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【連載第145回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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DS Liteのサウンドを大音量、高音質に!!
「サウンドシェルDLite」ほか、ポーチケースを試す |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回はニンテンドーDS Lite用のグッズから、4品を試してみた。大音量、高音質のサウンドでゲームを楽しめる「サウンドシェルDLite」は、プロテクトカバーであり、スタンド機能もある多機能グッズ。本体スピーカーでは少し物足りないと感じていた人にオススメのグッズだ。
また、DS Lite用のポーチ、ケースグッズでは、9枚のDSカードと本体を収納できるコンパクトなポーチ「ファインポーチDLite」、カバンの内側につり下げたりできる取っ手のついた「スプリングポーチ DS Lite」、さらに「Beisis DS Lite用ポーチ」を試してみた。
● DS Liteのサウンドを大音量、高音質に! スタンド機能も嬉しい多機能カバー
・「サウンドシェルDLite」
メーカー:ゲームテック
価格:3,200円
別途、単4乾電池3本が必要
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DS Liteの上下にプロテクトカバーとして装着する |
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底面部に電池カバーやスピーカーなどが集中していて、厚みはかなり増す |
DS Liteのサウンドをもっと大音量で高音質に聴けるようにするグッズがこの「サウンドシェルDLite」だ。背面に大きなスピーカーを搭載したプロテクトカバーで、縦置き、横置きができるスタンド機能もあわせ持つ。 スピーカー機能の動作には単4型乾電池を3本使用、連続駆動時間はアルカリ乾電池使用で約10時間(公式サイトによる)。
DS Lite本体の上下面をそのままプロテクトカバーにはめこむ作りで、上下を2点ずつのツメで固定する。本体を傷から保護する役割を持っていて、外側はすっぽりと覆われるが、ヒンジ部分、L/Rボタン、電源スイッチやボリュームつまみ、充電端子、DSカードとGBAカートリッジのスロットにアクセス可能。タッチペンホルダーのみプロテクトカバーに覆われてしまうが、カバーにタッチペンホルダーがあるので、そこに収納できる。
カバーの底面には、電池カバーとステレオスピーカーのほか、DS Lite本体のイヤフォン端子に差し込むスピーカー接続ケーブルとスタンドがある。スピーカー接続ケーブルとスタンドは、それぞれ底面のくぼみに収納することでフラットな状態にできる。
素材にはABSが使われていて、表面はツルツルとした感触。DS Lite本体の外側に使われているクリアパーツの感触に近く、手触りがよく、バリなどもなく手堅い作りだ。DS Lite本体を装着するとガタつきなどは感じられず、開閉もスムーズで一体感は高い。ツメによる固定もしっかりとしているが、取り外すときは底面から押し上げると簡単に外せる。
装着して最も大きな変化は、やはり重量と厚みになるだろう。装着時の重量はDS Lite本体と単4乾電池3本など全ての合計で367g。DS Lite本体のみでは217gなので、約1.5倍の重量になる。厚みは折りたたんだ状態で3.8cm。DS Liteは2cmなので、こちらも2倍近い。重量に関しては底面側に重心が移動するので、バランスとしては悪くない。厚みに関しては手の大きさによるが、手の大きい人なら逆に持ちやすく感じるかもしれない。
ボタンなどの操作は、L/Rボタンがしっかりと外に出ているが、周囲にカバーがあって指が少しあたるのが慣れないうちは気になる。ただ、L/Rボタンの下はくぼみができ、そこに指を置ける。操作自体にも支障はなく、慣れると扱いやすい。重量がやはり気になるが、ボタン操作自体に大きな問題はなく良好だ。
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厚み、重量はかなり増すが、各部のアクセス性、使い勝手はなかなかに良い。DS Lite本体の電源スイッチやボリュームなどは少し埋まってしまうが、指先で触れる。LEDランプが平常時で赤色なのは少し気になる |
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底面のフレームを起こすとスタンドにもなる。写真は横置き状態 |
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こちらは縦置き状態。使わないときには底面に収納できるのもいい |
スピーカー機能を使ってプレイしてみたところ、まず音量の大きさに驚いた。だいたい2倍以上の音量になるだろうか。使用時にはDS Lite本体のボリュームを最小にしてから電源を入れるよう気をつけたい。音質はクリアで高音の伸びがよく、中、低音の厚みが格段に増す。DS Lite本体のスピーカーで聞こえてこなかった音もしっかりと聞こえてくる。通常のゲームソフトのサウンドはもちろん、音声ナビゲーションソフトなどを使うときにも、はっきり大きく、クリアな音声が聞こえるのが嬉しい。
ただし、プロテクトカバーのスピーカーは背面にあるため、音が背面方向に出るのが気になる。プレイしている本人には間接的に音が聞こえてくるので、自分にとって丁度いい音量と感じていても、周辺にはより大きい音が響く。基本的に屋内の自室で使うグッズとは思うが、家族など周囲には気を配りたいところだ。
背面にスピーカーがあるので、中~低音の響きが手に伝わってくるのがおもしろい。プロテクトカバーごしに指に伝わってくるこの感覚は、DS Lite本体や他のグッズでは味わえなかった感覚だ。また、背面に音が広がることで、音の広がりを感じさせるとともに、音質を柔らかくしてくれていると感じた。
気になったのは、スピーカー機能の電源ランプが使用時は赤色、電池が消耗してくると消灯するという点。これはDS Liteと同じにすると混乱するからなのだろうか? 赤は電池残量が少なくなった? と思ってしまうし、消灯するとオン/オフの状態がわかりにくく感じる。
スタンド機能は、背面にある四角のフレームを持ち上げる方式。フレームを縦に持ち上げればDS Liteを縦置きに、横に持ち上げれば横置きにするスタンドになる。フレームの持ち上げ具合で若干の角度調整が可能なほか、使わないときには底面に収納しておける。4つ角の1カ所がカバーと接続されているので、外れてなくすようなこともない。簡易的なものではあるが、工夫されていて扱いやすいスタンドだ。また、スピーカーが底面にあるため、スタンド機能を使わずにDS Liteを置くと完全にスピーカーを塞いでしまう。スタンドがあることを前提としたスピーカー配置なのだろう。
DS Lite用のグッズにはあまり多くない外部スピーカーを持つプロテクトカバーグッズ。音質、音量ともに格段にパワーアップし、かなり魅力的なグッズと思えた。重量と厚みが増し、駆動させるのに乾電池を使用するのはちょっとデメリットかもしれないが、室内で充実したゲームをプレイするためのグッズと割り切って使うならアリかもしれない。価格もそこそこにするが、作りが丁寧で、プロテクトカバーやスタンドとしての機能もあるなど、バランスのいいグッズだ。
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L/Rボタンは写真のようにカバーに囲まれてしまうのだが、くぼみがついていて、そこに指を置けるようになっている。操作性には問題がなく、丁寧に工夫されたグッズと思えた |
● DS Lite本体とDSカード9枚を収納できるショルダースタイルも可能なポーチ
・「ファインポーチDLite」
メーカー:ゲームテック
価格:1,240円
カラーバリエーション:ブラック、ライトブルー、ピンク、ホワイト
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取り外しできるショルダーストラップが付属する |
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表面素材がポリエステル素材なのに対して、内部は全面的に布地と起毛素材で覆われている |
もうDS Liteのポーチはそれこそありとあらゆる仕掛けが出尽くした感もなきにしもあらずだが、それでも毎週のように新製品が登場してきている。「ファインポーチDLite」は本体とDSカード9枚、さらに予備のタッチペンも収納できるキャリングポーチだ。同梱されているショルダーストラップを使うことで肩掛けスタイルにもできる。素材は厚手のポリエステルが使われていて、スベスベとした手触りがよく、傷や衝撃からの保護性能も高い。カラーは4色があるが、今回はライトブルーを使ってみた。
カラーにもよるところだが、ポリエステル素材の感触と外観、FRAISというロゴのみで、いかにもゲーム機用グッズ然、といったところを感じさせないように工夫が見られる。3Dメッシュ素材は衝撃吸収の役割があるほか、デザインのアクセントとしても嬉しい。保護性能の高さや肩掛けのスタイルにできるところは、小さな子供が使うときにもよいだろう。
内部は全体が起毛素材になっていて、傷などからの保護に気が配られている。中心のフリップ型のしきいには、DSカードを3枚とタッチペンが収納でき、フタ側にはさらにDSカードが6枚入れられる。DSカードはフリップ側はいいのだが、フタ側のポケットは6枚とも上に余裕が少なく、少し取り出しづらく感じてしまった。タッチペンは少し長いものも収納できるし、本体に純正サイズのものを入れておけば、2本収納できる。
本体収納部にはゴムバンドがついていて、DS Liteの下画面側にはさんで固定できる。これにより、ポーチに入れたままプレイもできるのだが、L/Rボタンは完全にポーチの中になってしまうので、タッチペンのみで操作するタイトル(しかもL/Rボタンを使わないもの)に限定される。フタ側を持って持ち上げるようなことをしなければ、ゴムバンドで固定せずともフリップがフタになるなど、安全に活用できるので、その場合はバンドはおまけ的に考えてもいいだろう。
細かなところを見ていくと、DSカード収納の余裕の少なさなど気になるところが出てくるところはあるが、厚手なポリエステル素材の感触や全体の作りなどは丁寧で、収納力の高さもポイントだ。保護性能の高さもよく、1つでいろいろ詰め込みたい人には価格とのバランスもいいポーチだ。
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DS Lite本体のほか、DSカード9枚とタッチペンを収納できる。フリップ型のしきいでうまくスペースが分けられている。ゴムバンドを使って本体を固定できるが、収納したままプレイするのは、タッチペンのみで操作できるタイトルに限られてくる |
● 取っ手がついた、ちょっと変わった使い方もできる独特のケース
・「スプリングポーチ DS Lite」
メーカー:三英貿易
価格:940円
カラーバリエーション:グレー、グリーン、ブルー、ピンク
任天堂ライセンス商品
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独特のループが目を引く、変わり種のポーチ |
こちらはDS Lite本体を収納できるポーチとなるが、写真のとおり、手さげ型の独特の形状がポイントのグッズだ。全体はウレタン素材で柔らかく、厚みもあるので衝撃吸収力も多少期待できる。重量は33gと非常に軽いのも特徴だ。
このポーチのポイントは、取っ手になっているその形状。そのまま取っ手を持ってもいいし、バッグの内側に取っ手をかけて、つるしてインナーポケットのようにしてもいい。本体の収納部には落下、飛び出し防止のループもついている。
収納部はかなり余裕があり、前後に2cmずつほど空間ができる。固定力としてはかなり不安のあるところだが、前述のループがあるので、飛び出してしまうようなことは避けられる。本体と一緒に収納することにはなるが、他のカードケースグッズなども入れておけるぐらいの余裕はある。プロテクトカバーなどの本体に装着するタイプのグッズも、少しの厚みまでなら付けたまま入れられる。
ユニークな使い方のできる面白いグッズだが、本体収納をとめるループが少し止めづらいのが気になった。ボタンを少し強引に持ち上げてループのひもをひっかける感触で、もう少し楽に着脱できると嬉しかった。また、上面ががら空きになるので、防塵、防水などの効果は残念ながらかなり薄い。スタイルに魅力を感じる人に薦めたい。
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DS Lite本体を差し込んでしまうポーチ。収納部には写真中央のようにかなり余裕があるため、薄手のカードケースなどなら入れられる。写真右のようにバッグにつり下げてインナーポケットのようにも使える |
● 横に開閉するちょっと変わった形状のDS Lite用ケース
・「Beisis DS Lite用ポーチ」
メーカー:モリゲームズ
価格:850円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ベージュ、イエロー、オレンジ、ピンク、グリーン
任天堂ライセンス商品
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鮮やかなカラーが全面を覆うケース。写真はスモーキーイエローを使用している |
横長の形状で、左右に開く独特の形をしたDS Lite用のケース。カラーバリエーションが7色あるが、今回はスモーキーイエローを使用した(カラーバリエーションを確認したのみで、全色は店頭で確認できなかった)。DS Lite本体のほか、メッシュポケットに5、6枚のDSカードを収納できる。表面には合皮のような素材が長方形の角を丸くした形状で使われていて、それを横に2つに折ったような形状。Beisisというケースのロゴのほか、DS Liteのロゴや天板にあるマークなどの刻印がある。
外周部を覆っているファスナーを開けて横に開閉するのだが、ファスナーが1個だけなのが気になった。横に開閉する作りのため、開けるには外周全部を1個のファスナーでぐるりと開けきらなければならない。ファスナーはプラスチック素材だが、これは本体との接触時に傷をつけないような配慮だろうか。
本体を収納するメインポケットは、本体にピッタリのサイズ。ポケット内部には布地素材が貼られていて、ポケットの口に被せる上フタにもなっている。丁寧な作りではあるが、横長のフタをポケットに差し込むように被せるのは少し扱いづらい。
逆側のメッシュポケットはイヤフォンやDSカード、GBAカートリッジなどを自由に収納できる。DSカードならば6枚ほど、GBAカートリッジなら3本を収納できた。メッシュのため中に収納しているものを一目で確認できる。ただ、DSカードはそのまま入れるとポケット内で動いてしまう。
横開きになるという見た目の変化と、ポケットに本体を収納するというあたりがポイントとなるグッズだが、1,000円を越えるものが多いポーチ類の中では、価格が低めに抑えられているのも注目ポイントだろう。
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長方形のケースを横に開くというちょっと変わった作り。左はメッシュポケット、右は本体を収納するメインポケットとなる。メインポケットは布地のフタの使い勝手が、メッシュポケットは多目的ゆえに中身が暴れがちなのが気になった |
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□ ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□ モリゲームズのホームページ
http://www.moritoys.co.jp/
(2008年1月31日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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