街並みの中には近未来的(?)な乗り物も見える

　米Electronic Artsは、現地時間の6月12日に、「シムシティ」シリーズ最新作「SimCity Societies (シムシティ ソサエティーズ)」を発表した。プラットフォームはPC。北米及びヨーロッパでは11月発売予定。日本での発売は未定。開発はTilted Mil Entertainment。

　「シムシティ ソサエティーズ」は、自分だけの街を構築し、大都市へと成長させる都市育成シミュレーション「シムシティ」シリーズの最新作。今作では、都市を創るだけではなく、文化や社会的行動、環境までをも創ることが可能で、芸術の都やお化け屋敷のような街、緑いっぱいの都市など、従来の作品以上にバリエーションに富んだ街が構築できる。

　最大の特徴は、新しいバロメーターとなる「ソーシャルエナジー」にある。どのように産業、冨、権威、知識、社会貢献、創造の要素を組み合わせるかで、都市の「ソーシャルエナジー」が決まる。このバロメーターによって、都市がハッピーで創造的になったり、スピリチュアルで知的な街、富裕で権力に溢れた街、従順で抑圧された街など、さまざまな特色を持った街になっていく。

　登場する建物は350種類以上。観覧車やジンジャーブレッドハウス、チョコレート工場など、現実的なものから架空のものまで、産業時代から近未来のデザインなど、さまざまな建築様式の建物が用意されている。さらに、都市が発展することにより、隠しアイテムが出現し、それによって都市がさらに進化したり、逆に後退したりする。

　また、政策によっては、市民が権威者に異議を申し立てたり、常軌を逸した全体主義に対して、市民が全く従わないといったイベントも発生するという。

　同作のスタジオヘッド兼バイス・プレジデントのRod Humble氏は、「『シムシティ ソサエティーズ』でプレーヤーは、今まで以上に楽しく、さまざまな都市を思い通りに創り上げることができます。私の場合は警察権力の強い都市という設定で、社会からはずれた人を強制的に施設に送り込み、更正して社会に復帰させます。またあるときは、何もない南国風の土地から住民が自給自足で生活し、小さな足跡を残せるような緑の街も創れます。『シムシティ ソサエティーズ』はオプション機能満載で、ユーザーの思うままに都市設計が可能です」とコメントしている。

【スクリーンショット】
近代的な街やのどかな風景、オリエンタルな建物など、時代や文化の壁を越え、独特の雰囲気を持った自分だけの街創りが楽しめそうだ

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□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.japan.ea.com/
□ニュースリリース(英語)
http://info.ea.com/news/pr/pr951.pdf (PDF形式)

(2007年6月14日)

[Reported by 滝沢修]