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KDDI、「KCP+」対応のau新端末3機種を公開
“10倍以上の3D性能”で「biohazard4 mobile」などをプレイ

1月16日 公開

 KDDI株式会社は1月16日、au携帯電話の秋冬モデルとして発表し、近日発売予定となっている「W56T」、「W54S」、「W54SA」の3機種を、報道陣向けに公開した。

 この3機種は、KDDIとクアルコムの業務提携によって生まれた新統合プラットフォーム「KCP+」に対応した端末。クアルコムのチップセット「MSM7500」を搭載しており、従来機種に比べて10倍以上の3D描画性能を持つという。担当者は、「あえて家庭用ゲーム機に当てはめると、PSPに匹敵する性能」と語っている。

 3D描画性能が生かせる分野といえば、やはりゲームが筆頭である。今回は端末の公開とともに、「KCP+」専用に作られたEZweb用アプリとして、「biohazard4 Mobile edition」(カプコン)、「アーマード・コア モバイル4」(フロム・ソフトウェア)、「パワースマッシュEZ」(セガ)の3作品も公開され、実際にプレイできた。

 このうち「biohazard4 Mobile edition」は、「W56T」と「W54S」に体験版がプリインストールされる。配信時期は、端末の発売とほぼ同時期になる予定。料金は調整中だが、「今までと同じくらいの、300円から500円程度を想定している」という。この3タイトル以外の「KCP+」対応アプリは、4月以降に順次配信予定としている。

 この「KCP+」対応アプリは、今のところ特別な呼び名はなく、それも現在検討中としている。基本的なところでは、やはり従来のアプリよりもリッチな3Dグラフィックスを使っているのが特徴といえる。解像度はQVGAで、従来と変わらない。

【W56T】

【W54S】

【W54SA】



■ biohazard4 Mobile edition

 コンシューマ版の「biohazard4」と同じく、キャラクタの背後視点を採用した3Dアクションゲーム。迫りくるゾンビを銃器で倒し、時にはうまくやり過ごして先へと進んでいく。

 操作は方向キーの上下で前後移動、左右で回転。攻撃時には右上のボタンで銃器を、左上のボタンでナイフを構えられる。銃器を構えると赤いポインターが銃から伸びて、狙っている場所がはっきりとわかるので、方向キーで角度を調整して中央ボタンを押して射撃する。

 本作はとにかく3Dの描画が早く、見た感じでは秒間20フレーム程度は出ている。過去の「バイオハザード」シリーズの携帯アプリでは、キャラクタは3Dだが、背景はプリレンダリングされたもので、すなわち2Dグラフィックスだった。今回は背景まで全て3Dになっているにも関わらず、見事に高いフレームレートをキープしている。これを見れば、「なるほど、これが10倍」と頷いてしまうはずだ。

 ただ敵の動きも結構早く、また背後から接近してこられることもある。携帯電話では難易度が控えめになっているゲームが多いが、本作は誰でも簡単にクリア、というわけにはいかないようだ。いい意味で歯ごたえがあり、ゲーマーにも十分納得してもらえるバランスになっている。




■ アーマード・コア モバイル4

 ロボットアクション「アーマード・コア」シリーズの携帯アプリ。コンシューマ版と同様に、AC(ロボット)をパーツごとにカスタマイズして武装を選び、ミッションに参加。成功すれば報酬が得られるとともに、ストーリーが展開していく。ミッションはツリー形式で表示されており、クリアするごとに新たなミッションが選べるようになり、途中で分岐する部分もある。

 フレームレートは目測で秒間10フレーム程度と、アクションゲームとしてはやや物足りない。しかしACのディテールや、ブースターの光の処理など、1つ1つの映像はかなり美しい。カスタマイズも、パーツの変更だけでなく、カラーリングの変更もできる。

 操作は、方向キーの前後左右で移動、1ボタンと3ボタンで旋回、2ボタンでブースト。さらに他のボタンに武器変更などが割り当てられている。全ての操作を素早く行なうのは相当難しいが、ブーストで空を飛びながら敵に射撃する、といった程度の動きなら何とかなる。ACの挙動もコンシューマ版と遜色なく、空中でミサイルを避けつつ撃ち返す、といったシリーズならではのアクションも十分堪能できる。




■ パワースマッシュEZ

 方向キーで移動、中央ボタンでスイングというシンプルな操作を採用したテニスゲーム。ボールに走りよって中央ボタンを押すだけで打ち返せる。

 キャラクタやコートはもちろんフル3Dで、リアル系のキャラクタもきちんと描かれている。ただ、フレームレートは秒間10フレームを切る少なさで、「KCP+」のパワーを感じ取るにはやや物足りない。ボールがかなり遅めに動くこともあり、シンプルなテニスゲームとしては特に問題なくプレイできている。

 今回触れたのは体験版で、1セットだけプレイできるという内容だった。メニューには、「TENNIS ACADEMY」、「SHOP」といった項目もあり、キャラクタを成長させる要素も楽しめそうだ。



□KDDIのホームページ
http://www.kddi.com/
□auのホームページ
http://www.au.kddi.com/
□関連情報
【2007年9月24日】「TGS2007」携帯アプリレポート その3
じっくり遊べる本格派ゲームアプリ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070924/mob3.htm

(2008年1月16日)

[Reported by 石田賀津男]



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