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日本最大のLANパーティ「BIGLAN Socket6」が開催
「SuddenAttack日本大会」「Eスタ」他、イベント盛りだくさん!

12月15日、16日開催

会場:秋葉原UDXビルディング内特設会場

 株式会社成(なり)は、12月15、16日の2日間、日本最大のLANパーティ「BIGLAN Socket 6」を開催した。「BIGLAN」は成のBIGLAN事業部が主催・実行するユーザー参加型イベントで、イベントパートナーは株式会社アスク、XNEWS、およびGoodPlayer.jp。LANパーティとは、参加者がそれぞれ自分のPCやゲーム機を持ち込むというBYOC(Bring Your Own Computer)スタイルで楽しむ、ゲーマーによるゲーマーのためのお祭りである。

 都合6回目、1年半ぶりの開催となる今回の「BIGLAN Socket 6」は、ゲーマーやナード達の聖地「アキバ」が会場となった。この界隈で最大の建物、秋葉原UDXビルディング内の特設会場には、「BIGLAN」過去最大となる80名規模のBYOCエリアが設置されたことに加え、各種企業協賛によるゲームイベントが大々的に同時開催され、なんとも賑やかなビッグイベントとなった。


■ 大規模化した今回の「BIGLAN」は同時開催イベントも盛りだくさん
目玉は「Sudden Attack 全国大会」と「Eスポーツスタジアム ステージ3」!!

開会式、メインステージに立つ「BIGLAN」実行委員長の松本氏。過去最大となるLANパーティイベントの開催を祝した
会場内には参加者の持ち込んだゲーム環境がズラリ。思い思いのゲームで輪を作り楽しむ光景が随所に見られた
 「BIGLAN」のメインイベントは、もちろん自分でPCやゲーム機を持ち込んだ参加者が集う「BYOCエリア」だ。今回は前回「BIGLAN Socket5」のほぼ倍の規模となる80名ほどの参加者が集まったほか、秋葉原駅前のビルという立地の良さもあり、PC持込以外の一般来場者も大賑わい。会場内はこれまでにない盛大な光景が繰り広げられていた。

 また今回は、前回に比べて大規模化しただけではなく、各種協賛企業によるコラボレーションイベントが目玉だ。ひとつは、オンラインFPS「Sudden Attack」を国内展開しているゲームヤロウによる「Sudden Attack Clan Tounrnament League(SACTL)」。全国128個のクランがオンライントーナメント予選を戦い、これを勝ち抜いた精鋭4チームが「BIGLAN」内特設ステージで雌雄を決するという、「Sudden Attack」日本最高の頂上決戦だ。会場には数百人の「Sudden Attack」ユーザーがつめかけ、今回のイベントで最大の盛り上がりを見せていた。

 もうひとつの一大イベントはGoodPlayer.jpが主催する「Eスポーツスタジアム ステージ3」。本誌でも度々お伝えしているイベントだが、今回は「BIGLAN」内特設会場にて今年最後の競技を行なっていた。種目は前回までと同じく「WarCraft3」、「WARSOW」、「旋光の輪舞 Rev.X」に加え、変化球として株式会社ケイブのアーケード用シューティング「ケツイ~絆地獄たち~」を使った大会も実施。さらに「Eスタ」2日目には、参加者へのクリスマスプレゼントイベントとして有限会社グレフ社長・丸山氏から「旋光の輪舞2」の発表も行なわれ、ファンにはたまらない内容のイベントになったようだ。

 これらのコラボレーションイベントの詳細については別稿で詳細にお伝えするとして、本稿ではまず、「BIGLAN Socket 6」のメインイベントであるユーザー参加型のBYOCエリアの状況と、その他協賛企業ブースの情報をお伝えし、LANパーティならでの楽しさにフォーカスして本イベントをご紹介していきたい。

「BYOCエリア」でお菓子を配るBIGLANガールのお二人。会場内に随時笑顔を振りまいていた 「BIGLAN」を主催する株式会社成の代表・長縄実氏はトナカイ姿で登場。忙しく動き回っていた PC以外の持ち込みではXbox 360が一番人気。見たところ3割程度の参加者が持参していたようだ


「BYOCエリア」外には秋葉界隈のPCショップのミニブースも。ゲーマー向けのPCや各種デバイス、周辺機器類の展示が行なわれていた

LANパーティだけでなく、同時開催された「Sudden Attack 公式大会」、「Eスポーツスタジアム ステージ3」の双方も大盛況の模様。それぞれメインが張れる濃密なイベントなだけに、これらの詳報は別稿でお届けしたい


■ 過去最大規模となったBYOCエリア。LANパーティならではの楽しみとは?

参加者がプレイするゲームでは「Team Fortress 2」の人気が高かった。お祭り騒ぎ的ゲーム性が会場の雰囲気にピッタリ
「Forza Mortorsport 2」でデコカーをエディットするプレーヤー。見事な手さばきで作っているのは……
時間が経つとそこかしこに人だかりが。それぞれのゲームを中心にコミュニティが形成されていく
 「BIGLAN」イベントのメインは、やはり自分でPCを持ち込んで楽しむBYOCエリアだ。会場内にはモニタ、PC、ゲーム機などがズラリと並び、海外のゲームイベントを彷彿とさせる壮観な景色である。そんな場内では、それぞれPCやゲーム機を持ち寄った参加者達が思い思いの方法でゲームを楽しみ、コアなゲームファンならばエキサイトせずにはいられない雰囲気だ。

 会場全体を眺めてみると、中でも1番人気だったタイトルがValveの「Team Fortress 2」。お祭り騒ぎ的なゲーム内容が会場の雰囲気に合っているのだろうか、5、6人が並んで一緒にプレイしている風景がそこかしこに見られた。同じFPSタイトルではコラボレーションイベントの開催された「Sudden Attack」の人気も高い。またXbox 360を持ち込んだ参加者も相当数いて、買ったばかりの最新ゲームを楽しむ姿や、中には「Forza Mortorsport 2」を使ってデコレーションカーのエディットを披露するプレーヤーの姿も。横から覗き込み、操作の手際を観察するのがなかなか面白い。

 また、ユーザー主催のミニイベントも充実していた。中でも人気を集めていたのは、「FLATOUT 2」大会。これはレースゲームの中でも「車の破壊」にフォーカスした、いわば“バカゲー”のノリを持つレースゲームで、こういった会場にはぴったりのタイトルだ。ほとんど運任せという対戦形式でミニトーナメントが行なわれ、会場の一角に黒山の人だかりができていた。面白いところでは、イロモノ対戦格闘ゲーム「ビキニカラテ」のミニ大会を開く面々などもいて、ゲーム内でヘンな技を決めるたびにゲラゲラと笑い声が上がるという異様な盛り上がり。頭のネジをちょっぴり緩めて楽しむLANパーティならではの空気感といえるだろう。

 BYOC参加者として来場していた人の中には各種ゲーム大会で勇名を馳せたプレーヤーの姿も。「Eスポーツスタジアム」の「WarCraft3」部門で何度も入賞しているnemuke氏や、同大会の「WARSOW」部門で決勝戦常連となっているfumio氏などは、やはり得意とするゲームで遊んでいた。その周りに幾人もの参加者があつまり、トッププレーヤーの操作を興味深く見守るという風景が見られたのが印象的だ。

 また「Sudden Attack」の公式インストラクターとして活動するKeNNy氏も、自らPCを持ち込んでBYOC会場に参加。会場内で開かれた「Sudden Attack RustyEgg Shootout!」大会では、KeNNy氏率いるクラン「RustyEgg」メンバーと来場者チームが戦い、勝者には商品が授与されるという内容だった。しかし「Sudden Attack」のトッププレーヤーKeNNy氏率いるチームは激しく強く、5つの挑戦者チームは全敗するという結果に。用意された商品がジャンケン大会で分配されるという状況に、思わず筆者も笑いを漏らしてしまった次第だ。

 実は、筆者も参加者として会場入りしている。BYOCエリアにゲームPCを持ち込み、いつもは自宅で使っているジョイスティック、ラダーペダル、「TrackIR」などフライトシム装備一式を設置してみた。実際のところ取材活動のため、存分に遊ぶというところまではいかなかったが、ある程度「本格的」なフライトシム環境に興味を持った一般来場者の方が現われ、「遊んでみてよいですか」と問われたので喜んで自慢の環境を試してもらった。

 というわけで、自分ではなかなかプレイ時間が取れなかったものの、いつもとは違う「LANパーティならではのゲームの楽しみ方」に触れることができ、PCを持ち込んだ甲斐を感じることができた。これも「BIGLAN」でしか掴めない手応えというもので、次回以降も是非参加したい、次はどんな環境を持ち込もうかな、などと思った次第だ。

「Sudden Attack」をプレイするKeNNy氏。やはり相当な腕前で挑戦者をなぎ倒していた その彼の手元を取材。キーボード、マウス、マウスパッドの様子は参考になるだろうか 「WARSOW」で有名なfumio氏は「Eスタ」本戦へ向けた練習にいそしんでいた


PC持込で参加したプレーヤーは、やはりFPS系ゲームを中心にプレイしていたようだ 筆者は体感ゲーム環境を持ち込み。苦労した甲斐あって来場者に興味を持ってもらえた こちらは「BIGLAN」恒例デコパソ大会で優勝した機体。二日で作ったとのことだ


他にも「BYOCエリア」には、レトロゲーム大会や「Guitar Hero」プレイエリアなどミニコーナーがちらほら。今回の特徴を一言で言えば「PC以外の遊びも広がった」となるだろう


■ 企業ブースも盛りだくさん! 国内発のゲーミングマウス「DHARMA TACTICAL MOUSE」が初公開

最新ゲーミングマウスを展示していた「DHARMA POINT」ブース。マウスの貸し出しが好評だった
 秋葉原という会場の特性もあってのことか、会場入り口付近には秋葉界隈のPCショップやプリフェラルメーカーなど各社のミニ企業ブースが構えられ、最新のPCゲーム環境作りを支援する各種製品の展示が行なわれていた。中でも多くのプレーヤーが注目していたのは、国内発のゲーミングマウスとして来春の発売が予定されている「DHARMA TACTICAL MOUSE」だ。

 このゲーミングマウスは、PC用プリフェラルの国内メーカーとして知られるシグマA・P・Oシステム販売のゲーマー向け新ブランド「DHARMA PONT(ダーマポイント)」の最新製品。最大の特徴は「日本人のためにデザインされた」という小ぶりな筐体サイズと、7,080fpsの高速スキャンレートを誇る高性能レーザーセンサーを搭載していることなど、ゲーマー向けとして妥協が無いということだ。国内メーカーによる製品設計ということで、実際に手に取ってみた感触は「一瞬でしっくり来る」の一言。重量は軽く、重量バランスは後部よりで、ハイスピードなゲームでの使用に最適な印象を受けた。

 この「DHARMA TACTICAL MOUSE」の製品開発を担当するシグマA・P・Oシステム販売によると、この「BIGLAN」会場で展示されていたモデルが製品の最終版であり、発売は来年1月頃を予定しているとのことだ。日本メーカーとしては例のない「ゲーマー仕様」の製品開発には色々と難しい問題もあったようだが、製品スペックを見る限りは文句なしの製品に仕上がっている。会場では本製品の貸し出しも実施しており、実際に試したゲーマーも多かったようだ。間違いなく来春の注目製品になることだろう。

 他には日本SHUTTLEおよびエルザジャパンによる最新ゲームPCの展示、「Crysis」仕様のグラフィックボード「ELZA GLADIAC 088 GT 512MB」や、Thermaltakeによる各種最新クーラー製品の展示、「Sudden Attack」など各種オンラインゲームを運営するRED BANANAのブース、株式会社アスクによる最新PCゲーム環境の展示など、ゲーマー御用達製品の展示が盛りだくさん。ユーザー参加型イベントである「BIGLAN」もここまで成長したか、と思わせる充実の内容だった。

「BIGLAN限定」でデモされた「DHARMA TACTICAL MOUSE」。国内メーカーの意欲作ということで、来春の発売には注目が集まりそうだ

こちらは日本SHUTTLE、エルザ、Thermaltake、アスクなど各社ミニブース。こういった企業との連携に広がりが出てきたのも、今回の「BIGLAN Socket6」の特徴だ


■ 次回以降の方向性は? より「ユーザー本位」の大規模LANパーティへの成長を望む

日程の最後に行なわれた突発ジャンケン大会。「BIGLAN Socket6」にはこれほど大勢の参加者が集まった
 12月15日、16日の二日間、過去最大の規模で開催された「BIGLAN Socket 6」は無事に閉幕した。閉幕式に臨んだ「BIGLAN」実行委員長・松本氏は今回のイベントの成功を喜び、具体的な日程は明らかにしなかったが、次回以降の開催に意気込みを見せてくれた。

 これまで続いてきた「BIGLAN」から見て、今回の「Socket6」で見られた最大の特徴は、単独でメインを張れるほどの各種イベントが同時開催され、PC持込参加以外の来場者も含めて会場が大いに賑わったことだ。「Sudden Attack」なり、「Eスポーツ」なりの様々なフックで、こういったゲーマーの為のお祭りに大勢の人々が訪れるというのは、これまでになかった魅力的な現象だ。その意味で、「BIGLAN」は大いに進歩した。

 ただ、筆者なりに感じたこととして今回のイベントについてひとつ言えることは、「同時開催」のために各イベントの「色」が多少薄まってしまったのではないか、ということだ。特に「Eスポーツ系」として同系統と言える「Sudden Attack 公式大会」と「Eスポーツスタジアム」が完全に同時進行となってしまい、全体としてみれば相当なタイトスケジュールだ。

 結果として、一方で決勝戦をやっている最中に、他方で別のゲームの決勝戦をやっており、また「BYOCエリア」では各自が思い思いにゲームをプレイしているという按配になり、参加者の意識がやや分断されてしまった面が否めない。各イベントステージが互いに一望できないという間取りの問題もあったし、しっかり一元化されたスケジュール表が存在しなかったのも混乱に拍車を掛けた原因だろう。その意味では、「BIGLAN」の本筋である「ユーザー本位」の盛り上がりをさらに高める方向で、LANパーティとしてのさらなる洗練を期待したい。

 なお、「Sudden Attack 公式大会」および「Eスポーツスタジアム ステージ3」の模様については別稿にて詳しくお届けするので、ファンの皆様はお楽しみに!!

初日に行なわれたパソコンショップ対抗「Sudden Attack対戦」では、ツートップ秋葉原本店、オリオスペック(左)、パソコンショップARK(中央)、ユーザーズサイド(右)の各店舗が入賞。2位のパソコンショップARKでは、次回以降このようなイベントがあれば、お客さんの助っ人も受け付けるとのこと。優勝したユーザーズサイドは「セールス中なので是非ご来店ください!」と店舗をPR

凄まじい人の入りとなった「Sudden Attack 公式大会-SACTL-」。カジュアルさを微塵も感じさせない、ハードコアかつハイレベルな戦いが展開した。参加総数128クランの頂点を決める決勝大会の行方は、別稿にてお届けしたい

□BIGLANのホームページ
http://biglan.jp/
□関連情報
【2007年10月26日】成、「BIGLAN socket 6」を12月15、16日に開催
「Eスポーツスタジアム ステージ3」を併催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071026/biglan.htm
【2006年11月6日】BIGLAN実行委員会、「BIGLAN socket5」にて
賞金をかけた「Warcraft III」と「WARSOW」の大会を実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061106/biglan5.htm

(2007年12月17日)

[Reported by 佐藤“KAF”耕司]



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