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【連載第142回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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PSP-2000用グッズがさらに充実!
プロテクトケース、乾電池を使うバッテリチャージャーなど |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回は、年末体制のゲームグッズ多量レポート第2弾であり、2007年最後のゲームグッズ研究所となる。本年もご愛読いただいたことを感謝したい限りだ。今年は9月に新型PSPことPSP-2000が発売された影響が大きく、それ以来PSP-2000用のゲームグッズがたくさん発売されてきた。この年末もその流れでPSP-2000用のグッズがたくさん登場していて、いよいよ専用のグッズが出そろってきた印象だ。
今回試しているのは、プロテクトケース、外出先で緊急充電できる乾電池式バッテリーチャージャーなど。ゲームグッズメーカーとして知られるメーカー以外からもグッズが登場しているので、4製品を試してみた。
● 外出先でPSPを緊急充電! 乾電池を使う手軽なバッテリーチャージャー
・「バッテリーチャージャーP2 (ブラック)」
メーカー:ゲームテック
価格:980円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
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スイッチのついた電池ボックスとケーブルだけというシンプルなグッズ |
単三型乾電池をつかってPSPを充電できるバッテリーグッズが登場。携帯電話用の製品としてコンビニエンスストアなどで売られているのをみかける充電グッズに近いグッズだ。PSP-1000/2000両用で、単三型乾電池4本を使用する。
使い方としては、乾電池4本を入れ、ケーブル先をPSP側の充電端子に差し込んでスイッチを入れるだけ。これで充電が行なわれる。ケーブルは約1mと長めなので、カバンの中に入れておいてケーブルの先だけ出すような使い方もありだろう。携帯電話なら本体とバッテリーチャージャーを一緒に持つスタイルでもいいが、PSPは両手で本体を操作するだけにそうもいかない。ケーブルが長めなのは嬉しいところだ。
電池を収納するボックスには取り出し用のリボンがついている。リボンの上に電池をセットしていって、電池を交換したいときにリボンを引っ張って外すわけだ。電池ボックス自体の作りは簡単なもので、少しバリなどの荒さが目立つ。フタのかみ合わせも少し悪いと感じた。そこまで丁寧で凝った作りである必要はないグッズではあるが、少し気になったところだ。
このバッテリーチャージャーを使っての連続プレイ時間はメーカー公称値として、PSP-2000側のバッテリーがない状況で液晶画面を暗めにしている場合なら7.5時間、最大に明るくすると5.5時間。同条件でPSP-1000の場合は暗めで5.5時間、明るめで3.5時間ということだ。この連続プレイ時間はパッケージ裏、メーカーの製品紹介サイトにも掲載されているので、購入前に詳しく確認できるのが嬉しいところだ。
充電式乾電池(ニッケル水素蓄電池)にも対応しているということで、今回はサンヨーの充電式乾電池エネループ4本を使ってみたが、無事に使用できた。外出先などでバッテリーが少なくなってきたときの緊急充電アイテムとして、シンプルだが頼もしいグッズだ。購入しやすい乾電池を使えるのも嬉しい。PSPを普段から持ち歩いているなら抑えておきたいグッズだ。
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フタのかみあわせなど全体に荒い作りを感じたのは残念なところだが、シンプルな製品だけに使い勝手は悪くない。外でも入手しやすい乾電池を使えるのがポイントだ |
● PSPをはさんで両面をしっかりガード! 簡易スタンド機能も嬉しいプロテクトケース
・「CYBER・プロテクトケース/クリア(PSP2000専用)」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(購入価格:980円)
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前面、背面のカバーをつなぐヒンジやツメが上下にあるので、少しおおぶりにみえる |
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こちらは開いたところ。中にPSPをはさみこんで固定する |
硬質なポリカーボネート素材のケースで包み込むPSP-2000専用のプロテクトケースグッズが登場した。液晶画面ごと前面を守るという点で第139回で紹介している「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」と近いが、こちらは背面もカバーで包んで保護する。また、前後のカバーを繋ぐ役割をしている底面のフタを開けると、簡易スタンドとして使えるというギミックも持つ。
前後のカバーはヒンジタイプのジョイントで繋がっている。PSP全体を丸ごと保護するというより、前面と背面のカバーで本体をはさみこむサンドイッチ構造。はさんだあと、底面のツメで前と後ろをつなぎ、さらに底面のフタをとめる。2重のロック方式になっている
前面カバーの印象は「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」にとても近い。厚みや素材の質感、表面の触り心地も同様だ。方向キーやアナログパッド、ボタン周りの傾斜をつけて薄くしているところもやはり同じ。スピーカー穴のくりぬきもしっかり開いていて位置も合っているし、USB端子やワイヤレスLANのスイッチまわりもしっかり開いている。ワンセグチューナーの装着には支障はなかった。ただしL/Rボタンに関しては、背面とのヒンジが近くにあって指が長い人だと指先がかかってしまうのが気になった。
背面カバーは背面全体を覆うが、UMDスロットはカバーごと開閉できる作りになっている。UMDスロット部分にある突起と、両サイドのカバーにあるくりぬきを、パズルのようにかみあわせる仕組みだ。背面の両サイドには小さめの突起が4点ついていて置いたときの足になる。
前述のようにサンドイッチ構造なので、側面は本体がそのままの状態になる電源スイッチやメモリースティックDUOスロットもほとんど未装着に近い扱いができる。ただ、手に持ったときこの両面のカバーでできる段差の感触がする。側面の段差が人差し指のラインに沿って手にフィットするといえばメリットなのだが、人によってはその感触をいやがることもありそうだ。
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方向キーやアナログパッド、ボタン周りの工夫など、前面の印象は「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」とほぼ同じ。背面も完全にカバーされるが、UMDスロットは可動式になっている |
底面のフタを簡易スタンドとして使うと、PSPを斜めに立てかけられる。ワンセグ放送の視聴などに嬉しい機能だ。ただフタは小さめなので、立てかけたときの角度が少し縦に近いほか調節もできない。また、ぐらつきやすく安定性には欠けるところもある。だがこれはあくまで簡易スタンドであり、それでいて大きな問題があるわけではない。これで充分と思える人も多いだろう。
両面のカバーをつなぐ天面と底面にヒンジやツメ、フタがあるので、この部分がふくらむのが見た目に気になるところ。特に底面はフタの簡易スタンドもあるので5mmほど本体よりふくらんでくる。ケースの重量も45g(CYBER・フロントカバーは18g)と、重さも気になってくるレベルだ。
装着してのプレイでは操作感は「CYBER・フロントカバー」同様によい。背面にもカバーがあるので厚みや手の感触はかなり変わってくる。最も気になったのは、カバーの両サイドがギシギシするところ。本体のカーブに合っていないのか、自然に操作していると常にギシギシと伝わってくる。指で両端を押すと音をたてるほどだ。よくできているグッズだけにこの点はとても残念に思う。
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底面のフタを開くと、簡易スタンドとして使えるのが嬉しいところだ。角度調節などはできないが大きな不足はなく、とりあえずスタンド機能があれば充分と考えれば満足度は高い |
● 「CYBER・プロテクトケース」とほぼ同じだが、ちょっと違いがあるグッズ
・「クリスタルボディケース」
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写真をぱっと見ただけでは同じ製品としか思えないほどに近いグッズだ |
ユニオンテクノスというメーカーから発売されているPSP-2000専用のプロテクトケースグッズだ。上で紹介している「CYBER・プロテクトケース/クリア(PSP2000専用)」と同じジャンルのグッズだが、実はこのプロテクトケース、ジャンルにとどまらず作りや特徴もCYBER・プロテクトケースと驚くほどに似ている。どちらがどうという話ではなく、大本の製造元なりがほとんど同じところなのではないだろうか。ただし、微妙な差異がある。
どれぐらい近い製品かというと、はっきり異なっているところがないというぐらい近い。両面のカバーでPSP本体をはさむサンドイッチ構造、天面と底面のヒンジの存在や位置、方向キーやアナログパッド、ボタン周りのくりぬきの広さや傾斜で薄くなっている工夫、そして底面のフタが簡易スタンドになるところまでも同じだ。
部分的な差異に関しては写真でご覧頂くほうが早いが、良し悪しに関わるほど大きな違いはあまりない。ただし、大きな違いとして手に持ったときに両サイドがギシギシする感触がこちらのほうが少なかった。「CYBER・プロテクトケース/クリア(PSP2000専用)」で最も残念に感じたところなので、この差は大きい。それでもまだ少しギシつきはあるものの、一体感はこちらのほうが高い。
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違いとして、方向キーとアナログパッドの間の加工、UMDスロット部分のカバーのとめ口がある。その他はほぼ同じで、簡易スタンド機能も同様に使える。こちらのほうが一体感が少しだけいいように感じた |
● PSP-2000専用フロントカバーがさらに登場。3製品の比較ポイントも再評価
・「クリスタルカバー」
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PSPの前面を液晶画面ごと保護するフロントカバー |
こちらはフロントカバーのみのPSP-2000専用グッズだ。「クリスタルボディケース」と同様の話になるが、こちらもサイバーガジェットのフロントカバーグッズ「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」とほとんど同じ作りになっている。
先ほどの「クリスタルボディケース」はまだ違いが外見や手に持っときの感触で違いがあったが、こちらはもはや間違い探し状態で、もうまったくと言っていいほど違いがない。唯一異なるのは、方向キーとアナログパッドとのあいだの加工で、サイバーガジェットは先端がでているが、ユニオンテクノスは丸くなっている。ただ、ここは指もかかってこないので操作感への影響はない。
このグッズに関しては好み(というほどの違いもないのだが。)や、店頭での販売価格などで選んでしまって構わないだろう。
これだけで終えるのは忍びないので、これまでゲームグッズ研究所で紹介したPSP-2000用フロントカバーグッズを再評価してみた。サイバーガジェットの「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」、ゲームテックの「クリスタルフェイスP2」、そしてこのユニオンテクノスの「クリスタルカバー」だ。
サイバーガジェットの「CYBER・フロントカバー(PSP2000専用)」とユニオンテクノス「クリスタルカバー」が同等の製品で違いがないのは本稿で書いているとおりだが、ゲームテックの「クリスタルフェイスP2」はアナログパッド周りのカバーがパッドの背面にまわる作りになっている。方向キーともくりぬきが分かれているため、上方向への操作が少し苦しい。パッドを上にすると、背面にまわっているカバーに乗っかり、少しパッドが斜めになる。
第141回で「クリスタルフェイスP2」を紹介したときには、この部分の記述がなかったことを、読者のみなさまにお詫び申し上げたい。
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ユニオンテクノス、サイバーガジェット、ゲームテックとPSP-2000専用フロントカバーを扱ってきたので、再評価してみた。3製品ともに作りが近いグッズだが、方向キーとアナログパッド部分に違いがある。ユニオンテクノスとサイバーガジェットは操作感含めほぼ同じだが、ゲームテックはアナログパッドの操作に難がでてしまう |
● DS Lite用シリコンジャケットグッズとしては、残念な点が目立つ結果に……。
・「シリコンケースシルバー」
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上下にわかれたラバージャケットを装着する |
DS Lite用のシリコンジャケットグッズがカンタービレというメーカーから登場した。上下2枚にわかれているラバーをDSの上半分、下半分に装着する形式。吸着防止シリコン素材によりホコリがつきにくいという。
シリコンラバーは電源スイッチやタッチペンホルダー、ボリュームコントロールのつまみ、GBAカートリッジスロット、イヤフォン端子など、各部が開けられていてアクセス性は悪くない。だが、いかんせんDS Lite本体との一体感の悪さが厳しいところだ。
上下ともに、天面、底面に内側のシリコンラバーが引っ張られてしまっているようで、側面や内側の位置がどうにもあわない。製造過程において、DS Liteのサイズよりもカバーが小さくなっていると思われるが、そのため、L/Rボタンや充電端子にヒンジにかかるラバーがずれるので、操作や扱いにも影響を及ぼしてくる。そのほかの詳しい点は写真をご覧いただいたほうが早いが、特筆できるよいところがなく、残念な点が多いグッズだった。
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装着してみたが、どうにも一体感が悪いのが残念だった。天面や底面にひっぱられてしまっている感触で、内側は写真のように本体と合わない |
● 低反発素材を使った横長のPSP用ケース
・「低反発ケース」
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珍しい横長のPSP用ケース。本体のほかUSBユニット、UMDディスク3枚などを収納できる |
衝撃を吸収する低反発素材を使った、PSP1000/2000両用、ワンセグチューナーなどのUSB端子を使うユニット、さらにUMDディスク3枚を収納できるケースだ。特徴的なのはPSP本体とUSBユニットを横並びに収納するところ。写真でご覧いただいてわかるように横長のケースになっている。
低反発素材は厚みがあって、指で押すと独特のゆっくりと形がもどっていく感触がする。衝撃の吸収性はかなりよさそうだ。開閉は2個のファスナーで外周のスライダーを開けるシンプルな作りになっている。
内部は片側がPSP本体とUSBユニットなどを収納するためのスペースで、途中に柔らかいフェルト的な布素材のしきりがある。ここで本体とUSBユニットを分離させた形でセットする。収納するというより置くという使い方で、ファスナーとの間には、本体と当たらないように段差がついている。少し高さが足りないように感じるところが気になるだろうか。ワンセグチューナーユニットをカバーごとセットしても、ギリギリ収納が可能のようだが、間に大きな仕切りはないため、PSP、ユニット共に固定されないのは残念。
もう片方はネットポケットがついたUMDディスク収納スペースだ。スペース内にしきりのようなものはなく、横並びに最大3枚収納できる。だが、持ち運んだあとなど中で動いてしまい開けたときには重なっていたりした。UMDディスクに限らず、多目的ポケットとしてイヤフォンなど雑多に入れておくスペースという印象だ。
気になったのは真ん中にしきりなどがないため、閉じたときに本体や小物側とUMDディスクが当たってしまうところ。傷やホコリに対しての防御を主に考える人にはちょっと作りがアバウトだろう。単純に、外からの衝撃には強いケースとして捉えるのであれば、価格面を含めて一考されたい。
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内部は本体とUSBユニット収納との間にしきりはあるものの、他には特にしきりがないのが気になった。UMDディスクは写真のように横に並べて3枚を収納できるが、持ち運んでいるうちに片側に寄ってしまう |
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□ サイバーガジェットのホームページ
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□ ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
(2007年12月27日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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