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会場:韓国国際展示場(KINTEX)
入場料:5,000ウォン(前売り3,000ウォン) 続いて壇上に立ったのはプロデューサーを務めるジ・ヨンチャン氏。ジ氏は「AION」の中心となるコンセプト、天族と魔族、竜族の戦いが行なわれる地として新たな世界「アビス」の存在と、戦争の仕様など今後の「AION」についての発表を行なった。本稿ではジ氏が提示する来るべき「AION」の将来像を紹介したい
■ 3つの種族が争う異次元世界「アビス」。プレーヤー達の争いに、強大な力を持つ竜族が介入
今回開催された発表会は、「AION」に期待するファンの疑問に開発者として応えたもの、と言っていい。ジ氏は最初に「AION」で魔族と天族が争う地として「アビス」という世界のイラストを提示した。アビスのイメージイラストは宇宙空間に太陽のような炎をまとった球体が中心にあり、両端に天族と魔族の世界と繋がる門があるという、異次元世界のマップのようなイラストだ。 巨大な赤い球体の他、アビスにはいくつかの浮島か衛星のような大地が浮かんでいる。天族と魔族の門もこの島の1つに存在する。「AION」のキャラクタは全て羽根を持ち、飛行可能地域では巨大な羽根を羽ばたかせ空を飛ぶことができる。アビスでは島と島の間は飛行可能だ。天族のプレーヤーと魔族のプレーヤーはアビスで激しい戦いを行なうことになる。キャラクタは飛行時と地上では別なスキルを使う。多数対少数、地上戦、空中戦など、様々な状況での戦いを体験することになる。 アビスには「要塞」が設置されており、魔族と天族のプレーヤーはこの支配権を争うことになる。要塞には衛兵などNPCが設置されていて、要塞を支配することで味方にすることができる。「リネージュII」の攻城戦に近いイメージだ。この戦いに備え、プレーヤー達は生産要素を使って、飛行時間延長アイテムや攻城兵器、復活薬などを準備しなくてはならない。 さらにアビスには竜族が存在している。彼らが戦いに介入してくることで戦場は複雑になる。また、「アーティファクト」という小さな拠点があり、これを奪うことで戦場全体に効果を及ぼすことができる。味方を強化したり、敵を弱体化したり、アーティファクトは味方に有利な状況をもたらす。パーティーなど小さな集団でアーティファクト支配を狙うという作戦も有効だという。 要塞は最初バリアを張り巡らしており、レイドのように複数のパーティー、ギルドでこれを攻略する必要がある。要塞戦は決められた時間で開催されることを想定している。要塞は支配をすることで周辺の味方を支援するフィールドを形成する事ができ、敵対勢力に対して有利に戦うことができるようになるという。 竜族はランダムに戦場に現われ、戦いに介入してくる。「ドラゴニックキャリアー」という空を飛ぶ巨大な船で来襲し、大型の竜族達を船からばらまきながら襲いかかってくる場合もあるという。プレーヤーは敵対種族、竜族、NPCを倒すことで「アビスポイント」や経験値を稼ぐことができる。また、特別なギルドのバナーや、入手した要塞の強化なども可能になる予定だ。 アビスのコンセプトを表現したムービーでは、激しく戦う魔族と天族、アーティファクトのダッシュで天族が勝利を得る物の、直後に竜族のドラゴニックキャリアーが突撃してくる。バラバラと巨大な怪物を落下させるキャリアー。天族はその巨大な敵に向かって突進していく……という展開になっている。ファンタジーとしての色の強かった「リネージュII」に比べ、更に想像力を飛翔させたような、SF的な世界が描かれており、「AION」の方向性を強く感じさせるムービーとなっていた。 「リネージュII」は“攻城戦”で強くオリジナリティを打ち出し、ユーザーにアピールしたタイトルである。「AION」は異次元世界で、天と地それぞれでプレーヤーが争い、さらにNPCが介入して来るという、今までのMMORPG以上にユニークでスケールの大きなPvP、RvRが楽しめそうだ。
韓国のMMORPG業界のトップを今も走り続けているNCSoftが生み出す「AION」は、「リネージュII」の次のトップを担うタイトルとして、韓国ゲーム業界の熱い注目を浴びている。「AION」のRvRがどのようなものになるか、まだ見えてこない部分はあるが、「異世界での攻防」として、従来の作品とはひと味違う世界が体験できそうで、期待が膨らむ。その「新しい世界」を早く見てみたい。
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□G★ 2007のホームページ (2007年11月10日) [Reported by 勝田哲也]
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