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価格:5,040円
CEROレーティング:A (全年齢対象)
通信機能は、近くのプレーヤーと直接繋ぐDSワイヤレスプレイと、Wi-Fiコネクションの両方に対応。お互いが育てた競走馬同士でレースを行なう対戦モードのほか、種牡馬の種付け権、繁殖牝馬、幼駒をプレゼントすることができる。 対戦は、まず馬主モードで現役競走馬を対戦用に登録するところから始まる。この際、競走馬の能力はもちろん、馬齢や性別、調子、疲労などのパラメータがそのまま登録されるので、当然調子のいい時に登録するのがベター。また、対戦レースの舞台は、地方、海外も含めた全重賞レースからいずれかを選択するため、例えば日本ダービーで勝負という場合は3歳馬というように、レース条件も考慮する必要がある。
DSワイヤレスプレイでの対戦は、自分でレースを開催する、もしくは他の人の開催するレースに参加する形で行なわれる。レースは単独レースのほかに、登録されている複数のレースを通して優劣を競う「シリーズ戦」が用意されている。レース終了後は、対戦した相手の馬を保存したり、相手をフレンド登録することができる。1度保存した相手の馬は、1人対戦で出走させることができるので、自分に強い馬ができたときに腕試しに競走させてみるのもいいだろう。
Wi-Fiコネクションでは、家にいながら遠くのプレーヤーと対戦可能。フレンド登録しているプレーヤーと対戦する「指定レース」と、フレンド登録していないプレーヤーと対戦する「交流レース」の2種類のモードがある。プレーヤーの検索はお互いが対戦モードにセットしておく必要があるので、友達と対戦する場合には、携帯電話やメッセンジャーなどで連絡をとりながら待ち合わせることをオススメする。
通信プレイは対戦だけではなく、繁殖牝馬や幼駒、そして種牡馬の種付け権のプレゼントが行なえる。繁殖牝馬と幼駒はプレゼントすると、自分のゲームからは消え、贈った相手のゲーム中に登場する。自慢の繁殖牝馬がいなくなるのは寂しく感じるものの、友達のゲーム中で自分の血統が脈々と受け継がれるのは、それ以上に嬉しくなるだろう。一方、種牡馬は種付け権を贈るだけなので、何の気兼ねもなく配ることができる。特にマイナーな血統で能力の高い種牡馬は喜ばれるだろう。
■ 小林プロデューサーにゲームの気になる部分を直撃!
・競走馬の能力 競走馬の各能力値は、S、A、B、Cの4段階で表示される。これは当然Sが一番良いわけだが、「能力」と「特徴」では意味合いが異なる。スピードやパワーなどの「能力」の場合、Sは一定以上の能力すべてを表わしており、非常に幅が広い。それに対してAとBでは他の特徴やちょっとしたレースのアヤであっさりと入れ替わる程度の差しかない。一方、気性や落ち着きなどの「特徴」は、AとBでだいぶ差があるという。 また、「能力」のパラメータは、あくまで素質(器)で、それを引き出す調教を施す必要がある。そのため、育成方針や入厩させる調教師の特徴を、馬に合わせて選ぶことが重要になる。
そして、健康がA以上であれば、放牧に出さずにずっと在厩したままでも問題なく、調子の上がっているときに、下がる前に連闘という作戦も有効のようだ。さらにプロデューサー自身のこだわりとして、ケンタッキーダービー、イギリスダービー、日本ダービーを1頭の馬で勝利できるようにしたかったそうで、違う国のレースを連闘することもできるようになっている。また、現実の競馬にある外厩制度をイメージし、1週間の短期放牧でもそれなりの効果があるそうなので、目標のレースに調子の波を合わせたい場合に利用できる。
競馬はブラッドスポーツと言われるように、競馬ゲームにおいても血統は重要な要素。ほとんどの競馬ゲームではそれぞれ独自の配合理論を採用し、難解になってしまい、種付けシーズンになると、延々と時間をかけてしまいがち。本作では種牡馬一覧のところで、相性や産駒の傾向を表示することで、短時間に行なえる。「相性」はニックスやインブリードなどのさまざまな配合理論を総合して良いものからS、A、B、Cとランク付け。SP(スピード)、ST(スタミナ)などは、その繁殖牝馬に種牡馬を付けた場合の期待値と、いずれも配合結果をある程度表わしているので、それを信じて配合するといいだろう。
ただし、小林氏はそれ以外の要素もあることをほのめかしていたので、血統に自信のある人はいろいろな配合理論を試して、解明してみるのもおもしろそうだ。
本作におけるレースでは、展開が大きなウェイトを占めているという。この展開には逃げ、差しなどの戦法はもちろん、レース中に前が詰まったり、外を回らされることによる距離損もきちんと再現されている。それゆえ、多頭数になるほど、前に行く馬が有利になったり、また、スタート直後にコーナーのあるコースでは大外枠はかなりの不利を被ったり、同脚質の馬が多数いると外を回らされて厳しくなる。 すべて実名で登場する騎手は、誰を選んでも得意な戦法ではほとんど差はない。しかし、それ以外の戦法を指示した場合に腕の差が表われる。武豊騎手や安藤勝騎手などのトップジョッキーは他の戦法でも上手に乗りこなすという。ちなみに、騎手は総勢60人いるのだが、3場開催のときは、振り分けが行なわれているため、最終登録で乗り代わりが発生すると、一流騎手の確保が難しくなってしまう。 ・ライバル馬 レースに登場する他の馬は、世代ごとに管理されている。2歳戦で立ちはだかった強い馬はその後のクラシック戦線でも登場する。例えば朝日杯FSでナリタブライアンが現われたら、皐月賞、日本ダービー、菊花賞にも出てくるということだ。こうなると生まれた年が悪かったと思うしかないだろう。
そして、ディープインパクトやオグリキャップなどのスーパーホースは、ゲーム開始10年後より順次登場する。小林氏によると、長距離戦は強い馬がほんとに強すぎて、10年後からは天皇賞・春とステイヤーズステークスは非常に勝ちにくくなっているそうだ。
□元気のホームページ (2007年10月24日) [Reported by 滝沢修]
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