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★オンラインゲームレビュー★

往年の名作のエッセンスを色濃く受け継ぐMMORPG
塔への“攻略要素”が新しい楽しさをもたらす

「ドルアーガの塔
~the Recovery of BABYLIM~」



  株式会社ゴンゾロッソは、MMORPG「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」のアイテム課金による正式サービスを4月1日から行なっている。本作は'84年に発売されたアーケードゲーム、「ドルアーガの塔」、そしてその続編となる「イシターの復活」のストーリーを受け継いだ作品だ。

 「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」ではギルとカイが塔から帰還した後の世界が描かれる。2人は無事に生還したものの、再び旅立ってしまう。ギルとカイを待つ人々の前に、崩壊したはずの塔が復活する。英雄がまだ帰らない世界で、プレーヤー達は冒険者として、かつてのギルやカイと同じように塔に挑むことになるのだ。

 ゲームの基本要素は仲間と共にレベルアップを目指すMMORPGだが、さらに各フロアを攻略しての塔を上っていくという、「ドルアーガの塔」を彷彿とさせるコンテンツが入っているのが面白い。もちろん、「ドルアーガ」ファンならばニヤリとさせられる要素がたくさんちりばめられている。本稿ではゲームの基本要素と共に、「ドルアーガ」ならではのこだわりを紹介していきたい。


■ 「ドルアーガの塔」をパーティープレイ重視のMMORPGに! 独自の世界の広がりと、アニメとの連動にも注目

黒煙を吹き出す不気味な塔。ギルとカイによって崩壊したはずの塔が謎の復活を
アレンジされたBGMと、迫り来るグリーンスライム。塔の中は「ドルアーガの塔」を知るプレーヤーにはたまらない仕掛けがたくさんある
 「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」のストーリーは、アーケードゲーム「ドルアーガの塔」、およびその続編である「イシターの復活」の続きとなる。「ドルアーガの塔」では悪魔ドルアーガによって封じられた巫女カイを救うため、黄金の鎧に身を包んだギルが塔を登り、「イシターの復活」ではギルとカイが力を合わせて、迷路と化した塔を脱出するストーリーが描かれた。本作は悪魔ドルアーガを倒し、塔を脱出したギルとカイが「まだやることがある」と、再び旅立っていってしまった時代の物語である。

 ドルアーガが滅び、塔が崩れ去った世界で人々は平和に暮らし、ギルとカイの帰還を待ち望んでいたが、その人々の前に崩壊したはずの塔が復活する。天に挑むかのようにそびえ、上部を黒雲で覆った塔に人々は恐れおののいた。塔の影響か、周辺のモンスターが活発化し、住民を襲い始めた。プレーヤー達は冒険者として、モンスターに立ち向かい、塔復活の原因を究明するため、かつてのギルのように、“ドルアーガの塔”に挑むことになる。

 本作ではキャラクタの職業として「ソルジャー」、「スカウト」、「ドルイド」、「メイジ」の4種類が用意されている。ソルジャーは強固な鎧に身を包み、パーティーの盾となる職業だ。スカウトは素早い動きと多彩なスキルで敵に状態異常を起こさせるアタッカー、ドルイドは仲間の傷を癒す魔法を得意とし、メイジは呪文で敵に大ダメージを与える。

 キャラクタの外見に関してはそれほど選択肢は多くないが、ファンタジーゲームらしくゴブリンのような緑の肌や、赤紫の肌、青い肌なども選べるのに驚かされた。本作には設定として異種族がいるのかとも考えさせられたが、今のところそういうふくみはないようだ。肌の色を変えるとかなり異様な姿になるため、選んでいるプレーヤーは少ないようだ。街の住人は普通の肌色で、この選択肢にどんな意味がもたらされるかは気になるところだ。

 本作は「ドルアーガの塔」などの知識がなくても全く支障はなくゲームを楽しむことができる。しかし、フィールドや塔のBGM、塔の“謎”、世界観などに濃厚に「ドルアーガの塔」シリーズのエッセンスが取り入れられている。「ドルアーガ」ファンならばうれしくなってしまう仕掛けが随所に登場する。スタッフのこだわりが世界観の厚みを生みだしていると感じた。

 本作は現在テレビ神奈川や、千葉テレビといった地方局、およびインターネットTVの「GYO」で放映されているアニメーション作品「ドルアーガの塔 the Aegis of URUK」とも連動している。こちらはギルとカイの冒険から80年後の世界の物語ということで、直接繋がっているということはないようだが、連動したクエストやキャンペーンが行なわれており、今後の展開が気になるところだ。

 アニメでは新米冒険者の主人公・ジルがパーティーの盾として経験を積んでいったり、仲間との絆を強くしたりと、MMORPGファンにも興味深いテーマでストーリーが展開している。こちらもチェックしておくとより一層ゲームを楽しめそうである。

キャラクタ作成画面。びっくりするような肌の色も選ぶことができる
クエストを受けてフィールドに旅立つ。ゲームの展開そのものは非常にオーソドックスなMMORPGとなっている。右はソルジャーのスキル画面。挑発スキルであるプロヴォーグを使いこなし、パーティーの盾として活躍する


■ “狩り”が中心となるフィールドの戦闘。20というレベルキャップのためか、全体的に展開は遅め

移動速度が遅いため、プレイ時間のかなりを移動にとられる。課金アイテムでテレポートアイテムが発売されたが、移動補助の手段はコンテンツの充実と共に見直して欲しい
レベル10を超えたあたりから敵が強くなり、パーティーを組むことで有利に戦える。ただし、パーティーボーナスがなく、レベルが上のプレーヤーに多く経験値が入る仕様のようで、経験値効率を考えてソロで狩りを続けるプレーヤーも多い
 本作は「ドルアーガの塔」のようなアクションRPGではなく、クリックでキャラクタを移動させ、ショートカットでスキルを使うオーソドックスなMMORPGのスタイルを採用している。

 スタート地点である“ラジャフ”には巨大な青い石が浮かんでいてプレーヤーを驚かせる。この石が周囲に恵みをもたらしているという。街から塔へ伸びる“ラジャフ街道”は緑豊かな美しい場所だが、フィールドでは凶暴化した野生動物が闊歩している。また前方には黒雲を発生させる“ドルアーガの塔”がそびえ立っており、これからの冒険を予感させる。このラジャフ街道のBGMは「イシターの復活」をアレンジしたものでファンは思わず反応してしまうだろう。

 塔周辺は植物も枯れ果てる大地で、塔の魔力の恐ろしさを物語っている。一方で塔へ挑戦する冒険者がいつもいて活気のある場所になっているのが面白い。ここからマップは“バビリム平原”、“バビリム城門前”へと続いていく。

 フィールドは変化に富んでおり、レベルに合わせて狩り場を変えていく楽しさがある。バビリム城門前のマップはモンスターを狩り続けていると不意に巨大モンスターが登場する。巨大モンスターは周辺のモンスターに比べてレベルが高く強敵だ。このモンスターが狩りに独特のアクセントを加えてくれる。

 フィールドでの狩りはソロプレイでも進めることができるが、バビリム平原の後半、レベル10を超えてからはパーティープレイが有利となる。特に敵からの攻撃を引き付けるための“ヘイト管理”に関してはパーティーでの息のあった連携が必要となるだろう。フィールドではパーティー募集の声がひっきりなしに響いているが、パーティー募集システムはまだ実装されていない。早急な実装を望みたいところだ。

 ゲーム全体で気になるのが「移動速度の遅さ」である。復活ポイントに帰るための帰還スクロールはあるが、塔での報酬でしか入手できず、使い勝手が良くない。キャラクタは街に帰るためにひたすら歩かなくてはならない。フィールドはそれほど広大でないのにもかかわらず、プレイ時間のかなりを移動にとられてしまうのは苦痛だ。

 また、レベル10を超えたあたりから極端にレベルアップのスピードが落ちる。回復職のドルイドなどはパーティープレイが必須とも言えるジョブバランスなのだが、経験値のパーティーボーナスがないため、パーティーを組むと入手できる経験値が極端に少なくなってしまい、レベルアップにさらに時間がかかってしまう。

 移動速度やレベルアップのスピードに関して疑問を感じていたのだが、「現在のレベルキャップがレベル20まで」というところで、納得するところがあった。本作は現時点ではプレーヤーに時間を消費させるバランスになっていると感じられた。今後、レベルキャップの解放にあわせて、このバランスは改善していって欲しいところだ。

 役割に応じたプレイ、パーティーを組むことでの速いペースでの狩りの楽しさ、アクセントとなるフィールドの巨大モンスター、世界観と結びついたフィールド構成……本作のプレイの印象そのものはとても好感触だ。ゲーム世界に積極的に入り、夢中にさせる要素がきちんとある。

 今回まだ体験できていないが、ダンジョンの“エルブルズの岩穴”や、巨大な石碑の建てられた“黒のオベリスク”そして奥に広がる“迷いの森”などへの冒険も楽しみだ。公式ページのマップでは現時点で実装されているマップはまだ構想の5分の1程度のようである。今後これらの地域を実装していくことでどういったバランスになるかは注目していきたい。

パーティープレイでは4つの職業を活かした戦い方を求められる。少しずつ自分なりの戦い方、仲間との連携を学んでいける 巨大ボスは不意に出現するため、ソロプレイでは勝てない場合も多い。クエストの対象になるモンスターもいて、待ち受けるパーティーも多い 牛の攻撃を受けると、仰向けに倒され一定時間行動不能に。モンスターの特殊攻撃にも注意したい
スタート地点であるラジャフ。街の中心の巨大な石が恵みをもたらしているという。様々なクエストを受けることができる
ラジャフ街道とドルアーガの塔周辺。塔の周りには冒険者が多く集まり、盛んにパーティー募集の声が上がっている
プレーヤーを積極的に狙うアクティブな敵が増えるバビリム平原。後半からはパーティーで狩りをするプレーヤーの姿も見かけるようになる
バビリム城門前はボスモンスターも出てくる。本作はレベルが1でも上の敵は途端に攻撃が当たらなくなってしまう。油断をすると倒されてしまう危険な地帯だ。
現在多くのプレーヤーが集まる街「バビリム西」。レベル15前後のプレーヤーの拠点となる
レベル16以上のプレーヤーを対象とした黒のオベリスク。レベル20を目指すプレーヤーにとっての狩り場だ。黒い石碑にはどんな秘密が隠されているのだろうか


■ 原作の要素を凝縮した「ドルアーガの塔」。従来のMMORPGとはひと味違ったアプローチ

生物的なイメージさえある禍々しいドルアーガの塔。今後何階まで拡張されていくのだろうか
塔の入口には失敗した冒険者の亡骸が。ニヤリとさせられる演出だ
 「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」に従来のMMORPGと全く異なるアクセントを加えているのが“ドルアーガの塔”の存在である。冒険者は、かつての黄金の騎士ギルのように、塔に挑むことになるのだ。

 塔はインスタンスダンジョンになっており、最大5人のパーティーで挑戦できる。当然のことながら複数の階層に分かれており、現在10階までが実装されている。1階にはいると、「ドルアーガの塔」のアレンジBGMが流れてくるのがうれしい。

 この塔はアーケードゲームの「ドルアーガの塔」のエッセンスを濃密に受け継いでいる。まず基本的なルールが、フロアのどこかにある鍵を手に入れて、扉に到達することでその階をクリアできるという原作そのままのルールを採用している。登場モンスターも1階ではグリーンスライム、2階ではブラックスライム、3階ではブルーナイト、4階はメイジと「ドルアーガの塔」を知っているファンにはたまらない忠実さだ。

 塔は独特のルールが採用されており、1階では2レベル、2階では4レベルと、キャラクタの強さが強制的に変えられてしまう。たとえフィールドで20レベルの強さを持つキャラクタでも、塔1階では2レベルのキャラクタになってしまうのだ。このため、最初の敵のグリーンスライムすら強敵となっていて、パーティープレイは必須だ。バランスはかなりきつめで、メンバーが協力しなくてはモンスター撃破は難しい。

 なお、塔の中では経験値を得ることができない。塔は経験値稼ぎの場所ではなく、「挑戦要素」として存在している。「ドルアーガの塔」同様、各階には「謎」が仕掛けられていて、クリアすることで宝箱が出現しアイテムがゲットできる。キャラクタの移動速度を恒久的に増すアイテムなど貴重なアイテムを多数入手できる。各階の謎は現在多くのプレーヤーの協力によって徐々に解明されつつある。

 塔は、フィールドと違いデスペナルティもなく、塔内で倒れても他のプレーヤーが塔に留まっていれば同じ階の入口から再挑戦できる。また、1人のプレーヤーが鍵を手に入れれば全員が上の階段へと続く扉を開けることができ、誰か1人が上の階に上ればメンバー全員が上に上ることができる。このルールを利用して、メンバーの一人が扉の前で待機し、他のプレーヤーがモンスターを無視して強引に鍵を入手、待機していたプレーヤーがそのまま上に上る、といったチームプレイも可能だ。

 この“ドルアーガの塔”では、特にスライムの表現が印象に残った。巨大な、プレーヤーキャラクタの数倍もある巨大な粘塊がぷるぷると動いてこちらに迫ってくる姿は、制作者のこだわりを強く感じさせられる。それと共に、「ギルはこんなに強い魔物に一人で立ち向かっていたのか」と、「ドルアーガの塔」ファンである筆者の心に強く響くものがあった。

 塔の5階には最初の「ボス」がいる。1つの部屋を埋め尽くすほどの巨大なスライムで、見た瞬間思わずあきれてしまうほどの存在感があった。原作にはない要素だが、今後、上層階でどういったボスを見せてくれるかも楽しみだ。現在塔の前では、上の階を目指すためや、各階のクエスト用、宝箱の謎を解き明かすためなど、目的別の募集が盛んなので、メンバー集めには困らないだろう。

 「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」における“ドルアーガの塔”は従来のMMORPGにおける「経験値稼ぎ」や、「アイテム集め」とはひと味違う独特の挑戦要素としての存在感がある。時にはモンスターを無視したり、うまい方法を見つけたりと、“攻略”が楽しいコンテンツだ。原作ファンには特にうれしい要素に溢れているが、原作を知らないプレーヤーにも新鮮なプレイ感をもたらすだろう。現在筆者はまだ5階のボスである巨大スライムを倒すことができない。ぜひパーティーを募り、連携を練習して挑みたいと思う。

特定の条件をクリアすると登場する宝箱、鍵を取り、扉にはいることで上ることができる階段など、塔の中は「ドルアーガの塔」のルールを再現している
左から、2Fに登場するブラックスライム、3Fのブルーナイト、4Fのメイジ。「ドルアーガの塔」そのままのモンスターの配置である。敵のスピードはプレーヤーと変わらないため逃げることは困難だが、上層階に上るためには彼等をあえて無視したり、メンバーを囮にして先に進むと言った「攻略」も有効だ
5Fで待ち受ける巨大スライム。中央は鍵を取るためにモンスターを無視して強引に先を急ぐパーティー。右は2Fで手に入るプレーヤーの歩行スピードを恒久的にアップさせるフェザームーブの古文書。このアイテムを入手するために2Fに上ってはリセットするパーティーも多い


■ まだまだ未実装のコンテンツ。問われるアイテム課金のバランスと、ゲーム全体のボリューム

初期キャラクタは、課金アイテムの1日有効のお試し版を持っている。アイテムの“宣伝”としては有効だ
数日前まで販売されていた「ギルなりきりセット」黄金の騎士の外見アイテムをまとうことができる
 「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」は、現在多数の要素の実装が予定されている。5月中旬に「生産システム」と「アイテム強化システム」を追加。塔は15階まで拡張し、フィールドには新マップ「迷いの森(聖域)」と「運命の樹」を追加予定だ。

 6月には「アイテムエンチャントシステム」と、塔を18階まで、3つの新マップ“ユーフレイト東岸”、“バビリム東”、“神々の古戦場”、“ナラク採掘場”を実装。7月に塔を20階まで拡張、“ナラク”、“審判の荒野”、“ラビリンス(ダンジョン)”、「空中神殿”を追加するという。塔に上るためには倍のレベルが必要なところから、5月中旬からレベルキャップが30に、それ以降、レベル36、レベル40と引き上げられていくことが予想される。

 8月は「決闘システム」と「称号システム」、さらに2次職、信仰する神によるRvRなどの要素が追加され、マップや塔も拡張されるという。ギルドシステムも8月で、本作の全体的な輪郭が見えてくるのは8月ということになりそうだ。アニメとの連動の関係で4月スタートということになったのかもしれないが、現在のコンテンツではまだゲーム全体の評価ができるところまでコンテンツが入っていないというのが正直なところだ。

 現在はレベルアップ、移動時間とも長く、間延びした印象を与える。狩りの展開や、塔の攻略は気持ちを集中でき、高揚感を味わえるのだが、「キャラクタの成長」とこれから広がっていく世界、未来の展望のビジョンが見えにくいのが現状だ。

 その状況で正式サービスをスタートした「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」だが、課金アイテムとしては習得経験値が倍になる「イシターの慈愛」や、ドロップアイテムが出やすくなる「ハーサグの知恵」などが用意されている。アイテムを購入するには「GP」(1円10GP)を購入する必要があり、イシターの慈愛は、3日間で5,000GP、ハーサグの知恵は10日間で7,000GPだ。日数は購入してからの現実の時間で、ログアウトしていてもカウントされる。

 現在のバランスでは、課金アイテム、特に装備の耐久度減少を止める「マエストロの研磨剤」は、街に帰らなくて良くなるためかなり便利だが、それはそれでゲームバランスに疑問が残る。5月14日からは様々な場所にテレポートすることができる「跳躍の書」が発売されたが、5個で3,000GPと、手軽に使うには割高に感じる。

 この割高感は、これだけではなく、実装されているすべての有料アイテムにいえることだ。「ベストセラー」というタブにある「39セット」は「イシターの慈愛」と、「ハーサグの知恵」、さらに個人商店が豪華になる「ハタリの道具袋」のそれぞれ30日間有効なアイテムがセットになっているが、その名の通り、39,000GP、(3,900円)である。先述の「マエストロの研磨剤」の30日版は18,000GPであり、快適にプレイするための必要経費としては他のタイトルと比べてかなり高い設定といえる。

 アバター要素は「ギルなりきりセット」が発売されていたが、こちらも販売中止になり、くじの「ドルガチャ」でアニメ作品の主人公の恰好ができる「ジルなりきり装備」が発売された。全体的なコンテンツ不足も相まって、運営自身がアイテム課金というビジネスに対してもう少し現状のゲーム内容に即した価格設定や、明確な課金アイテムの方向性を示してもらいたいところだ。

 有料アイテムについては厳し目に評価したが、個人的には筆者は「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」に期待している。パーティープレイ重視の姿勢や、「ドルアーガの塔」への開発者のこだわりもうれしい。戦闘のテンポも良い。革新的とまでは言えないが、ユニークなアプローチをしているMMORPGだと思う。しかし正式サービスをしているコンテンツとしては、ゲーム全体のボリュームとバランス、課金アイテムの価格設定など、もう少し考えて欲しいという感想を持った。今後どのように発展していくのだろうか引き続き注目していきたい。

カイの姿は、「スターターパッケージ」に同梱されていた限定アイテム。課金アイテムはゲーム内でウィンドウを開いて直接購入することができる

(C)NBGI/イズミプロジェクト
published by GONZO ROSSO K.K.
produced by Q Entertainment Inc.


【「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」】
  • CPU:Pentium III 800MHz以上(Pentium 4 2GHz以上推奨)
  • HDD:2GB以上推奨
  • メモリ:512MB以上(1GB以上推奨)
  • ビデオカード:GeForce 6シリーズ以上(GeForce 7シリーズ以上推奨)


□ゴンゾロッソのホームページ
http://www.gonzorosso.jp/
□「ドルアーガの塔 the Aegis of URUK」のページ
http://www.druaga-anime.com/
□関連情報
【4月16日】ゴンゾロッソ、TVアニメとの連動クエスト第1弾を実装
WIN「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080416/druaga.htm
【3月26日】ゴンゾロッソ、WIN「ドルアーガの塔~the Recovery of BABYLIM~」
4月1日より正式サービス開始。多数のキャンペーンも実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080326/druaga.htm
【2007年9月20日】ゴンゾグループ、「ドルアーガの塔 Animation x Online RPG」記者会見を開催
パーティプレイならではの謎解きを楽しめる「ドルアーガ」に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070920/dt.htm

(2008年5月15日)

[Reported by 勝田哲也]



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