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　エレクトロニック・アーツ株式会社 (EA) は、現在開発中のWindows用都市育成シミュレーション「シムシティ ソサエティーズ」において、世界有数のエネルギー企業BP Alternative Energyと提携し、環境問題に関する教育的要素を取り入れると発表した。日本での同作の発売は12月20日の予定。

　「シムシティ ソサエティーズ」は、自分だけの街を構築し、大都市へと成長させる都市育成シミュレーション「シムシティ」シリーズの最新作。都市を創るだけではなく、文化や社会的行動、環境までをも創ることを想定しており、産業、冨、権威、知識、社会貢献、創造といった要素を組み合わせることにより、芸術の都やお化け屋敷のような街、緑いっぱいの都市など、従来の作品以上にバリエーションに富んだ街が構築できる。

　今回発表された提携では、ゲーム開発にエネルギー分野の専門的知識を導入し、プレーヤーがゲーム内で利用するエネルギー源によって発生する、地球温暖化の原因や影響を、電力生産や温室効果ガス排出の観点から学ぶことができるようになるとしている。

　ゲーム中では、プレーヤーは特定の発電方法を強制されず、プレーヤーの意思でメリットとデメリットを選択できるようになる。現実と同様に、低価格ですぐに建てられる発電施設は、地球温暖化を加速させる二酸化炭素の排出量も多くなるため、資金を節約するために低価格の発電施設ばかり建てていると、二酸化炭素レートが上がり、臨界レベルに達すると、干ばつや猛暑など、さまざまな自然災害が発生する。

　EAの「Sims」レーベルのグローバル・ブランド・デベロップメントのバイスプレジデントのSteve Seabolt氏は、「'89年に始まった『シムシティ』シリーズは、複合的なテーマに対して最高にクリエイティブで教育的なツールとして用いられてきました。『シムシティ ソサエティーズ』では、地球温暖化の原因と影響を実証する機会を与えられただけではなく、プレーヤーにどんな小さなことでも大きな影響を及ぼすことになりかねないということを知らせることができます。BPはエネルギー供給会社として初めて二酸化炭素排出削減を認識し、その対策に取り組んでいます。こうしたことを踏まえ、BPは『シムシティ ソサエティーズ』を通して、重要な社会問題を人々に啓蒙するための最高のパートナーなのです」とコメント。

　BP Alternative EnergyのバイスプレジデントのCarol Battershell氏は、「このパートナーシップには、このタイミングが最適だったと思います。EAが『シムシティ』シリーズの新作を開発していたとき、ちょうど私たちは二酸化炭素の排出を減らすことへの人々の認識を高める方法を探していました。EAは次世代への影響力があり、BPは二酸化炭素を低減する発電方法を持っています。革新的なゲーム内のコラボレーションにより、ゲームを通して気候変動を取り巻く問題と二酸化炭素排出との関係や二酸化炭素低減発電を選択することにより、早めの措置をとる選択肢をプレーヤーに知らせることができます」と語っている。

【スクリーンショット】
石炭水素発電所。ハイブリッドな発電方法により、二酸化炭素の排出量は激減している	風力発電所。少量の電力が必要な場合に最適な発電方式。風力発電所の建設には莫大な土地が必要
太陽光発電所。風力発電と並び、クリーンな発電方式。風力発電所と同様に、建設には莫大な土地が必要		各家庭にソーラーパネルを設置することもできる。ただしコストはとても高い

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□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.japan.ea.com/
□BP Alternative Energyのホームページ(英語)
http://www.bpalternativenergy.com/
□関連情報
【6月14日】米Electronic Arts、「シムシティ」シリーズ最新作を発表
「シムシティ ソサエティーズ」欧米では11月発売予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070614/sim.htm

(2007年10月18日)

[Reported by 滝沢修]