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SNKプレイモア、タイトーブースでプレス向け発表会を開催。
「KOF '98UM」、「サムライスピリッツ閃」、「KOF XII」を公開

2月15日~16日 開催(15日は会員招待日)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(特別割引券使用で700円)

ネオジオ博士
 株式会社SNKプレイモアは、「AOU2008 アミューズメント・エキスポ」タイトーブースにて、アーケード用新作タイトルのプレス向け発表会を開始した。

 発表会は、SNKプレイモアがタイトーのアミューズメント専用汎用システムボード「TypeX2」で開発中の3タイトル「THE KING OF FIGHTERS'98 ULTIMATE MATCH」、「サムライスピリッツ閃」、「THE KING OF FIGHTERS XII」について発表を行なうというもの。3タイトルとも年内リリースの予定となっている。

 「THE KING OF FIGHTERS'98 ULTIMATE MATCH」では、同社イベントでおなじみの顔となったネオジオ博士が登場。開口一番「博士もこの日を楽しみにしていました。本当に長かったです」と感慨深げな表情。昨年夏に開催された「KOF MIA + KOF'98UM プレミアイベント」でも本作のアーケード化を切々と語っていたが、念願かなってついに野望を達成した格好だ。

 最新映像公開後、博士から全体の特徴などが説明された。キャラクタは「KOF'98」までに登場した59人が使用可能。ボスなどCPU専用を含めると総登場キャラクタは64人を数える。苦労したのはなんといっても「(ゲームバランスの)調整」といい「元がある作品だけに、特にオリジナルからの調整には気を遣いました」という。

 ユーザーに一番見て欲しい点は「ひとつの例、博士のマニアックポイントをあげると、今回の登場キャラクタでは京の裏性能が出るんですけど、こちらは『KOF'95』使用となっておりまして、SEも『KOF'95』にあわせてあります。全部で2,000以上の調整カ所が盛り込まれている」とコメント。2月19日まで「シルクハット京急川崎店(川崎)」、「東京レジャーランド秋葉原店(秋葉原)」、「ラウンドワン横浜西口店(横浜)」、「タイトーステーション幕張(幕張)」の都内4店舗でロケテストが実施されている。気になる人は、会場やロケテスト実施店舗で実際に触れて確かめてみてはいかがだろうか。

小山雅樹氏
 「サムライスピリッツ閃」では、コンテンツ事業本部 開発推進部 課長の小山雅樹氏が登場。今回のイベント向けに特別編集した映像が上映された後、プラットフォーム「TypeX2」やゲームの特徴について説明が行なわれた。

 開発プラットフォームにTypeX2を選定した理由は「いくつかあるが、まずは高性能であること。潜在能力が非常にあり、Windowsベースで開発しやすい。最大の理由は、アーケード業界……汎用基板はいくつかあると思うんですけど、次世代=これからを引っ張っていくスタンダードとなる基板はTypeX2ではないかと考えた」とコメント。場所が場所だけに若干リップサービスの嫌いもないではないが、それを差し引いても小山氏があげた理由は十分納得できるものがある。

 「(同シリーズの3D化が)初めてではないが」と前置きしつつ、3D化したことの意義については「リアリティ、緊張感、武器を持った者同士が戦う真剣勝負、駆け引き、その辺を再現したかった。あとは総勢24名のキャラクタがいるが、半分の11名が新キャラクタ。3D格闘をやったことがない人にもとっつきやすいように、操作をシンプルにしました」と説明する。

 注目点については「本シリーズは、昔から“大斬り”の威力が高かった。今回は大斬りを“縦斬り”、“横斬り”にわけて、そこに重きを置いてバランス調整をした。大斬りを当てたときの爽快感、気持ちよさ、くらったときの悔しさ、その辺をぜひ味わっていただきたい。ストーリー展開は、鈴姫、猛千代のふたりが中心。キャラクタでは、このふたりに注目して欲しい」とコメント。また「従来キャラクタのボイスを新録にして欲しい」という声が多数寄せられたため、今回のバージョンで急遽実装。ママハハ、パピーも当初はいなかったものが、ファンの強い要望で実装されることになったという。ちなみに、人気キャラクタ「ナコルル」については生駒治美さんが担当しているといい、ファンの人は一安心といったところか。

 AOU出展バージョンでは、ロケテストに出ていなかった2キャラクタ「クロード」、「柳生十兵衛」が使用可能。前述の「KOF'98UM同様」、2月19日まで都内4カ所でロケテストを実施中。ファンの人は、ぜひとも足を運んでいただきたい。

ノナ氏
 「THE KING OF FIGHTERS XII」では、現在開発で超多忙を極めるアートディレクターのノナ氏が登場。「大阪の修羅場から一瞬だけ移動して参りました。忙しいんで、早く帰りたいと思います(笑)」とコメント。顔は笑っていても目は笑っておらず、相当忙しい様子が推察される。

 本作のアピールポイントは「圧倒的なスケールでおくる2Dドットグラフィック」と言い切る。2Dへのこだわりは「正統派2Dドットで描かれた格闘ゲームはほとんどない。これはもう、SNKとしてはどうしても納得できないですね。やはり格ゲー業界の老舗として“2Dを極めなければ!”という想いでやっている」と胸のうちを語る。

 今回、会場では「KOF XII」の映像が世界初公開された。コンパクトなムービーではあったが、前フリの前作画面から「KOF XII」に切り替わったとたん、周囲にいた人から「凄ぇ!」、「綺麗!」といった驚きや感嘆の声が上がる。本作は、グラフィックスの完全ハイレゾ化を実現。パッと目に入った背景ひとつとっても、その繊細さは疑うべくもない。開発は順調で、本年度中にリリースするという。

【「THE KING OF FIGHTERS XII】


(C)SNK PLAYMORE
※「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。


■ THE KING OF FIGHTERS'98 ULTIMATE MATCH

 システムと対戦バランスの面で「KOF」シリーズ歴代最高作と称される「KOF'98」をリメイクした作品。如月影二、藤堂香澄、ギース・ハワード、Mr.ビッグ、クラウザー、裏キング、裏ブルー・マリー、裏山崎竜二、裏ギース・ハワードが新キャラクタとして参戦。総勢59名というお祭り状態となっている。

 本作の新システムは「アルティメットモード」。これは、エキストラモードとアドヴァンストモードの各要素を組み合わせ、システムを自分流にカスタマイズできるモード。具体的には3項目をエディット可能で、移動「ダッシュorステップ」、回避「攻撃避けor緊急回避」、パワーゲージタイプ「アドバンスドorエキストラ」を任意で選択できるようになる。

 対戦に特化した本作であるが、オープニングやキャラクタ選択画面などを一新。さらに新規ステージやエンディングも追加されている。もう一度全キャラ、全チームを触ってみるのも一興といえるだろう。2008年3月18日稼働予定。

【スクリーンショット】


(C)SNK PLAYMORE
※「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。


■ サムライスピリッツ閃

 SNKを代表する剣戟格闘「サムライスピリッツ」が3D剣戟格闘として登場。ショーバージョンでは新旧合わせて20名以上のキャラクタが使用可能であった。新キャラクタは猛千代や鈴姫というふたりのキャラクタをメインに10名以上が追加。バイキングのような剣士やアフロヘアーの剣士など、新キャラクタに異国の剣士の割合が多いのが印象的。

 キャラクタセレクトでキャラクタにカーソルを合わせると「(このキャラは)剛力の者」、「異形の者」などキャラタイプが表示される。キャラを選ぶ際の目安になるだろう。旧キャラクタに関しては、すこし王虎の身体のバランス良くなりすぎている気がしなくもないが、覇王丸やナコルルといった人気キャラクタは立体となっても、元祖の「サムライスピリッツ」から違和感ないモデリングとなっている。

 移動操作はレバーの上でジャンプ、前入力で前進、後ろ入力で後退(ガード)、下方向入力でしゃがみ。上下に短くレバー入力することで、奥と手前に軸移動することができる。Aボタン=横斬り、Bボタン=縦斬り、Cボタン=蹴り、Rボタン=特殊動作(投げ等)となっている。A+Bは大斬りとなり、隙が多いためリスクは高いが体力の1/3を奪うことができる「サムスピらしい」豪快な攻撃となっている。

 3D対戦格闘らしく、ステージには壁の概念が実装された。ステージの端にある壁に対戦相手を叩きつけることで、追加の斬撃を連続で入れてダメージを稼ぐことができる。ストーリーモードも実装されているようで各キャラクタのストーリーを楽しむことができるのも本作の魅力だろう。2008年4月17日稼働予定。

【スクリーンショット】


(C)SNK PLAYMORE
※「サムライスピリッツ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。

□SNKプレイモアのホームページ
http://www.snkplaymore.co.jp/
□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□「AOU2008 アミューズメント・エキスポ」のページ
http://www.aou.or.jp/04/expo/expo2004.htm
□関連情報
【2007年12月13日】SNKプレイモア、AC「サムライスピリッツ閃」
公式サイトオープン。ロケテストを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071213/ss.htm

(2008年2月15日)

[Reported by 豊臣和孝/福田柵太郎]



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