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価格:5,040円
CEROレーティング:A (全年齢対象)
まずは基本情報から。DS「ウィナーズサークル」は、競走馬の馬主となり、競馬界で大レースの制覇を目指す競馬シミュレーションゲーム。価格は5,040円。CEROレーティングはA (全年齢対象)。 プレーヤーは1人の馬主となるが、実際には競走馬の生産牧場のオーナーともなるため、いわゆる“オーナーブリーダー”としてプレイすることになる。ゲームをスタートすると、プレーヤーの名前、勝負服、競走馬に付ける冠号(最近の例では「アドマイヤ」や「ダイワ」などのように馬名に付ける言葉)といった馬主情報のほかに、牧場名を決めていく。 スタート直後は当然のごとく牧場には1頭もいない状態。そこで候補の中から好きな繁殖牝馬1頭が与えられ、ここから馬主としての人生がスタートする。ここには、ウインドインハーヘア(ディープインパクトの母) など、競馬ファンなら一度は耳にしたことがある、かなりの能力を秘めた馬が並ぶようだ。ただし馬齢はすべて15歳となっており、1回の種付け、出産で引退する。ようするにこの繁殖牝馬を通して、種付けから生産、競走馬としてのデビュー、繁殖牝馬の引退と、生産者としての一連の流れが経験できるようになっている。また、繁殖牝馬の質が高いことから、産駒はかなりの確率で勝ち上がるので、競走馬の馬主としての流れも理解できるだろう。
操作はすべてタッチペンですることも、また十字キーとボタンのみでも可能で、好きなスタイルでプレイできる。また、ゲーム中にYボタンを押すと、何度でも説明を読み返せるなど、全般的にゲーム初心者に配慮した設計となっている。
■ 牧場のオーナーとしてのプレーヤー プレーヤーは馬主と生産者の2つの顔を持つ。まずは生産者・牧場オーナーとして、やること、できることを紹介する。
とはいえ、プレイ中に牧場のことを気にする必要はなく、種付けの季節になると、自動的に種付けモードに移行し、繁殖牝馬のセリ市の時期にはセリ市への参加を問われるので、基本的には馬主としての現役競走馬の管理に専念することになる。 生産した子馬は、0歳から1歳までは牧場で育成。2歳になる年の頭には育成牧場へと預けられて競走馬として仕上げられる。プレーヤーがするのは、育成牧場の決定と育成方針の選択の2つ。育成牧場には、「能力重視」や「体力重視」など、それぞれに独自の基本方針を持ち、馬の適性や能力、特徴に合わせて、決めていく。厩舎への入厩のタイミングも、準備が整い次第教えてくれる。ここまでが生産者としての流れとなる。 牧場施設の整備・拡大は、ゲームを進めていく上で重要な要素。馬房数を増加することで、繁殖牝馬や種牡馬の所有数を増やせるほか、芝コースやダートコースなどの各種施設を導入することで、幼駒のうちから能力や特徴が判明できるようになる。これにより、馬を預ける調教師の選択はもちろん、距離適性や馬場適性などが推測しやすくなり、最初から、馬に適したレース選択が可能になるといったメリットがある。
また、牧場では、好成績を残した牡馬を種牡馬として、牝馬を繁殖牝馬として所有し、次の世代の馬を生産できる。
■ 馬主としてのプレーヤー 馬主としてすることは、競走馬の入厩先の選択、調教方針、出走スケジュールの決定が主な仕事となる。それぞれ異なる特徴を持つ調教師がおり、育成牧場同様、ここでも馬の特徴に合わせて選択することがポイントとなる。調教師は最初は4人しか選べないが、ゲームを進めていくことで増えていく。
入厩した競走馬は調教をして、レースに使っていくことになる。調教は、調教師にすべてお任せと、方針のみを決めてお任せのほか、「坂路、2頭併せ、強め」など、毎週具体的な調教を指示することができる。ただし、調教内容によって馬の調子、疲労、体重が変化するので、慣れるまではお任せで進め、自分でも調教がしたくなったら指示してみるのもいいだろう。
出走登録は基本的に調教師が、馬に見合ったレースを選択してくれる。レース選択では、1年間のレーシングプログラムから選ぶほかに、「古馬短距離路線」などのように路線で絞った中から選択することもできる。
騎手は、武豊や岩田、安藤勝など、すべて実名で登場。それぞれに得意な作戦を持っているので、馬の脚質に合わせて選択する。
レースの前にはパドックで馬の状態を確認。レースでの作戦の指示もここで行なう。作戦は、逃げ、先行、差し、追込の4種類。逃げ馬が多ければ当然ハイペースになり、差し・追込が優勢になるなど、展開による有利・不利があるので、自分の馬の得意とする脚質だけではなく、他の馬の脚質とのバランスを見て選ぶことが勝利へのカギとなる。
レースシーンのグラフィックスは3Dで表現。レース中は、テレビ中継風の視点のほか、パトロールビデオ視点、プレーヤーの馬を中心に据えた視点をリアルタイムに切り替えて見ることができる。また、レース中にAボタンを押すと、最終コーナーまでスキップする機能も用意されている。
現実の競馬でも海外挑戦が相次いでいるように、本作の最終目標も海外競馬。「ワールドチャンピオンシリーズ」、「アジアマイルシリーズ」、「ワールドスプリントシリーズ」、「ワールドダートグランプリ」の世界シリーズ戦の制覇を目指すことになる。海外のレースに出走するには条件が設定されており、それを満たすと招待状が届き、出走できるようになる。
また、最強馬を作る以外にも楽しみが用意されており、特定の条件を満たすと与えられる「愛称」の全制覇や、全重賞制覇など、自分なりの目標を立ててやりこむのもおもしろそうだ。
(c) 2007 GENKI
□元気のホームページ (2007年10月18日) [Reported by 滝沢修]
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