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【連載第135回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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大空を駆ける相棒「フライトスティックEX」
Wiiリモコンで撃ちまくる 「Wiiザッパー」を試す |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回は、ソフトと同時に発売された周辺機器を2つほど紹介しよう。「エースコンバット6 解放への戦火」に完全対応したという「フライトスティックEX」。そして、現状は通信販売か、ソフト同梱版で入手するという2つの選択肢が用意されている「Wiiザッパー」だ。
どちらのアイテムも、「必ずないと困る」というものではないが、「あったら楽しそう」という興味をひくものであるのは間違いない。そこで、実際に使ってみるとどうなのだろうか? プレイ感覚を中心にレポートしてみた。
● ボイスチャットに対応したXbox 360用フライトスティック
・「フライトスティックEX」
メーカー:HORI
価格:15,540円
「エースコンバット6 解放への戦火」完全対応
株式会社HORIの「フライトスティックEX」は、Xbox 360用のセパレート型フライトスティック。メインスティックとスロットル部分に分かれており、左右に配置することで、昨今のジェット戦闘機と同じような操作感が得られるというものだ。基本的には、プレイステーション 2用として発売された「フライトスティック2」、同「2R」と同じなので、大まかなインプレッションは過去記事を参照していただきたい(ボタン配置はこちら)。ラバーコーティングされた各グリップはもちろん、スロットルレバーの荷重は、背面にあるフリクショントリムをドライバーでまわすことで調節できるところも一緒だ。また、USB接続なので、電源も確保されており、振動機能にも対応している。
Xbox 360対応にあたって、メインスティック下部に拡張端子、Xboxボタンを追加。ヘッドセットによるボイスチャットなどをフォローする。また、スロットル部中央(親指で操作する)にある「3ポジションスライドスイッチ」で、マイクのON/OFFが行なえる。これは一番奥からON、真ん中がOFF、手前がONとなっており、指ではじくようにすれば切り替えられる。
早速、本製品と同時に発売された株式会社バンダイナムコゲームスの「エースコンバット6 解放への戦火」で試してみることにした。まず気がつくのは、アフターバーナー使用時、ハイGターン使用時のメインスティックの振動だ。振動はやや弱めだが、標準コントローラと同じ場面で振動する。
オプションによるボタンアサインはこのスティックを接続しても特に変わることはない。つまり、ノーマルかリバースを選択するしかソフト側での設定変更はできない。
・目的別ボタン/レバー配置による直感操作は遊びやすい
さて、このスティックを使って感じたメリットから述べていこう。1つはスティック根元のSW-1。これが「AUTO PILOT(LB+RB)」に割り当てられている。2つのボタンを同時押ししなくていいのは便利だ。
また、スロットル式になったことで、加速、減速を一定の幅で続けることが楽になった。通常のコントローラでは左右トリガーに割り振られている加減速は、途中で止めたまま維持するのが難しいが、このスロットル(もちろん調整は必要だが)は、前後に移動させたところで固定できるので、特に戦場から戦場への移動や、対地ミッションなどで同じ速度で固定したくなるようなときに、非常に楽にプレイできる。
スロットルレバー裏側にあるラダーボタンも便利だ。通常のコントローラ操作では、加速、減速しながらヨーを操作をしようとすると、LB/RBボタンに振り分けられているため、ちょっと窮屈だった。それが、このラダーボタンによって、加減速は前後への動き、ヨーは指での操作に分散したために、はっきりと操作しやすいと感じられる。
また、ハイGターンは、スティックを前後に入力しながら、LBボタン(スロットルレバー右に配置)を押すことで使えるようになっている。これも通常のコントローラでは両トリガーを同時押ししながらアナログスティックを入力するので、少し楽をさせてもらえるだろう。
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スティックとスロット部分には計4つずつ、吸盤をセットする。穴に押し込んでひねれば固定できる |
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スティック部分を握る高さを調節するグリップパッドが付属。これは両面テープで固定する |
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多数のボタンが集中するスロットルレバー部。もう少し各ボタンが大きめのほうが操作しやすいのではないだろうか? また、ダミーボタンのほうが大きく目立つ(上下の大きめの丸いパーツがそれ) |
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スロットル裏にはラダーボタンが用意されている。ちょっと手が大きめでないと、指が届きにくいかもしれない。スロットルパートの裏面には、ドライバーで荷重を変更できる穴が開いている |
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スティック部分は、X、B、Yボタンは操作しやすいが、D-PAD1とR-STICKはちょっと指が届きにくい。裏側にとAボタン(トリガー)とSW-1が配置されているが、この2つの操作感はなかなかよかった |
・「完全対応」をうたうなら、このスティック用にもっと調整させてほしい
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スロットル部分を操作していると、ちょっと大きめかもしれないと感じる |
逆に気になったところは、まずBACKボタンとD-PAD。この2つは、先ほど説明した「3ポジションスライドスイッチ」の下に横並びに配置されているが、BACKボタンはミサイル/特殊兵装切り替えボタンに割り当てられており、D-PADは上下が僚機への指示/支援要請に割り振られている。その目的の割にはこの2つのパーツがかなり小さく、正直やりにくい。D-PAD2はほかに左右の選択で作戦識別器の切り替えにも割り当てられているので、この位置でこの大きさでは窮屈さが抜けなかった。
それにはもう1つ理由がある。スロットルレバー自体の大きさもちょっと大きめだ。検証を担当した研究所員の手は親指から小指の先まで、ちょうど20cmになるが、このサイズでスロットルレバーを握り、ラダーに指が届くようなポジションにすると、STボタンとD-PAD2を操作するにはかなり位置がずれてしまう。これによって、同時に何かしようとすると、少々オーバーサイズではないか、と考えてしまう。このあたりの感想は、「フライトスティック2」時代からは何も変わっていない。
さらに、ソフトとの相性も少し気になる点だ。スロットルレバーの傾きに対するソフトの感度が、やや緩慢さを感じさせる。垂直に立てた状態から、30度ぐらいまではあまり動きがないが、残り10度前後で急にスロットルの入力を受け付けているような感覚になる。これは、正確にはハード側、ソフト側どちらで調整をつけなければならないかははっきりしないが、標準のコントローラとは大きさも稼動範囲も違うわけだから、「完全対応」をうたうなら、ソフト側でも調整させてもらいたいところだ。
● 片手持ち、両手持ちなど、様々なスタイルを考慮したWiiリモコン用の銃型アタッチメント
・「Wiiザッパー」(セガ『ゴースト・スカッド同梱版』)
メーカー:セガ
価格:Wiiザッパー同梱版 5,980円
・「Wiiザッパー単体(任天堂オンライン販売)」
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全体に丸みを帯びていて、本物の銃とは一目で違うとわかるデザインにされている |
Wiiリモコンとヌンチャクを装着する銃型アタッチメント「Wiiザッパー」が、株式会社セガのWii用ガンシューティングソフト「ゴースト・スカッド同梱版」という形式でついに発売された。「Wiiザッパー」自体は連載第129回のTGS 2007特別回で操作感を紹介しているので、今回は装着の仕組みや、応用した使い方を試してみた。
なお、「Wiiザッパー」は店頭で販売されているのが現在のところ「ゴースト・スカッド同梱版」のみ。単体販売は任天堂公式によるオンライン販売のみとなっている。2人プレイ用に単体の「Wiiザッパー」を追加購入したいとお考えの方は、この点にご注意頂きたい。
同梱版の製品が発売されたことで、TGS 2007等のプレイ体験会ではみれなかった内部が確認できた。まずWiiリモコンはアタッチメントの前、ヌンチャクは後ろに装着する。特徴的なのはトリガーがアタッチメントの前側にあって、引くことでWiiリモコンのBボタンが操作されることだ。この点はヌンチャクのZボタンをトリガーにしているセンチュリー製の「ガンアダプター」とは大きく異なる。
トリガーがアタッチメント全体の前にあるところは、銃型としては変わった形状にも感じられるかもしれないが、ヌンチャクを装着している部分は銃で言えばストック的な、支えのパーツになっている。「ハンドガンに両手で支えるストック的な部分がついている」と考えるのが正しいだろう。
Wiiリモコンをはめ込む箇所を見ると、ハンドガンでいう激鉄の部分に可動する2本のツメがある。装着するとこのツメがカチッとはまり固定された。外すときは激鉄部分のレバーを引く。内部にはステッカーが貼ってあり、ジャケットを外して装着するようメッセージが書かれている。Wiiリモコンにジャケットを装着するようしっかり促している。ストラップは付けたままで装着可能で、そのままWiiザッパー用のストラップの役割を果たす。
ヌンチャクの装着方法では、ストックのスライドカバーに余ったケーブルをしまえるのが嬉しい。突起にケーブルを巻きつける形式で、ちょうどケーブルを3.5周巻きつけると、Wiiリモコンと装着する分がちょうど余る長さになる。
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上段はWiiリモコンのはめこみ部分、下段はヌンチャクやケーブルの収納部だ。ヌンチャクのケーブルをストック内に適切な長さで収納できる |
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前後のどちらにトリガーがあってもおかしくないような独特の形状をしている。基本は前グリップのトリガーだ |
重さは、Wiiザッパーのみで164g、ヌンチャクとWiiリモコンを両方装着すると394gとなる。構え方は千差万別と思うが、ライフルのように目線の高さで照準を合わせてもいいし、マシンガンっぽく腰だめに構えてもしっくりくる。ハンドガンスタイルに片手で持つと少し重いが、トリガーの位置が前側にあるので重心はいい。トリガーが後ろにあると重心が偏り、片手持ちスタイルは辛くなっていたことと思う。そこを考慮しての作りでもあるだろう。
片手持ちのスタイルは、株式会社カプコンより11月15日に発売されるガンシューティングタイトル「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」で使う。「東京ゲームショウ2007」カプコンブースレポートでもあるように、もう片方の手でヌンチャクを持ち、ナイフを繰り出すためだ。このときは、WiiザッパーにWiiリモコンだけを装着して片手持ちする。WiiザッパーとWiiリモコンだけでも重量は304gとそこそこにあるが、ヌンチャクやケーブルがないぶん、重心は前方に寄る。そのため、重心のバランスは悪くないので片手で持ちやすい。
使ってみて気になるのは、やはり照準あわせにトリガー位置からくる若干の違和感を覚えるところだろうか。研究所員は慣れることですぐに解消されたが、しっくりこない人もいるかもしれない。前述の片手持ちスタイルを試すなど、いろいろ持ち方を工夫してみるのがよさそうだ。トリガーの感触はスコスコと軽く、音もカタカタと軽いので、本格的な雰囲気は薄い。
お手軽なアタッチメントではあるが、体感の変化は大事だ。Wiiリモコンで照準をつけるという基本動作はWiiザッパーを使わずとも同じだが、照準を狙う手首の角度の違いや構えの違いなどは大きい。協力プレイをするとより楽しいガンシューティングをプレイするなら、ぜひ抑えたいグッズだ。
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持ち方は様々。左は基本形の両手構え。真ん中は片手でのハンドガン持ちだ。右はヌンチャクを独立させた「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」でのスタイルだ |
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□ HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ 任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
(2007年11月5日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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