒せばクリスタルがその場に落ちる。回収はできないが、落ちてから30秒間、他の敵プレーヤーに取られなければ、クリスタルは自動的に基本位置へと戻る。逆に味方が倒されてクリスタルを落としても、30秒以内に触れれば再び持ち去れる。 クリスタルを奪う以外にも、復活ポイントを戦場に近づける「天使の彫像」や、敵の移動を妨げる「城門」を建設できる。いずれもマップ内にある建築材料を採集することで建設が可能。外のマップで採集した素材を持ち込むこともできるが、戦場内で採集するより多くの量が必要になる。
戦闘が終了すると、報酬として経験値が与えられる。1時間で得られる経験値としてはかなり多く、勝利チームにはクリスタルの運搬や敵を倒すなどの行動によって得られる個人ポイントに応じて、獲得経験値が増量される。
■ PS3版の開発も順調に進行中。配信日の発表も近いか? 今回の話題に合わせて、昨年発表されてから発売が延期されているプレイステーション 3版の「Angel Love Online」についての話を聞けた。現在は2008年夏にサービスを開始する予定で動いているという。パッケージは販売せず、クライアントを無料配布するという当初の方針にも変更はない。 開発は「Angel Love Online」の開発元である台湾UserJoyとキューエンタテインメントが共同で進めている。主な開発は台湾で行なわれており、台湾に日本人の常駐スタッフを置くこともしていない。打ち合わせは日本語ができるスタッフを置いたテレビ電話やメールで済ませているそうで、コミュニケーションに関しても問題はないようだ。 PS3版では、PC版と大きく解像度が変わらないよう、D4(1,280×720ドット)解像度での出力を基本としている。ただ、テレビは機種によって表示できる領域が異なるため、数段階に微調整できるようにし、極力正しい領域に表示できるよう対応しているという。ちなみにPC版でのワイド解像度については、アップデートで追加される予定。 クライアントのバージョンなどは当然PC版と同じものになっており、開発機では稼動中のワールドでプレイできている。昨年の「東京ゲームショウ2007」で公開されたバージョンでは、グラフィックスの一部におかしな部分も見られたが、現在はそういったこともなく、見た目には全く違和感がない。ただ描画に関してはまだ重い部分があるので改善を図っているという。 現在の課題は主に2つで、まず起動時間が遅いこと。実際にPS3を起動して、メニューから「Angel Love Online」を選ぶところを見せていただいたが、ログイン画面が表示されるまでに1分半ほどかかっていた。もう1つはコントローラのキー割り当てで、キャラクタの移動など基本的なところは十分機能しているが、モンスターとNPCをターゲットする際の操作が違うなど一部複雑なところもあるため、より直感的に操作できるよう調整を進めているという。
逆に言えば、それ以外で目立った問題点はない。マウスとキーボードによる操作にも対応しているので、PCと同じように遊ぶ分にはさほど苦労しない。起動時間にしても、PC本体を起動する時間も考えれば、PS3版のほうが早いくらいだ。この完成度であれば、サービス開始時期の発表もおそらく間近であろうと思われる。こちらも続報に期待したい。
□キューエンタテインメントのホームページ (2008年5月22日) [Reported by 石田賀津男]
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