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会場:パシフィコ横浜 展示ホールDホール
入場料:前売800円、当日1,000円
発表会では、「ゲームポットフェスタ2007」のイベントの詳細に加え、ゲームポットが運営中またはサービス予定の全10タイトルの今後のアップデートスケジュールについて、各タイトルのプロデューサーやディレクターがプレゼンテーションを行なった。また完全新作となる「Wizardry Online」を、ゲームポットが日本で展開することも明らかにした。
■ ユーザー同士のつながりをともに作るイベントを目指す
続いて、パブリッシャーであるゲームポットという企業について、「ユーザーに喜ばれるサービスを継続することがオンラインゲームの真髄だと思うようになった。面白いゲームを提供していくことはもちろん、ユーザーがゲームをプレイする以外の時間の中で、いかにユーザーに喜びや驚き、安らぎ、つながりといったものを提供できるか。それでこそオンラインゲームのパブリッシャーとしての意義があると感じている」と述べた。
今回の「ゲームポットフェスタ2007」も、「ユーザーさんがゲームをプレイしているときとは違った楽しみや喜び、ユーザー同士のつながりを共有していきたい」と考えにのっとったものであることを強調。「業界内では過去最大級のイベントになると思っている。全てのコンテンツの楽しさ、喜び、ユーザーとのつながりを集約した、満足いただけるイベントに仕上げていきたい。ぜひ皆様にもご期待いただきたい」と挨拶した。
前売チケットには特典として、「スカッとゴルフ パンヤ」のゲーム内マスコット「エルモ」の30日利用権と、「ファンタジーアース ゼロ」のゲーム内でもらえるイベント限定の称号が付属する。さらにイベント来場者には、会場限定デザインのWebMoneyカード1,000円分と、「スカッとゴルフ パンヤ」、「CABAL ONLINE」、「ファンタジーアース ゼロ」、「アップルシードオンライン カードタクティクス」のゲーム内アイテムを入手できるお楽しみ袋がプレゼントされる。入場料は取るが、それ以上の特典を用意し、「決して損はさせない」という。 なお前売チケットや来場者へのプレゼントは、いずれも先着順での販売・配布となる。想定数を越える来場者があった場合、プレゼント配布終了の可能性もあるのでご注意いただきたい。 会場ではイベントステージを3つ設け、「スカッとゴルフ パンヤ」、「ファンタジーアース ゼロ」、「Level-R」、「CABAL ONLINE」のゲーム大会を実施(いずれも予選をオンラインで実施中)。また「君主 online」や「トキメキファンタジー ラテール」、「疾走、ヤンキー魂。」のステージイベントも実施される予定。他にも、来場者同士でQRコードを交換し合うことで応募できるプレゼント企画や、会場限定グッズの販売も予定されている。
来場者数は、1万人程度を想定しているという。最近開催されたゲーム関連イベントと比較すると、ガンホー・オンラインエンターテイメントが4月に開催した「Ragnarok Japan Championship 2007」が約5,000人、スクウェア・エニックスが5月に開催した「スクウェア・エニックス パーティ 2007」の来場者は2日間で76,562人。「ゲームポットフェスタ2007」がどこまで来場者数を伸ばせるのか、日本のオンラインゲーム市場の動向を占う上でも注目したいところだ。
■ 「Wizardry Online」発表。コンセプトは「死んだら終わり」
「Wizardry」については、2006年11月、ゲームポットの親会社である株式会社アエリアが、全世界における商標権を獲得しており、ゲームポットは「Wizardry Online」の世界版権を持つ。ゲームポットはパブリッシャーで開発部隊を持っていないため、実際の開発は他社に依頼することになるはずだが、今のところは開発会社についても発表できないという。ただ、ゲームポットがサービスを行なうことは確実で、日本でのサービスを念頭に置いたタイトルということになりそうだ。 ゲーム内容についてはまだまだこれから詰めるという様子だが、基本コンセプトについての話はされているという。その内容はなんと「死んだらキャラクタが消える」というもの。「Wizardry」といえば、死んだら教会で蘇生してもらい、失敗すると灰になり、さらに蘇生失敗でロスト、すなわちキャラクタが失われた。これもなかなかシビアなシステムなのだが、本作では蘇生の概念も取り入れず、いきなりロストするという厳しい仕様を考えているという。 過去に死亡即ロストという仕組みを取り入れたオンラインゲームとしては、「Diablo II」のHardcoreモードなどがあるにはあるが、未だ非常にレアなケースだ。本作がどんなゲーム内容になるかは全く見えておらず、またこのコンセプトを最後まで貫き通せるのかどうかも気がかりではあるが、昨今の“ぬるいゲーム”に物足りなさを感じるユーザーには、今後の動きが楽しみなタイトルになりそうだ。
(C)Gamepot Inc., All rights reserved.
■ 全10タイトルの今後のアップデートスケジュールなど
ゲームポットが抱えている全10タイトルの今後のアップデート内容について、各タイトルの責任者から順に説明が行なわれた。「ゲームポットフェスタ2007」でもステージイベントなどで新たな情報が発表されることと思うが、ここで新たに発表された情報もあるので、1つずつお伝えしていこう。
今後の展開としては、まず11月29日にテクモから発売されるWii用ソフト「スイングゴルフ パンヤ 2hdショット!」との連動企画を発表。Wii版のキャラクタに音声が追加されることに合わせて、PC版でも声に関係するアイテムを実装するとしている。
また2008年以降の展開として、「パンヤの楽しみ方は強さを競うだけじゃない!」をコンセプトに、ジュニアカップやレディースカップ、スピーダー選手権、ファッションや人気投票、ユーザーが画面キャプチャ下動画のアップロードを支援するコミュニティ施策などを考えているという。
(C)2004 Ntreev Soft Co.,Ltd. All Rights Reserved. Exclusive License (C)2004 HanbitSoft, Inc., All rights reserved. (C)2004 Gamepot Inc., All rights reserved.
続いて2008年の今後のアップデート構想を公開。まず「破産システム」と「国同盟システム」を実装して生存競争を生み、続いて「戦争システム」と「株システム」をリニューアルして競争を激化。さらにサーバー間戦争、また国際サーバー間戦争も実現し、真の「君主 online」を作るとしている。これらの詳細は、「ゲームポットフェスタ2007」の会場で行なわれる座談会にて説明される予定。
(C)2005 Ndoors Corporation., All rights reserved. (C)2005 Gamepot Inc., All rights reserved.
アップデートスケジュールとしては、現在公式サイトで順次発表されている「Upgrade3.0」について、100人対100人の国家戦「ミッション戦争バトル」を実装することを明らかにした。ほかにも、レベル140以上を対象とした最高難度のダンジョン「ポントゥスフェルム」や、利便性を追求した新装備「シャドウチタニウム」を実装予定。これらの実装時期を、2007年12月と発表した。
このほかにも、コンプリータースキルを中心に新スキルを実装予定。こちらは調整が済み次第、順次導入したいとしている。
(C)2006 by ESTsoft Corp. All rights reserved. (C)2006 Gamepot Inc., All rights reserved.
2008年のアップデート計画としては、5つの柱で展開するとした。まず大規模戦争を寄り面白い方向へ“変化”させる仕組みとして、新たな建築物と召喚、フィールドの実装を行なう。2つ目にゲームの面白さを“追求”する施策として、戦争の新たな目的を追加することと、アクセサリによる新パラメータの追加を行なう。3つ目はより“挑戦”的な内容として、モンスターの戦争介入や、戦争のルール追加を検討しているとした。 4つ目は、ゲームの世界観を主軸とした新たなアプローチの“創造”。各国の国王が戦争に参戦したり、フィールドに仕掛けを用意した市街戦、ストーリーを補完するようなクエストの実装を考えているという。
最後は“新クラス”。既に発表されているとおり、両手剣を操り、HP吸収スキルやフォーム(構え)チェンジを行なう攻撃的クラス「ブレイド」、ナックルによる打撃と罠を使ったかく乱戦で挑む「アサルト」、楽器を使った歌で味方の強化や敵の妨害をする「リリクト」の3つのクラスの開発が進められている。このほかにも、ゲームバランスの調整は順次行なっていくとしている。
(C)2005-2007 SQUARE ENIX CO., Ltd. All Rights Reserved. Licensed to Gamepot Inc.
「ゲームポットフェスタ2007」では、榊原ゆいさんが歌うテーマソングの発表ライブを行なう。ゲームでもこれに合わせて、榊原さんの衣装の実装や、イベント、ファッションアイテム、エモーションの追加を行なうコラボレーション企画が予定されている。
(C)2006 Actoz Soft., All rights reserved. (C)2006 Gamepot Inc., All rights reserved.
加賀氏は今後の改良点として3つの点を上げて説明。まず1点目は操作感の向上。現在はゲームパッドで操作しているユーザーが多いが、キーボードでも簡単に操作できるよう、操作感アップを目指すとした。ただしゲームバランスについて、「フルスロットルでコーナーに突っ込むようなゲームにはしたくない」と付け加えた。 2点目は臨場感の向上。高回転時のエンジン音を改良し、臨場感を高めるとともに、シフトチェンジのタイミングも取りやすくしたいとしている。3点目は「ELOレーティングシステム」の導入。勝つと上がり、負けると下がるポイントシステムのことで、自分と同じ実力のドライバーを見つけやすくするための仕組みとして導入される。
正式サービスにおいては、新アイテムとして、AE86、SIVIC SiR-II EG6(初心者向け)、RX-7 FD3S(上級者向け)などの実車を追加予定としている。
(C)2006 Invictus Games Ltd. All Rights Reserved. Exclusive License (C)2006 Gamepot Inc., All rights reserved. TOYOTA, MR2, SPRINTER TRUENO and all other associated marks, emblems and designs are intellectual property rights of Toyota Motor Corporation and used with permission. Honda Official Licensed Product. Mazda Official Licensed Product.
続いて12月には、効果音の強化、消費アイテム追加、冬限定衣装、テーマソングの制作などを計画しているという。詳細は12月に改めて発表するとしている。
(C)2006 Cross Games Inc. All Rights Reserved. Copartner Dice Networks Inc.【イラスト:bomi/SUGAR】 (C)2006 Gamepot Inc., All Rights Reserved.
発表会では、ゲームの仕様中から、カードの要素について説明。戦闘は6対6のカードバトル(最大12対12)で、各カードにはHPと素早さ、技能と行動内容、夜間対応・地系適応・気候対応の各能力が設定されている。
カードはさらにその上で、主に攻撃を担当するアタック型(安定ダメージ型と大ダメージ型に分けられる)と、支援型、妨害型に分類される。支援型でアタック型を支援すると次のターンに大ダメージを狙える(コンボと呼ぶ)。しかし相手がそれを読んで妨害型を出してくると、大ダメージをそのまま返される(カウンター)。デッキ構築と読み合いによって戦闘が進められていくという。
(C)士郎正宗/青心社/M2 Published by Gamepot Inc.
まず第1期のバトルはコマンド式でクローズな形だったが、「ヤンキーの華は喧嘩」として、デッキを組んで戦うオープンバトル形式を採用。ジャブからストレート、裏投げと行動を予め設定しておくことで、駆け引きを楽しめる内容になるようだ。また多人数の戦いにも対応したいとしている。 バイクのカスタム要素は今回も継続。カスタム強度によって喧嘩の強さも変わるような仕組みを考えているという。カスタムについては、第1期の極めて自由なデザイニングはそのまま踏襲するとしている。また第1期の登場人物については、第2期ではボスキャラとして登場させることも考えているという。
詳細は、「ゲームポットフェスタ2007」の会場で、スクウェア・エニックスのプロデューサー安藤武博氏を招いてのトークショーで発表するとしている。このほか会場では、「絆、プロジェクト。」として本作の主題歌を歌うことになっている、串田アキラ氏のライブも行なわれる予定。
(C)2003,2004,2007 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved, Licensed to Gamepot Inc.
ゲーム内容については、「モンスターファーム」シリーズにあったファームを実装するとした。新たに実装される植物や家具、トレーニング器具などを自由に設置できる、自分の家のようなものになり、他のユーザーを招き入れることもできるという。またファームには助手も登場し、過去のシリーズでおなじみのキャラクタについても実装を検討しているという。 モンスターについては、新たなモンスターの実装はもちろんのこと、特定のCDやDVDを入れたときのレアモンスターも実装するとしている。
「ゲームポットフェスタ2007」でも、何らかのイベントを行なう予定。内容は「会場でのお楽しみ」ということで発表されていない。
Published by Gamepot Inc. (C)TECMO,LTD.2006
続けて植田氏は、「初めての試みなのでどれくらいのお客様が来られるかはわかりませんが、来ていただいたお客様には、損をさせない……というと変だけれど、楽しんでいただきたい。ゲームポットのタイトルは、もちろんゲームも楽しいけれども、それに付随するサービスも楽しいなと感じてもらえると嬉しい。それを出せないと、パブリッシャーとしての価値がない。うちはあくまでパブリッシャーなので、ゲームという素材をいかに調理して盛り付けて、美味しく食べてもらうか。その辺りを追求していきたい」と語った。
他のプロデューサー陣にも話を聞いたところ、今回のイベントは「オフ会みたいなもの」という話もあった。同じゲームを遊ぶユーザーが集まり、そこで新たなコミュニケーションが生まれる。イベントで出会う人もいるだろうし、イベントの開催を通してコミュニケーションも活発化するだろう。今回のイベントが、同社が掲げるコミュニケーション戦略の新たな一歩として成功を収められるかどうか。12月16日の開催を期待して待ちたい。
(2007年11月14日) [Reported by 石田賀津男]
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