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多彩な作戦に挑んできた「アサルト」も、いよいよ一区切り。様々な魅力が入れられてきたアサルトの最上位となる中尉アサルト作戦には、ノートリアスモンスター級の強敵と戦うストレートなバトル戦が登場した。ヴァンピール族やハイドラ族、キマイラ族といった、普段はなかなか戦う機会のない特別なモンスターが待ちうけている。 また、少尉、中尉に昇格するための傭兵階級昇格クエストでは、「サラヒム傭兵士官学校」が舞台となる。学校が舞台だけあって、繰り広げられる物語はなんと「学園モノ」。すましたエリートおぼっちゃん、委員長的存在の優等生、おしゃべりが好きな二人組、そして落ちこぼれと、学園モノには欠かせないキャラクタたちが揃った中、冒険者は鬼教官ロンジェルツ軍曹による厳しい実習を受けていく。この昇格試験では新たな大陸「オラジリア大陸」といった名前も出てくるなど、気になるポイントもあり見逃せない。
ちなみに傭兵階級「中尉」のさらに上にあたる「大尉」の階級も導入されている。この大尉になる方法やメリットも紹介していこう。最後には五蛇将クエストの4人目、水蛇将ミリ・アリアポーの「水和ぐ盾」も紹介。今回はアサルトガイドなので五蛇将クエストはテーマ違いではあるのだが、実はミリ・アリアポーの物語は「サラヒム傭兵士官学校」のあるキャラクタと関わりがある。そのため、一緒に取り上げてみた。本稿ではその関わりについて紹介にとどめているので、具体的なところは実際にプレイして楽しんで頂きたい。
中尉アサルト作戦はいずれも戦地にいる特別な敵を倒すという内容だ。いずれの敵も特殊な能力やギミックを持ったノートリアスモンスター級で、6人のパーティで挑む。制限時間はいずれも30分と従来のアサルトと路線は変わらないが、内容としてはバトルフィールド戦のようなストレートなバトルになる。 ● ヘルシング作戦
これは中尉アサルトの敵モンスター全てに言えることだが、HPが高く、防御もそこそこに堅い。パーティ構成にもよるが戦闘を急がず30分の時間をじっくり使って挑むのが得策だ。 そうした中ではドラクラ伯爵の攻撃自体はそれほど強烈ではなく、通常の戦闘中では急激に危機に陥るようなことが少ない敵だ。厄介なのは特殊技で、ウィング・オブ・ゲヘナというスタンとノックバックのある範囲ダメージ、デコレーションという範囲のHP吸収といったように、範囲属性の技でジワジワと苦しめられる。ヒリオヴォイドというこちらの魔法効果を吸収する範囲属性技もあるためなおのこといやらしい。 気をつけたい技もいくつかある。まず断罪の瞳という前方範囲の技は死の宣告効果だ。背中を向けることで回避できるのだが、万が一くらってしまった時のため聖水を用意しておきたい。同じく前方範囲の技でノスフェラトゥキスというHP、TP吸収技がある。厄介なのはこの技のあと、セリフと共にドッペルゲンガーを出現させることだ。ノスフェラトゥキスを受けた冒険者一人と同じ姿の敵が現われ襲いかかってくる。出現後は一人はドラクラ伯爵を引きつけて逃げつつ、その間に早急に排除しよう。 さらに、ノクトサービチュードというこれまた前方範囲の魅了も厄介だ。くらった冒険者は姿をコウモリに変えられてしまい、他の冒険者を襲う。ドッペルゲンガーとは違って範囲に入ってしまうと複数に効果があるため、立ち位置には細心の注意を払いたい。魅了された冒険者は変身が解けるまで寝かせておくのがいい。
主だったポイントはこのようになるが、特に厄介な技はいずれも前方範囲属性だ。直接攻撃をかけるアタッカー役はもちろん、少し離れたところにいる後衛ジョブの冒険者も、万が一に備えて正面に立つことは避けたい。他の例に漏れず終盤になると技の回数が増えるので、ドッペルゲンガーと魅了が連続してくることもある。ドラクラ伯爵自体よりも、こうした特殊な技の対処が重要だ。
● スサノオ作戦
特徴としては、物理攻撃を無効にするバリアを貼るパイリックブルワーク、同じく魔法攻撃を無効にするポーラーブルワークをたびたび使ってくるのが厄介だ。バリアを意識してパーティ構成を考える、というほどではないのだが戦いづらくはある。前方範囲技では悪疫、麻痺、ヘヴィ、魔法効果を全て消去、など状態異常や強化の消失を繰り出す。中でもナーブガスという範囲技は強い毒とHPを50%にする呪いの効果がある。こうした状態異常に素早く対処して、安定した戦いを続けることがポイントだ。 オロチはHPリジェネの特性を持っているようだが、これは切断属性のウェポンスキルや物理系青魔法などで弱体できる。うまくいくと、首が引っ込みリジェネが弱まる。オロチのHPを削っていくなかで切断属性の攻撃を積極的に使っていこう。 最も気をつけたいのは、オロチの後方を攻撃するとカウンターで発動されるサーペンタインテールという後方範囲の技。その威力は強烈で巻き込まれると一発で倒れる可能性も高い。立ち位置にはくれぐれも気を配りたい。前方範囲の技が多いので、盾役以外は横に位置を取るのがいい。 ヤマタノオロチといえば、酒を飲んで眠ったという神話があるが、こちらのオロチもどうやら酒が好きなようだ。戦闘中たまに、「強いアルコールの匂いがする…」というログが出て、オロチは酔っぱらったようにふらふらし、クルクルと回り出す。このとき後ろから攻撃してしまうとサーペンタインテールがくるため、「アルコールの匂いがしなくなった…」という酔いが終わったログを確認するまでは攻撃を控える方がいいかもしれない。
基本的にはドラクラ伯爵同様に、サーペンタインテールを除いて一発で壊滅に陥るような攻撃は少ないが、事故的な負け方は起こりうる。例えば、ナーブガスの呪いでHPが半分になったところに盾役が攻撃を受けて倒れる、といったようなことだ。物理・魔法バリアもあって長期戦になるが、状態異常に冷静に素早く対処するのがポイントだ。
● ヘラクレス作戦
ラヴァスピットやサルファラスブレスなど、空蝉の術を貫通する攻撃が多いほか、マグマホプロンという技でストンスキンとブレイズスパイクの効果も駆使する。また、ユルレーションという広範囲の技で麻痺させられるうえ、最も強烈なゲーツオブハデスは大ダメージと強烈なバーン効果がある。 後衛ジョブの冒険者はこうした範囲技を喰らわないよう、大きく距離を取るのが基本スタンスとなる。だが、ゲーツオブハデスは止めるためにスタンを構えておきたいところもあるので、射程内に立つスタンを使える仲間の麻痺を素早く治すため、別の一人が離れた場所からリレーするようにパラナするのもいいだろう。 もうひとつ厄介なのが、咆えるモーションを見せたのち、まれに炎のエレメンタルを広間内に複数召喚することだ。召喚された時点ではアクティブではないが、パーティーメンバーの魔法を関知して攻撃を仕掛けてくる。多数のエレメンタルに関知されるのは非常に危険なので、まず魔法を使うパーティメンバーの位置取りを広間から離れた奥の通路にすることで関知される危険を減らすことができる。エレメンタルを一掃する方法としては、範囲魔法などで一度エレメンタルを集め、何人かの黒魔道士でサンダガIIIを浴びせるのがオススメだ。
エレメンタルの召喚、ゲーツオブハデス、そしてユルレーションの麻痺と、中尉アサルトの中でも比較的難易度は高め。他の作戦以上に、特殊技への対応をしっかり行なえるかがポイントだ。
● キラーロード作戦
ゴルデマールの攻撃は呪い効果と麻痺の範囲技ネクロベイン、範囲攻撃とヘヴィ、範囲攻撃と呪いなど、相当にいやらしいものが多い。鮮血の饗宴という技では範囲ダメージにテラー状態もあり、さらにその後こちらがひるむようにもなる。とにかく戦いづらい相手だ。スリプガも使ってくるため、毒薬などの睡眠対策も用意したい。 最も怖いのは、特殊技カックルで魔法防御力をダウンさせてからのガ系魔法のコンボ。1,000を超える大ダメージを受けるのでなんとしても対応したい。カックルを受けたときに素早くイレースで消し、ガ系魔法の詠唱をスタン等で止めるなど、対策を確実に行ないたい。 もうひとつ大きなポイントとして、エリア内には見本市の展示がされていたのだろう、短剣、両手斧、片手棍、両手棍、盾が岩の上に並んでいる。ゴルデマールが「社長サン! コチラノ斧ハ、イカガデスカ? 破壊力バツグンデ、ゴザイマスヨ!」といったようなセリフを話すと、セリフにあった武器や盾が動いて襲いかかってくる。武器、盾のHPはそれほど高くなく、2、3人で倒せるので、1人がゴルデマールを引きつけている間に素早く倒したい。範囲攻撃を頻繁に繰り出すほか、短剣は攻撃間隔が非常に速いのでこちらにもサポートは必要だ。
外見とは裏腹に、愛想のいい商人のような口調が面白いゴルデマールだが、武器、盾をけしかけ、素早いガ系魔法の詠唱を浴びせてくるなど、一筋縄にはいかない相手だ。武器、盾の処理中やパーティの立て直しといったときには、グラビデをゴルデマールに使い、うまく時間を稼ぎたい。
● ベレロフォン作戦
メゴマックはそれほどの敵ではないのだが、「キマイラ14X」へセリフで指示を出し特殊技を撃たせてくるため、先に倒したいところだ。盾役の冒険者がキマイラ14Xの相手をしている間に、アタッカーの攻撃や精霊魔法で素早く一気に倒そう。8割ほどHPを減らすと、キマイラ14Xを残したままデジョンで逃げていく。 キマイラ14Xの放つ特殊技は、中尉アサルトの敵の中でもかなり危険な部類。岩息という単体を石化させる技からはじまり、テラー状態にしつつダメージも与えてくるドレッドストーム、スタンとダメージのサンダーストライクなど、盾役の動きを封じてくる攻撃が多い。万全のサポートを心がけよう。 最も怖いのは、広範囲に強力な麻痺効果を浴びせてくるフルミネーション。フルミネーションは最大で700ほどのダメージを与えてくる。それだけでも驚異なのだが、麻痺がとにかく強い。戦闘ログが見えるぐらいの距離なら悠々と届くほどに範囲が広い。
対策としては、麻痺を治す後衛ジョブが戦闘ログが見えないほどに大きく距離を取る。もしくは、ヘラクレス作戦でも書いたように、1、2人が大きく距離を取ってフルミネーション後にパラナをリレーでつなぐように回復していくのもいい。
だが、冒険者がこの話を聞く直前には、以前までの昇格試験でおなじみ、冒険者と同期ながら落ちこぼれのファルズンにも強引な勧誘をしていたあたり、相当に怪しい話だ。疑っている風の選択肢で会話をしてみるも、結局はいつものようにナジャ社長に強引に話を進められてしまう。 しかも、強引に話を進められたわりにそこに入学するには、入学金、授業費、その他経費雑費、しめてアトルガン黄金貨が3枚必要になるという。昇格試験をいくつも越えてきた冒険者にとってはもうおなじみでもあるのだが、いつもにも増して強引な話だ。 入学費用を払い、目隠しをされて連れてこられた場所は金網に囲まれた皇都内のどこか。この場所は後にパンクラティオンが楽しめるコロセウムの中だったと判明したわけだが、コロセウムでも普段は入れない金網の中に生徒が集められている。 学校というだけあって同期の士官候補生、つまりクラスメートのような存在もいる。まずは、結局強引な誘いを断れなかったのか、冒険者と同期で落ちこぼれのファルズン。そして、サンドリア伯爵家の御曹司、エリートをきどるネオザリヤ。優しく気だてがよい委員長的な存在、ツァヤ自警軍出身のヤスミール。さらに、いつもにぎやかで、おしゃべりとうわさ話が好きなトカとクベという二人組のミスラもいる。冒険者を含めて全6名。学園モノには欠かせないキャラクタがばっちり揃っている。 クラスメートとの会話に続いて入学式。コジャ・サラヒム校長、アルクーバ教頭による訓辞と説明を受ける。どこかで見たような……というよりもサングラスをかけただけなので正体はご想像の通りだ。そして、候補生を指導する鬼軍曹ロンジェルツ教官が登場。候補生全員をウジ虫どもと呼ぶその口ぶりは完全に地獄の軍隊なのだ。 ● 昇進試験~少尉
ちなみに冒険者が訓練を終えたあとには、ファルズン、ヤスミール、ネオザリヤなど全員の訓練中のやりとりも見られる。ちなみにファルズンは、ロンジェルツ教官に怒鳴られて逃げ出してしまう。それをみた教官は「おお、勇者よ! また逃げてしまうのか? 」と、どこかで聞いたような王様のようなしゃべりかたをする。こうしたちょっとしたユーモアも楽しい。また、ヤスミールの場面では教官との内緒話で、彼女が以前に小国ツァヤ自警軍の特殊部隊にいたことが明らかになる。彼女にはなにか裏の顔があるようだ。 続いての「小隊実践演習」は蛮族が身につけている装備品を持ってこいというシンプルな内容だ。だがこの訓練では、ファルズンが実習費を落としてしまい遅刻するという大ポカをやらかしてしまう。ファルズンはその罰として、全員が蛮族の装備品を持ち帰るまで歌いながら走り続けることになってしまった。仲間を信じて走り続ける「走れファルズン」の始まりだ。彼の運命やいかに。 前期実習の最後は「サバイバル訓練」。ここでは敵地で本体とはぐれ遭難した状況で記憶を頼りに本体と合流することを踏まえ、過去の記憶力が試される。訓練はなんと3択のクイズ問題(最終問題のみ2択)。ロンジェルツ教官が次々と出題する全8問に答えるクイズバトルだ。問題はいずれも過去の昇格試験に関するもの。落ち着いて答えていこう。 冒険者が無事に全問に正解できると、続いてはファルズンの番となる。パシリ勇者と自分をののしるロンジェルツ教官に、ファルズンは驚きの行動を取るのだが……。ロンジェルツ教官とファルズンのクイズバトルはファルズンの退学を賭けた戦いにヒートアップ。最後の8問で出された「以前、冒険者からもらった“だいじなもの”はなにか?」という問いに、追い詰められたファルズンはどんな答えを導くのか。
● 昇進試験~中尉
最初の「防諜訓練」は、ずらりと12人並んだ傭兵たちの中にまぎれているキキルンを見つけるというゲーム。大人数調査で4人、少人数調査で2人を決められた回数だけ調べられるので、調べた結果で怪しい傭兵を確定する。ちょっとした頭脳ゲームのような内容だ。 ポイントとしては、大人数、少人数の調査結果をどのようにずらして組み合わせれば、特定できるか、そこを考えるのが大事になる。4人を調べられる大人数調査で全体を3ブロックに分けて調べ、その後、組み合わせを変えた大人数調査と少人数調査で絞りこんでいけば確定できる。ちなみにここでももちろんファルズンは苦戦する。 次は「暗号訓練」。34個の言葉を、例えば「こんにちは」なら「コンヘ」という暗号に置き換えて会話するという、かなり凝ったもの。実習前に、アブクーバが持っている「楽しい暗号1・2・3」という教本ですべて確認できるので、メモをとるのが最も確実だ。 実習に入ると候補生同士の会話も暗号でいっぱい。テスト直前の教室の会話的で筆者としては懐かしいばかり。実習では、全て暗号のみで会話が進み、正しい会話を暗号で行なう。落ち着いて解読しつつ選択肢を選べばそう難しくはないので、はやる気持ちを抑えて落ち着いて進めよう。 いよいよ最後は、「BCG演習」。これはある方法でサラヒム・センチネルの面々が名を連ねる「スーパーセンチネルズ」と「士官候補生チーム」が勝ち抜き戦をするというもの。最後の実習なので内容は伏せよう。ファルズンを励ましながら数々の実習を越え、結束が堅くなった士官候補生チームは果たして勝利と卒業を手にできるのか? ぜひゲーム内でお楽しみ頂きたい。
さて最後に気になるポイントを紹介しよう。それはこの昇格試験中に飛び出る、「オラジリア大陸」という新たな大陸名だ。南国の島にある小国、ツァヤの自警軍にいたというヤスミールがサラヒム傭兵士官学校のあとに向かうということだが、果たしてその大陸はどのような場所なのだろうか。大陸と称されるからには規模が大きそうだが……。また一連のイベント中には、ヤスミールがファルズンの過去を知っているようなそぶりが見られたりと、彼女の存在は謎めいている。まだ語られていない物語があるのかもしれない。
アサルトの傭兵階級は二等傭兵からはじまり中尉までの実に10段階。主に5カ所の作戦エリアがあるので、合計50種類の作戦がある。ここにナイズル島での「ナイズル島踏査指令」が加わり、全51種類の作戦を最低1回ずつ達成することが大尉への道のりとなる。なお、「ナイズル島踏査指令」は全100層あるが、1層目の戦術目標を達成して離脱するとアサルト作戦として成功、達成になる。この状態でミッションのアサルトの項目にコンプリートとして扱われる。 大尉とは別のことだが、全アサルト作戦をコンプリートすると、アサルトに参加するためのチケット「皇国軍認識票」の保持数が1枚増える。自分が所持する1枚と保持される3枚で合計4枚だったところが、合計5枚になる。全作戦コンプリート後に本格的にナイズル島踏査指令に挑む場合や、その他作戦で遊ぶ場合を考えても、皇国軍認識票が1枚増えるのはなかなか嬉しい。 さて、全作戦をコンプリートした状態でサラヒム・センチネルに赴くと、お待ちかねの大尉昇格のクエストが発生する。このクエストは他の昇格クエストとは違って、ご褒美とも言える内容。1枚の画像以外は詳細を伏せるが、難易度と表現するようなことはほとんどない楽しめるものだ。 めでたく大尉に昇格すると、さらに2つの特典が得られる。まずは、各監視哨へとワープできる移送の幻灯の使用許可証の無料化。従来は皇国軍戦績200と引き替えだったところが完全に無料になる。もうひとつは、アルザダール海底遺跡群の拝観料が無料になるというもの。こちらはアトルガン白銀貨1枚を払う必要があったものだ。
なんといっても「皇国軍認識票」の保持数アップは魅力的だ。また大尉の特典も劇的に大きいというほどではないが、移送の幻灯が無料になるというのはやはり嬉しい。全アサルト作戦のコンプリートという大尉への道のりは決して簡単ではないが、ひとつの到達点として目指したい。
他の五蛇将クエスト同様に茶屋シャララトにいる吟遊詩人Fari-Wariとのやり取りからクエストが始まっていく。連続クエストになっているので、「天駆ける剣」、「土噛みし拳」、「風纏う弓」を終えていることが条件だ。 話は2年前に起きた「パママ連続殺人事件」という、おおよそミリ・アリアポーには結びつきそうもない不思議な事件を調べるところから始まっていく。アトルガン白門の兵から話を聞くうちに、「パママ連続殺人事件」と「ワラーラ賞授賞式騒動」という2つの事件は関わりがあるのではないかと耳にしたところから、ワラーラ寺院へ、そしてミリ・アリアポーへと繋がっていく。 これまでの五蛇将クエストがそうだったように、この「水和ぐ盾」でも「色とりどりの髪」というアイテムが物語の鍵を握っている。エジワ羅洞にいるDiremiteが落とすほか、競売でもやりとりされているので入手しよう。 ミリの物語はサスペンスと闇に包まれた衝撃的なものだ。それでいてアトルガンの秘宝でおなじみのキャラクタたち、もちろん五蛇将も総登場する充実ぶりをみせる。「色とりどりの髪」を持ってきた冒険者に短剣を突きつけるミリ・アリアポー。彼女がどのようにして五蛇将の一人「水蛇将」となるのか。そして冒険者の運命は? ぜひその目でご覧頂きたい。 さて冒頭で書いたように、アサルト作戦ガイドである今回にこの「水和ぐ盾」を紹介しているのには理由がある。その理由は士官候補生の一人、ヤスミールだ。一見なんの繋がりもないように見える二人は、南国の島国「ツァヤ」というキーワードで繋がっている。
ヤスミールはある目的があってアトルガン皇国を訪れたことを、冗談とごまかしつつも話している。それはミリ・アリアポーの過去そして現在と繋がってくるのだ。また、ヤスミールはファルズンとも謎めいた繋がりを感じさせてもいる。そして「オラジリア大陸」というまだ見ぬ世界が、名前だけとはいえ登場した。これら全ては、いつか物語を紡ぎ始めるのだろうか。
今回は、中尉アサルト作戦からはじまり、少尉、中尉に昇格する試験として楽しめる「サラヒム傭兵士官学校」の前期・後期実習、さらに中尉の先にある傭兵階級「大尉」まで一気に網羅した。これでアサルトやサラヒム・センチネルの面々にまつわる物語が一区切りがついて、ホッとする反面、やや寂しくも感じられる。 だが、そうした一区切りの中では、オラジリア大陸、南国の島国ツァヤといった広がりを予感させるキーワードも飛び出している。ファルズンとヤスミールの今後にもぜひとも期待したい。今は「アルタナの神兵」が楽しみな時期なのだが、ヴァナ・ディールはそれだけにとどまらず、いろんな期待を用意している。この密度、分厚さには驚くばかりだ。
ツァヤにまつわる関わりがあるということで五蛇将クエスト「水和ぐ盾」も紹介したが、こちらは繋がりという面を除いて単体のクエストとして見ても、サービス満点、見応え充分の内容。物語にはシリアスな闇とコミカルな光による緩急もよい。これで五蛇将クエストは、炎蛇将ガダラルのクエストを残すのみとなったが、そちらも心待ちにしたい。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2007年10月18日) [Reported by 山村智美 / Pomm]
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